汚水桝のつまり解消方法を解説！原因・予防方法・料金相場も紹介

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汚水桝のつまりを自分で解消・掃除する方法

まずは、つまりの箇所と原因を知ることが大切です。つまりの原因が汚水桝内の汚れであれば、汚れを取り除けば改善される可能性があります。

汚水桝のつまり箇所の確認方法と、自分でつまりを解消する方法を解説しますので、参考にしてみてください。

つまり箇所を確認

汚水桝は図のように、キッチンやトイレ、浴室など排水口のある場所に対応して複数設置されています。どの汚水桝でつまりが生じているのかを確認しましょう。

つまり確認に必要な用具

つまりの場所を確認するには、汚水桝のフタを開けて中を見なくてはいけません。そのために、以下の道具を用意してください。

• マイナスドライバー
• ケレン棒（ない場合は、長めの棒状のもので代用可能）

汚水桝のフタは、長年開けていないと汚れで開けにくくなっていることが多いので、マイナスドライバーを使いましょう。汚水桝のフタの隙間に、マイナスドライバーを入れてこじ開けます。

フタを開けたらケレン棒を使って、中のものを移動させて排水がどうなっているかを確認します。

ケレン棒は、長目の木製の柄がついたタイプが便利です。ケレン棒は、もともとは壁材や床材の剥がし作業や、ペンキ剥がしに利用される道具。1本1,000円未満から、ホームセンターや通販サイトで販売されています。

つまりの確認方法

住宅に近い場所にある汚水桝から、順番にフタを開けていき、水が溜まっていない汚水桝がないか確認します。

例えば、3番目の桝に水が溜まっていないなら、2番目の汚水桝または、2番目と3番目の汚水桝を繋ぐ配管に問題があると考えられます。

つまりの原因を知る

汚水桝のつまりがある箇所を確認したら、内部にたまった汚物をケレン棒で移動して原因を見つけましょう。

• 木の根が張っている
• エルボが落ちている
• 配管の勾配に問題がある
• 汚れが蓄積している

こういった原因を知って、対処していきます。

原因が、コンクリートやモルタルの破片なのか、土砂の蓄積、木の根っこなのかは、ケレン棒で触った感触でほぼ確認可能です。木の根っこが原因なら、ケレン棒で動かすと水が流れ始める場合があります。

汚れが蓄積している場合は、次の項目で紹介する方法でつまりを解消しましょう。

つまりの解消方法

ここでは、自分でできる汚水桝のつまり解消方法を説明します。最初に必要な用具を用意してください。終了したら、ニオイが身体中に残っているので、すぐに入浴またはシャワーができるようにしておきましょう。

つまり解消に必要な用具

汚水桝のつまり解消に必要な用具を紹介します。

悪臭を我慢しながらの作業で、汚水が跳ねるかもしれないという点を考慮してください。マスクをしていても臭いますが、呼吸しやすく、かつニオイ・微粒子をできるだけシャットアウトできるマスクを選びましょう。

• 雑巾
• 作業着（汚れてもいい服）
• ゴム手袋
• マスク
• ビニール袋
• バケツ
• マイナスドライバー（汚水桝のフタを開けるため）
• スコップやひしゃくなどの汚れをすくう道具
• 固めのブラシ
• 回転式ワイヤーパイプクリーナー
• 台所洗剤
• 散水ホース
• 高圧洗浄機(あれば)

バケツは水を張って、利用した道具を保管するために使います。ゴム手袋などは、掃除の後に捨ててしまった方がいいでしょう。

つまり解消の手順

汚水桝につまりのある場合は、汚水桝の上から水をかけると溢れ出る可能性があります。説明を読んで、順次作業を進めましょう。

1. つまりのある汚水桝のフタを開ける
2. ひしゃくで、表面の油などの汚れを除去する
3. エルボを外す
4. 底に蓄積した汚物を除去する
5. つまりのある汚水桝の次の汚水桝のフタを、マイナスドライバーで開ける
6. つまりのない汚水桝からつまっている汚水桝に向かって、散水ホースで水を流す
7. 高圧洗浄機を使うとさらに効果的
8. 回転式ワイヤーパイプクリーナーを挿入して、汚水桝の配管部分を掃除
9. つまりのある汚水桝の様子を確認し、つまりが取れていたら台所洗剤を垂らしてブラシでこすり洗い
10. エルボを設置し、汚水桝のフタをして終了

さらに詳しい掃除方法を知りたい方は、次の記事が参考になります。

汚水桝のつまり解消・掃除を水道修理業者へ依頼する

汚水桝の掃除はご自身でもできますが、つまりが発生しているということは、汚れが相当量蓄積している可能性があります。汚れがこびりついて除去が難しいときは、水道修理業者への依頼がおすすめです。

