水漏れで水道代が高くなった！免除方法や火災保険が利用可能か解説

水道代が高い原因は水漏れか確認する方法

突然、高額の水道代の請求があると驚いてしまいますよね。必要以上に水を使っていないか、よく考えてみましょう。

通常の使い方と同じなのに高額請求が来たのなら、水漏れが原因かもしれません。

水漏れでどのくらい水道代が高額になるの？

水漏れするとどのくらい水道代が上がるのかを調べてみました。

東京都水道局が発行しているパンフレット「水道・くらしのガイド（pdf）」によると、太さ1mmくらいの水が流れている状態で月1,800円、太さ2mmくらいの水が流れている状態で月5,500円程度高額になるそうです。

また、洋式トイレの場合は便器内の水面が常に動いている状態なら、なんと約69,000円もの水が漏れている計算になります。

水漏れの確認方法

水漏れがあるかどうかを確認するには、水道メーターに付いているパイロットと呼ばれるパーツを見ます。パイロットは上の水道メーターの画像にある赤い矢印のところです。

まず住宅にある水道をすべて止めた状態になっているか確認します。トイレの水が流れていないか、洗濯機や食洗機が稼働していないかも確認してください。

水を使っていない状態でパイロットがくるくると回っていたら、どこかで水漏れしているということです。水漏れ箇所は分かりませんが、水漏れをしているのでどこから水漏れがあるのかを確認しましょう。

セーフリーWEB担当

水道代が高くなるのは水漏れだけじゃないんですか？他に原因はありますか？

小川

水漏れ以外にも水道代が高くなる原因はあります。例えば、節水型でない古い設備を使用している、季節による水の使用量の増加、あるいは家庭内での無意識の大量使用などが考えられます。これらの原因を把握し、適切に対処することが重要です。

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水漏れ箇所の確認方法

水道の元栓を閉めても水道メーターのパイロットが動けば、どこかで水漏れがあるということです。しかし、水漏れ箇所がどこだかは確定できません。

ここでは水漏れ箇所を見つける方法を説明します。

水回りには水道の元栓とは別に、各箇所に止水栓が設置されています。

キッチンや洗面所、浴室、トイレ、洗濯機などの各箇所に止水栓があるので、全部閉めた状態でパイロットが動いていないなら、止水栓のある場所のどこかで水漏れがあるということです。止水栓を順次開けてみて、水漏れ箇所を確定しましょう。

例えば、浴室の止水栓を開けるとパイロットが動き出した場合は、浴室で水漏れがあるということです。

次に、ピンポイントで水漏れ箇所を確認する方法を紹介します。

水道蛇口と周辺

まず、水道蛇口の水漏れを確認する方法を説明します。

• 蛇口を乾いたタオルで水気をしっかり拭く
• 吐水口から水が出ていないか確認
• 蛇口を拭いて数分後に、各部の接続部や根元が濡れていないか確認

トイレ

トイレで水漏れが起きやすいのは、給水管のつなぎ目とタンクです。ウォシュレット（温水洗浄便座）を取り付けている場合は、こちらもチェックしましょう。

それぞれのチェック方法を解説します。

給水管のつなぎ目

給水管のつなぎ目は、トイレの止水栓があるあたりです。

1. 給水管のつなぎ目を乾いたタオルで拭いて、水気を取る
2. 別の乾いたタオルを給水管のつなぎ目に巻いて様子を見る
3. 数分間放置して、タオルが濡れていれば水漏れ

トイレタンク

次のような症状を見つけたら、トイレタンクで水漏れがあります。

• 便器に水が流れており、水面が常に動いている
• トイレタンクの中から水が流れる音が止まらない

ウォシュレット

ウォシュレット（温水洗浄便座）の水漏れを調べるときは、電源コードを忘れずに抜いておきましょう。

1. 便器の給水管の接続部、給水管、操作パネルの下を乾いたタオルで拭いて水気を取る
2. 数分待って、濡れた場所がないか確認する

浴室

浴室では水栓以外で水漏れがある箇所はシャワーヘッドです。

1. シャワーヘッドの水が出る方を下にして、残留水を取り除く
2. シャワーヘッドを乾いたタオルで拭いて、水気を取る
3. 乾いた別のタオルを乾いた場所に置き、シャワーヘッドの穴を上にして数分間放置
4. 水がにじみ出てきていないか確認

