2022.07.01 2022.08.03
しかし、中には触ると危険な状態もあるので、じっくり見極めることが重要です。
今回はエアコンの水漏れが起きる原因とご自分でできる対処方法、業者に依頼しなければいけないケースを説明します。水漏れが起きないための予防方法も紹介するので、参考にしてください。
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記事の内容
エアコンの水漏れの仕組み・発生場所
まずはエアコンから水漏れがする仕組みと、水漏れが発生する箇所について解説します。
エアコンから水が発生する仕組み
空気の温度を下げるプロセスで、エアコンが水を生成することは正常な状態です。例えば、寒い冬に暖房をつけると、窓に水滴が生じます。外部の温度と室内の温度差により水が生成され、窓に結露が生じます。
この状態と同様に、エアコン内部で温度を下げる「熱交換器(フィン)」で結露して水が生成し、ドレンホースを通って室外に排出されます。水が生じてドレンホースを通って室外に排出されれば問題ないのですが、何らかの原因で水が排出されず水漏れが生じるケースがあります。
エアコンの水漏れが発生する箇所
エアコンの水漏れが起きる場所は大きくわけて、以下の3ヶ所です。
- エアコン本体
- ドレンホース
- 室外機
エアコン本体で水漏れがあるのは、エアコンの吹き出し口や底面などです。水漏れが発生する場所によって原因が異なります。
エアコンの水漏れの応急処置
エアコンの水漏れを見つけたら、まず応急処置をして、室内が汚れないようにしたあとで水漏れの原因を特定しましょう。
応急処置は次のようにしてください。
- エアコンの電源を切る
- エアコンのコンセントを抜く(ただし、コンセントが濡れていたら感電するので、ブレーカーを落とす)
- エアコン周辺のものが濡れないようにビニールをかぶせる
- 濡れている箇所を拭く
濡れたままの状態で放置すると、住宅にダメージを与えてしまう可能性があります。濡れた場所を拭いたら、じっくり原因を見つけていきましょう。
エアコンの水漏れの原因1:ドレンホース
ドレンホースとは、エアコンから出る水を外部に排出させるためのホースです。エアコンの水漏れの原因はドレンホースが多いので、まずはドレンホースをチェックしてみましょう。
ドレンホースの排水口がふさがっている
ドレンホースの先端がふさがれていると、水が外に出ずに逆流して室内機周辺から水漏れが起きてしまいます。石や植木鉢などがドレンホースの排水口をふさいでいないか確認しましょう。
ふさぐものがなくても、ドレンホースが長くて排水口が地面に接触していると、水がうまく流れない可能性があります。ドレンホースを切断して長さを調節してください。
ドレンホースのつまり
ドレンホースが落ち葉やゴミなどで詰まると、外に水が排出されず、逆流して室内機から水漏れが起きてしまいます。掃除機やドレン用サクションポンプなどを使って、ドレンホースのつまりを取り除きましょう。
用意するもの
- 掃除機
- ストッキングまたは生ゴミフィルター
対処方法
- ドレンホースの先に、ストッキングや生ゴミフィルターを設置
- 掃除機で吸い上げる
- 生ゴミフィルターの中につまりの原因の物質が入り込むので、包み込むようにして取り除く
ドレンホースの劣化
雨の日のみエアコンで水漏れがあるなら、ドレンホースの劣化が原因と考えられます。ドレンホースは樹脂製がほとんどなので、屋外に設置していると紫外線などで劣化し、ヒビが生じ、ホコリなど細かいゴミが入り込んでしまいやすくなります。
ドレンホースの寿命は3~5年前後です。劣化したらドレンホースの交換が必要ですが、DIYが得意な方なら交換はそんなに難しくありません。
用意するもの
- 新しいドレンホース
- 被覆テープ
- ジョイント
- カッター
- 手袋
交換方法
- 古いドレンホースを外す
- 新しいホースをジョイントを使ってつなぐ
- ドレンホースをテープで固定する
- ドレンホースの長さを調節する
ドレンホースの凍結
寒い地域の場合、冬にドレンホースが凍結するとエアコンから水漏れが起きます。ドレンホースが凍結すると、排水口が塞がれた状態になるためです。
もし冬の寒い時期に水漏れが起きたら、ドレンホースが凍結していないかどうかを確認してください。解凍すれば水漏れは直ります。しかし、熱湯をかけて溶かそうとすると、ドレンホースが変形するかもしれないので注意が必要です。
できるだけ室外機の周囲の空間を開けておくようにすると、室外機の霜取り機能が働いて凍結を防ぎます。また、雪の多い地域では、雪のかからない場所に室外機を設置するようにしましょう。
エアコンの水漏れの原因2:内部の汚れ
その他の機械類同様、エアコンも内部に汚れがたまると正しく機能しなくなります。その結果水漏れになるので、内部を綺麗に保つことが大切です。汚れが蓄積し、水漏れの原因になる箇所は次の3つです。
- フィルター
- 熱交換器(フィン)
- ドレンパン
フィルター
