【放置厳禁】トイレが尿石でつまった!? 安全な除去剤での直し方

尿石によるトイレつまりの主な原因

トイレの使用回数が増えるほど、尿に含まれるカルシウムなどの成分が便器や排水管に付着し、時間をかけて固まったものが「尿石」です。

初めは目に見えない程度ですが、放置すると徐々に蓄積して厚みを増し、排水管内部を狭めてしまいます。その結果、水の流れが悪くなり、最終的にはつまりを引き起こす原因となるため注意が必要です。

尿石によるトイレつまりは、主に以下が原因で生じます。

• たまった尿石が排水管を塞いでしまう
• 排泄物やトイレットペーパーが引っかかってしまう

それぞれの原因の詳細を、詳しくみていきましょう。

たまった尿石が排水管を塞いでしまう

尿石は、尿に含まれるカルシウムやタンパク質などが固まり、石のように結晶化したものです。

尿石が排水管を塞いでしまうと、排水管の幅が狭くなり、水が流れにくくなります。水が流れにくい、または水が流れないため、トイレつまりが生じます。

定期的にトイレを掃除すれば、尿石はさほど付着しません。トイレを長年掃除していないと尿石がたまりやすく、排水管を塞ぐ可能性が高まります。

排泄物やトイレットペーパーが引っかかってしまう

便器内部や排水管に尿石があると、排泄物やトイレットペーパーが引っかかってしまいます。

尿石のトイレつまりは、尿石だけではなく、流したものも原因の一つです。

排泄物やトイレットペーパーが尿石に引っかかると、排水管の幅がもっと狭くなり、トイレがつまりやすくなります。

尿石を放置すると、流したものの量によっては、トイレつまりで水が溢れる恐れもあり、注意が必要です。

要注意！尿石つまりの症状

尿石は便器の見えるところに付着していれば、すぐに確認可能です。しかし、排水管に尿石が溜まっていると、外からは見えません。

尿石でトイレつまりが起きているときの症状は、主に以下の3つです。

1. 水を流しても排水に時間がかかる
2. 流すとゴボゴボ音がする
3. 便器の黄ばみや茶色い汚れが目立つ

それぞれの症状について、以下で解説します。

水を流しても排水に時間がかかる：軽度

尿石が便器の奥や排水管にたまり、トイレつまりが起きていると、水を流しても排水に時間がかかります。尿石で水が流れる場所が狭くなり、水がスムーズに流れないためです。

トイレ掃除をあまりしておらず、排水に時間がかかる場合は、尿石によるトイレつまりの可能性が高いといえます。

排水に時間がかかるものの、水は流れている状態のため、トイレつまりは比較的軽度です。

尿石を放置すると、やがて完全につまってしまいます。

流すとゴボゴボ音がする：中度

トイレつまりが起きていると、水を流したときにトイレから「ゴボゴボ」と音がする症状が表れます。

尿石が溜まって以下のような異物が引っかかると、水の流れが余計に悪くなり、ゴボゴボ音が発生します。

• 排泄物
• トイレットペーパー
• 汚れ
• 固形物

排泄物やトイレットペーパーの量が少ないものの、トイレがつまったときは、汚れや固形物が尿石に引っかかっているのかもしれません。

水位が上下するなど不安定になる：重度

水位が上下するなど不安定になるのは、尿石による配管の閉塞が相当進行していることを示すサインです。

便器の排水路やトラップ部分に大量の尿石が固着し、水の通り道が極端に狭くなっているため、トイレの水がスムーズに流れなくなります。

便器内の水位が通常よりも大きく上下したり、なかなか定位置に戻らなかったりする際は、注意が必要です。

この状態は完全につまる一歩手前で、放置すれば完全な排水不良に至る可能性があります。

尿石つまりにラバーカップが効かない理由

トイレつまりを解消したいときに、ラバーカップ（すっぽん）を思い浮かべる人もいるでしょう。しかし、尿石が原因の場合、ラバーカップを使ってもつまり解消の効果はありません。

ラバーカップが効かない理由を、以下で分かりやすく解説します。

ラバーカップは水圧で押し出す仕組み

ラバーカップは排水口にカップ部分を当て、真空状態を作り、水圧を利用してトイレつまりを解消する道具です。ラバーカップを押し引きし、水圧で排泄物やトイレットペーパーを引っ張り出します。

