この記事では、井戸ポンプの手押し・電動の併用についてまとめています。
地下水汲み上げに欠かせない井戸ポンプは、手押し・電動の2種類があります。
記事を読むことで、手押し・電動併用のメリットや費用目安、注意点などが把握可能です。
設置にかかる費用目安や併用時の注意点などもあわせて紹介するので、自宅の井戸ポンプの設置・交換を検討中の方は参考にしてください。
記事の内容
井戸ポンプの手押し・電動の併用はあり

地下水を汲み上げるために使われる井戸ポンプには手押し・電動の2種類がありますが、これらを併用するのはありです。
どちらか一方のみを導入すれば水の利用はできますが、併用しておくと緊急時の対応力や利便性をさらに高められます。
併用のメリットや向いている環境について紹介します。
手押し・電動の併用のメリット
井戸ポンプで手押し・電動を併用するメリットには、主に以下のようなものが挙げられます。
- 停電・災害時に強くなる
- 用途に応じて使い分けができる
- 設備寿命のリスク分散になる
このように、どちらかが使えなくなってももう一方が使用できる、状況ごとの使い分けができる点が大きなメリットです。
生活用水として井戸を重宝している場合こそ、いざという時のトラブルにも対応しやすい併用がおすすめです。
井戸ポンプの併用が向いている環境
井戸ポンプの併用が向いているのは、以下のような環境に当てはまる家庭です。
- 水が止まると非常に困る用途がある(農作業・貯水タンク補給など)
- 井戸の使用頻度が高い
- 災害時も生活用水を確保したい
農業や生活用水としての利用など、日頃から井戸水ありきの生活を送っている環境では、併用で利便性を高めておくとよいでしょう。
併用時に確認すべき井戸の条件

井戸ポンプで手押し・電動それぞれを併用する場合は、以下の条件を確認してください。
- 水面の深さ
- 配管の構造
- 設置環境
各条件について、詳しく解説します。
水面の深さ
井戸の設置において重要なのが、水面の深さです。手押しポンプの場合、水面が深いほど汲み上げも難しくなり実用的な水量が出にくい場合があります。
そのため、同じ井戸で手押し・電動の併用を成立させたければ、基本的に浅井戸が向いています。
また、井戸は雨量や季節に応じて水位が上下する点も考慮しなければなりません。
普段は水面が浅くても、水面が下がっていると手押しが急に使えなくなることがあります。
水位が下がったときの最低ラインも想定しておき、併用で問題ないか確認しておきましょう。
配管の構造
浅井戸で併用できる条件でも、配管の構造によってはトラブルが発生しやすくなります。
たとえば、手押しと電動を同じ配管で利用すると、逆流やエア噛み、圧力の乱れなどが起きやすく、電動側の誤作動や揚水不良にもつながります。
併用を前提にするのなら、切替バルブでどちらか一方しか通水できない構造にする、または逆止弁などで流れを制御して干渉を減らす設計が重要です。
配管構造については、専門業者に工事を依頼する際に、どのような設計がベストなのか相談に乗ってもらいましょう。
設置環境
手押し・電動の併用においては、設置環境も大切です。屋外は雨風や直射日光によりポンプの劣化が進んで、冬は凍結で配管破損が起きるリスクも懸念されます。
そのため、手押しは凍結やサビ防止の対策、電動は漏電・防水対策が必要不可欠です。
このような対策の手間がどれだけかかるかは、設置環境にかかっています。
また、併用だと機器やバルブが増える分、点検や切替操作がしやすい位置に置けるかも大切です。
狭い場所に無理に設置していると、メンテナンスが後回しになりがちで不具合を招きやすいので、管理のしやすさも考慮に入れて設置場所は検討してください。
井戸ポンプの設置にかかる費用目安

井戸ポンプの設置にかかる費用は、工事費込みで30万円〜50万円程度が目安です。
選ぶメーカーやデザイン・素材によって幅がありますが、まとまった費用がかかる点は把握しておきましょう。
費用の内訳を以下の表にまとめました。
| 費用内訳 | 費用目安 |
|---|---|
| 工事費 | 5万円〜15万円 |
| ポンプ本体の購入費 | 20万円〜40万円 |
| 古いポンプの処分費 | 3,000円〜5,000円 |
古いポンプを除去する場合は処分費もかかるので、注意してください。
費用が上がりやすいケース
前述の費用目安に加えて、以下のようなケースの場合は費用が上がりやすいです。
- 配管引き直しや水栓増設など、工事が複雑になる
- 電動ポンプ導入にあたって電気工事が必要になる
- 深井戸ポンプを設置する
この場合、ただポンプを設置するよりも難易度が高く、追加工事が必要になるため費用も高額になりがちです。
業者依頼時は、事前の見積もりでどの程度の費用がかかりそうなのか、追加費用がかかる可能性はあるのかなどをよく確認しておきましょう。
電動ポンプにかかる電気代
電動ポンプは使用すると電気代がかかります。製品ごとの消費電力によっても異なりますが、760Wの製品を1日30分稼働させると、電気代の目安は月に700円程度です。
ランニングコストとして高額なわけではありませんが、電動ポンプの利用は常に費用がかかる点を覚えておきましょう。
費用を抑えるコツ
井戸ポンプ併設時の費用を抑えるには、以下のようなコツがあります。
- 併用の必要性を考えて過剰なスペックを避ける
- 相見積もりで業者を比較する
- 設置場所を工夫する(配管工事を最小限に)
過剰なスペックのポンプを購入すると、せっかくの併用のメリットを受けられません。
必要性を考えて、併用すべきケースではどちらも最低限の役割を担えるレベルのものを選べば費用も抑えられます。
あとは工事方法や業者の選択など、費用を安く抑えるための工夫を施しましょう。
井戸ポンプを併用する場合の注意点