フィルターが汚れて目がつまると室内温度を下げることができず、熱交換器がフル回転で稼働してしまうため、結露が大量に発生し排水できない状態に陥ります。その結果、エアコンの水漏れが生じてしまうのです。
定期的にフィルターを掃除することが大切です。
フィルターを取り外す前に軽く掃除機をかけると、エアコン周辺が汚れずにすみます。ここでは掃除機による掃除方法を説明します。
用意するもの
- 掃除機
- 新聞紙
- 脚立
掃除機による掃除方法
- カバーを開けてフィルターに掃除機をかける
- フィルターをゆっくり外し、新聞紙などの上に置く
- ていねいに掃除機をかけて汚れを取る
- 水洗いする
- 放置し、完全に乾いてからエアコンに取り付ける
- 送風運転を30分程度して完全に乾かす
フィルターが濡れているとカビが発生する可能性があるので、完全に乾かすようにしてください。
熱交換器
熱交換器はエアコンの内部部品でとてもデリケートな機器なので、ご自分でお掃除すると故障の原因になります。エアコンクリーニングの業者への依頼がおすすめです。
ドレンパン
熱交換器と同様にドレンパンもエアコンの内部部品です。こちらも、エアコンクリーニングの業者にお掃除を頼みましょう。基本的にはフィルターを定期的に掃除していると、熱交換器やドレンパンの汚れを防止できます。
エアコンの水漏れの原因3:間違った使い方
エアコンそのものに何も問題がなくても、間違った使い方で水漏れが起きることがあります。
低すぎる温度設定
エアコン室内機の吹出口からの水漏れは、次のことが原因と考えられます。
- 設定温度が低すぎる
- 風向きを「下向き」に設定している
エアコンの設定温度を19度以下にすると、結露ができて吹出口から結露水と一緒に風が吹き出してしまうことがあります。水漏れがあるなら、設定温度を20度以上にしてください。
また、風向きが下向きのままで長時間運転していると、結露水が吹出口に溜まって水漏れが始まります。風向きを「上向き」か「自動」に設定してみましょう。
換気をしていない
気密性のあるマンションにお住まいの場合に起こりうる水漏れのケースです。窓を閉め切って『24時間換気』や『キッチンの換気扇』を作動させると、エアコンの室内機から異音が聞こえ、水漏れが始まることがあります。
これは室内の気圧が屋外に比べて低くなっているために、外部の空気が入り込みやすくなり、排出されるべき水が室内に入ってくることが原因です。
対策
以下のことを試してみてください。
- 天井などについている給気口を全開にする
- キッチンなどの換気扇を弱める
- 窓を少し開ける
エアコンの水漏れの原因4:エアコンそのものに問題がある
まれですが、エアコンの設置方法などに問題があってエアコンから水漏れがすることがあります。設置の時点で問題があるなら、ご自分で無理に直そうとせずに業者への依頼がおすすめです。
エアコンの設置の仕方が悪い
エアコンを設置した当初から水漏れがするなら、設置の仕方に問題があると考えられます。
- 室内機を傾いた状態で設置した
- 室内機が徐々に傾いてきた
以上のように設置に問題があるなら、設置した業者に連絡して改善してもらいましょう。
ドレンパンとの接続部の不良
ドレンパンは冷たい空気を作り出す熱交換器(フィン)から生じる水を受け取る場所です。ドレンパンに溜まった水はドレンホースを伝って外部に排出されます。
しかし、ドレンパンとドレンホースの接続部に問題があると水が外に出ず、室内機から水漏れが起きます。室内機の背後から水漏れがあれば、ドレンパンとの接続不良が原因と考えてよいでしょう。
接続をし直すことは難しいので、業者への依頼がおすすめです。
室外機の設置場所に問題
室外機の位置が室内機よりも上に設置されている場合は、配管テープが劣化し、隙間から雨水が入り込んで水漏れが起きることがあります。
雨水が侵入しないように、配管テープを配管の下から巻くことで水漏れを一時的に解消することが可能です。ただし一時的な対処方法なので、これで安心せず業者に相談して対処しましょう。
エアコンのガス不足
エアコンの冷媒ガスが不足すると、熱交換器に霜ができることがあります。その霜が溶けると室内機の吹き出し口から水漏れが起きてしまいます。
確認方法は、エアコンを30分程度稼働させたあとでフィルターを外し、フィンに霜が付着しているかどうか見てください。霜があればガス不足です。
ガスチャージは自分でもできますが、ガスの補充量を測るチャージングスケールやゲージマニホールド、チャージングホースといった特殊な道具が必要です。専門器具で全部揃えると数万円になるため、ご自分でのガスチャージはおすすめできません。
また、ガスの種類もいろいろあり、火災や爆発の可能性もあるので業者に依頼して補充しましょう。
対処しても水漏れが続くなら業者に相談
フィルターの掃除をしたり、エアコンの使い方を改善したりしても水漏れが直らない場合や、以下のような原因が考えられるなら業者への相談がおすすめです。
- 熱交換器・ドレンパンの汚れ
- エアコンの設置の仕方に問題がある
- エアコンやドレンホースの劣化
