2022.04.06
今回は水道局指定工事店とは何か、非指定店との違いを分かりやすく解説します。
水道局指定工事店とは何かを知らないまま、「信頼できそうだから」と工事を依頼している方も多いようです。
水回りのトラブルが起きたときには、技術力が高い水道局指定工事店に依頼するほうが安心です。非指定店よりも対応できる範囲が広く、安心して修理や工事を任せられます。
水道局指定工事店をおすすめする理由や非指定店のリスクなどまとめましたので、ぜひ参考にしてください。
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記事の内容
水道局指定工事店とは
水道局指定工事店とは、地方自治体から指定されている水道修理業者のことです。水道局指定工事店とは、一般的に指定給水装置工事事業者を指します。
指定給水装置工事事業者は「水道法」で規定された「指定給水装置工事事業者制度」に基づいて、条件や業務内容が決められています。指定工事は排水設備工事と給水設備工事の2種類で、それぞれの規定があります。
指定給水装置工事事業者とは、水道法で定められた「給水装置」、つまり水道を適切に施工できると自治体に認められた業者です。
ただ工事ができるだけでなく、給水工事を適切に行えると判断された場合に、指定給水装置工事事業者に指定されます。
水道局指定工事店とは何かを知るために、下記の違いを確認しておきましょう。
それぞれの違いを理解した上で、業者探しの参考にしてください。
指定給水装置工事事業者とは
指定給水装置工事事業者とは、水道局や役所の水道課など自治体の水道業者から「適切に給水工事ができる」と認められた業者です。
給水装置の不適切な工事は、漏水事故を引き起こし、水質の異常など利用者の健康被害に発展するリスクがあるため、適切なスキル・知識を持っていないと給水工事ができません。
各自治体の水道業者は、給水工事を行う指定給水装置工事事業者を指定することで、漏水事故を未然に防いでいます。
指定給水装置工事事業者に指定される要件は、次のとおりです。
- 給水装置工事主任技術者を事業所ごとに選任している
- 省令で定められた機械器具を所有している
- 欠格要件に該当せず、不正な対応をする業者でないと認められる
欠格要件とは、心身の故障により適切に事業を行えない事業者や、破産手続きや刑期が決まっている事業者が該当します。
指定給水装置工事事業者は、指定を受けたエリアに限り、指定給水装置工事を施工できます。
給水装置工事主任技術者とは
給水装置工事主任技術者とは、技術上の管理を担う者として国家資格を保有する技術者です。
そもそも給水装置とは、配水管から自宅まで清潔な水を運ぶための装置全般を指します。
新たに家を建てた際は、給水装置を施工しますが、適切な工事を行うために給水装置工事主任技術者が監督する必要があります。
家を建てたとき以外に、給水装置が老朽化した際にメンテナンスや取り換えで給水装置工事を行う際も、給水装置工事主任技術者が監督していなければ施工できません。
給水装置工事主任技術者の仕事内容は、給水装置を適切な状態に管理・維持するために、下記のような業務を行います。
- 給水装置の取り付け
- 給水装置の点検
- 給水装置の修繕
- 給水装置の撤去
- 工事に従事する者への技術指導・監督
- 水道事業者との報連相
給水装置工事主任技術者の合格率は、令和6年度で34.9%と難易度が高く、試験対策をしなければ資格を取得できません。
指定排水設備工事事業者とは
指定排水設備工事事業者とは、自治体の下水道事業者から「排水設備工事や水洗化工事などを適切に行える」と指定された事業者です。
排水設備とは、自宅から下水道に水や汚物、廃棄物を流入させるために必要な排水管や設備を指します。排水設備工事を適切に行えると自治体から認められた事業者が、指定排水設備工事事業者に指定されます。
指定排水設備工事事業者の認定要件は、次のとおりです。
- 排水設備工事責任技術者を事業所ごとに選任している
- 指定を受ける下水管理者の都道府県内に営業所がある
- 排水設備工事に必要とされる機材・資材を所有している
- 欠格要件に該当せず、不正な対応をする業者でないと認められる
指定排水設備工事事業者も、指定給水装置工事事業者と同様に指定を受けたエリアに活動範囲が限定されます。
水道局指定工事店と非指定店との違い
水道局指定工事店と非指定店では、対応できる範囲が違います。
非指定店は、簡単な修理しか対応できないため、複雑な工事は水道局指定工事店に依頼する必要があります。
水道局指定工事店とは何かを具体的に知るために、水道局指定工事店しかできないことと、指定されていない業者でもできることを確認しておきましょう。
指定給水装置工事事業者が対応できる工事
指定給水装置工事事業者が対応できる工事内容は、次のとおりです。
- 給水管や止水栓を設置する工事
- 給水管の種類を変更したり、経路・水栓を改造したりする工事
- 排水設備を新設または増設する工事
- 汲み取りトイレを水洗トイレに改造する工事