井戸ポンプで手押し・電動を併用する場合は、以下の点に注意が必要です。
- 同時使用は基本できない
- 偏らず適度に稼働させる
- 定期的なメンテナンスが必要
以下で詳細を解説するので、併用を検討するときの参考にしてください。
同時使用は基本できない
手押しと電動を同じ井戸・配管系統につないでいる場合、両方を同時に使うことは基本的に想定されていません。
どちらかが動いている状態でもう一方を使用すると、以下のような不具合が懸念されます。
- 配管内の圧力が乱れる
- エア噛みで揚水が不安定になる
- 逆流が起きる
とくに電動ポンプは圧力スイッチや逆止弁などの部品で制御されているため、手押しの操作で予期しない水圧変動が起こると誤作動・故障の原因にもなります。
安全に併用するためには切替バルブ等を設置して、どちらを使うかを明確にしたうえで運用しましょう。
偏らず適度に稼働させる
併用する場合、どちらか一方だけの利用に偏らず、適度に稼働させることも重要です。
電動を設置してから手押しをまったく使っていない、そのような状況が起こると、いざ使いたい非常時に不具合が出やすくなります。
とくに手押しの場合はパッキンや弁が乾いて固着したり、呼び水が抜けて水を汲み上げられないリスクが多いです。
電動も、長期間動かさないと圧力スイッチや配管接続部のトラブルに気づけないケースがあります。
非常時に動かせないトラブルを防ぐためにも、月に一度などタイミングを決めて、手押し・電動の両方を動かして動作確認するのがおすすめです。
定期的なメンテナンスが必要
手押し・電動の併用は機器と配管が増える分、点検箇所も増加します。
手押しの場合はパッキンや弁の劣化と呼び水の状態、電動の場合は異音・振動や圧力のかかり方などを定期的にメンテナンスしてください。
また、併用時に活用する切替バルブなども、固着していると切替できなくなるので点検が必要です。
普段から点検しておけば小さな不調の段階で対応でき、急な断水・漏水などのトラブルを防ぎやすくなります。
自分で手押し・電動の併設はできる?DIYのリスク

手押し・電動ポンプは自身で購入できるため、知識があればDIYを実施することは可能です。
ただし、DIYによる併設工事には以下のようなリスクがあります。
- 配管設計を誤ると水が上がらなくなる
- 逆止弁の選定・向きミスで逆流や空気混入が起きる
- 井戸の揚水量に合わず水が安定供給できない
- 圧力バランス不良で片方のポンプが正常に使えなくなる
- 誤施工のまま運転してポンプ寿命を縮めてしまう
- 施工ミス時の修正が難しく、結果的に費用が高くなる
設置したのに水を汲み上げられない、逆流で水が溢れるなどのトラブル、そして施工ミスによる修理費が高く付くなど要注意です。
DIYに失敗すると、既存の井戸ポンプまで使用できなくなるおそれがあるので、基本的には業者に依頼して工事をまかせることをおすすめします。
業者であれば、設置条件の調査から適切な製品の選択など、不安な点も相談に乗りつつ進めてもらえます。
併用ができない場合の代替案