- エアコンのガス不足
- 何をしても水漏れがおさまらない
一般的なエアコンの水漏れの修理料金相場は10,000円~14,000円です。「ドレンホースが詰まっていただけ」というようなケースなら、さらに安く修理できることも。
ただし、掃除機能が付いているものや天井埋め込み型のものは、通常タイプより高額になることがほとんどです。30,000円以上になることもあるので、必ず見積もりをしてもらいましょう。
エアコンの修理に対応している水道修理業者も多数あります。『水道修理のセーフリー』のコンシェルジュに依頼すれば、エアコンの修理に対応している水道修理業者を最短5分でご紹介します。
賃貸住宅のエアコンが水漏れしたら
賃貸住宅に住んでいらっしゃる方は、エアコンの水漏れの修理費用は誰が負担するのだろうという点が気になると思います。入居者が負担するケースと大家さんが負担するケース、それぞれについて説明しますので参考にしてください。
ただし、どちらが負担するにせよ、修理をするときは大家さんに一言断りを入れておきましょう。
入居者側が負担する場合
エアコンを設置したのは誰でしょうか?もし入居者が設置したエアコンなら、入居者が所有しているものなので修理は入居者負担になります。また、前入居者が退去時に置いていったエアコンの場合も、入居者負担になることが一般的です。
もとから設置されているエアコンが大家さんが提供しているものなのか、前の入居者が置いていったものなのかは、契約書を確認してみましょう。
大家側が負担する場合
エアコンが賃貸物件の一部として設置されているのであれば、使用できる状態に維持することが大家さんの義務です。ドアや換気扇、給湯器などは大家さんに修理を依頼しますよね。
エアコンの場合がどうなのかは、賃貸契約書を確認しましょう。もし入居のときにエアコン付きという条件で借りることを決めたのであれば、基本的には大家さんが修理費用を負担します。
エアコンの水漏れの予防方法
エアコンの水漏れを防ぐには、できるだけドレンホースが詰まらないようにすることが大切です。そのために以下の2点を実行しましょう。
- 定期的な掃除
- ドレンホースの先にドレンキャップを装着
それぞれについてさらに詳しく説明します。
定期的な掃除
エアコンの水漏れを防ぐために、定期的にフィルターの掃除をしましょう。フィルターの掃除は水漏れを防ぐだけではなく、節電にも効果的です。
環境省の「家庭でできる節電アクション」によると、2週間に1度のフィルター掃除で冷房時で約4%、暖房時で約6%の消費電力の削減が可能だそうです。自動掃除機能付きのエアコンでも、半年に1度は汚れをチェックしてご自分で掃除をすることをおすすめします。
また、熱交換器やドレンパンなど、エアコン内部の掃除を業者に定期的に依頼することも忘れないでください。頻度はエアコンを使う時間にもよりますが、1〜2年に1度は業者に掃除を依頼しましょう。定期的に掃除をするとエアコンの寿命も伸びます。
ドレンホースの先にドレンキャップを装着
ドレンホースがつまると水漏れが起きるので、ドレンホースがつまらないように定期的にドレンホースの排水口のゴミを取り除きましょう。また、ドレンホースにゴミがつまらないように、ドレンキャップを取り付けておくと安心です。ドレンホースから虫が入り込むことも防げます。
ドレンキャップは、ホームセンターやネットショップで購入可能です。例えばAmazonで「ドレンキャップ」で検索すると2個入り200円前後の商品がヒットします。ドレンホースのサイズを確認して購入しましょう。
エアコンの水漏れの原因が分からずお困りなら
エアコンから水漏れが起きる原因は主にドレンホースの不具合と内部の汚れです。また、エアコンの使い方が間違っている場合もあるので、正しい使い方も説明しました。
しかし、水漏れの原因が分からず、改善しないなら業者への相談がおすすめです。
『水道修理のセーフリー』では、エアコンの不具合に対応している水道修理業者も紹介しています。当サイトを利用し、お住まいのエリアで信頼できる業者を見つけてください。
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エアコンの水漏れに関するよくある質問
-
エアコンから水漏れがあります。応急処置を教えてください。
エアコンから水漏れがあったら、まずは電源を切りましょう。そのあとで、水漏れの原因をじっくりと見つけてください。
-
エアコンの水漏れで1番多い原因はなんですか?
エアコンの水漏れの原因の多くは、ドレンホースです。ドレンホースに次のような問題があると水漏れが起こります。
- ドレンホースの排水口がふさがっている
- ドレンホースのつまり
- ドレンホースの劣化
- ドレンホースの凍結
-
エアコンの水漏れが気になるので業者に相談したいのですが…。
エアコンの水漏れに対応している水道修理業者に依頼するときは、信頼できる業者を選びましょう。
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