お役立ち
2024.04.18
トイレつまりで高額請求?!悪徳業者のぼったくりに要注意!

トイレつまりのトラブルは、誰にでも起こり得るものです。自分では対処できず、水道修理業者に依頼する方も多いでしょう。
そこで注意したいのが、悪徳業者の存在です。悪徳業者は、トイレつまりのトラブルにつけ込み高額請求や不要な工事をするため、注意が必要です。
今回は、悪徳業者のぼったくりから身を守るための対策を解説します。
記事の内容
悪徳業者にぼったくられないための対策
悪徳業者にぼったくられないために、水道修理業者を選ぶときは5つのポイントをチェックしましょう。
- 数百円などの過度に安い料金でないか
- 作業前に見積もりを提示するか
- 法人名や住所が記載されているか
- 口コミなどリアルな声がどうなのか
- 水道局指定業者に指定されているか
それぞれ詳しく解説するので、被害を未然に防げるよう参考にしてください。
数百円などの過度に安い料金でないか
悪徳業者は、ホームページやチラシなどで「トイレつまりの修理は数百円!」と宣伝し、顧客の興味を引こうとします。しかし、実際には追加作業として法外な金額を請求し、ぼったくるのが悪徳業者の手口です。
そもそも、トイレつまりの修理は作業員の人件費や部品代など、さまざまな費用がかかります。そのため、数百円で修理を行うのは現実的に考えて不可能です。
優良業者の場合、基本料金として3,000円~5,000円程度と設定しているところがほとんどです。そのため、「数百円で修理する」と宣伝する業者は悪徳業者の可能性が高いので、利用は避けましょう。
作業前に見積もりを提示するか
見積もりを提示せずに作業を開始しようとする業者には注意が必要です。見積もりがないと、依頼者にとっては作業内容や費用が不明瞭なままなので、業者は高額な料金を請求しやすくなります。作業を終えてからではキャンセルできないため、高額だと思っても支払ってしまう方が多いです。
優良業者であれば、作業を始める前に必ず見積もりを提示してくれます。どのような作業が必要でいくらかかるのか、詳細をしっかり説明してくれるので、納得した上で契約を結べます。
また、悪徳業者は「早急に修理する必要があるので、見積もりを提示する時間がない」とアピールし、契約を急がせるのも手口のひとつです。少しでも不安に感じたら、契約を急がずに納得できるまでよく確認しましょう。
法人名や住所が記載されているか
屋号しか記載されていない場合、悪徳業者の可能性が高いです。屋号は「水道修理センター」や「トイレ修理110番」など、会社名ではなくサービス名を指します。
悪徳業者の場合、トラブルが発生したときに責任を逃れやすくするため、屋号しか記載しない傾向が強いです。水道修理業者を選ぶときは、法人名や住所が記載されているかを必ず確認しましょう。
また、法人名や住所が記載されていても、情報が正しいかどうかの確認は必須です。業者に直接問い合わせたり、Googleマップで実在するか確認したりしましょう。
口コミなどリアルな声がどうなのか
口コミや評判は、業者の信頼性を判断する上で重要な指標となります。実際に業者を利用した人のリアルな声からは、以下のような情報を得られます。
- 作業の品質
- 接客の良さ
- 見積もり額の妥当性
- 追加料金の請求の有無
- トラブルの有無
これらの情報を事前に確認しておけば、ぼったくり被害に遭うリスクを大幅に軽減できます。特に、悪い内容が目立つ業者は、避けたほうがよいでしょう。
なお、口コミは匿名で投稿されているケースがほとんどです。場合によっては、嘘の情報が紛れている可能性もあるので、内容が具体的に書かれている口コミを参考にしましょう。
水道局指定工事店に指定されているか
気になる業者が見つかったら、その業者のホームページやチラシに「水道局指定工事店」の文字があるかチェックしてください。水道局指定工事店とは、各自治体から水道設備工事を適正に施工できると認定されている業者です。「給水装置工事主任技術者を有する者を配置している」「一定の技術水準を有している」などの条件を満たしています。一定の技術力と責任感を有しているため、安心感があります。
水道局指定業者だから優良業者であるとは限りませんが、多くの業者の中から悪徳業者をふるい落とすための指標として有効です。
なお、水道局指定工事店かどうかは水道局のホームページからも調べられます。水道局指定工事店の中から選びたい方は、水道局のホームページをチェックしてください。
広告を出しているから安心……は間違い!
水道修理業者を探すときは、以下の業者を無条件で選んでいませんか。
- インターネット検索で上位表示されている業者
- 電話帳や新聞に広告を出している業者
- ポストにマグネット広告を入れて宣伝している業者
これらは広告費をかけている業者であって、必ずしも優良業者とは限りません。もちろん上記の中に優良業者居ますが、悪徳なぼったくり業者も混在しています。
その中でもぼったくり業者の具体的な例を出すと、例えば以下のような業者がいました。
- 「〇〇ぽっきり!」「100円?」など、過度に安い料金を提示する
- 「水道局の委託業者です」など、あたかも公的機関と関係があるかのように装う
- 「今なら○○円引き!」「お急ぎの方限定!」など即決を促す
このような業者は悪徳業者の可能性がきわめて高いので注意が必要です。
水道修理業者は安易に決めず、業者の実績や口コミまでしっかり確認した上で選びましょう。
【料金明細付き】優良業者の実際の対応事例を紹介!
優良業者が実際に対応した、トイレつまりによる事例を2つ紹介します。優良業者の対応を把握しておけば、ぼったくり業者を見極め、適正価格で業者依頼ができます。
株式会社クリーンライフ様:おもちゃを流したことによるトイレつまりの事例
おもちゃを誤って便器に流したことで発生したトイレつまりの事例を紹介します。
依頼前の状況

