井戸ポンプのストレーナーとは|砂こし器との違いと清掃・交換のポイント

井戸ポンプのストレーナーは、井戸から汲み上げる水に含まれる砂や異物がポンプ内部へ入り込むのを防ぐ大切な部品です

砂こし器と役割的には似ていますが、いずれも構造・メンテナンス性は異なり、ストレーナーの清掃・交換には専門知識が必要になるので業者依頼が推奨されます。

この記事では、主に井戸側・吸込側に設置されるストレーナーを中心に、役割や砂こし器との違い、未掃除によるトラブルや業者依頼の費用相場などを幅広く解説します。

井戸ポンプのストレーナーとは

井戸ポンプのストレーナーとは

井戸ポンプのストレーナーとは、井戸水に含まれる砂やゴミ、サビなどの異物を除去するための部品です。

水を吸い上げる途中で異物を取り除き、ポンプ本体や配管、蛇口などに汚れが入り込むのを防ぐ役割があります。

ストレーナーが正常に機能していないと、水の出や水質に影響が起こり、ポンプ本体の負担にもつながります。

そのため、井戸ポンプを安定して使い続けるうえで、ストレーナーは重要な部品のひとつです。

ストレーナーが取り付けられる場所

ストレーナーは機種によって異なりますが、主に吸込側の先端や吸込経路上に設置されます

水を吸い上げる経路で砂やゴミを取り除いて、ポンプ内部への異物の侵入を防ぐためです。

設置場所は浅井戸・深井戸、ポンプの種類に応じても異なります。

浅井戸では地上側の吸込口付近、深井戸では井戸内部や配管の奥で設置されるケースが多いですが、現物を確認するには分解が必要なこともあるので修理・点検などは業者依頼をおすすめします。

井戸ポンプのストレーナーと砂こし器の違い

井戸ポンプのストレーナーと砂こし器の違い

井戸ポンプにはストレーナーと似た性質をもつ「砂こし器」が取り付けられているケースもあります。

これらはまったく同じではなく、それぞれ以下のような違いがあります。

比較項目 ストレーナー 砂こし器
役割 吸込側で異物の侵入を防ぎポンプを保護する 砂や異物の混入が多い場合に
後付けで設置することがある
設置場所 吸込側の先端や吸込経路上 ポンプの吸込配管手前
(透明で目視可能なものが多い)
掃除・メンテナンス性 設置環境によっては分解・引き上げ作業が必要
専門知識・技術がいるため業者対応が原則
フタを開けて
内部を清掃できる機種が多い

