トイレのレバーがゆるい原因・修理方法 | 業者の費用相場も解説！

トイレのレバーがゆるいとどうなるのか

トイレのレバーがゆるい状態で放置すると、水を流せなくなる恐れがあります。ただし、トイレの洗浄を操作できるリモコン・ボタンが備わっている場合、本体のレバーがゆるくても、日常的な使用においては大きな影響は出ません。

しかし、リモコンは電力を利用する性質上、故障時や停電時は一切の操作が利かなくなります。そのうえでレバーも故障していれば、トイレで水を流す手段を失ってしまいます。

トイレのリモコン修理は費用相場が15,000円〜25,000円ほどと高額になりやすく、自力での修理も困難なため、手軽かつ迅速に解消できるものではありません。

非常時でも問題なくトイレを使えるようにするためにも、レバーに異常が生じたら早めに修理する方が賢明です。

ゆるいトイレレバーの修理前に準備すること

ゆるい状態のトイレレバーは、必要な工具を用意のうえ、正しい手順で作業すれば自力でも直せます。ただし、修理作業へ入る前に以下の準備が必要です。

• 排泄物やトイレットペーパーを流しておく
• 道具や部品を用意する
• 止水栓を閉める
• トイレタンクの中の水を抜く

それぞれどのように準備するのか、以下より解説します。

排泄物やトイレットペーパーを流しておく

トイレの使用後にレバーが故障した場合は、まず便器内の排泄物やトイレットペーパーを自分で流しましょう。

レバーを使わずに水を流すには、バケツに汲んだ水を使う方法があります。あらかじめ便器の周囲をビニールシートで覆い、大きめのバケツで数回に分けて便器へ水を流しましょう。

勢いよく水を流した方が効果的ですが、跳ね返りには注意が必要です。

道具や部品を用意する

トイレレバーの修理には、以下の道具が必要です。

• 新品の部品
• マイナスドライバー
• モンキーレンチ
• 保護用の手袋
• ビニールシートか新聞紙
• 不要な雑巾やタオル

詳細は後述しますが、トイレレバーのゆるみはさまざまな部品の劣化により発生し得るトラブルです。そのため、原因となっている箇所を確認のうえ、交換用の新しい部品を用意します。

トイレレバーのゆるみを引き起こす主な部品と、新品の費用相場は以下の通りです。

なお、各部品はメーカーの公式サイト、ネット通販やホームセンターなどで購入できます。

セーフリーWEB担当

レバーの品番がわからない場合、どう調べれば良いですか？

佐々木

レバーの品番が不明な場合、トイレタンク内部やレバー本体に記載されていることが多いです。もし見つからない場合は、トイレのメーカーに問い合わせるか、ホームセンターで相談してみてください。同型のレバーを選ぶ際には、サイズや形状を確認することが肝心です。

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止水栓を閉める

作業中に水があふれてしまわないように、トイレの止水栓を閉めておきましょう。止水栓はトイレの壁または床に設置されています。タンクにつながっている排水管をたどって見つけましょう。

止水栓は、時計回りにひねると閉められます。ハンドルタイプの止水栓なら手で、ハンドルがない場合は、マイナスドライバーや硬貨で時計回りにひねりましょう。

なお、長期的に開けっぱなしにしている止水栓は、サビや汚れの蓄積により回らなくなる場合があります。その際は、以下で解説している対処法を参考にしてください。

トイレタンクのフタを外す

トイレレバーのゆるみは、トイレタンク内部の部品の不具合で生じます。修理するためにも、トイレタンクのフタを外しておきましょう。

手洗いホース管がついていないタイプなら、持ち上げるだけで簡単に外せます。手洗いホース管がついているタイプは、内部にあるホースの接続部分のナットを緩めて取り外す必要があります。

トイレタンクの中の水を抜く

トイレタンク内のどの部品が原因でレバーがゆるいのかを確認しやすくするため、タンク内に溜まっている水を抜きましょう。

レバーがゆるいだけで水は正常に流れるなら、レバーをひねって内部の水を流しきります。レバーで水を流せない場合は、フロートバルブにつながっている鎖かフロートバルブ本体を持ち上げましょう。

止水栓は閉めているため、水を流しても自動的に新しい水が供給されず、タンク内を空にできます。

セーフリーWEB担当

トイレのレバーがゆるくなる原因を知るには、どんな点をチェックすればいいですか？

佐々木

トイレのレバーがゆるくなる主な原因として、レバーの接続部分の摩耗や緩みがあります。まずは、レバーの裏側を開け、接続部分がしっかりと固定されているかを確認してください。また、部品の劣化も考えられるので、摩耗や損傷がないかもチェックしましょう。

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トイレのレバーがゆるい原因・直し方

トイレのレバーがゆるい原因の多くは、レバー本体またはレバーとつながっているタンク内の部品の不具合です。

トイレはレバーを動かすと、内部部品が以下のように働き、水が流れています。

1. トイレのレバーが引かれると同時に、内部の鎖が上がる
2. 排水管をふさいでいたフロートバルブが開く
3. 便器内に水が流れる

つまり、トイレレバーのゆるみはレバー本体だけでなく、内部部品の不具合でも引き起こされます。

ここでは、トイレレバーのゆるみを引き起こしがちな上記3つの部品で不具合が起こる原因と、直し方を解説します。

• トイレのレバー本体
• 鎖
• フロートバルブ（ゴムフロート）

実際のトイレの状態と見比べて、レバーのゆるみの解消に役立ててください。

トイレのレバー本体の不具合

トイレのレバーのゆるみを感じた際にまず確認したいポイントが、レバー本体に以下の不具合が出ていないかどうかです。

• ナットのゆるみ
• 本体の破損

レバーはナットで固定されていますが、トイレを使い続けていると、ナットがゆるんでレバーが空回りすることがあります。ナットがゆるんでいたら、適度に締め直すと解決できます。