トイレの流れが悪くなったとのことで依頼されたケースです。
依頼主様によると、おもちゃを数日前に流してしまったようですが、小さいので大丈夫だろうとおもい、数日間放置していたようです。
ですが、日に日にトイレの流れが悪くなり、解決しようとおもちゃ取り出せないか試みたところ取り出せず、奥に入ってしまい依頼する流れとなりました。
修理の内容

異物を流してしまった場合は、まず圧縮ポンプを使用し、それでも配管に流れない場合は脱着作業を行います。
脱着することで、床と配管部分の接着面にひっかっている場合は取り出すことが可能です。
今回の場合は、さらに奥にものがつまっていたので、電動トーラーというドリルで砕き流す作業も同時に行いました。
今回の修理にかかった料金は、以下のとおりです。
作業名 | 金額 |
基本料料金 | 3,300円 |
便器脱着作業 | 33,000円 |
トーラー作業 | 16,500円 |
Web割引 | -3,000円 |
合計 | 49,800円 |
担当者の声

まれにスマホを流す方もいます。便器のトラップに引っかかっている場合があり、手が届かない際には便器を砕く作業を行い、交換もあり得えます。
便器側でつまるケース、配管でつまるケース等さまざまです。
無理にとろうとしないこと、水を流さず専門家に相談したほうがいいです。
便器の脱着の際にはお客様に必ず、確認、納得をいただいてから対応しています。
マルキンクリーン株式会社様:汚水桝が原因でつまりが発生した事例
築年数が古い建物で起きた、汚水桝が原因で発生したつまりの事例を紹介します。
依頼前の状況

原因はよくわからないようで、「トイレがつまってしまった」とお客さまからご連絡いただきました。
主要な原因の場所と思われる箇所を点検していき、外の汚水桝の蓋から水があふれていることを発見しました。枡自体がコンクリート素材で出来ていたこともあり、その影響で破片等のゴミが混入しやすく、つまりの原因となっているようでした。
修理の内容