ラバーカップを使えるのは、「トイレに流せるもの」が原因でトイレがつまったときのみです。

トイレに流せるものの例は以下の通りです。

• 排泄物
• トイレットペーパー
• 水に流せるティッシュペーパー
• 水に流せる掃除クリーナーなど

一方、尿石はラバーカップの水圧で押し出すのは難しく、トイレつまりを解消する効果はありません。

尿石は固着しているため水圧では動かない

尿石は便器や排水管に固着し、簡単には取れません。ラバーカップを使って水圧で取ろうとしても、尿石は動かないでしょう。

尿石は尿に含まれる成分が固まり、付着しています。

結晶化して固着しているため、ラバーカップの水圧を利用しても動きません。

尿石はラバーカップで取ろうとするのではなく、薬剤を使って落とすのが適切です。

軽度の尿石つまりに試せる薬剤での対処法

尿石が原因のトイレつまりは、以下の薬剤で対処できます。

• 尿石が軽度：サンポール
• 尿石が中度〜重度：デオライトL

どちらも酸性洗剤で、アルカリ性の尿石に効果的です。

ただし、配管の奥にたまった尿石は、上記どちらの薬剤を使っても、完全に取れるわけではありません。薬剤を使用してもトイレつまりが解消しないときは、水道修理業者に相談しましょう。

サンポールで尿石を溶かす方法

サンポールは、軽度の尿石に効果的な薬剤です。

「排水に時間がかかる」「ゴボゴボ音がする」といった軽度なトイレつまりは、サンポールを使ってみましょう。

【サンポールを使った尿石つまりの解消方法】

1. トイレの水をカップやタオルなどで、できる限り抜く
   ⇒サンポールを薄めないため
2. 尿石を確認できる便器のふち、排水口にサンポールをたっぷりかける
3. 30分〜1時間ほど放置する
4. ブラシで尿石をこすり落とす
5. バケツなどで水を流し、尿石が落ちたか、排水されるか確認する

サンポールで尿石を柔らかくした後、ブラシでこすります。

もし放置しても尿石が取れないときは、数時間放置するのもおすすめです。ただし、窓を開けたり、換気扇を回したりなど、換気をした状態で放置してください。

サンポールの詳しい使い方については、下記のページでご確認ください。

デオライトで頑固な尿石を除去する方法

デオライトは、尿石を除去する強力な薬剤です。黄ばみや茶色い汚れが目立つほど頑固な尿石は、デオライトLを使ってみましょう。

デオライトLはホームセンターやオンラインショップで、1,000円〜2,000円ほどで購入できます。

【デオライトLを使った尿石つまりの解消方法】

1. トイレの水をカップやタオルなどで、できる限り抜く
   ⇒デオライトLを薄めないため
2. ゴム手袋・保護メガネを装着し、換気する
   ⇒デオライトLは強力な酸性洗剤のため、安全を確保
3. デオライトLを尿石に注ぐ
4. 20〜60分ほど放置する
   ⇒尿石が頑固なほど、長めに放置。長時間放置しない。
5. ブラシや棒状の清掃器具で尿石をこすり取る
   ⇒金属製の器具は便器を傷つけるため、使わない
6. バケツなどで水を流し、尿石が落ちたか、排水されるか確認する

