2025.08.31
この記事では、井戸ポンプが故障した場合に見られる症状と原因、対処法をご紹介します。
井戸ポンプが故障した場合、自分で対処できる場合もありますが、基本的には業者に修理や交換を依頼する必要があります。
メーカーの故障診断や依頼先別の修理・交換費用、業者の選び方も解説するので、「これって故障?」「修理はどこに依頼すべき?」などお困りの方は、ぜひお役立てください。
記事の内容
井戸ポンプ故障|症状別の原因

井戸ポンプが故障した場合、症状によって原因を特定できます。
まずは、お使いの井戸ポンプに出ている症状と考えられる原因を確認しましょう。
| 症状 | 原因 |
|---|---|
| 水が出ない・途切れる | 呼び水不足・吸水管の空気混入 フィルターやストレーナーの詰まり 井戸の水位低下 部品の経年劣化 |
| ポンプが動かない | 電源プラグの抜け・ブレーカーが落ちている モーターや圧力スイッチ故障 保護装置の作動 |
| ポンプが止まらない | 圧力スイッチの故障 水位低下による空回り 圧力タンクの空気不足 |
| 異音がする | ベアリング摩耗・インペラ破損 圧力タンクやバルブの劣化 キャビテーション |
| 水圧が弱い・水圧が安定しない | 圧力スイッチの不具合 吸水部や配管の詰まり ポンプ本体の劣化 |
水が出ない・途切れる
井戸のポンプの故障で「水が出ない・途切れる」場合は、以下の原因が考えられます。
原因
- 呼び水不足または空気が混入して空回り
- 吸水部(ストレーナーなど)の詰まり
- 凍結や井戸水位低下
- 部品の経年劣化による性能低下
凍結や地下水位の低下で呼び水が失われると、井戸ポンプに空気が混入して羽根車(インペラ)が空回りし、水が出ません。
また、吸水部の詰まりや部品の経年劣化によって、水が出なくなったり、勢いが弱くなったりする場合もあります。
対処法
呼び水が不足して水が出ない場合は、呼び水栓から水を入れましょう。
配管にタオルを巻いて凍結対策をしたり、フィルターを掃除したりすることで改善されることもあります。
部品の故障や経年劣化の場合は、専門業者による修理や交換が必要です。
井戸ポンプから水が出ない、上がらない状態について詳しく知りたい方はコチラもご確認ください。
ポンプが動かない
井戸のポンプの故障で「ポンプが動かない」場合は、以下の原因が考えられます。
原因
- 電源断・ブレーカー遮断・配線不良
- 圧力スイッチ不良(接点腐食・固着)
- モーター焼損/始動コンデンサ不良
- モーター保護装置の作動(過熱・低電圧など)
ポンプが動かない場合、電源プラグが抜けていたり、ブレーカーが落ちていたりする可能性があります。
電源系統に問題がない場合は、圧力スイッチやポンプ本体の故障が疑われます。たとえば、モーターや始動に必要なコンデンサが故障すると、ポンプが動きません。
また、モーターに負荷が掛かって保護装置が作動した場合は、使用中に動かなくなることがあります。
対処法
ブレーカーを上げたり、電源プラグを差し直したりしましょう。
直らない場合は、圧力スイッチやモーターの故障が考えられるので、専門業者に相談するのがおすすめです。
ポンプが止まらない
井戸のポンプの故障で「ポンプが止まらない」場合は、以下の原因が考えられます。
原因
- 圧力スイッチの故障(不適切なオン/オフ制御)
- 水圧低下による空回り(漏水)
- 圧力タンクの空気不足
水圧に合わせてポンプを制御する圧力スイッチが故障すると、ポンプが止まらなくなることがあります。
また、蛇口や配管から漏水して水圧が低下し、ポンプが空回りすることも。圧力タンク式のポンプの場合は、経年劣化や内部破損によってタンクから空気が漏れ、ポンプが止まらなくなっている可能性も考えられます。
対処法
水位低下による空回りの場合、呼び水を入れると一時的に井戸ポンプが止まる可能性があります。
