井戸ポンプの水圧が弱い原因7選!自分でできる対処法と交換費用の相場

本記事では、井戸ポンプの水圧が弱い7つの原因と自分でできる対処法、交換費用の相場を紹介します。

水圧低下の原因は、単純な目詰まりからポンプの寿命までさまざまです。正しく見極めれば、高額な修理費用を払わず自力で解決できる可能性があります。

また、業者に依頼する場合の適正価格や依頼先の選び方も解説。この記事を読めば、無駄な出費を抑えながら水圧低下を解消する方法が見つかります。

井戸ポンプの水圧が弱い7つの原因

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井戸ポンプの水圧が低下する背景には、機械的な故障から環境の変化までさまざまな要因が考えられます。蛇口から出る水の勢いが以前より弱くなったと感じる場合、まずは以下の7つの原因のいずれかに該当していないか確認してみましょう。

経年劣化による寿命

井戸ポンプの耐用年数は、一般的に10〜15年程度とされています。長年使用し続けると、ポンプ内部で水を送り出す役割を持つ「インペラ(羽根車)」が摩耗し、水圧が弱まってしまいます。

また、モーター自体の出力低下やベアリングの固着も、水圧不足を招く大きな要因です。

以下の記事では井戸ポンプの寿命について解説しています。浅井戸用・深井戸用など種類ごとに寿命の目安も解説しているので、ぜひご一読ください。

砂こし器のフィルターの目詰まり

井戸水に含まれる砂や不純物を取り除く「砂こし器」の目詰まりは、水圧低下の代表的な原因です。特に、以下のような状況では目詰まりが起こりやすいため注意が必要です。

  • 新しく井戸を掘った
  • 近隣で大規模な土木工事が行われた
  • 大雨や台風の直後

フィルターに砂が堆積すると、水の通り道が物理的に狭くなり、ポンプが正常に動いていても水圧が弱まります。

吸込口(ストレーナー)の詰まり

井戸管の最下部にある吸込口(ストレーナー)は、泥や錆、スケール(水垢)などが付着しやすい場所です。長年の使用により、吸込口が汚れで塞がれてしまうと、ポンプがいくら稼働しても十分な量の水を吸い上げられず、結果として水圧が弱くなります。

なお、吸込口は地中深くにあるため、点検には揚水管(パイプ)を引き抜く専門技術が必要です。自分で状態を確認できないため、詰まりが疑われる場合は業者へ相談しましょう。

ジェットの詰まりや故障(深井戸の場合)

深井戸ポンプには、圧力を利用して水を押し上げるための「ジェット」という部品が使われています。

ジェットのノズル部分に細かな砂やゴミが詰まると、水を押し上げる力が弱まり、水圧が低下します。また、ジェット内部のパッキンの劣化も、水圧低下の原因の一つです。

深井戸で急に水圧が弱くなった場合は、専門業者にジェットの状態を点検してもらう必要があります。

配管の漏水

ポンプそのものが正常に動作していても、配管の途中で水が漏れていれば、蛇口での水圧は低下します。特に、屋外で剥き出しになった配管や地中に埋設された配管では、以下のようなトラブルによる漏水が珍しくありません。

  • 冬場の凍結によって配管に亀裂が入る
  • 地震で継ぎ目がズレる
  • 経年劣化によって継ぎ目に隙間ができる

誰も水を使っていないのにポンプが頻繁に作動する場合は、どこかで漏水しているサインです。放っておくと水圧低下だけでなく、水道代上昇の原因にもなりかねません。

地下水位の低下

井戸ポンプに異常がないにもかかわらず水圧が弱くなる原因として、地域の地下水位の変化が挙げられます。次のような原因で、そもそも吸い上げるべき水が不足している状態です。

  • 夏場や乾燥による水不足
  • 近隣の大量汲み上げ
  • 周辺の開発による水脈の変化
  • 地盤沈下の影響

環境省の調査でも、一部地域での水位低下や地盤沈下が報告されています。この場合、ポンプの調整では解決できず、井戸の掘り下げや洗浄などの対策が必要になることもあります。