デオライトの使い方は、以下の記事でさらに詳しく解説しています。

男性用小便器における尿石つまりの対処法

男性用小便器の尿石つまりは、放置すると悪臭や完全な排水不良の原因となります。

自分でできる比較的軽度な対処法から、業者に依頼する本格的な除去法まで、さまざまな方法があるので、状況に応じて対応しましょう。

目皿（ストレーナー）を外して洗浄する

小便器のつまりが軽度の場合や、悪臭が気になる初期段階では、目皿に付着した尿石や髪の毛などの汚れを以下の手順で取り除きましょう。

1. 目皿を取り外す
2. 便器と目皿に洗剤をかける
3. 便器と目皿をブラシでこすり洗う
4. 水で流して目皿を元に戻す

まず、ゴム手袋などを装着して目皿を外し、洗剤をかけて尿石やヌメリをブラシなどでこすり洗いします。

目皿を外した奥の排水口付近に付着している尿石にも、酸性洗剤をかけてしばらく放置し、ブラシで丁寧にこすり落とすと効果的です。

薬剤で尿石を溶かす

尿石はアルカリ性のため、酸性の尿石除去剤やトイレ用洗剤を使用して化学的に溶かし除去する方法も有効です。

ただし、家庭用の洗剤よりも強力な業務用の尿石除去剤を用いる場合は、使用量や放置時間を厳守し、換気を徹底しましょう。

灯油ポンプなどで便器内の水を汲み出して薬剤を流し込むと、薄まらずに尿石に直接作用しやすくなります。

薬剤をかけた後は、商品に記載された放置時間を目安に待ち、最後に水で洗い流して完了です。

真空式パイプクリーナーで吸引する

薬剤での分解が難しい、あるいはつまりが進行している場合は、真空式パイプクリーナーの使用もおすすめです。

小便器の排水口に先端を密着させ、勢いよくハンドルを押したり引いたりして使用します。

真空式パイプクリーナーは、つまりの原因となっている尿石や汚物を水圧の変化で剥がせるのが特徴です。

ただし、尿石は硬く配管に固着しているケースが多く、この方法だけで完全に除去するのは難しい場合もあります。

高圧洗浄を業者に依頼する

セルフケアでは解決しない頑固な尿石つまり、配管内部の広範囲にわたるつまりに対しては、専門の業者による高圧洗浄がおすすめです。

高圧洗浄は、強力な水流を噴射して配管内にこびりついた尿石を物理的に粉砕します。

プロの業者に依頼すれば、悪化した尿石つまりでも配管を傷つけることなく解消可能です。

高圧洗浄機はホームセンターなどでも売られていますが、トイレの尿石つまりに対して、自力で対処するのはリスクが高いので避けましょう。

下手に対処しようとすると、故障や悪化につながります。

トイレの修理業者を探す

トイレの尿石つまりを直す時の注意点

尿石によるトイレつまりを直すときは、以下に注意してください。

• 洗剤類は混ぜない
• 換気しながら作業する
• 目や皮膚を保護する
• 放置時間や使用量を守る

なぜ注意する必要があるのか、以下で解説します。

洗剤類は混ぜない

尿石を落とすときに、洗剤類は絶対に混ぜないでください。

たとえば、塩素系と酸性の洗剤を混ぜると、反応して有毒ガスが発生します。有毒ガスは目やのどに刺激を与え、呼吸困難やけいれんなどを引き起こし、最悪の場合には死に至ります。