自宅の井戸の条件が当てはまらず、手押し・電動の併用ができない場合には、以下のような代替案があります。
- 予備電源を備えておく
- 予備の電動ポンプを購入しておく
- 防災用手押しポンプを常備しておく
それぞれの詳細を解説するため、代替案として参考にしてください。
予備電源を備えておく
電動ポンプのみを備えている場合、予備電源を備えておくと安心です。
電動の井戸ポンプが使えなくなる最大の原因は、災害時などの停電です。
そのため、ポータブル電源や発電機などで電気を供給できる環境を整えておけば、普段どおり電動ポンプを動かせる可能性が高まります。
とくに生活用水として井戸を使っている家庭では、トイレの水や手洗い、簡単な洗い物など最低限の分が確保できるだけでも安心感は大きいです。
用意する際は、ポンプの消費電力を調べたうえで、十分稼働できるだけの容量を持つ電源を備えておきましょう。
バッテリー容量だけでなく、瞬間最大出力などの条件が合わないと動かないケースもあるため、導入前にポンプの仕様と照らし合わせて試運転までしておくことをおすすめします。
予備の電動ポンプを購入しておく
経年劣化や故障でポンプが止まるリスクに備えるなら、同型または互換性のある電動ポンプを予備として購入しておきましょう。
故障により水が出ない状態が続くほど生活への影響も大きいため、部品の取り寄せやメーカー修理を待つだけの時間を短縮できるのがメリットです。
とくに同型のポンプにしておくと、配管の接続部や制御部の相性問題が起こりにくく、交換作業も比較的スムーズになります。
その一方で、予備ポンプの保管スペース確保や購入費用、そして交換時の電気配線の確認など専門性は必要です。
誤った作業は漏水や感電のリスクもあるため、本体だけは用意しておき、交換や接続は業者に依頼する形を取るとよいでしょう。
防災用手押しポンプを常備しておく
電動が止まったときでも手動で水を汲める状態を作りたいなら、非常時の防災用手押しポンプを備えておくのも選択肢のひとつです。
既設の井戸に組み込むタイプだけでなく、災害時の備えとして使う簡易的なタイプになります。
これにより停電時でも人力で水を確保できるため、生活用水としてトイレや清掃、手洗いに利用可能です。
ただし、井戸の深さや揚水条件によっては手押しで汲めないケースがあるので注意が必要です。
いざという時に使えないのが一番困るので、保管だけで終わらせず、定期的に動作確認や清掃をしておくことが大切です。
手押し・電動ポンプの併用なら専門業者へ相談を
井戸ポンプの手押し・電動併用を検討する場合、専門業者への相談が確実です。
併用できる環境かどうか、設置する場合はどのような製品が向いているのか、自宅井戸にあわせた適切な提案をしてもらえます。
設置に際しては、ポンプの購入費用や工事費・処分費などさまざまな内訳によって費用が発生するので、予算もふまえて親身に相談に乗ってもらえる業者を探しましょう。
井戸ポンプ設置の専門業者をお探しなら『水道修理のセーフリー』におまかせください。
対応エリアや費用目安、利用者の評判など、初めての依頼で不安な方でも理想の条件に合う業者を探し出せます。
井戸ポンプの設置・交換を相談できる業者を探す

井戸ポンプの手押し・電動の併用に関するよくある質問
-
既存の電動ポンプがある井戸に後から手押しポンプを追加できますか?
既存の電動ポンプが設置されている井戸でも、条件を満たせば手押しポンプを後付けできるケースはあります。
ただし、水位の深さや配管の取り回しによっては併設が難しい場合も少なくありません。
同一配管に安易に接続すると逆流や圧力不良が起こるおそれがあるため、設計には注意が必要です。
安全に併用するためにも、事前に井戸構造を確認したうえで専門業者へ相談するのが安心でしょう。 -
井戸ポンプの併用工事はどのくらいの期間がかかりますか?
併用工事の期間は、既存設備の状態や追加工事の有無によって変わります。
配管の分岐やバルブ設置のみで済む場合は、1日程度で完了することもあります。
一方で、配管引き直しや電気工事が伴う場合は、数日かかるケースもあります。
正確な工期を知るためには、現地調査を行ったうえで見積もりを出してもらうことが重要です。 -
井戸ポンプの併用で水質に影響が出ることはありますか?
基本的にポンプの種類が変わっても、水質そのものが変化するわけではありません。
ただし、長期間使用していなかった手押しポンプを急に使うと、配管内のサビや沈殿物が出ることがあります。
また、井戸水はもともと定期的な水質検査が推奨される水源です。
生活用水や飲用に利用している場合は、併用を機に水質チェックを行うとより安心できます。 -
併用にする場合、電動ポンプの出力はどの程度を選べばよいですか?
出力は「強ければよい」というものではなく、井戸の揚水能力に合った機種選定が大切です。
過剰な出力を選ぶと、空運転や水位低下を招き、ポンプ寿命を縮める原因になることがあります。
逆に能力不足では、水量が安定せず使い勝手が悪くなる可能性もあります。
適切なスペックを選ぶには、井戸の深さや使用用途を踏まえた業者の判断が欠かせません。 -
併用と単独設置では、将来的なメンテナンス費用に差は出ますか?
併用は機器やバルブが増える分、点検箇所も多くなる傾向があります。
そのため、単独設置に比べると維持管理の手間はやや増える場合があります。
一方で、どちらかが故障してももう一方が使えるため、緊急対応費を抑えられる可能性もあります。
長期的な安心感を重視するか、初期コストや管理の簡便さを優先するかで判断するとよいでしょう。

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