参照:環境省「令和5年度全国の地盤沈下地域の概況」

空気の混入

吸込側の配管に微細な亀裂や接合部の緩みがあると、そこから空気が入り込んでしまいます。水に空気が混じると「エア噛み」と呼ばれる状態となり、水圧が不安定になったり、水が途切れるように出たりするのが特徴です。

空気が混じるとポンプが空回りしやすくなり、モーターが過熱して故障につながるリスクがあります。特に、蛇口から水が出る際に「ゴボゴボ」と音が混じる場合は、空気の混入が疑われます。

井戸ポンプの水圧を上げるために自分でできる対処法

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専門業者に依頼する前に、自分で以下のメンテナンスを行うと水圧が改善する場合があります。

まずは以下の手順で、水圧が上がるか試してみてください。

砂こし器の掃除

砂こし器の詰まりが原因であれば、掃除するだけで水圧が回復することがあります。以下の方法で安全に掃除しましょう。

  1. 電源プラグを抜く
  2. 止水栓を閉める
  3. カバーを外す
  4. フィルターケースを引き抜く
  5. 砂や汚れを水で洗い流す
  6. フィルターケースを元に戻す
  7. カバーを確実に閉める

製品によって掃除方法が異なるので、必ず取扱説明書でご確認ください。また、無理に掃除すると故障につながるリスクがあるので、不安な場合は業者に相談するのがおすすめです。

砂こし器の掃除方法は、以下の記事でも詳しく解説しています。

呼び水とエア抜き

ポンプ内部に空気が溜まって水圧が弱まっている場合は、次の手順で呼び水とエア抜きをし、内部を水で満たす必要があります

  1. 電源プラグを抜く
  2. 呼び水栓を開ける
  3. 溢れるまで水を注ぐ
  4. 栓を確実に締める
  5. 電源を入れる
  6. 蛇口を少しずつ開ける
  7. 空気が混じらなくなるまで水を出す

一度で解消しない場合は数回繰り返すと水圧が戻る可能性があります。各製品の取扱説明書で詳しい方法を確認しながら、慎重に作業を進めましょう。

呼び水をする際は、以下の記事もご参照ください。

圧力スイッチの調整

井戸ポンプの起動・停止を制御する圧力スイッチを調整すると、水圧が強くなる場合があります。ただし、設定を上げすぎると配管が破裂したり、ポンプが止まらなくなってモーターが焼き付いたりするリスクがあるため注意が必要です。

  1. 圧力スイッチを少しずつ右に回す
  2. 蛇口を確認する
  3. 水圧が戻るまで繰り返す

取扱説明書を読み、設定値の範囲で少しずつ圧力を調整しましょう。機種によっては個人での調整が推奨されないものもあるため、不安を感じたら無理をせず専門業者に任せるのがおすすめです。

プロの修理や交換が必要なサイン

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水圧が低下した原因によっては、自分では対処できない場合があります。以下のようなサインが出ている場合は、自分での対処はおすすめしません。放置すると余計な修理費用がかさむ恐れがあるため、早めに専門業者に相談しましょう

頻繁に起動と停止を繰り返す

蛇口を使っていないのに、ポンプが短い間隔で「カチッ」と音を立てて起動と停止を繰り返す場合は、次のような故障のサインです。

  • 圧力タンク内の空気室の減少
  • 圧力スイッチの不具合
  • 微細な漏水

この状態を放置するとモーターに過度な負担がかかり、焼き付きを引き起こす原因となります。最終的には完全に動かなくなる恐れがあるため、早めに専門業者に点検を依頼し、必要であればタンクの整備や漏水の対処をしてもらいましょう。

異音や異臭がする

運転中に「キーン」という高い金属音や「ゴロゴロ」という重い音が聞こえる場合は、ベアリングの摩耗やモーターの不具合が疑われます。

また、井戸ポンプ周辺から焦げ臭いような異臭が漂ってきたら、モーターの焼き付きが始まっている可能性があり非常に危険です。そのまま使用を続けると火災につながったり、完全に故障したりする恐れがあるため、直ちに電源を切り、専門業者を呼んでください