水漏れが起きて高額の水道料金が発生し、減免申請をするための提出書類の作成など、行政に提出する書類は、水道局指定工事店のみが作成できます。
水道局指定工事店以外に修理を依頼すると、減免申請ができなくなるので注意してください。
指定排水設備工事事業者が対応できる工事
指定排水設備工事事業者が対応できる工事は、次のとおりです。
- 排水設備を新設する工事
- 排水設備を増設したり撤去、構造変更する工事
- 水洗トイレへの改造工事
排水設備を新たに設置したり、増設・撤去・構造変更したりする場合は、指定排水設備工事事業者でないと施工できません。
下記の記事では、指定給水装置工事事業者や指定排水設備工事事業者をはじめ、水道工事に必要な資格をまとめているので、参考程度にチェックしておきましょう。
非指定店・資格なしでも対応できる修理
非指定店・資格なしの業者でも、簡単な修理であれば対応できます。
具体的な修理内容は、次のとおりです。
- 蛇口やパッキンの交換
- トイレ掃除
- トイレ交換
- 給水管・排水管交換を伴わない軽度な水漏れ・つまり対応
以上のように、一般の方でも少し経験のある人ならできるような内容ばかりです。
しかし、「簡単な修理と思いきや、点検すると大がかりな工事が必要」なケースもあるため、非指定店ではなく、最初から水道局指定工事店に依頼すると安心です。
水道局が対応する場所もあるため要注意
水道メーターから道路側の修理・工事は、水道局といった自治体の水道事業者が対応します。
そのため、水道メーターから道路側の水回りトラブルは、水道局指定工事店ではなく水道局に連絡しましょう。
下記の記事では、水道工事を依頼する際の業者選びのポイントや費用相場を解説しているので、水回りのトラブルで業者を呼ぶ際はチェックしておきましょう。
非指定店への依頼リスク
水回りのトラブルが起きた際に、水道局指定工事店ではなく、非指定店に依頼した場合、ペナルティを受ける恐れがあります。
水道局指定工事店が対応できる水道工事を非指定店に頼むのは違法であり、水道を止められるなど、ペナルティを受けるリスクがあります。
「料金が安いから」とすぐには水道修理業者へ依頼せず、水道局指定工事店かどうか確認することが大切です。
下記の記事では、トイレつまりは水道局指定工事店に依頼するのか、水回りのトラブルで修理業者を選ぶ際の見極め方を詳しく解説しています。水道局指定工事店に依頼すべきか悩んだ際は、参考にしてみてください。
非指定店への依頼で起こるトラブル
水道局指定工事店が対応できるトラブルを非指定店に依頼するのは違法ですが、非指定店でも対応できるケースがあります。
しかし、非指定店に依頼してトラブルへ発展した事例は少なくありません。
以下の事例を参考に、非指定店へ依頼すべきか検討しましょう。
事例1:水漏れの原因が老朽化した給水管と判明した
簡単な水漏れ修理だと思い、水道局指定工事店ではない業者に依頼したところ、原因が老朽化した給水管だった事例です。
違法な工事をして多額の修理代金を払った上、給水管のトラブルがまた生じてしまい、再度工事をする必要が出てしまいました。
違法な工事をすると、その後もトラブルが続き、出費が増え続けるリスクがあります。
事例2:すぐにトラブルが再発した
水道局指定工事店になるには、給水工事に必要な工具類をすべて所持していることが重要です。必要な工具類がないと、本当のトラブルの原因がわかりません。
水道局指定工事店ではない業者に依頼すると徹底した点検をしてもらえないため、すぐにトラブルが再発する可能性があります。
最悪なケースは、修理をすることで問題がさらに深刻になり、悪化してしまうことです。悪化してしまうと、修理費用がさらに高額になるため、初めから水道局指定工事店に依頼しておくと安心です。
水道工事を依頼して高額請求されたときは、以下の記事を参考にしてみてください。高額請求された事例、クーリングオフなどの情報をまとめています。
水道局指定工事店がおすすめの理由
非指定店ではなく、最初から水道局指定工事店に依頼するのがおすすめな理由は、次のとおりです。
それぞれについて理由を詳しく見ていきましょう。
水道工事・修理を安心して任せられる
水道局指定工事店に依頼するメリットは、一定の条件を満たし、自治体から指定されているため、技術力が保証されていることです。
国家資格に当たる給水装置工事主任技術者が在籍し、知識と技術力がある業者が水回りのトラブルを解消してくれるため、安心して修理を任せられます。
水回りのトラブルが起きた原因をしっかり把握し、適切な対処をしてもらえるため、トラブルの再発を防げます。
トラブルが起きたら自治体が対応する
水道局指定工事店に依頼した場合、万が一にトラブルが起きたら、自治体が対応する場合があるため安心です。
例えば、高額請求や手抜き工事などのトラブルが起きた際、自治体が対応し、トラブルを起こした水道局指定工事店にペナルティが課せられる場合があります。
工事内容や対応によっては、指定取り消しになるケースもあるため、水道局指定工事店は適当な対応や修理ができません。
