ジャニス工業株式会社は、長い歴史を持ちながら現代に合わせて進化とさまざまな活動を進めている衛生陶器メーカーです。
2015年に採択されたパリ協定により、世界的に温室効果ガスの削減を求められるなか、ジャニス工業は一体どのような取り組みを行ってきたのでしょうか。
日本のトップトイレメーカーに名を連ねるジャニス工業の活動について見ていきましょう。
記事の内容
ジャニス工業株式会社はどんな企業?

1935年に「西浦製陶株式会社」として創立し、80年以上衛生陶器メーカーとして便器・洗面器を作り続けてきた老舗メーカーです。1979年に「愛知陶管工業株式会社」と「常磐西浦製陶株式会社」を合併し、ジャニス工業株式会社へと名前を変えました。
「やきもの」の生産が盛んな日本六古窯の一つである愛知県常滑市に本社を置き、技術の研鑽を積んできたジャニス工業株式会社は、ほとんどの工場で国際標準化機構(ISO)が定めた品質に関する『国際規格IS09001』を認証取得しています。
主力商品は水回り陶器
トイレ・洗面器を中心に、さまざまなライフスタイルに合わせられるラインナップが特徴です。業界最小クラスのタンクレストイレや、インテリアと調和するオンボード化粧台といった製品の他、車椅子の方でも使いやすいエイジフリー洗面台などを販売しています。
全国約5箇所のショールームを設置しており、実物の体験が可能です。足を運ぶのが難しい方は、ジャニス工業のHPでバーチャルショールームを体験できますので、一度覗いてみてはいかがでしょうか。
ジャニス工業の活動理念とは
「私たちは、人にやさしい快適な生活環境づくりに貢献します。そして、独創性と活力ある人材で小さな巨人をめざします。」を経営理念に掲げているジャニス工業は、2014年にジャニスブランドの発展と維持を目的として「Janis の活動指針を日常活動で具体化させるための守るべきルール」を5つの項目に制定しています。
品質の向上や環境改善活動を行い、ISOが定める環境マネジメントシステムに関する『国際規格ISO14001』を認証取得しました。培われた精神と技術力は、日常の生活をより快適に変化させ続けています。
ジャニス工業が脱炭素(Carbon Neutral)を実施する背景とは

脱炭素(Carbon Neutral)とは、二酸化炭素を含む温室効果ガスの排出量と吸収量の均衡を目的とした活動です。ここで言う「均衡」とは、排出された温室効果ガス(a)と、草木が吸収して気中から無くなった温室効果ガス(b)を同等量にするという意味を言います。(a=b)
2015年採択のパリ協定
地球温暖化について初めて世界が議論したのは1985年の世界会議でした。18世紀の産業革命以降、二酸化炭素をはじめとする温室効果ガスが地球を覆うように留まり続けることにより気温上昇が発生したからです。
日本の気象庁が発表している、1891〜2022年まで観測された「世界の年平均気温偏差」では、約100年で1℃上昇しているとわかります。

出典:気象庁「世界の年平均気温偏差の経年変化(1891〜2022年)」
このような状況を受け、世界の平均気温を工業化以前と比べて2℃を上限とし、1.5℃に抑える努力をしていこうと世界で採択されたのがパリ協定です。
2016年に日本政府が宣言した脱炭素化
パリ協定には120以上の国と地域が加盟しており、日本も加盟国の一つです。日本は2030年までに、2013年時点での温室効果ガスから46%削減を目指しています。また、2016年には、さらに50%の高みに向けて挑戦を続けると表明しています。
その活動の一つとして、環境エネルギーを用いた発電設備の建設・電気自動車の普及・産業廃棄物の処理方法の改善などが該当し、さまざまな企業や個々が精力的に目標達成に力を入れています。
SDGs「項目13:脱炭素」実現のための取り組み

ジャニス工業がカーボンニュートラルの実現に向けて、2030年度までに温室効果ガスを40%を削減する(2013年比)と定め、エネルギー消費量の大きい焼成炉等のエネルギー転換にいち早く着手し完了させています。
また、高効率焼成炉への更新や高効率機器の導入、上下水道の処理時に発生するCO2を軽減するため、カタログに掲載されている全トイレを節水対応便器に変更していました。
これらの活動によりジャニス工業は、2021年度時点で、目標であった2013年度の40%削減を達成しています。
低炭素建築物認定制度について
低炭素建築物認定制度とは、脱炭素住宅だと認定を受けた場合、所得税などが軽減される制度です。
製品が低炭素建築物認定制度の認定を受けるには、日本規格機構(JIS)が定めた、製造工程や原材料を含む高い規定基準のクリアが必要であり、ジャニス工業の販売している節水トイレは認定制度項目に、節水トイレ・節水水栓が該当し、ほぼ全ての製品が基準をクリアしています。自らの技術と製品の品質向上により、脱炭素への活動を拡大しています。
ジャニス工業のCSRとその他SDGs活動

CSRとは(Corporate Social Responsibity)企業の社会的責任を言います。ジャニス工業が掲げる経営理念を元に、社会に貢献してきた活動を紹介します。
- スポーツ施設への寄付
- 地域文化施設への寄付
- 美化活動
- 東日本大震災における支援活動
トイレや洗面器は生活に根付いた必需品と言えるものです。利用するさまざまな人がより快適に過ごせるよう、スポーツ施設や文化施設へトイレなどの設備品を寄付しています。また、2013年から「りんくうビーチ」周辺の美化活動を行っており、毎年2tトラック1台分という大量のゴミを回収し、社会貢献活動を行ってきました。
ジャニス工業の代表者は、HPでこのように語っています。
人にやさしい快適な生活環境づくりに貢献する」これが私たちの使命です。 ジャニス工業は、企業として成長するだけでなく、国際社会の一員として、ステークホルダーのみなさまと共に、衛生陶器事業を通じ社会課題の解決や全ての人々が幸せになるサステナブルな社会を実現します。
引用:https://www.janis-kogyo.co.jp/aboutus/csr.html
会社全体の活動は社員の私生活にも浸透し、意識の高い活動を行っていることは間違い無いでしょう。
環境に配慮した活動を続けるジャニス工業の今後

ジャニス工業は80年以上の歴史を持つ老舗衛生陶器メーカーで、脱炭素やSDGsにいち早く取り組み、すでに結果を出している優れた企業です。日本六古窯のひとつとされる愛知県常滑市に本社を構え、「やきもの」に対して強いこだわりと技術の研鑽を行ってきました。
脱プラスチックなどが世の中で浸透してきた現代において、やきものは再注目され始めています。職人によって一つ一つ丁寧に仕上げられています。環境改善や社会貢献に精力的に活動するジャニス工業の今後に注目していきましょう。

