砂こし器との違いは押さえておき、ストレーナーの修理・交換の判断材料のひとつにしてください。

比較項目について以下で解説します。

役割と除去対象

どちらも井戸水に含まれる異物を取り除くための部品ですが、役割や設置目的には違いがあります。

砂こし器は、井戸水に砂や異物が多く含まれる場合に後付けで設置されることがある部品です

一方のストレーナーは、吸込側に設置される異物侵入防止部品で、ポンプ本体への異物の侵入を防ぐ役割があります。

それぞれ役割や設置目的が異なる点を理解しておきましょう。

設置場所

砂こし器は、井戸水に砂や異物が多く含まれる場合に後付けされることがある部品です。

ポンプの吸込配管手前で設置されることが多く、のぞき窓が付いているタイプもあり、内部に砂や汚れがたまっているか外から確認できるものもあります。

一方、ストレーナーは機種によって設置場所が異なりますが、主に吸込側の先端や吸込経路上に設置されています

そのため、砂こし器のように日常的に状態を確認しづらく、異常が出てからつまり・劣化に気付くケースが多いです。

掃除・メンテナンスのしやすさ

砂こし器は、フタを開けて内部の砂やゴミを取り除けるタイプも多く、ユーザー自身がメンテナンスしやすい部品です。

ストレーナーは分解や取り外し、再組立が必要になる場合が多く、作業にはポンプや配管に関する専門知識が求められます。

無理に作業すると水漏れや部品の破損につながるおそれもあるので、基本的には業者依頼がおすすめです。

砂こし器のメンテナンスについては、以下の記事でも紹介しています。

ストレーナーを掃除しないと起こるトラブル

ストレーナーを掃除しないと起こるトラブル

ストレーナーを掃除しないままでいると、以下のようなトラブルが起こります。

  • 水の出が悪くなる
  • 砂や濁りなど水質に影響がある
  • ポンプ本体の故障や寿命短縮につながる

それぞれのトラブルについて、以下で解説します。

水の出が悪くなる

ストレーナーに砂やゴミなどがつまると、井戸水をスムーズに吸い上げにくくなります。

その結果、蛇口から出る水の出が悪くなったり、水量が安定しなくなったりすることがあるのです。

普段よりも水勢が弱い、ポンプは動いているのに十分な水が出ないといった場合は、ストレーナーのつまりが原因の可能性があります。

放置するとさらに水量が低下して、日常生活に支障が出ることもあるので注意が必要です。

また、水が出なくなる原因は、ストレーナー以外の場合もあるので、他の要因や対処法を詳しく知りたい方は以下の記事も参考にしてください。

砂や濁りなど水質に影響がある

ストレーナーが正常に機能していないと、井戸水に含まれる砂や異物の侵入を十分に防げなくなります

その結果、水に砂が混じる、濁るなど水質に影響が出ることがあります。

砂や濁りが続く場合は、ストレーナーの目詰まりや破損が発生していないか点検を検討しましょう。

点検を依頼できる業者を探す

 

ポンプ本体の故障や寿命短縮につながる

ストレーナーのつまりを放置すると、ポンプが水を吸い上げる際に余計な負荷がかかります。

水の流れが悪い状態で運転を続けると、モーターや内部部品に負担がかかり、故障の原因になるので注意が必要です。

砂や異物がポンプ内部に入り込むことで、部品の摩耗・破損につながるおそれもあります。

ストレーナーの清掃は、水の出を改善するだけでなく、ポンプを長く快適に使い続けるためのメンテナンスとしても重要です。

井戸ポンプの故障や原因については、以下の記事も参考にしてください。

ストレーナーの清掃・交換は自分でも可能?

ストレーナーの清掃・交換は自分でも可能?

ストレーナーの清掃・交換は、基本的に自分で行うのは難しく、業者依頼が原則です。

作業にはポンプの分解や配管の脱着が必要になるケースも多く、一般的なDIYの感覚で取り掛かるには高いハードルがあります。

以下の点について順番に解説します。

自分での清掃・交換が難しい理由

ストレーナーの清掃・交換が自力では難しい主な理由は、アクセスに分解作業が伴うことが多い点にあります。

ストレーナーはポンプ本体の内部や配管途中など、外から目視しにくい場所に設置されています。

そのため清掃・交換の前にまず、ポンプや配管を分解して取り外す工程が発生します。

作業後は正しく組み直さなければ水漏れや動作不良につながるため、ポンプ・配管に関する専門的な知識と工具が不可欠です。

また、深井戸用のポンプでは井戸内部にストレーナーが設置されているケースもあり、そもそも手が届かない場合もあります。

「掃除するだけ」と思って着手しても、途中で対処しきれない状況になるリスクがあるため、無理な自力作業は避けましょう。

誤った清掃で懸念されるリスク

専門知識なしにストレーナーの清掃を行うと、作業前よりも状態が悪化してしまう可能性があります。

具体的には、以下のようなリスクが懸念されます。

リスク 内容
組み立て不良による水漏れ 分解後に正しく組み直せず、接続部から水漏れが発生する
ストレーナー本体の破損 無理な力をかけて取り外そうとすることで、網目や部品が損傷する
異物混入による不調 作業中に砂や汚れがポンプ内部に入り込み、故障や水質悪化につながる