ストップボタンがついたシャワーの場合は、忘れずに蛇口を閉めておきましょう。

洗濯機

洗濯機では、蛇口と洗濯機のホースの接続部から水漏れが多い傾向です。

1. 蛇口とホースの接続部を乾いたタオルで拭いて、水気を取る
2. 別の乾いたタオルを巻きつけて、数分放置する
3. タオルが濡れているかどうか確認

見えない箇所

水道の元栓を閉めた上で、水回りの各箇所にある止水栓を全部閉めてもまだパイロットが動いているとすると、止水栓のない場所で水漏れがあります。

止水栓がない場所とは、次のような場所が考えられます。

• 壁や地面の内部など見えない箇所
• 止水栓がない蛇口
• 水栓柱（外の水道）

セーフリーWEB担当

水漏れの確認方法の中で、特に難しいものはありますか？

小川

壁の中や床下など、見えない箇所の水漏れの確認は難易度が高くなります。これらの場合、専門の機器を使用して検査する必要があり、一般の方には難しいです。そうした状況では、専門の業者に依頼するのが最善の方法です。

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水漏れで水道代が高額になったら減額できる？

条件をクリアすれば、水道代を減額する制度を設けている自治体があります。水道代の減免制度が適用できるかどうかを説明しますので、参考にしてみてください。

ただし、減免される条件は各地域で異なるので、住んでいらっしゃる地域の水道局の公式サイトを見るか、直接問い合わせてください。

水道局の減免制度とは？

水道局の減免制度は、漏水によって高額になった水道代の一部が減免される制度です。全額を保証されるわけではありません。また、漏水の原因となる箇所を修理するための費用は保証してもらえません。

できるだけ早くに修理を済ませてから、減免制度を申請する必要があります。

水道局は各自治体の管轄にあるため、制度の内容は異なります。県営なのか、市町村運営なのかを確認しましょう。例えば神奈川県の場合は、横浜市、川崎市、横須賀市は市町村が運営しています。

水漏れの原因によっては減免される

給水設備は基本的に、利用者が責任をもって管理することが義務付けられています。水漏れに気づかなかったことは利用者の責任なので、水漏れが原因であっても支払い義務が生じます。

しかし、場合によっては、利用者が管理を怠っていなくても気づけないケースもありますよね。そういうことが考慮されて、水漏れ箇所や原因によっては減免制度により水道代が減免されます。

以下のようなケースは、減免制度が適用される可能性があるので申請してみましょう。

• 水漏れ箇所が壁の中や床下、地下といった発見しにくい箇所やメーター
• 地震などのために給水管で破損して起きた水漏れ
• 利用者の使用方法にまったく問題がない状態で生じた水漏れ

水漏れがあっても水道代を減免しない場合も

次のような場合は、水漏れによって高額請求になっても減免制度が適用されません。特に申請日にはご注意ください。

• 明らかに利用者のミスによって水漏れが起きた場合
• 水漏れがあることを知っていたのに修繕していなかった場合
• 悪徳な水道修理業者の修理によって水漏れが起きた場合
• 水道管が老朽化しており、水道局から指導を受けていたにもかかわらず対応していなかった場合
• 修理を完了した日が水漏れを発見して２ヶ月以上経過している場合
• 水漏れの修理をして３ヶ月以上経過して申請した場合
• 未納の水道料金がある場合

できるだけ早くに修理・申請することがポイントです。

セーフリーWEB担当

水道代が水漏れで高額になったら、どう対応すればいいですか？

小川

小川：水漏れによる水道代の高騰には、まず漏れ箇所を特定して修理することが必要です。その後、修理の証明を水道局に提出し、水道代の見直しを申し出ることが可能です。水道局によっては、状況に応じて水道代の一部を減額してくれる場合もあります。

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水漏れによる高額な水道代の減免方法

それではここからは、減免制度の利用方法をご紹介します。ほぼ共通の内容を紹介しますが、管轄の水道局によって異なる点も多いため、必ず水道局に連絡したときに確認してください。

水道局に連絡

水漏れがあることを確認し、お住まいの地域を担当している水道局に問い合わせします。

地域によっては、申請手続を水道局が指定する業者が行う場合もあるので、修理業者に連絡する前に必ず水道局に連絡します。

必要書類や申請書について確認しておきましょう。

水漏れ修理

水道修理業者に依頼して水漏れの修理を行います。

水道局が指定する業者に依頼しなくてはいけないのか、または水道局指定業者ならどの業者でもいいのかを確認し、業者を決めてください。

水漏れ修理の見積書や請求書など、必要と言われたものは保管しておきます。

地域によっては、業者が作成する「漏水修理完了証明書」が必要です。忘れずに作成してもらいましょう。

水漏れを発見してから、２ヶ月以上すぎると申請できなくなることがあります。そのため、できるだけ急いで手配してください。（申請できなくなる期間は地域により異なるので、確認が必要です。）

