トイレ詰まりでの配管工事の料金はいくら？業者の選び方も解説

トイレ詰まりによる配管工事の料金目安

トイレ詰まり解消で配管工事が必要になった場合の料金相場をご紹介します。

金額が大きいので、見積もりを取って納得のいく業者に依頼してください。

場合によっては、火災保険の給付対象になるケースもあるので、相談してみましょう。

また、浄化槽を取り外して下水道の排水工事をする場合は、補助金が出る自治体が多いので、お住まいの市役所（区役所）で確認が必要です。

トイレ詰まりで配管工事が必要になるケース

配管が古くなったり、トラブルがあったりすると、配管を交換しなくてはいけないケースがあります。

以下のような理由でトイレ詰まりが発生した場合も、配管工事が必要です。

• 排水管の詰まり
• 排水管の劣化
• 配管の勾配に問題がある
• 汚水桝の不具合
• 浄化槽に問題がある

それぞれについて、どのような症状なのかを紹介します。

排水管の詰まり

トイレ詰まりの原因が排水管にある場合は、配管工事が必要になるケースもあります。

一般的には、「高圧洗浄やトーラーによる作業」「便器を着脱しての固形物の除去」でトイレ詰まりを解消できることがほとんどです。

しかし、さまざまな対応をしても詰まりが解消できないのであれば、排水管そのものに問題があると考えられます。

排水管の劣化

排水管そのものでトラブルが起きている場合は、劣化が原因のことが多いです。

• 接続部の緩み
• ヒビができた

以上のような原因で水漏れが起きたために、流水量が減って排泄物が流れなくなり、トイレ詰まりが起きているケースがあります。

汚水が地面に広がっているために、水漏れが表面化されませんが、害虫が増えたり臭気が広がったりするので、早めの対応が必要です。

配管の勾配に問題がある

配管は水が流れやすいように、わずかに傾いています。

しかし、以下が原因で勾配がなくなったり勾配の向きが反対になったりして、流れが悪くなってトイレ詰まりが起きることがあります。

• 地盤沈下
• 地盤の隆起
• 地震の衝撃

配管の勾配が正常ではない場所を見つけて、勾配をつける工事が必要です。

汚水桝の不具合

上記のように、住宅には排水される箇所に汚水桝が設置されています。配管の内部に不具合がある場合に正確な位置を推定し、点検・修理がスムーズにできます。

しかし、汚水桝そのものに不具合が生じると、どのような対応をしてもトイレ詰まりが直りません。汚水桝が詰まって汚水が溢れているような場合は、まず汚水桝とその周辺の配管を点検・修理することが必要です。

浄化槽に問題がある

浄化槽の維持管理は、以下を適切に行う必要があります。

• 保守点検
• 清掃
• 検査

上記のうち、1つでも正しく行われていないと浄化槽は機能しなくなり、トイレ詰まりの原因になります。

浄化槽の点検をして、修理または交換が必要です。

トイレ詰まりで依頼する配管工事は主に3つ

配管工事は以下の5種類です。

• 給水管引込工事
• 屋内配管工事
• 下水道排水工事
• 配管修繕工事
• 浄化槽設置工事

このうち、トイレ詰まりに関連する工事は下水道排水工事と修繕工事、そして場合によっては浄化槽設置工事です。
この3つの工事について説明します。

下水道排水工事

下水道排水管を新たに設置する工事です。ほとんどの場合、以下のようなケースで実施されます。

• 新築する
• トイレの大幅リフォーム
• 浄化槽を除去して、下水道につなげる
• 汲み取り式トイレを下水道につなげる

特に浄化槽を除去して下水道につなげる工事ができる環境であれば、トイレ詰まりが起こりにくくなり、臭いで悩まされることもなくなります。

また、浄化槽の掃除や汲み取りを依頼するといった雑用を回避できるので、下水道につなげられる環境ならおすすめの工事です。

配管修繕工事

配管修繕工事は、劣化した配管の交換や補修工事です。

築年数の長い建物は、配管も劣化しています。配管が劣化すると接続部分が緩んだり、ヒビが入って汚水漏れが始まったりして、水分が少なくなるため、汚水の流れが悪くなります。固形物が流れずに滞ってしまうことも。

特に詰まりの原因になるものを流したわけでもないのにトイレ詰まりが起きやすい場合は、配管の劣化がほとんどです。

配管を設置して20年以上経過している場合は、点検をしてもらいましょう。

浄化槽設置工事

浄化槽を交換・設置する工事です。浄化槽は、汚水を微生物の働きなどを利用して、ある程度きれいにするための設備です。

浄化槽には、次の2種類があります。

• 単独浄化槽（トイレの汚水のみを浄化）
• 合併浄化槽（トイレやキッチン、浴槽、洗面所からの排水を浄化）

2001年以降は、「浄化槽法」で単独浄化槽の設置は禁止されました。下水道が設置されることが予定されている区域のみ、単独浄化槽を利用し続けることが可能です。

下水道が設置されない区域では、合併浄化槽への変更が義務付けられています。

もし単独浄化槽をお使いの場合は、お住まいの地域が下水道予定処理区域なのかどうかを自治体に確認してください。また、古い浄化槽が原因で、トイレ詰まりが生じているケースも少なくありません。