いずれのトラブルも、井戸の使用そのものに影響して生活に支障が出るおそれがあります。

清掃・交換は、対応実績のある専門業者に依頼して安全に進めてもらいましょう。

>>清掃・交換にかかる費用相場を確認する

ストレーナーの交換が必要になるケース

ストレーナーの交換が必要になるケース

ストレーナー交換の必要性は、業者が点検のうえ慎重に判断しますが、主に以下のようなケースが考えられます。

  • 経年劣化で網目が破損している
  • 異物が固着して清掃でも除去できない

各ケースについて、以下で解説します。

経年劣化で網目が破損している

ストレーナーは長く使い続けるうちに、経年劣化で網目部分が劣化したり、破損することがあります。

網目が破損していると、砂やゴミなどの異物を十分に防げなくなり、井戸水に汚れが混じりやすくなります。

ストレーナーを掃除しても水の濁りや砂の混入が改善しない場合は、網目の破損や劣化がないか確認して、必要に応じて交換を検討しましょう。

異物が固着して清掃でも除去できない

ストレーナーに砂やサビ、水あかなどが固着している場合、通常の清掃では取り除けないことがあります。

網目に異物がつまったままだと、水の通り道が狭くなり、ポンプが水を吸い上げにくくなるので生活面でも不便です。

清掃しても水の出が改善しない、つまりがすぐ再発する場合などは、ストレーナーの交換を検討した方がよいでしょう。

井戸ポンプのストレーナー清掃・交換は業者依頼がおすすめ

井戸ポンプのストレーナー清掃・交換は業者依頼がおすすめ

井戸ポンプのストレーナー清掃・交換は、自力ではなく業者依頼がおすすめです。

対応実績のある業者に依頼して、安全にトラブルを解消してもらいましょう。

実施タイミングや費用目安を紹介します。

業者に依頼すべきタイミング

以下のような症状がある場合は、ストレーナー以外の部品や配管に問題が起きている可能性もあるため、業者に点検してもらいましょう。

  • ストレーナーの目詰まりを起こしているとき
  • ポンプの動作異常や水質トラブルが発生したとき
  • ポンプの設置から15年以上が経過しているとき

水の出が悪い、砂や濁りが混じる、ポンプの作動音が普段と違うといった場合は、早めの確認が必要です。

また、設置から年数が経っているポンプは、ストレーナーだけでなく本体や配管も劣化している可能性があります。

清掃で済むのか、部品交換やポンプ交換が必要なのかを業者に判断してもらうと安心です。

清掃・交換にかかる費用目安

井戸ポンプの清掃・交換費用は、ポンプの種類や設置状況、井戸の深さ、作業内容によっても変わります。

ストレーナー清掃だけで済む場合は8,000円〜が費用の目安ですが、ポンプ本体や配管劣化が原因の場合などは、別途交換作業が必要になります。
以下は、井戸ポンプの交換を業者に依頼する際の費用目安です。

井戸ポンプの種類 費用の目安
浅井戸ポンプ(8m以内) 約8〜15万円前後
深井戸ポンプ(水中式) 約16〜30万円前後
深井戸ポンプ(ジェット式) 約15〜25万円前後
手押しポンプ(補助・非常用) 約5〜9万円前後