ナットが適切に締められているにもかかわらずレバーが空回りするなら、レバー本体が経年劣化で破損している可能性があります。その場合、レバー本体の交換が必要です。

トイレレバーのナットを締める方法

トイレレバーのナットは、レンチを使って締められます。具体的な締め方は以下の通りです。

1. トイレレバー本体を手で押さえる
2. モンキーレンチでタンク内にあるナットを時計回りに締める
3. 止水栓を開ける
4. レバーが正常に動いて水が流れるか確認する

なお、ナットがプラスチック製の場合は、レンチを使うと割れる恐れがあるため、手で締めましょう。

トイレのレバーを交換する方法

トイレレバー本体が破損している場合は、以下の方法で交換します。

1. レバーとゴムフロートをつないでいる鎖を取り外す
2. ナットをゆるめてレバーを取り外す
3. 新しいレバーを押さえながら、ナットを締めて取り付ける
4. レバーに鎖を取り付ける
5. 止水栓を開ける
6. レバーが正常に動いて水が流れるか確認する

レバーを交換した後は動作だけでなく、水漏れの有無や水量も確認しましょう。

レバー本体の交換方法の詳細は、以下の記事でも解説しています。

鎖の経年劣化

通常、便器へ流れる水が通る排水管は、フロートバルブでふさがれています。そのフロートバルブとレバーは鎖でつながれており、レバーで鎖と共にフロートバルブを引き上げると水を流せるようになっています。

しかし、鎖は経年劣化により外れてしまう、または切れてしまうことがあります。この場合もトイレのレバーが緩くなるため、鎖の交換が必要です。

鎖を交換する方法

トイレレバーにつながっている鎖の交換は、以下の手順で進めます。

1. タンク内のフックから鎖を取り外す
2. 新しい鎖を取り付ける
3. 止水栓を開ける
4. レバーが正常に動いて水が流れるか確認する

なお、鎖の長さによって、流れる水量は変わります。以下の通り、求める水量に合わせて鎖の長さを調整しましょう。

適切な長さが分からなくなったら、鎖の球が3～4個できる程度にたるむように調整しましょう。

フロートバルブ（ゴムフロート）の不具合

レバー本体と鎖のどちらも異常がなければ、フロートバルブの不具合を疑いましょう。フロートバルブはゴム製の部品であり、経年劣化により以下のような不具合が生じる場合があります。

• フロートバルブ本体の破損
• パッキンの劣化

上記の症状により排水弁としての役割を十分に果たせず、レバーを引いても手ごたえがなく、水も流れなくなります。

フロートバルブの異常を確認する方法や交換方法の詳細は、以下の記事で詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。

セーフリーWEB担当

トイレレバーの修理は複雑そうですが、女性や力のない方でもできますか？

佐々木

はい、女性や力のない方でもトイレレバーの修理は可能です。特別な力を必要とする作業はありません。適切な工具を使用し、正しい手順で進めれば、誰でも修理を行うことができます。ナットの締めすぎには注意しつつ、丁寧に作業を進めてください。

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ゆるいトイレレバーの修理料金の相場

以下のケースに該当する場合は、業者に修理を依頼しましょう。

• レバーがゆるい原因を特定できなかった
• 自力での修理は難しい
• 自分で修理をしても改善されない

水回りに関する専門知識と技術力を持つ業者なら、的確に原因を特定のうえ、確実に修理してくれます。

しかし、業者へ依頼するにあたって気になるポイントが、修理料金の相場です。

主な作業内容ごとの料金相場は、以下の通りです。

なお、料金は依頼先だけでなく、実際の修理作業の内容によっても変わります。

業者に依頼する前に確認すべきポイント

トイレでレバーがゆるみ、水が流せないとなれば解決を急いでしまいがちです。しかし、「何となく」で業者を選んでしまうと、以下のようなトラブルのリスクが生じます。

• 安い料金を提示しておきながら、後で高額請求をしてくる
• 技術力が不十分で、修理後にすぐ不具合が再発する

安心して依頼できる業者を見つけるためにも、以下のポイントを意識しながら冷静に判断しましょう。

• 水道局指定工事店の認定を受けているか
• 事前見積もりを行っているか
• 料金設定は相場に近いか
• 口コミで評価されているか

特に、「水道局指定工事店」は必須の条件といえます。水道局指定工事店の詳細は、以下の記事をご覧ください。

トイレレバーがゆるいままでお困りなら

トイレレバーがゆるむ主な原因は、レバー本体またはレバーとつながっている内部部品の不具合です。最初は変わらず水を流せていても、放置すると完全に水を流せなくなる恐れがあるため、早めに修理しましょう。

原因の特定や修理の難しさでお悩みなら、業者への依頼がおすすめです。口コミ・料金を簡単に比較できる『水道修理のセーフリー』なら、優良業者を効率的に探せますので、ぜひご活用ください。

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