日本航空のSDGs-日本と世界をつなぐ空のインフラ

日本航空のSDGs-日本と世界をつなぐ空のインフラ

2023.04.26

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日本航空(JAL)は、世界中の人々や地域を結びつける空のインフラストラクチャーとして、長年にわたって事業を展開してきました。世界的にも航空機のCO2排出量は問題視されている現状から、燃料効率の向上や二酸化炭素排出量の削減など、環境への配慮を重視した取り組みを進めています。
本記事では、日本航空の実際の活動などを紹介しています。

日本航空ってどんな会社?

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日本航空は国内外で航空運送事業を中心に 活動を行っている企業です 。1951年に創業された日本航空は日本で最も古い航空会社で、国内線の三大 航空会社と言われています。鶴のロゴが特徴的な日本航空は、1954年から国際線の運航を開始し、現在アジア・ヨーロッパ ・アメリカなど世界中の多くの都市に人々や物を運んでいます。

数多くの大型旅客機を持っており、ファーストクラスや、最上級のサービスを提供している日本航空は、日本においてはなくてはならない企業の一つとなりました。

展開しているサービス

日本航空(JALグループ)は、航空運送事業を中心に多岐の事業を展開しています。

  • クレジットカード
  • パッケージ旅行の販売
  • 観光農園・農家レストラン運営の農業事業
  • 無人航空機オペレーターの養成

2020年の事業別売上比率では、紹介した事業が「その他事業」と言う項目で全体の3割以上を占める力強さを見せています。

経営理念・ビジョンは

日本航空(JAL)の経営理念は、「安全第一」「お客様中心」「チャレンジ精神」「従業員満足」「社会貢献」の5つです。これらの理念は、JALが安全かつ質の高いサービスを提供するために従業員全員が共有し、実践しています。また、JALは、お客様満足度の向上とともに、社会や地域への貢献も大切に考えており、CSR活動などにも積極的に取り組んでいます。

また、「信頼と感動の空の旅」というキャッチフレーズに、お客様に安全で快適な旅を提供することに加え、社員が協力し合い、チームワークを発揮するまた、感動を提供することでお客様に記憶に残る旅を提供するという思いを込めているそうです。

航空会社がSDGsに取り組む理由とは

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日本航空はJALグループ行動規範を以下のように定めています。

”JALグループは、航空運送事業が環境に大きな影響を与えているという事実と真摯に向き合い、この豊かな地球を次世代に引き継ぐ責任を果たすために、社員一人ひとりの意識を啓発し、あらゆる場面で環境の保全に取り組みます。”(引用:JALホームページ

気候変動や資源の保全、カーボンニュートラル、騒音の低減、生物の保全など、明確な課題を持ってビジネスと結びつけを行っています。

例えば項目13のカーボンニュートラルでは、「2030年に本邦エアラインによる燃料使用量の10%をSAFに置き換える」という目標に日本航空は率先して取り組んでいます。

(SAFとは:「Sustainable Aviation Fuel」の略。廃棄油などを原料とする燃料で、従来の化石燃料に比べ80%のCO2削減が期待できる)

日本航空のSDGs「項目6」への取り組み

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JALグループでは水資源の保全にも力を入れています。JALグループは、機体の洗浄などで1日あたりに使う水の量は約24万リットルに及び、25mプールの水量と相当します。JALは2018年に比べ、2021年では約22%の上水使用量削減を行いました。。

いかにして上水の使用量を削減したのか、主に削減に取り組んだ事項は以下の通りです。

  • 冷暖房運転時間の短縮による冷温水使用量の削減
  • 手洗い場やトイレの水洗タンクからの流量変更
  • 洗機排水処理施設水槽清掃時の処理水の再利用
  • 節水お願い貼り紙や呼びかけの実施

また、機体洗浄では水圧による洗浄から、モップや手洗いへの洗浄方法にシフトしています。蛇口を洗浄に支障がない適度に絞り、必要以上の水の使用を削減しました。

部品の洗浄も、工業排水にならない限りは、適切な処理を行って再利用しています。

2022年には、エンジンの洗浄に世界で初めて泡を使った洗浄法「GE 360 フォームウォッシュ」を導入しました。これによって大量の水を使っていたエンジン洗浄の水が年間8万2000リットル削減できます。また、効果的な洗浄によって燃費が向上し、CO2は年間285トンの削減が期待できます。

日本航空のその他の活動

日本航空は水以外にも以下の環境保全への取り組みを行っています。

  • 機内食など食品の取り扱い
  • カーボンニュートラル
  • ESG戦略

機内食など食品の取り扱い

世界的に食品は3分の1が廃棄されており、機内食やレストランで食品を提供している日本航空は食品ロスの削減に取り組み、「JAL’s FLW 4R」を定めました。JAL’s FLW 4R(Refuse・Reduce・Recycle・Reuse)

機内食が不要な方や残してしまう人に対して、機内食の事前キャンセル受付サービスを開設しています。また、生産から廃棄までを一括管理し、廃棄食品を堆肥などへの転換を行い、食品の循環フローを構築しています。

カーボンニュートラル

航空輸送事業では、航空機からのCO2排出が99%を占めており、航空機からのCO2排出量削減を最優先課題として取り組みを実施しています。

廃棄油などが原材料のSAFの使用や航空機の省エネ部品の使用などにより2050年にはネットゼロエミッションを目標にしています。

2019年に省エネ機材を搭載したエアバスA350型機の導入や国際線を運行していたボーイング 787型機を国内線で運行することで、従来に比べて15〜25%のCO2排出量を削減しました。

他にも廃棄物削減による処理時のCO2削減や、緑化による吸収量の増加などに取り組み、カーボンニュートラル実現に向けて活動を推進しています。

日本航空が考える未来のビジョンとは

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日本航空は社会的な責任を持ち、世界の課題解決に向けて高い志を持って取り組んでいます。この記事では項目2・6・13について主に触れましたが、日本航空は他にもさまざまな取り組みを行っています。日本と世界の航空輸送を手がける日本航空・JALグループのSDGs活動の今後に注目していきましょう。

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