上記はあくまで目安で、実際の費用は現地調査後に決まります

見積もり時には作業内容の内訳まで詳しく聞いておき、不要なオプションなどが付いていないかも確認しておきましょう。

井戸ポンプの交換費用相場については、以下の記事でもまとめています。

ストレーナーの清掃・交換で業者を選ぶポイント

ストレーナーの清掃・交換で業者を選ぶポイント

ストレーナーの清掃・交換ができる業者を選ぶときは、後悔のない依頼にするためにも以下のポイントを意識してください。

  • 追加料金・作業範囲を事前に確認する
  • 見積もり内容が明確な業者か確認する
  • 口コミ・実績を確認する

それぞれのポイントについて紹介します。

追加料金・作業範囲を事前に確認する

井戸ポンプのストレーナー清掃・交換を依頼する際は、基本料金にどこまでの作業が含まれているかを事前に確認しましょう。

ストレーナーの清掃だけなのか、ポンプ周辺の点検や配管の確認まで含まれるのかによっても費用は変わります。

また、業者によっては見積もり費や出張費、時間外料金などが別途かかるケースもあります。

依頼後に想定外の費用が発生しないよう、どこから追加料金になるのかをあらかじめ確認しておくことが大切です。

見積もり内容が明確な業者か確認する

業者を選ぶ際は、見積もりの内訳がわかりやすく記載されているかも確認しましょう。

井戸ポンプ修理のような大まかな表記だけでは、ストレーナー清掃・交換の費用や部品代などの内訳が分かりづらいです。

信頼できる業者であれば、作業内容や費用の詳細を具体的に説明してもらえます。

できれば複数業者から相見積もりを取って内容を比較することで、費用相場や不要な作業が含まれていないかを判断しやすくなるでしょう。

口コミ・実績を確認する

井戸ポンプの修理やストレーナー清掃は、専門的な知識が必要になる作業です。そのため、依頼前には業者の口コミ・実績も確認することも大切です。

口コミを見る際は、作業内容や対応の丁寧さ、説明の分かりやすさなども確認しておくと安心です。

また、請求書の一部や作業風景、施工前後の写真など証拠となる情報を公開しているサイトを確認するのもよいでしょう。

実際の対応内容が見える業者であれば、依頼後の作業イメージも持ちやすくなります。

信頼できる業者の見極め基準については、以下の記事でもまとめています。

井戸ポンプの交換をどこに頼むべきかは、以下の記事も参考にしてください。

井戸ポンプのストレーナー不調は早めに業者へ相談しよう

井戸ポンプのストレーナーが不調の場合、放置すると水質異常や出の悪さ、本体故障など生活に支障がでる問題にも発展しかねません。

専門的な知識・技術が求められて自力対処も困難なので、違和感を覚えた時点で早めに業者へ相談することをおすすめします。

井戸ポンプの対応実績が豊富な業者であれば、ストレーナー不調の原因もスムーズに特定して解消にあたってもらえます。
はじめての業者依頼でお悩みの方は『水道修理のセーフリー』もご活用ください。

井戸ポンプのストレーナーに対応できる業者を調べる

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井戸ポンプのストレーナーに関するよくある質問

  • 井戸ポンプのストレーナーだけを交換すれば水質は改善しますか?

    ストレーナーの劣化や目詰まりが原因であれば、清掃・交換によって砂や濁りが改善する可能性があります。

    ただし、井戸の状態や配管内部のサビ、取り付けていれば砂こし器の状態などが影響しているケースもあります。

    水質トラブルは原因がひとつとは限らないため、ストレーナーだけで判断するのは避けた方が安心です。

    砂や濁りが続く場合は、井戸ポンプまわり全体を業者に点検してもらいましょう。

  • ストレーナーの目詰まりはどのくらいの頻度で起こりますか?

    ストレーナーの目詰まり頻度は、井戸水に含まれる砂やサビの量、井戸の使用年数、ポンプの使用頻度によって変わります。

    砂が多い井戸や古い配管を使っている環境では、比較的短期間で汚れがたまることもあります。

    一方で、井戸水の状態が安定していれば、目立った不調が出にくい場合もあるでしょう。

    定期的な点検をしておくと、急な水量低下やポンプ故障を防ぎやすくなります。

  • 井戸ポンプのストレーナー不調は放置しても自然に直りますか?

    ストレーナーの目詰まりや破損は、基本的に自然に改善するものではありません。
    一時的に水の出が戻ったように感じても、内部に砂や異物が残っていれば再発する可能性があります。
    そのまま使い続けると、ポンプ本体に負荷がかかり、修理費用が高くなるおそれもあります。
    水量の低下や濁りに気付いた時点で、早めに点検を依頼するのがおすすめです。

  • 砂こし器を掃除しても水の出が悪い場合はどうすればよいですか?

    砂こし器を掃除しても水の出が改善しない場合は、ストレーナーや吸込管、ポンプ本体側に問題がある可能性があります。

    見える範囲の汚れを取り除いても、配管の奥やポンプ内部で目詰まりが起きているケースも考えられます。

    無理に分解すると水漏れや部品破損につながるため、自力で奥まで確認するのは避けた方が安全です。

    砂こし器の清掃後も症状が続く場合は、井戸ポンプに対応できる業者へ相談しましょう。

  • 井戸ポンプのストレーナー点検を依頼するときに伝えるべきことはありますか?

    業者へ相談する際は、水の出が悪くなった時期や、砂・濁りの有無、ポンプの作動音の変化などを伝えるとスムーズです。

    あわせて、井戸ポンプの種類や設置年数、砂こし器を掃除したかどうかも共有しておくと原因を絞り込みやすくなります。

    写真を送れる場合は、ポンプ本体や配管まわり、砂こし器の状態を撮影しておくのも有効です。

    事前情報が多いほど、現地調査や見積もりの内容も具体的になりやすいでしょう。

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