設置から10年以上経過している

井戸ポンプの使用開始から10年を過ぎている場合、交換を検討すべきタイミングです。多くのメーカーでは、製造終了から一定期間が過ぎると修理用の部品供給を停止するため、故障した際に直せないケースが見られます。

また、一箇所を修理しても他の老朽化した部品が連鎖的に故障することも珍しくありません。長期的なコストを考えれば、何度も修理を重ねるより最新の省エネモデルに交換したほうがお得なケースもあります。

10年をひとつの区切りとして、業者に本体交換を相談してみるのがおすすめです。

井戸ポンプの修理・交換費用の相場

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井戸ポンプの修理や交換には、部品代や本体代のほかに出張料や技術料などが必要です。以下の表に一般的な相場をまとめました。

費用の目安(総額、税込み) 作業内容の例
部分的な修理・部品交換 1.5〜4万円程度 パッキン、圧力スイッチ、コンデンサの交換など
浅井戸ポンプの本体交換 7〜25万円程度 本体代+既存撤去+据付工賃
深井戸ポンプの本体交換 15〜40万円程度 本体代+既存撤去+据付工賃

修理や交換にかかる費用の目安は、作業の内容やポンプの種類によって大きく異なります。ここでは、修理・交換費用について詳しく紹介します。修理や交換を依頼する前に、相場を確認しておきましょう。

修理・部品交換の費用

以下のように部分的な故障の場合、修理費用は1.5万円から4万円程度が目安です。

  • パッキンの劣化
  • 圧力スイッチの不具合
  • コンデンサの交換

ただし、故障箇所が複数に及ぶ場合や、特殊な部品を取り寄せる必要がある場合は、想定より高くなることもあります。修理で済ませるか、長期的なコストを考えて新品に交換するかは、現在の使用年数とあわせて業者と相談するのが賢明です。

本体交換の費用

本体交換の費用は、以下のように井戸の深さによって大きく変動します。

  • 浅井戸用:7〜25万円程度
  • 深井戸用:15〜40万円程度

深井戸用はポンプ自体の価格が高いうえ、ジェットの設置や揚水管の引き抜きなどで工事が大規模になるため、浅井戸用に比べて費用が跳ね上がります。現場の状況や井戸の深さによっては、40万円を超えるケースも珍しくありません

事前にしっかりとした現地調査を受け、追加料金が発生しないか確認した上で見積もりを取ることが重要です。

井戸ポンプの交換費用については、以下の記事でも紹介しています。

井戸ポンプの修理・交換業者の選び方

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生活に欠かせない井戸ポンプの修理や交換を任せる業者は、慎重に選ぶ必要があります。安さだけにとらわれず、以下の4つのポイントを基準に信頼できる業者を選びましょう。

水道局指定業者か

業者選びの第一歩として、指定給水装置工事事業者であるかどうかを確認しましょう。指定給水装置工事事業者は、水道法に基づいて適切に施工できると自治体から認められた業者であり、一定の技術基準を満たしています。

自治体のWebサイトなどで指定業者を確認し、そのなかから修理や交換の依頼先を選ぶのがおすすめです。

参照:厚生労働省「指定給水装置工事事業者制度について」

修理実績が豊富か

井戸ポンプはメーカーや型番、種類によって構造が大きく異なります。そのため、過去の施工実績が作業の質に直結します。業者のWebサイトなどで井戸ポンプの交換や修理の実績を確認し、信頼できる依頼先を見極めましょう。以下のような基準で選ぶのもおすすめです。

  • 特定のメーカーに強い
  • 深井戸ポンプの施工実績が豊富
  • 似た状況で施工実績がある

実際の施工事例が写真付きで公開されていたり、口コミで地元の人に評価されていたりする業者は、技術力に信頼を置ける可能性があります。

事前見積もりが明確か

料金面のトラブルを防ぐためには、作業前に明確な見積書を提示してくれる業者を選ぶことが不可欠です。「一式」という大まかな表記ではなく、部品代や工賃、出張料などが細かく記載されているかを確認しましょう。