しかし、圧力スイッチや圧力タンクに問題がある場合は、自分で対処せずに専門家へ修理や交換を依頼しましょう。
異音がする
井戸のポンプの故障で「異音がする」場合は、以下の原因が考えられます。
原因
- モーターや羽根車の経年劣化
- 圧力タンクやバルブの不具合による圧力変動
- キャビテーション(泡による振動・音)
井戸ポンプのモーターを支えるベアリングの劣化や、水を送り出す羽根車(インペラ)の破損によって、「カラカラ」「ブーン」などの異音が発生します。
また、圧力変動で「キーン」と高い音が鳴ることも。さらに、キャビテーションで「ガラガラ」「バチバチバチ」と鳴ったり、振動が発生したりすることもあります。
対処法
異音がする場合、自分で対処するのは難しいと考えられます。異音を放置すると、ポンプ自体の故障につながりかねないので、早めに業者に連絡するのがおすすめです。
水圧が弱い・水圧が安定しない
井戸のポンプの故障で「水圧が弱い・水圧が安定しない」場合は、以下の原因が考えられます。
原因
- 圧力スイッチ設定不良や経年劣化
- 吸水部や配管の部分的な詰まり
- ポンプ本体の劣化・能力低下
蛇口から出る水の勢いが弱い、水圧が安定しないという場合は、圧力スイッチに問題があるか、吸水部や配管に砂やサビが詰まっている可能性があります。
また、井戸ポンプを長年使用していると、本体の性能が劣化して「水が弱い」「水圧が強まったり弱まったりする」こともあります。
対処法
ポンプの吸い込み口の近くにあるストレーナーからフィルターを取り出し、掃除して戻しましょう。
フィルターを掃除しても変化がない場合は、専門業者に修理や交換を依頼してみてください。
原因特定にはメーカー故障診断も便利

井戸ポンプの故障の原因が自分でわからない場合、メーカーの故障診断で特定できる場合があります。
「複数の原因が疑われる」「疑わしい原因に合わせて対処法を試しても改善されない」などの場合は、メーカー故障診断を利用してみましょう。
井戸ポンプのメーカー故障診断を利用できるメーカーは、以下のとおりです。
- 日立
- 川本ポンプ
- テラル
故障診断は、メーカーの公式Webサイトで24時間無料で利用できます。
症状から原因や対処を調べられるので、「業者に相談する前に原因を知っておきたい」「業者の営業時間外に故障した」などの場合は、ぜひ原因特定に活用してみてください。
井戸ポンプの修理や交換は自分でできる?

井戸ポンプ故障時、自分で修理や交換ができる範囲は限られています。
無駄な作業を減らしたり、感電や火災のリスクを避けたりするためにも、自分で対処できるか、業者に依頼すべきかを確かめることが大切です。
ここでは、井戸ポンプの修理や交換を自分でできるか、詳しくご紹介します。
修理は自分では難しい
井戸ポンプが故障した場合、「呼び水を入れる」「フィルターを掃除」するなど、簡単な対処は自分でできる可能性があります。
しかし、モーターや圧力スイッチなど、ポンプ内部の部品が故障している場合は、修理に専門知識や工具が必要です。また、水位低下が原因で井戸ポンプに不具合が出ているときも、自分では対処できません。
無理に修理しようとすると故障が悪化したり、感電や火災につながったりすることもあるため、専門業者に相談するのがおすすめです。
本体の交換は自分でできることも
DIYに慣れている場合、コンセント式の浅井戸用ポンプで電気配線の改造が不要なら、自分で本体を交換できる可能性があります。
井戸ポンプの交換方法は以下のとおりです。
- 既設の井戸ポンプは配管を取り外す
- 新しい配管とジェット管を取り付ける
- ポンプ本体を設置して接続する
- 呼び水を入れる
- 試運転する
井戸ポンプの交換は、自分では難しいケースもあります。たとえば、以下のようなケースでは専門業者に相談するのがおすすめです。
- 深井戸用のポンプ
- 構造が特殊