業者に依頼すべき場合は？

次のような場合は、汚水桝の掃除を水道修理業者へ依頼しましょう。

• どうしてもつまりが解消しない
• 排水管の勾配や破損が原因
• 掃除をする時間がない
• 汚いものを触るのがイヤ

詰まりが解消しないからと、無理に作業を続けると汚水桝を破損させて、さらに大変な状態になる可能性があります。また、ニオイや汚いものが苦手な方は、最初から水道修理業者に依頼しましょう。

「このくらいなら自分で修理できるかな」と思うような場合でも、誤った対処をしてしまう恐れがあります。誤った対処をすると、別のトラブルに発展してしまう可能性があるので大変です。

プロの水道修理業者に依頼すると、専門機器などを使ってスムーズに汚水桝の修理・掃除ができます。

水道修理業者に依頼した場合の料金相場

ここでは、気になる汚水桝のつまり修理料金の相場をご紹介します。支払う料金は、基本料金と作業料金の合計金額です。

どのくらい費用がかかるのかは、住宅の築年数や汚水桝を設置してからの年数などによっても異なるので、必ず見積もりを依頼してください。

基本料金

業者によって、次のような料金が加算されます。

上記のような料金は作業内容に関わらず発生する料金です。

見積もり料金は、無料という業者がほとんどです。しかし、業者の中には点検時間が長くなると、料金が発生するケースがあります。必ず見積もりが、完全に無料であることを確認しましょう。

また、作業時間などによって割増料金がかかる業者もいます。休日しか依頼できない方は、割増料金がかからない業者がおすすめです。

作業料金

汚水桝のつまりが起きた場合は、主に高圧洗浄機やトーラーでつまりを除去します。作業料金は、汚水桝の数や汚水桝のつまりが生じている排水管の長さなどで異なります。

定期的に掃除を依頼していれば、汚水桝清掃は1ヶ所の汚水桝ごとに2,000円程度ですみますが、詰まりがある場合は、高圧洗浄機やトーラーの使用が必要になります。

また、コンクリート桝が破損していることが原因なら、塩ビ汚水桝への交換がおすすめです。塩ビ汚水桝は、耐久年数が約50年なので、今交換すればずっと安心して過ごせます。

水道修理業者の選び方

汚水桝のつまりは、配水管に問題がある可能性があるので、必ず水道局指定工事店に依頼してください。

しかし、水道局指定工事店というだけで1社に絞らず、必ずサービス内容や料金を確認し、複数の業者を相見積もりで比較して選びましょう。

コンクリート桝を塩ビ桝に交換しようとお考えの方は、その点も考慮して水道修理業者を選ぶことが必要です。見積もりは「つまり除去」「塩ビ桝交換」の2項目に関して依頼します。

業者選びで困ったときは『水道修理のセーフリー』のコンシェルジュにご相談ください。当サイトでは汚水桝の掃除を依頼できる水道局指定工事店を多数掲載しています。

ご利用は無料ですので、気軽にご相談ください。

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汚水桝のつまりの症状

汚水桝のつまりといっても、具体的にどのような症状をいうのでしょうか。ここでは、汚水桝のつまりが生じるとどのようなトラブルが起きるのかを見ていきます。

キッチン・浴室等の排水口やトイレつまり

キッチンや浴室等の排水口がつまったり、トイレつまりが起きたりしたら、汚水桝のつまりが原因の可能性があります。ただし、つまりの原因はさまざまで、即汚水桝のつまりというわけではありません。

住宅内のつまりは、軽微であればラバーカップや液体パイプクリーナーなどを使って、簡単に解消できます。しかし、ラバーカップ等でつまりが解消できない場合は、汚水桝のつまりが原因と考えられます。

汚水桝が詰まっているときは、以下が起きる場合があるでしょう。

• 排水口から「ポコポコ」という音が聞こえる
• トイレの便器の底に溜まっている水（封水）が増える

トイレの水を流したあとで一旦水が溢れそうになり、時間をかけて水が引いていくような状態が続くと、配水管のつまりか、汚水桝のつまりが原因でしょう。

排水口からの異臭

排水口から異臭がする原因は、次の4ヶ所です。

• 排水口下にある排水トラップ回り
• 排水ホース
• 排水ホースと塩ビ管の隙間
• 汚水桝回り

排水口や排水ホースの汚れが原因で異臭が生じている場合は、掃除をし、破損してる部品がないか確認しましょう。それでも異臭が解消しない場合は、汚水桝が原因と考えられます。