また、以下の点も事前に明確にしておいてください。

  • 無料で現地調査してくれるか
  • 不測の事態が発生した場合に追加料金は必要か
  • 廃材の処分費は必要か

曖昧な説明で契約を急かしたり、他社と比較させないようにしたりする業者は避け、納得感のある説明をしてくれる業者を選ぶと安心です。

アフターフォローがあるか

修理や設置のあとに、以下のようなサポート体制が整っているかどうかも重要なポイントです。

  • 近場ですぐに駆けつけてくれる
  • 夜間・休日に緊急対応してもらえる
  • 保証がある

井戸ポンプは、設置直後にエア噛みで水が出なくなるといった初期トラブルが起こることがあります。アフターフォローが整った業者を選ぶと、修理や交換のあとも安心して井戸ポンプを使い続けられます。

井戸ポンプの交換をどこに頼むべきか迷っている人は、以下の記事も参考にしてください。

井戸ポンプの修理を業者に依頼するなら

「水の勢いがない」というトラブルは、放置すると深刻な故障につながる恐れがあります。しかし、原因の特定や修理には専門知識が必要です。

もし、井戸ポンプの修理・交換業者を探す場合は、「セーフリー」がおすすめです。利用者の口コミや料金、対応エリアなどを比較しながら、信頼できる業者を選べます。

無料で最適な業者を紹介してくれる「コンシェルジュ」のサービスもあるので、ぜひご利用ください。

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井戸ポンプの水圧低下に関するQ&A

  • 井戸ポンプの水圧が急に弱くなった場合、まず何から確認すべきですか?

    まずは砂こし器やフィルターの詰まりがないかを確認するのが基本です。特に大雨後や工事後は不純物が増えやすく、目詰まりが起きやすい傾向にあります。そのうえで、配管からの漏水や空気の混入もあわせてチェックすると原因の切り分けがしやすくなります。短時間で改善しない場合は、無理をせず専門業者への相談も視野に入れると安心でしょう。

  • 自分で水圧を改善できるケースと業者に依頼すべきケースの違いは何ですか?

    フィルター清掃や呼び水、軽微な調整などは比較的自分でも対応しやすい作業です。一方で、吸込口の詰まりやモーター不具合などは専門知識が必要になります。また、異音や異臭が発生している場合は内部故障の可能性が高いため注意が必要です。判断に迷う場合は、早めに点検を依頼するほうが結果的に負担を抑えられます。

  • 井戸ポンプの水圧低下が続くとどのようなリスクがありますか?

    水圧低下を放置すると、ポンプに過剰な負荷がかかり故障を早める恐れがあります。特にエア噛みや漏水が原因の場合、モーターの空回りや過熱につながることもあります。その結果、修理では対応できず本体交換が必要になるケースも少なくありません。長期的なコスト増加を防ぐためにも、早期対応が重要です。

  • 井戸ポンプの水圧を安定させるために日常的にできる予防策はありますか?

    定期的に砂こし器を掃除することで、目詰まりによる水圧低下を未然に防げます。また、ポンプ周辺や配管の目視点検を習慣化すると、漏水や劣化の早期発見につながります。さらに、異音や水の出方の変化に気づいた段階で対処することがトラブル拡大の抑制に有効です。日常的なメンテナンスを積み重ねることで、結果的に修理リスクの軽減が期待できます。

  • 修理と交換はどのように判断して選べばよいですか?

    軽微な部品交換で済む場合は、比較的低コストで対応できるため修理が適しています。ただし、複数箇所の不具合や経年劣化が進んでいる場合は、交換のほうが結果的に安くなることもあります。使用年数や今後の使用予定を踏まえて総合的に判断することが大切です。見積もりを確認しながら、長期的な視点で選択するのが賢明でしょう。

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