非常に危険なため、洗剤類は単体で使ってください。

特に「混ぜるな危険」と書かれた洗剤は取り扱いに十分注意し、用法用量をしっかり守りましょう。

換気しながら作業する

サンポールやデオライトといった酸性洗剤は、刺激臭がします。

ツンとした臭いで作業中に気分が悪くなる場合があるため、換気しながら作業しましょう。

• 換気扇を回る
• 窓やドアを開ける

このようにトイレ内を換気しながら、酸性洗剤で尿石を落としましょう。

目や皮膚を保護する

酸性洗剤は尿石や汚れを除去する成分が強く、目や肌に触れると痛みが生じます。保護メガネをかけてゴム手袋を装着し、目や皮膚を保護してください。

肘あたりまで覆う長いゴム手袋だと、排水口付近で作業するときも安心です。

長袖、長ズボンで肌を隠すと、より安全に作業を進められます。

また、サンポールもデオライトも液体です。使う際に衣類に飛び散り、色落ちする可能性もあります。洗剤が飛び散るのが心配であれば、汚れても良い衣服がおすすめです。

放置時間や使用量を守る

尿石除去剤を使用する際は、商品の記載にある放置時間や使用量を必ず守りましょう。

放置時間を長くしすぎたり、規定量以上の薬剤を使用したりしても、尿石の除去効果が大きく向上するわけではありません。

むしろ、便器の陶器を傷めたり、配管の金属部分を腐食させたりする原因となります。

特に、業務用の強力な酸性洗剤は刺激が強いため、安全かつ効果的に尿石を除去するためにも、用法・用量を守って使用することが大切です。

尿石つまりにおすすめの洗剤・薬剤

尿石つまりの解消には、その主成分であるアルカリ性の汚れを分解する酸性の洗剤・薬剤が効果的です。

ここでは、尿石つまりにおすすめの洗剤・薬剤を紹介します。

サンポール

サンポールの詳細は、以下の通りです。

サンポールは、広く普及しているトイレ用洗剤で、比較的軽度の尿石や黄ばみに有効です。

粘性のある液体でフチ裏にも留まりやすいノズル形状が特徴ですが、濃度がやや低めなので頑固な尿石には湿布パックなどの工夫が必要になります。

値段も安価で、ドラッグストアなどで気軽に購入でき、最初の対処としてもおすすめです。

デオライトL

デオライトLの詳細は、以下の通りです。

デオライトLは、強い酸の力で頑固な尿石を素早く溶解除去する業務用として知られる洗剤です。防食剤により、金属への腐食影響を低減しています。

業務用で強い洗剤なので、洗浄後は中和処理が推奨されているため、扱いには注意が必要です。

また、他の洗剤とは混ぜずに使用し、換気やゴム手袋の着用も徹底しましょう。

業務用スカッと尿石取りジェル

業務用スカッと尿石取りジェルの詳細は、以下の通りです。

業務用スカッと尿石取りジェル高粘度なジェルタイプで、液ダレしにくいのが特徴です。

垂直な面に付着した尿石にも、長時間密着して作用してくれます。

先端が細長い形状をしており、便器のフチ裏などにもピンポイントに塗布しやすいのが利点の洗剤です。

ジェルタイプで使いやすくはなっていますが、液ダレが気になる場合はトイレットペーパーなどを使って、尿石に密着させるように塗りましょう。

尿石取りジェル

尿石取りジェルの詳細は、以下の通りです。

尿石取りジェルは、一般家庭でも扱いやすいジェルタイプで高粘度で液ダレしにくく、便器のフチ裏など手の届きにくい場所の尿石にも密着してくれます。

気になるところにかけて放置することで、時間をかけてじっくり分解してくれる洗剤です。

購入しやすい価格帯で売られているので、手軽に手に入れられます。

トレピカワン

トレピカワンの詳細は、以下の通りです。

トレピカワンは固形タイプと液体タイプがあり、状況に応じて使い分けられるのが特徴です。

錠剤タイプは便器に入れておくと、排水管内に溜まった尿石を効率よく溶かしてくれるだけでなく、消臭・除菌効果にも期待できます。

液体タイプは、尿石が気になる箇所に直接かけて使用する洗剤です。数回に分けて便器内に流し入れ、尿石を溶かしてキレイにしてくれます。

100均グッズでトイレつまりは解消できる？

100円ショップのグッズを使い、トイレつまりを解消する方法もあります。

ただし、すべてのトイレつまりを解消できるわけではありません。

100均グッズで尿石のトイレつまりを解消できるのか、以下で解説します。

クエン酸はごく軽度の尿石つまりには対応可能

クエン酸は酸性であるものの、尿石にはあまり効果がありません。

クエン酸は弱酸性のため、サンポールやデオライトのような酸性洗剤ほど効果がないのが理由です。

ごく軽度の尿石つまりであれば、クエン酸で対応できます。クエン酸は100円ショップでも購入可能です。

【クエン酸を使った尿石つまりの解消方法】

1. スプレーボトルに水100mlとクエン酸小さじ1/2を入れ、よく混ぜる
2. 作ったクエン酸スプレーを尿石にかける
3. 2〜3分ほど放置する
4. ブラシや棒状の清掃器具で尿石をこすり取る

スプレーボトルもブラシも、100円ショップで用意できます。

もし尿石が取れないときは、トイレットペーパーを尿石にかぶせてスプレーをかけ、10分程度放置してみましょう。

尿石つまりを完全には解消できない点に注意

クエン酸が効果的なのは、あくまでもごく軽度の尿石つまりです。

また、100円ショップに、強酸性の薬剤は販売されていません。

クエン酸のような弱酸性の薬剤が多く、尿石がたまった重度のトイレつまりを解消するのは困難です。

尿石のトイレつまりは100均グッズで完全に解消できないため、注意しましょう。

クエン酸、またはサンポールやデオライトを使っても取れない尿石は、水道修理業者に対応を依頼してください。

重度の尿石によるトイレつまりは業者に依頼する

重度のトイレつまりが直らないときは水道修理業者に依頼しましょう。

業者は尿石を除去する強力な薬剤を用い、トイレつまりを解決してくれます。

ここでは、トイレつまりの修理にかかる費用相場、業者の選び方をお伝えします。

トイレつまりの修理費用相場

トイレつまりの修理費用の相場は、以下の表を参考にしてみてください。

上記は、トイレつまり修理の作業料金の相場です。業者によっては、基本料金や出張費、深夜の割増料金といった諸経費が加算されます。

トイレつまりの修理をお願いしたい場所、時間帯で料金が高くなる場合があるため、必ず見積もりを確認しましょう。

水道修理業者の選び方

水道修理業者の中には悪徳業者も紛れているため、選ぶ際は注意が必要です。

水道修理業者を選ぶときは、以下を確認しましょう。

• 水道局から指定を受けているか
• 口コミで評判が高いか
• 見積もりで提示した料金は適正か

水道局から指定を受けた業者（指定給水装置工事事業者）であれば、信頼性が高く、安心してトイレつまり修理を依頼できます。

ただし、指定を受けていれば、対応が良く、料金が安いとは限りません。口コミで評判、見積もりで料金を確かめましょう。3社以上で相見積もりを取ると、料金が相場から高すぎないか、判断できます。