トイレ詰まりで配管工事を頼む業者の選び方

トイレ詰まりが原因で配管工事を依頼する場合は、以下の点に気をつけて業者を選んでください。

• 水道局指定工事店であるか確認
• 配管工事に必要な資格をもつスタッフが在籍
• 口コミを確認
• 相見積もりを依頼

それぞれについて説明します。

水道局指定工事店であるか確認

水道局指定工事店とは、各自治体の水道事業者（水道局など）が「給水装置・排水装置の工事を適切に施工できる」と認定した業者のことです。

給水装置・排水装置と公共の水道管や排水管は密接に結びついているので、もし間違った方法で工事をするとご自宅以外の配管にも影響が出る可能性があります。そのため、登録された指定工事店のみ、工事を依頼するように取り決められました。

また、下水道の配管工事など工事の手続きを指定工事店に代行してもらう必要があります。

以上から、必ず水道局指定工事店であることを確認し、依頼してください。

配管工事に必要な資格をもつスタッフが在籍

トイレ詰まりの場合は、排水管に関する問題を解決できる資格をもったスタッフが在籍していることが必須です。排水管の問題を解決するための資格は、排水設備工事責任技術者です。

排水設備工事責任技術者の資格所持者は、以下の仕事ができます。

• 排水装置工事の計画（施工図面の作成やスケジュール・予算管理）
• 排水装置工事の施工
• 排水装置のメンテナンス

排水設備工事責任技術者は、施工を知っているだけではなく、施工のマネジメントのプロでもあります。

排水設備工事責任技術者になるには、各地域で主催の「排水設備工事責任技術者」試験に合格することが必要です。

口コミを確認

利用者による口コミ・評価を確認すると、信頼できる業者かどうかわかります。公式サイトやSNSを参考にして、業者に対するリアルな声を確認しましょう。数多くの口コミをチェックすることで、実態がわかります。

中でも以下のような口コミが、信頼性が高いと考えられます。

• 具体的な内容
• 修理中の写真入り
• 手書き

信頼できる口コミをお探しなら、当サイト『水道修理のセーフリー』もおすすめです。当サイトは「公平な口コミの公開」をポリシーにしており、リアルな口コミをお届けしています。

【トイレ詰まり修理におすすめの業者】を口コミ・料金で比較してみる

相見積もりを依頼

見積もりを無料でした上で、きちんと項目ごとに書かれた見積書を作成してくれる業者がおすすめです。できれば3社以上の水道修理業者に相見積もりをしてもらいましょう。

以下の点を比較して、希望にあったより信頼できる業者を選んでください。

• 適正価格で運営している
• スタッフが丁寧な説明をする
• アフターサービスが充実している

相見積もりをすると優良業者を選べますが、時間がかかってしまうため、お急ぎの場合は大変です。

すぐに1社に絞って依頼したい方や業者選びに自信のない方は、当サイト『水道修理のセーフリー』のコンシェルジュをご利用ください。お住まいの地域に対応する業者の中から、条件にあった業者を無料でご紹介します。

集合住宅や賃貸住宅にお住まいなら管理会社に相談

戸建ての場合は、すぐにご自分で決めて配管工事を依頼できます。マンションなどの集合住宅は、賃貸の場合はもちろん、所有者であっても注意が必要です。

賃貸の場合は、施工費用の支払いが誰になるのかが問題になるため、まずは大家さんか管理会社に連絡しましょう。

分譲マンションでも、管理組合の規定で専有部分も含めてリフォームできないケースがあります。マンションの管理規約を確認して、分からない場合は管理会社等に問い合わせてみてください。

下水道の配管工事でトイレ詰まりを解消・予防

最後に、配管工事の中でも地域によっては必要性が出てくる、下水道の配管工事について解説します。

浄化槽や汲み取り式トイレを使用中のお宅で公共下水道への切り替えが可能であれば、できるだけ早くに施工することをおすすめします。

下水道法で期間を設定して工事を義務付けているので、お住まいの地域の水道事業者（水道局）に確認してみてください。

下水道の配管工事の料金

下水道の配管工事の料金は、公共汚水桝の位置によって異なります。公共汚水桝が敷地そばにあれば20万〜50万円が相場です。

ただし、公共汚水桝が道路の反対側などにあり、距離があれば50万円を超えることも少なくありません。信頼できる業者に調査をしてもらって、複数業者に見積もりを依頼してください。

下水道の配管工事の日程期間

工事は、基本的には3日～5日程度です。しかし、以下のような事情で、延長される場合があります。

• 水道管やガス管といった地下埋設物があるために、防護や移設が必要
• 水洗トイレへのリフォーム工事が必要
• 浄化槽の撤去工事が必要

工事が複雑化した場合は、7日～10日程度の期間が必要です。

下水道の配管工事をするメリット・デメリット

まずは、下水道の配管工事をするメリットを紹介します。

• 浄化槽の管理費や、汲み取り式トイレの汲み取り料金等が不要になる
• 劣化や故障などの管理が簡単になる
• 衛生的になり、悪臭も防げる
• 汲み取り式から水洗トイレにした場合、高齢者や幼児が利用しやすくなる

デメリットは、主として以下の2つです。

• 高額の費用がかかる
• トイレを利用できない期間がある

工事期間中、ずっとトイレが利用できないわけではありません。トイレリフォームをするかどうかにもよりますが、下水道の配管工事に関してのみなら、半日程度です。施工する際に、トイレが利用できない期間について確認しておきましょう。

ひどいトイレ詰まりで配管工事を検討中の方へ

気をつけていてもトイレ詰まりが頻繁に起きてしまう場合は、配管工事が必要なのかもしれません。配管工事が必要かどうかは、プロの水道修理業者に点検してもらいましょう。

業者選びに不安があれば、『水道修理のセーフリー』のコンシェルジュにご相談ください。

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