配管を開けて、専用の機材で中を確認したところ、つまりが固着しており高圧洗浄の威力では解消できないと判断し、お客さんに確認したうえで電動トーラーというドリルで砕きつつつまりの解消を行いました。再発を防ぐためにも仕上げに高圧洗浄を使って配管内を綺麗にしておくことをお勧めし、了承いただいたので実施させていただきました。
都度、状況をお客様に見てもらいながら作業を実施する様にしています。
今回の修理にかかった料金は、以下のとおりです。
作業名 | 金額 |
基本料金 | 3,300円 |
高圧洗浄 | 28,600円 |
電動トーラー | 19,800円 |
WEB割引 | -3,300円 |
合計 | 48,400円 |
担当者の声

はっきりとした原因がない場合は、お客さんの使いかたの問題でつまることはほとんどありません。大半が外部要因になります。
今回の物件は汚水桝がコンクリート素材でしたが、最近では小口径の枡や、配管と同じ塩ビ製素材を使っているものもあります。その場合、木の根も入りにくく、つまりの予防になることもあります。
新築だとそこまで気にする必要はありませんが、ある程度の築年数や、中古の家を購入した、等であれば、年一回の点検をお勧めしています。点検、洗浄が面倒、という場合はサポートも承っている水道業者も多いので相談してみるのもいいかもしれません。
実際にあった!悪徳業者によるトラブル事例
編集部では、過去に悪徳な水道修理業者の被害を受けられた方にインタビューをさせていただきました。悪徳業者の領収書をもとに当時の状況を確認すると、悪徳業者の手口が見えてきたので、今回は一例をご紹介したいと思います。
神奈川県のNさん:被害額22万円
今回取材させていただいたNさんは自宅のトイレがつまったため、インターネット検索で上位に表示された水道修理業者に依頼をしたそうです。
到着した作業員はトイレットペーパーがつまりの原因と断定し、不安を煽るような説明を繰り返し行いました。さらに、作業内容が増えることによる費用増加については一切説明はなく、高額なオプション作業を追加していました。
その結果、当初の見積もりは11万円だったにもかかわらず、実際には22万円という高額な請求を受けたそうです。
「作業を進める中で、不安を煽られ、作業中に費用が上がることを説明されることもなかった。結果的に、相場がわからないまま、納得いかない高額な請求を支払う羽目に。今思えば、あれは悪徳業者の典型的な手口にほかならない」と、Nさんは悔しさを込めて語ります。
このように、緊急時の不安を利用し、高額な請求を行う業者が後を絶たない現状があります。
私たちは、Nさんのように悪徳業者の犠牲になる方を増やさないためにも、情報の共有と知識の普及が重要だと再認識させられました。
ぼったくりかも?と思ったらその場で支払わない
作業を終えてから高額な料金を請求するのは、悪徳業者のよくある手口です。依頼者としては、すでに作業が完了してしまっているため、仕方なく支払ってしまうケースが多いです。しかし、後日納得した金額で支払う意思があることを示せば、その場での支払いは拒否できます。
悪徳業者の中には、「今支払ってくれたら30万円のところ25万円にする」と提案したり「すぐにでも支払ってもらわないと訴える」と脅したりすることもあります。そのような場合は、すぐに消費生活センター(188)に連絡しましょう。身の危険を感じた場合は、警察に通報してください。
トイレつまりの修理を業者に依頼するならぼったくりには要注意!
トイレつまりは自分で直せるトラブルですが、原因や状況によっては難しい場合もあります。そのようなときは水道修理業者への依頼が必要になりますが、悪徳業者には注意しなければいけません。
悪徳業者は過度に安い料金を提示したり、不要な工事を勧めたりして高額な料金を請求します。ぼったくりに遭わないためには複数の業者から見積もりを取ったり、業者のことをよく調べたりするなどの対策が有効です。
トイレつまりに焦ってしまう気持ちはよくわかります。しかし、焦って安易に業者を選んでしまうと、ぼったくりに遭う可能性があります。複数の業者から見積もりを取ったり、業者のことをよく調べたりして、慎重に業者を選びましょう。