屋外に出て汚水桝の周囲で、汚物が溢れてニオイがないか確認しましょう。

汚水桝の役割・機能

汚水桝は排水桝の1種ですが、「排水桝」と書かれているときも汚水桝を意味していることがほとんどです。

汚物やごみと水を分離して水だけを排水管へ流すシステムになっているため、配水管のつまりを予防する機能ももっています。

また、汚水桝には水がたまっており、悪臭を抑える役目もあるため、「防臭桝」と呼ばれることもあります。

汚水桝は、定期的にメンテナンスが必要です。マンションなど集合住宅の場合は、管理会社が定期的にメンテナンスをしていますが、戸建て住宅ではメンテナンスを忘れて、つまりが起きがちです。

汚水桝は住宅の敷地内に設置されており、フタに「汚」の文字が書かれているので、どこにあるのかをまず確認してみましょう。

汚水桝のつまりの原因

汚水桝のつまりが生じるのは、次のような原因が考えられます。

• 汚れの蓄積
• 汚水桝の破損
• 排水管の沈下
• 封水不良
• 木の根

それぞれについて、どのように影響して汚水桝のつまりが生じるのかを解説します。

汚れの蓄積

トイレやキッチン・浴室の排水口から入り込んだ汚れが少しずつ流れて、排水管から汚水桝に蓄積されて、汚水桝のつまりが生じます。

汚れの原因は、以下のようなものが考えられます。

• トイレ：汚物、大量のトイレットペーパー、誤って流れた生理用品や紙おむつ
• キッチン：生ごみ、油、固形物（スプーンなどキッチンの小物）
• 浴室・洗面台：毛髪、垢、固形物（キャップなど）

小さなキャップやスプーンなどは、個体ではつまりの原因になりません。しかし、個体が落ちると排水管内でさまざまな汚れが蓄積し、大きな塊になってしまい、汚水桝を詰まらせてしまいます。

できるだけ、汚れが排水口などから流れないようにし、固形物が落ちたときは取り出しましょう。

汚水桝の破損

汚水桝が破損してしまいヒビや穴から土砂が侵入し、堆積すると汚水桝のつまりが発生します。特に古い戸建ての汚水桝は、コンクリート製が多いため、経年劣化で破損しやすいのです。

最初は少しのヒビでも、ヒビから少しずつ水が入り込んで、もろくなったコンクリートが壊れてしまいます。穴が空いていると、汚水桝に水が流れてきても水が溜まりません。すると、周辺に悪臭がどんどん漂ってしまいます。

汚水桝が破損したら、汚水桝の交換が必要です。最近ではコンクリートより耐性のある、塩化ビニール製の汚水桝が主流です。

また、トラブルが起きにくい『排水ヘッダーシステム』などもあり、近年注目されています。

排水管の沈下

地震や経年劣化により、排水管が沈下して勾配がなくなっているケースです。

集合住宅の配管と比較すると、戸建ての排水管はスペースが少ないため、勾配があまりありません。地盤が沈下してさらに勾配が少なくなったり、逆勾配になって汚水の流れが悪くなったりしているケースです。

逆勾配になると汚水が逆流してしまう可能性があるので、水道修理業者に依頼して排水管の勾配の改善が必要です。

封水不良

排水トラップとも呼ばれるエルボは、内部を掃除しやすいように着脱可能です。そのため、知らないうちに脱落しているというケースがあります。

エルボは封水を目的に設置されているので、エルボが外れていると水の流れが止まり、つまりが生じてしまいます。

また、落ちてしまったエルボが排水の邪魔をして、水の流れを止めてしまうことも。そうなると汚水桝のつまりが生じてしまうので、注意が必要です。

汚水桝のつまりが生じたら、エルボが設置されているかどうかを確認してみましょう。

木の根

コンクリート製の汚水桝は、木の根が入り込んで繁殖してしまうことも汚水桝のつまりの原因です。特に古くなったコンクリート桝は、簡単に木の根が突き抜けてしまい、コンクリートの破片や木の根で水が流れなくなってしまいます。

木の根は少しずつ太くなるので、汚水桝を押し上げてしまうほど成長してしまう可能性もあります。木の根が原因のときは太い根っこを切断して取り除き、コンクリート桝を修理し、内部の排水路を作り直す工事が必要です。

木の根が繁殖してトラブルが起きる前に、塩ビ製汚水桝への交換も考慮してください。

汚水桝のつまりでお困りなら

汚水桝のつまりについてご紹介しました。住宅内の排水口やトイレつまりは、汚水桝のつまりが原因の場合があります。

ご自分でも解消できる可能性がありますが、できないときは水道修理業者への依頼がおすすめです。放置するとさらに悪化して、大変な状態に。

どの業者に依頼すればいいのかわからない場合は、『水道修理のセーフリー』の無料コンシェルジュをご利用ください。ご希望に合った業者を最短5分でご紹介します。