井戸ポンプの呼び水のやり方!注意点・水がたまらない原因と対処法も

ここでは井戸ポンプの呼び水のやり方について、その方法や必要なケース、注意点などを詳しく解説します。

井戸ポンプの呼び水とは何なのか、また呼び水がたまらない原因も併せて紹介しています。

この記事を読めば、井戸ポンプが正しく機能するようになるはずです。

井戸ポンプの故障につながる恐れもあるので、重要性を知り、呼び水をためておきましょう。

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井戸ポンプの呼び水とは

井戸ポンプ

はじめに、井戸ポンプの呼び水とは何なのか、以下の2つに分けて詳しくご紹介します。

  • ポンプ内部・吸水管を水で満たす作業
  • 呼び水の役割

呼び水の意味や仕組みを理解しておきましょう。

ポンプ内部・吸水管を水で満たす作業

ポンプや配管の内部に空気が混入すると、水を吸い上げるための圧力が保てず、水が出ない状態になります。

こうした場合は吸引力が失われているため、呼び水を入れてポンプや配管の中を再び水で満たしてあげる必要があります。

呼び水によって空気が押し出されると、内部が真空に近い状態となり、井戸ポンプが水を吸い上げられる仕組みです。

井戸ポンプから水が出てこなかったり、ごく少量しか出ないときには呼び水を試してみましょう。

呼び水の役割

呼び水は、井戸のポンプや吸水管内を水で満たすことですが、以下のような役割があります。

  • ポンプの中の空気を抜く
  • 密閉性を高める
  • 真空状態を作り上げる
  • 効率よく水をくみ上げることができる
  • 空転などによるポンプ故障の防止

ポンプ内に空気が残っていると水をくみ上げられないだけでなく、空転によって内部の部品が摩耗し、故障につながる恐れがあります。

呼び水には、こうしたトラブルを未然に防ぐ役割も含まれています。井戸ポンプの呼び水の役割を理解したうえで、必要だと判断された場合は正しい手順で実施することが大切です。

呼び水が必要なケース

井戸ポンプ

井戸ポンプの呼び水とは何なのか、その役割も押さえたところで、呼び水が必要なケースについてみていきます。

以下のような場合、呼び水が必要です。

  • 初回設置・長期未使用のとき
  • 水が出なくなったとき
  • 調整・修理をおこなったとき

呼び水が必要なケースについて、順に解説します。

初回設置・長期未使用のとき

井戸ポンプの呼び水は、設置したばかりの状態や、長期間使用していなかった場合に必要です。

そのようなときは、ポンプや吸水管の内部に空気が入り込み、管内が乾いた状態になっています。

空気が多く残っているため、水を吸い上げるための圧力がうまく働かず、ポンプが空回りしてしまい、水が出ません。

井戸を再び使う前には、呼び水を行って内部を水で満たすことが重要です。

普段から使っている井戸であれば問題ありませんが、設置直後や長期間使っていない場合には呼び水を実施しましょう。

水が出なくなったとき

井戸ポンプから突然水が出なくなった場合にも、呼び水が必要なケースがあります。

ポンプや吸水管の内部に空気が入り込み、水を吸い上げるための圧力が働かなくなっている状態です。

いざ井戸を使用しようとしたときに水が出ないときは、呼び水をして内部を水で満たすことが大切です。

調整・修理をおこなったとき

井戸ポンプの調整や修理をおこなったあとも、呼び水が必要になることがあります。作業の過程で管内に空気が入り込み、井戸から水を吸い上げられなくなる場合があるためです。

空気が残った状態ではポンプが正常に動かないため、調整後や修理後には呼び水をおこない、水が出るかどうかを確認することが大切です。

井戸ポンプの呼び水のやり方

井戸ポンプ

ここからは、呼び水のやり方を解説します。

なお、ここでは、一般的な地上設置型の浅井戸用ポンプの場合の呼び水のやり方を記載しています。

メーカーや機種、型番によって方法が異なる可能性があります。取扱説明書を参考の上、慎重に作業を進めてみてください。

  1. ポンプの電源を切りキャップを開ける
  2. ポンプの中へ水を注ぐ
  3. キャップを閉めてポンプの電源を入れる
  4. 空気抜きを行う
  5. 水が出るか調べる