- 高所や狭い場所に設置されている
- 電気工事が必要
- 10年以上の使用で経年劣化している
井戸ポンプの交換方法については、以下の記事で詳しくご確認ください。
井戸ポンプの故障修理・交換依頼先別の費用

井戸ポンプが故障した場合、自分で対処できる可能性もありますが、安全性や確実性を重視するなら修理や交換は業者に依頼するのがおすすめです。
以下では、井戸ポンプの修理・交換の主な依頼先についてご紹介します。どこに相談しようか迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
| 依頼先 | 修理費用の目安(税別) | 交換費用の目安(税別)
(工費+本体代) |
|---|---|---|
| 水道修理業者 | 1.5〜5万円 | 8〜20万円 |
| ポンプ専門業者 | 2〜6万円 | 10〜25万円 |
| 地域の水道・設備店 | 1〜4万円 | 7〜18万円 |
| メーカー | ・保証期間内:無償の可能性あり ・保証外:2〜6万円程度 |
・保証期間内:無償交換の場合あり ・保証外:10〜25万円程度 |
| ホームセンター | ―(修理不可が多い) | 6〜15万円 |
水道修理業者
水道修理業者は、一般の水道設備に加え、井戸ポンプの修理や交換に対応している場合があります。水道修理業者の特徴は以下のとおりです。
- 即日対応の可能性がある
- 実績豊富な業者も多い
水道修理業者は、年中無休で24時間対応してくれる場合があります。「急に水が出なくなった」「夜間に水が止まらなくなった」など、困ったときにすぐに対応してくれるのが魅力です。
水回りのトラブルに専門的に対応しているため、実績のある業者も豊富。
資格保有のスタッフに修理・交換してもらえる可能性もあり、深井戸式のポンプの故障をはじめ、難しいケースも安心して任せられます。
ポンプ専門業者
井戸ポンプの故障時は、ポンプ専門業者にも修理を依頼できます。
ポンプ専門業者は、ポンプの設置や修理、メンテナンスに特化しています。ポンプ専門業者の特徴を以下にまとめました。
- 専門的な対応が可能
- 修理や交換の費用がやや高め
ポンプ専門業者は専門技術や知識をもっているため、「異音がする」「水が止まらない」などあらゆるトラブルに対応してくれる可能性があります。
しかし、専門性が高いぶん、費用が割高になりやすい点には注意が必要です。水道修理業者と比べると、修理が5,000〜1万円程度、交換が2〜5万円程度高くなる傾向にあります。
費用よりも確実性を重視したい方は、ポンプ専門業者に依頼してみましょう。
地域の水道・設備店
地域の水道・設備点は、水回りや住宅設備全般のトラブルに対応しており、井戸ポンプの故障修理や交換にも対応していることがあります。
地域の水道・設備店の特徴は次のとおりです。
- すぐに対応してもらえる可能性がある
- 気軽に利用しやすい
- 複雑な修理や交換は不可能な場合もある
地域密着型の業者の場合、困ったときにすぐに対応してもらえる可能性があります。顔見知りの業者であれば、気軽に安心して利用できます。
修理が1〜4万円程度、交換が7〜18万円程度で比較的安価なのもメリットです。
一方、井戸ポンプの故障や配管の状態によっては、対応不可なことも。
複雑な作業はほかの業者に依頼しなければいけない場合があります。
メーカー
井戸ポンプが故障した場合、メーカーにも修理や交換を相談できます。
メーカーの特徴は以下のとおりです。
- お客さま窓口やフリーダイヤルで対応可能
- 保証期間内は無償の可能性がある
- 工事は施工業者が担う
井戸ポンプが故障した場合は、メーカーに問い合わせると安心です。
メーカーにはお客さま窓口やフリーダイヤルが設置されており、故障に関する相談に対応してもらえます。保証期間内であれば無償修理となる可能性も。