そのため、水道局指定工事店に依頼すれば、法外な費用を請求されたり手抜き工事されたりするリスクが少ないといえます。
申請書や証明書を作成できる
水道局指定工事店に依頼すれば、非指定店では作成できない申請書や証明書を発行してもらえます。
水道局指定工事店のみ発行・作成できる書類は、主に次のとおりです。
- 給水装置新設工事申込書
- 給水装置撤去工事申込書
- 給水装置修繕工事申込書
- 水道料金等減免申請書
- 漏水修繕証明書
水道料金等減免申請書、漏水修繕証明書といった、水道料金の減免に必要な書類を作成できます。
下記の記事では、水道代の減額措置について詳しく解説しているので、水漏れで水道代が高くなった方はチェックしておきましょう。
水道局指定工事店を探すときに確認するポイント
水道局指定工事店の指定要件は全国統一ですが、工事店の料金や対応はそれぞれ異なります。
自分の要望やトラブルの内容に適した業者を探すために、下記のポイントを押さえておきましょう。
それぞれのポイントを押さえて、信頼できる水道局指定工事店を見極めましょう。
公式サイトで事業者番号を記載しているか
水道局指定工事店を探す際は、事業者番号の記載有無を確認しておきましょう。
水道局指定工事店は、自治体のホームページで確認できるため、周辺エリアで活動している業者をチェックしておくことが大切です。
業者によっては、公式サイトで事業者番号を載せており、番号を載せている業者はわかりやすい上、信頼性が高いです。
さらに、会社概要を見て、電話番号や住所も確認しておきましょう。会社の歴史や創業者の名前、電話番号や住所など基本的な情報が載っていない場合は、架空の恐れがあるためです。
問い合わせする前に、業者の公式サイトで事業者番号の記載を確認して、自治体のホームページと照合しましょう。
口コミで高く評価されているか
水道局指定工事店の信頼性を確認する際は、業者の公式サイトだけではなく、第三者の口コミもチェックしておくと安心です。
利用者から高く評価されている業者は、対応や技術力が高い傾向にあります。反対に低評価の業者は対応や技術力が不足し、トラブルになる可能性があるので、選ばないよう注意してください。
『水道修理のセーフリー』であれば、専門業者の料金・口コミを比較できるため、優良業者を探しやすいです。信頼できる業者を探す際には、ぜひご利用ください。
見積もりの料金・対応は適切か
公式サイトや口コミを確認し、良さそうな業者を3社ほど厳選したら、相見積もりを取りましょう。
見積もりを1社のみに依頼すると、提示された料金が適正価格か判断しにくいです。高額すぎる料金を避けるだけでなく、料金が安すぎる場合は後から高額請求される恐れがあるため、依頼してはいけません。
見積もり後、追加料金がないかどうかも問い合わせで確認しておくと安心です。
また、見積もりの料金だけではなく、説明や接客が丁寧かも確認して「この業者に任せたい」と思える信頼できる水道局指定工事店を見極めてください。
下記の記事では、水道工事にかかる費用目安を詳しく解説しているので、見積もり価格が適正かチェックするために読んでおきましょう。
水道局指定工事店を選ぶ際にお困りなら
水道局指定工事店が対応できる範囲を非指定店に依頼すると、ペナルティが課せられるため、初めから水道局指定工事店を選ぶと安心です。
しかし、水道局指定工事店というだけで業者を選ばず、実績や作業員の態度、料金なども比較して選びましょう。
『水道修理のセーフリー』であれば、対応エリアを絞って水回りのトラブルに対応できる専門業者を、料金・口コミを比較して選べます。
「有資格者在籍」「水道局指定工事店」など条件を絞り込んで検索できるため、水道局指定工事店に依頼したいなら、下記より信頼できる業者を探しましょう。
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水道局指定工事店に関連したよくある質問
-
水道局指定工事店とはなんですか?
水道局指定工事店とは主に、地方自治体から指定されている水道修理業者のことです
-
非指定店ではなく初めから水道局指定工事店に依頼した方がいい?
水道局指定工事店で対応できる修理内容を非指定店に依頼すると、ペナルティを課せられるリスクがあります。
-
水道局指定工事店に依頼したいのですが、どの業者にすれば良いのかわかりません。
水道局指定工事店はたくさんあります。お住まいの地域の、信頼できる水道局指定工事店に依頼してください。
-
水道局指定工事店であればどの業者でも問題ない?
水道局指定工事店でも、料金や技術力は業者によって異なります。
信頼できる水道局指定工事店を選ぶために、公式サイトや口コミを確認しておくことが大切です。 -
水道局指定工事店でなくても対応できる工事内容は?
蛇口やパッキンの交換やトイレ交換など、簡単な業務であれば非指定店でも対応できます。
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