それぞれの詳細をみていきましょう。

Step1.ポンプの電源を切りキャップを開ける

井戸ポンプの呼び水を行う際、はじめにポンプの電源を切ります。

そのまま作業することで、ポンプの空回りし、内部の破損につながる恐れがあるためです。

電源を切ったら、キャップを開けます。呼び水注入口のキャップを、取扱説明書を参考にしながら正しく開けてください。

Step2.ポンプの中へ水を注ぐ

次にポンプに水を注ぎます。

事前に事前に周りのものが濡れないよう養生しておくと安心です。

水を入れる際は、先の細いじょうろを使うのがおすすめです。バケツなどから直接注ぐと、うまく注げないことがあります。

水の量は少し溢れるくらいまでを目安にしてください。ポンプ内が水で満たされることで、ポンプ内の空気がうまく抜けるはずです。

スムーズに作業できるよう、バケツに多めの水を汲んでおき、そこからじょうろなどに移し替えて呼び水注入口に注ぐのが良いでしょう。

Step3.キャップを閉めてポンプの電源を入れる

呼び水を注ぎ終わったら、呼び水注入口のキャップを閉めましょう。きちんと閉まっているのを確認できたら、ポンプ本体の電源を入れてください。

また、周りに水がこぼれて濡れている場合は、感電防止のため、それらを拭き取ってから電源を入れると安全です。

Step4.空気抜きを行う

次に、空気抜きを行ないます。

エア抜きバルブが設置されている製品であれば、このバルブを開くだけで配管の中に残っている空気を抜くことが可能です。

バルブがない井戸ポンプに関しては、空気が抜けるのをしばらく待ってください。ポンプから途切れることなく順調に水が出てくるようになれば、空気が抜けた証拠です。

バルブがないポンプの場合は、配管を軽く叩いて、水が安定して出てくるようになるか確かめてみてください。

井戸ポンプの製品によって空気の抜き方が異なるので、あらかじめ取扱説明書を確認しておくとスムーズに進められるでしょう。

Step5.水が出るか確認する

空気抜きまで完了したら、ポンプから水が出るか確認します。

水の出る量が少ない、不規則な出方をしている場合は、電源を切った上で再度手順1からもう一度呼び水を試してみてください。

井戸ポンプの呼び水を行うときの注意点

井戸ポンプ

井戸ポンプの呼び水を行う際、手順と合わせて以下に挙げる注意点も押さえておきましょう。

  • 作業をするときは電源を切る
  • 常温水を使用する
  • 勢いよく注がない
  • 異物が混ざった水は使用しない
  • 井戸ポンプの周りに濡れたら困るものを置かない