申請方法

水漏れ修理作業が終わったら、必要書類を揃えて指定の水道事務所に提出します。直接事務所に持っていくか、郵送します。

申請する前に必ず必要書類について確認してください。必要書類は各地域で異なりますが、以下のようなものです。

• 漏水に伴う使用水量認定申請書
• 管轄の水道局発行の漏水減額申請書
• 漏水修理完了証明書
• 修理前・修理後の写真

水道修理業者の見積書や請求書も必要な場合があるので、念のために保管しておきましょう。

セーフリーWEB担当

水漏れが原因で水道代が高額になった場合、減免の可能性はありますか？

小川

はい、可能です。水漏れによる高額な水道代については、水道局への相談が重要です。修理が完了した証明と共に、過去の平均使用量を示し、事情を説明することで、局によっては減免を検討してくれることもあります。

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水漏れで水道代が高額になったら火災保険で補償できる？

住宅ローン契約時や賃貸契約時に火災保険に入っている方も多いのではないでしょうか？水漏れは火災保険で補償されるのかどうかを説明します。

水漏れ修理そのものは火災保険で補償されない

火災保険は「火災」と付いているので、火事の時しか使えないのではないかと思いがちです。しかし、火災だけではなく、水害や風災といったさまざまなトラブルに利用できます。

そうすると、水漏れにも保証が適用されるのでしょうか？残念ながら、水漏れ修理には火災保険は適用されません。当然、高額になってしまった水道代も補償できないのです。

火災保険は「水濡れ」には対応している

火災保険の契約の種類によっては、水濡れに対応しています。

例えば、水漏れが原因で壁にシミを作ってしまった、家具にダメージを与えてしまったというように、大切なものを濡らしてしまった場合です。

また、水漏れが下の階にも影響して、弁償しなくてはならなくなったような時も対応してくれます。

契約にもよるので、契約書を確認してみてください。

水漏れがないのに水道代が高額になった理由は？

水道代が高額になったのに、水漏れが発見されない場合の原因はなんでしょうか？次のようなことが考えられるので、確認してみましょう。

検針員がメータ指針を見間違えた

検針員の方も人間ですから、間違えてしまうことはあります。数値を確認してみてください。すでに日数が過ぎていますが、現在の数値から検診日の数値を想像することは可能です。

間違えた可能性がありそうなら、すぐに市役所の水道課総務係など、それぞれの自治体で水道料金に対応している部署に問い合わせてください。

メーターが故障した

水道メーターも機械の一種なので、故障することがあります。壊れているのかもと思われたら、水道局に知らせると職員が調査に来てくれます。

故障を確認し、もし地上に設置された受信器部分のみが壊れているなら、水道メーターの本体部分を確認して正しい料金を知らせてもらえます。水道メーター全体が壊れていて使用水量がわからない状態なら、平均水量の水道料金額の請求に変更されます。

また、メーターの交換は無料です。職員が故障を確認したら、後日交換してくれます。

使用水量が実際に増えていた

普段と同じように生活しているつもりでも、もしかしたら洗濯の回数が増えていたり、シャワーの使い方が変わっていたりしているかもしれません。また、宿泊したお客様が多かったら、それだけシャワーの回数や寝具の洗濯回数が増えて使用水量が変わってしまいます。

使用水量が増えていないかどうかを確認してみましょう。

誰かが勝手に水を使っていた

庭にある水道を、ご近所の工事の方が勝手に使っていたというケースが報告されています。滅多にないことですが、そういうこともあるので、確認が必要です。

賃貸住宅で水漏れにより水道代が高くなった場合は？

賃貸住宅にお住まいの場合に、水漏れが原因で水道代が高額になったら誰に責任があるのでしょうか？

水道設備の管理責任は、住宅の所有者である貸主（大家さん）にあります。それでは、水道代の高額請求が来た場合、大家さんに支払い義務があるのでしょうか？

これは水漏れの原因が、入居者にないと証明することが必要です。例えば蛇口を硬く締め過ぎたために、蛇口の中のパッキンが磨耗したことが原因なら、入居者は貸主を責めることはできません。

しかし、パッキンが経年劣化によるものならば、貸主が管理義務を怠ったことになるでしょう。交渉次第で水道代の一部を払ってもらえる可能性があります。

ただし、水漏れがあることを知っていながら放置していると、貸主の責任にはなりません。もし水道代が高額になったら、できるだけ早くに大家さんか管理会社に連絡することが大切です。

水道代がおかしかったら水漏れを確認しよう

水漏れによって水道代が高くなった場合の対処方法について紹介しました。水漏れによる水道代の負担を減額・免除する申請方法を知っておくと安心です。

また、火災保険も利用できるかどうか確認しておきましょう。

水道修理業者に依頼すると、無料点検をしてくれます。ただし、信頼できる業者を選んでください。

『水道修理のセーフリー』では、水漏れに対応する水道修理業者を多数紹介しています。お住まいの地域の業者をすぐに見つけられます。