トイレつまりに注意！尿石がたまってきたサイン

便器の排水が悪くなったり、悪臭が目立つようになったりするのは、配管のどこかに尿石がたまり始めている重要なサインです。

その他のサインも含め、以下で詳しく解説します。

悪臭（アンモニア臭）が強くなる

尿石がたまり始めている最も分かりやすいサインの1つが、悪臭の発生です。

尿石は、尿の成分が固着したものなので、尿石の量が増えるにつれてアンモニア臭が強くなります。

特に、便器の周辺や便器内から以前に増して強い刺激臭を感じるようになったら、尿石がたまっている証拠です。

アンモニア臭は通常の掃除ではなかなか解消できず、尿石を除去しなければ根本的な解決には至りません。

便器に黄ばみや茶色い汚れが目立つ

便器の陶器表面、水が溜まる封水部周辺に黄色や茶色がかった頑固な汚れが目立ち始めたら、尿石がたまっている初期段階のサインです。

この汚れは尿に含まれる成分が固着し始めたもので、通常のトイレ用洗剤でこすってもなかなか落ちません。

便器の水のフチ、水が流れにくい場所に色が付いて固くなり始めたら、放置せず酸性の洗剤などを使用して早めに除去しましょう。

小便器の流れが弱くなる

小便器の排水時に、以前よりも水の流れが弱くなった、あるいは流れる時間が長くなったと感じる場合、配管内部が尿石によって狭くなり始めているサインです。

尿石が配管の内側に厚く付着すると水の通る断面積が小さくなり、排水の勢いや流量が低下します。

水は流れるものの、勢いがなくなって排水完了までに時間がかかるようになるのが特徴です。

徐々に流れが悪くなるようであれば、つまりが進行していると見て間違いありません。

放置するとトイレつまりを引き起こすので、異変を感じた時点で早めの対処を心がけましょう。

尿石トイレつまりを予防する掃除・お手入れの方法

尿石を除去し、トイレつまりを解消したら、再発を防ぐことが大切です。

ここでは、尿石が原因のトイレつまりを予防する方法を、2つ紹介します。

1. 毎日の簡単な掃除で汚れをためない
2. 週1〜月1の頻度で尿石除去剤を使う

どのように予防するのか、以下で具体的に紹介します。

使用後は必ずトイレの水を流す

トイレの使用後には必ず水を流し、便器に尿を残さないようにしましょう。

尿が残っていると尿石に変化し、蓄積して簡単には落とせなくなってしまいます。悪臭の原因にもなりますので、しっかり流してください。

「小」で流していると、流れ切らずに尿が便器に残ることもあります。節水のし過ぎもつまりの原因になるので、適切な量の水を流しましょう。

毎日の簡単な掃除で汚れをためない

掃除をしないと、尿石がたまりやすくなります。尿石や汚れをためないように、毎日トイレを掃除しましょう。

尿石ができやすい便器のふち、水たまり部分をお掃除シートやブラシで拭き掃除するだけです。毎日掃除していれば、汚れがさほどたまっていないので、1分ほどで掃除が完了します。

毎日掃除するのが難しい方は、週1回はトイレを掃除しましょう。

トイレの尿石を落とす掃除方法、黄ばみの予防法を知ってキレイを保ちたい方は、ぜひ以下の記事もチェックしてみてください。

週1〜月1の頻度で尿石除去剤を使う

トイレ掃除だけではなく、週1回、月1回の頻度で尿石除去剤を使えば、尿石の予防にさらに効果的です。

頑固な尿石は、時間をかけて固まります。

週1〜月1の頻度で尿石除去剤を使用すると、頑固な尿石になる前に予防可能です。
対処法と同じ手順で、サンポールやデオライトを使用し、尿石を防ぎましょう。

尿石を放置し、薬剤では取れないほど重症化してから対処するのではなく、定期的に尿石除去剤を使った方が対応がラクです。

小便器には尿石防止剤を置いておく

男性用トイレの小便器の尿石には、尿石防止剤を置いておくと予防になります。

固形タイプのものを便器に置いておくだけなので、簡単でおすすめです。1回置くだけで、１～3ヶ月程度効果が持続します。

男性用小便器は尿石でつまりやすく、水が溜まってしまいます。

男子トイレのつまりでお困りの方は、以下のページを参考にしてください。男子トイレがつまる原因と、尿石つまりについても解説しています。

トイレの尿石つまりに悩んでいるときは

尿石によるトイレつまりは、つまりが起きる前に対策をすることが大切です。

尿石が一度付着すると落とすのに苦労しますので、汚れがひどくなる前にお手入れしましょう。

『水道修理のセーフリー』では、トイレの尿石つまりの修理を頼める業者を多数掲載しています。

無料コンシェルジュにご相談いただくと、あなたにぴったりの業者を紹介できますので、気軽にご利用ください。

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