安全かつ正しく呼び水ができるよう、注意点も理解しておいてください。

作業をするときは電源を切る

井戸ポンプの呼び水を行うとき、必ず電源は切りましょう。

以下のリスクを防ぐという目的があります。

  • 空転による故障や焼損を防ぐため
  • 呼び水を入れている最中に自動作動する危険があるため
  • 感電防止のため

ポンプが作動している状態での呼び水作業は、感電する危険もあるため、注意しなければなりません。

呼び水の最中にポンプが動き出すことがあり、周りに水が飛び散ったり配管が傷つく恐れもあります。

故障だけでなく事故を防ぐためにも、作業前には電源を切っておいてください。

常温水を使用する

呼び水をする際は、10℃~25℃の水を使用しましょう。適しているのは、常温の水です。

熱すぎたり冷たすぎたりすると、ポンプや配管に悪影響が及ぶ可能性があります。

たとえば、冬場に冷たい水をポンプに注ぐと、部品に負担がかかりつまりや凍結を招く可能性があります。

また、温度が高い水を使用することも、ポンプや配管にダメージを与えることになるためおすすめできません。

ポンプに負荷がかかり寿命を縮めてしまうリスクを避けるためにも、常温の水を使用しましょう

水はゆっくり注ぐ

呼び水ゆっくり注ぐことも大切です。

ホースを差し込んで蛇口を全開にして水を入れたり、ホースの先をつまんで勢いよく水を注ぐようなやり方は避けてください。

高水圧で入れると水と一緒に空気も入り込み、空気抜きがしづらくなります。

また、内部圧がかかる影響により、うまく密閉できなくなったり弁が破損する場合もあります。ポンプへの負荷を最小限にするため、ゆっくりと注ぐことを意識しましょう。

異物が混ざった水は使用しない

井戸ポンプの呼び水で使用する水は、異物が混ざっていないものにしましょう。

砂や土などの異物が混ざった水を注ぐとポンプ内部を傷つけることになり、つまりを引き起こす原因になることもあります。

呼び水に使う水はあらかじめ用意しておくと良いですが、このとき水温と合わせて砂などが混じっていないかもよく確認しておいてください。

井戸ポンプの周りに濡れたら困るものを置かない

井戸ポンプの呼び水を行うとき、周りに濡れたら困るものを置かない点にも注意しましょう。

水を注いでいるときに周りにこぼれる場合があり、このとき近くに濡れたら困るものがあると故障を招きます。

周りの状況を確認して安全も確保した上で行なってください。

また、濡れた場所は滑りやすくなるため、足元にも注意が必要です。

水が出ない!呼び水がたまらない原因と対処法

井戸ポンプ

井戸ポンプの呼び水をしたものの水が出てこない、呼び水がたまらないといった事態も起こり得ます。

その原因と対処法も押さえて、万が一のトラブルに冷静に対応できるようにしましょう。

ここでは、以下4つの原因ごとに対処法を解説します。

  • 配管から空気を吸っている
  • フートバルブ(逆止弁)が閉じていない
  • ポンプ内部の空気抜きができていない
  • 呼び水の量が足りない・構造上たまりにくい

配管から空気を吸っている

配管や接続部分に隙間などがあると、そこから空気が漏れ出てしまいます。

結果として、空気がポンプや配管の中に残り、真空状態を維持できなくなることから、吸引力が弱まり水がたまらなくなります。

呼び水用のキャップが緩んでいたり、吸い込み口にあるバルブなどに不具合が生じて空気が入り込むケースもあるため、どこから空気が入り込んでいるかを調べた上で対処してください。

フートバルブ(逆止弁)が閉じていない

フートバルブ(逆止弁)が閉じていないことから、水がたまらない場合もあります。

フートバルブは配管の末端に取り付けられており、ポンプが停止すると自動的に弁が閉じ、配管内の水を維持する役割があります。

このフートバルブに不具合が生じていると水が井戸に戻り、配管の中は空洞状態になるため、呼び水をしても水がたまらないという事態に陥ってしまうのです。

手順を確認して呼び水をしてみたけれど水がたまっていない場合は、フートバルブの状態もチェックしてみてください。

ポンプ内部の空気抜きができていない

井戸ポンプで水を吸い上げるためには、真空状態を作り上げる必要があります。ポンプの中に空気が残ったままの状態では、吸引力が落ちてしまいます。

空気が混じるとポンプが空回りするため、水をためることができないのです。呼び水をしてポンプ内にしっかりと水をためておくには、空気を完全に抜いておくことが重要です。

呼び水をした結果、水がたまっていない場合は、ポンプ内の空気が抜けているかも確認してみましょう。

呼び水の量が足りない・構造上たまりにくい

呼び水の量が足りない、井戸ポンプの構造上水がたまりにくいといったことが原因で、呼び水のやり方を実践しても水がたまらないケースがあります。

呼び水は、配管の空気漏れやポンプ内部の劣化などが原因で、水が十分に補給されないケースがあります。

ポンプ内を真空状態にするためにも、適切な水の量を注ぐようにしてください。

また、ポンプや配管の構造により、呼び水をしても水を十分にためておけない場合もあります。

配管の長さや吸水管の目詰まりなどが原因で水がたまらないことがあるので、呼び水がうまくいかないときは井戸ポンプの構造にも目を向けてみましょう。

井戸ポンプの修理・交換の費用相場

業者と電卓

井戸ポンプの呼び水を試してみたけれど状況が改善されない、業者に修理や部品の交換を頼んだ方が良いかも・・・と考えるとき、気になるのが費用です。

そこでここでは、井戸ポンプの修理・交換にかかる費用相場を表にまとめました。

呼び水の補充までは自身でも対応可能ですが、逆止弁の交換やパッキンの劣化、モーターの不調などは業者に頼んだ方が良いです。

部品を交換する際分解する必要があり、専門業者に依頼した方が確実に直してもらえます。井戸ポンプのトラブルの原因を押さえ、DIYで対応できるか業者に依頼すべきかを考えてみましょう。