ただし、メーカーが直接修理や交換を行うわけではなく、提携する施工業者を紹介してくれる形が一般的で、実際の修理や交換は紹介先の業者に依頼するケースがほとんどです。
井戸ポンプが故障したときは対応に迷いがちですが、メーカーのお客さま窓口に問い合わせれば、修理の流れや依頼先を案内してもらえるので安心です。
ホームセンター
ホームセンターは、井戸ポンプの交換に対応してくれることがあります。ホームセンターの特徴を以下にまとめました。
- 交換費用は比較的安価
- 修理は行わない
- 地域や店舗によっては対応不可能
ホームセンターは、交換費用が6〜15万円程度と比較的安め。
一方、一般的に故障の原因特定や修理は行われず、交換のみに対応している点には注意しましょう。
また、店舗によっては井戸ポンプを取り扱っていなかったり、交換工事に対応していなかったりするため、事前に調べる必要があります。
井戸ポンプの修理業者の選び方

井戸ポンプ故障時に焦って業者を選ぶと、「費用が高くなりすぎた」「適切な方法で修理してもらえなかった」などのトラブルにつながりかねません。
井戸ポンプの修理を依頼する業者を選ぶ際は、以下のポイントを確認しましょう。
- 実績
- 見積もりの内訳
- 修理に掛かる日数
- アフターフォロー
実績
井戸ポンプの修理には、専門的な技術や知識が必要です。Webサイトで実績を確認し、信頼のおける業者を選びましょう。
実績を確認する際は、以下のポイントに注目しましょう。
- 施工実績を写真付きで掲載しているか
- 具体的な作業内容が説明されているか
具体的な実績を掲載している業者は、井戸ポンプの修理に関して確かなノウハウをもっていると考えられます。事前にある程度作業内容がわかるので、安心して工事を任せられます。
見積もりの内訳
井戸ポンプの故障修理を依頼する際は、複数の業者から見積もりを取りましょう。
井戸ポンプの修理費用は、井戸の深さやポンプの状態によって変わります。相見積もりを取ることで、修理の適正価格を把握できます。
見積もり確認時は、基本料金や部品代、工賃、出張費などがわかりやすく書かれているかを確認してみてください。
事前に内訳を細かく確認することで、トラブルを予防できます。
わからないことがあれば積極的に質問することも大切です。わかりやすく説明してくれる業者を選ぶと、安心して修理を任せられます。
修理に掛かる日数
井戸ポンプが故障すると、日常生活で必要な水を使えなくなったり、災害時や断水時に水を確保できなくなったりします。
なるべく早く復旧させるためにも、修理に掛かる日数を確認しておくのがおすすめです。
急を要する場合は、即日対応してもらえる業者を選ぶのも一つの手。ただし、即日対応には別料金が必要な場合もあるので、費用を確認してから修理を依頼してください。
アフターフォロー
井戸ポンプの修理業者を選ぶ際は、アフターフォローの確認も必要です。具体的には、以下のポイントを確認しましょう。
- 施工後の異常や不具合に無料で対応してもらえるか
- アフターフォローの範囲や条件は適切か
- 修理後にメンテナンスや点検をしてくれるか
修理後、井戸ポンプが再び故障する可能性もあります。万が一の場合に、どのような保証があるかを確認してから契約することが大切です。
井戸ポンプの故障時は水道修理業者に相談
井戸ポンプが故障した場合、安全かつ確実に修理するためにも、専門業者に相談することをおすすめします。
水道修理業者は、水回りのトラブルの専門家。豊富な知識や実績をもとに、井戸ポンプの修理や交換をしてくれます。
即日対応の業者もあるため、急な故障の際も利用を検討してみましょう。
『水道修理のセーフリー』では、水道修理業者を料金やサービス内容などから比較できます。
信頼できる業者をお探しの方は、ぜひご活用ください。






























