修理・交換内容 費用の目安
吸水管や接続部のエア漏れ補修 約5,000〜15,000円
フートバルブ(逆止弁)交換 約8,000〜25,000円
ポンプ内部のパッキン・メカシール交換 約15,000〜35,000円
インペラ摩耗・吸水力低下の修理 約20,000〜40,000円
モーター・内部部品の故障修理 約25,000〜50,000円
井戸ポンプ本体の交換(修理不可・寿命の場合) 約50,000〜170,000円

※井戸ポンプの交換費用については、こちらもご覧ください。

まとめ|井戸ポンプの修理交換は専門業者も検討しよう

井戸ポンプの呼び水のやり方について、呼び水の仕組みや注意点、水がたまらないときの対処法などを解説しました。

井戸の呼び水がたまらない場合、業者にポンプや配管などの部品交換や修理を依頼しなければならないケースがあります。

自身で対処できる範囲は限られているので、状況を悪化させないためにも専門業者に相談するのがおすすめです。

井戸ポンプの呼び水に詳しい業者をお探しなら、「セーフリー」もご利用ください。お困りの箇所やトラブル内容から、おすすめ業者が効率よく見つけられるサイトとなっています。

口コミや料金から絞り込めて、業者の比較もできるので、より状況に合う業者に依頼することが可能です。

呼び水がうまくいかない原因がわからない、自分では対応しきれないというときは、専門業者に問い合わせて直してもらいましょう。

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ポンプの呼び水についてのよくある質問

  • 呼び水を何度やっても水がたまらない場合、どの段階で業者に相談すべきですか?

    呼び水を複数回正しい手順で行っても改善しない場合は、内部部品の劣化や配管の密閉不良などの可能性があります。
    部品交換や分解が必要な状態になると、DIYでは判断や修理が難しくなります。
    特にフートバルブの不具合や配管のエア漏れは専門的な診断が必要です。
    呼び水を2〜3回試しても改善しないときは、早めに専門業者へ相談した方が安心です。

  • 呼び水は一度成功すればずっと維持されますか?

    呼び水は一度成功しても、内部に空気が入り込む状況になると再度必要になることがあります。
    たとえば長期間使わなかったり、逆止弁がうまく機能しなかったりすると、水が保持されません。
    地震や衝撃で配管の接続部が緩むことでも空気が入ります。
    そのため、呼び水は「一度やれば終わり」ではなく、状態に応じて繰り返す作業です。

  • 井戸ポンプで呼び水が不要なタイプはありますか?

    一部の自動プライミング(セルフプリミング)機能付きポンプでは、最初の呼び水以降は補充の必要がありません。
    内部に水を保持する構造のため、空気が混入しても自動的に吸い上げを再開できます。
    ただし、完全に乾いた状態になったときや分解修理後は、通常のポンプと同様に呼び水が必要です。
    機種によって判断が異なるため、取扱説明書を確認することが重要です。

  • 呼び水の際に井戸水ではなく水道水を使ってもよいですか?

    基本的には水道水でも問題ありません。
    呼び水の目的は配管内部の空気を追い出し、内部を水で満たすことにあるため、水質の違いは影響しません。
    ただし、泥や砂が混じった井戸水はポンプ内部を傷つける恐れがあるため避けた方が良いです。
    きれいな水を使うことで、空気抜きもスムーズになります。

  • 呼び水後に少しだけ水が出るのですが、その後すぐ止まる場合はどうすればいいですか?

    水が一瞬だけ出るのは、内部に残った空気が完全に抜けていない可能性があります。
    空気が混じった状態では吸引力が安定せず、水が途切れてしまいます。配管の継ぎ目や逆止弁の密閉状態を確認し、隙間があれば補修や交換が必要です。
    呼び水の正しい手順どおりに空気が抜けるまで繰り返すことが大切です。

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