2022.03.29
水漏れの修理に火災保険(個人賠償責任保険)が使えるのか解説します。
水漏れは、自分が所有している住まいであれば、火災保険の補償対象となります。水漏れの原因が他人の場合、被害を出した人が契約している個人賠償責任保険が適用されます。
ただし、水漏れ補償が付帯されている火災保険でも、対象とならないケースもあるので注意が必要です。
ここでは、火災保険で対象となる水漏れ・対象とならない水漏れについて解説します。
この記事を監修した専門家
水道の設備工事を適正に行える者として、市区町村の公的機関から認定を受けた水道局指定工事店であるイーライフ水道サービス。関東・中部・関西に対応し年間2万件以上の修理実績を有している。同社において、日々現場に赴きお客様の水道トラブルを解決している。業界未経験から社内最速で主任に昇格した経歴を持っており、お客様からの評判もよく、社内での信頼も厚い。トラブル時、親身になって対応・解決してくれます。
水道の設備工事を適正に行える者として、市区町村の公的機関から認定を受けた水道局指定工事店であるイーライフ水道サービス。関東・中部・関西に対応し年間2万件以上の修理実績を有している。同社において、日々現場に赴きお客様の水道トラブルを解決している。業界未経験から社内最速で主任に昇格した経歴を持っており、お客様からの評判もよく、社内での信頼も厚い。トラブル時、親身になって対応・解決してくれます。
この記事へのコメント
記事をご覧いただいている皆様、はじめまして!イーライフ水道サービスの小川です! 今回こちらの記事を監修させていただきました。 家のトイレについての水漏れやつまりは、突然のトラブルとして多くの方が経験されることだと思います。 この記事では、火災保険が水漏れに適用されるかどうかについての詳しい情報を提供しております。 意外と知られていない火災保険の適用範囲や手続きのポイントについて、わかりやすくまとめていますので、ぜひ参考にしてください。 トラブルが発生した際の対処法もしっかりと掲載しておりますので、安心してお読みいただけるかと思います。
今週のNo.1 おすすめ優良業者!!
クラシアン
記事の内容
火災保険とは?
火災保険とは、不動産(戸建て、マンションなど)および家財(家具や什器など)を補償できる保険制度です。
一見すると火災による損害の補償だけが行える保険のように感じますが、水漏れも補償の対象となる場合があります。
ここでは、水漏れリスクに対応している火災保険の補償制度について説明します。
火災保険の水漏れ損害補償
火災保険の水漏れ(水濡れ)損害補償とは、保険の対象に水漏れ(水濡れ)を付帯している場合に限り、水漏れの損害を補償してもらえる制度です。
この場合、火災保険の水漏れ(水濡れ)の対象となるのは、給排水設備に生じた事故による水濡れ損害となっているので、トイレの水漏れによる損害なども補償の対象となります。
ただし、火災保険の水漏れ(水濡れ)損害補償とは、あくまでも水漏れによって生じた損害を火災保険で補償してもらえるものです。トイレなどの水漏れ修理自体には支払われません。
また、水漏れ(水濡れ)を付帯していても、保険会社によって細かな条件を設定しているケースもあるので、注意が必要です。
個人賠償責任保険
個人賠償責任保険とは、自分が原因で水漏れが発生した際に補償される火災保険の制度です。
他人の不動産や家財に、水漏れによる損害を与えた際に適用される火災保険制度で、万が一の水漏れ対策として火災保険にこの特約を入れておくことをおすすめします。
なお、蛇口の締め忘れによる水漏れといった、自分の過失に対する水漏れは対象となります。しかし、故意による水漏れは対象にならないので、注意が必要です。
個人賠償責任保険には入っておくと安心です。
- 生命保険
- 医療保険
- 自動車保険
上記などに加入していると、水漏れにも対応している個人賠償責任特約がついている場合もあります。
借家人賠償責任保険
賃貸物件の入居者は、入居時に必ず火災保険に加入します。
賃貸物件入居者が加入する火災保険は、自分の家財を補償する保険と、不動産の持ち主に対する損害を保証する「借家人賠償責任保険」がセットになっているのが一般的です。
- 個人賠償責任保険
- 修理費用補償等
この2つがセットになっている火災保険が多く、借家人賠償責任保険で補償されるのは火災や水漏れなどで、故意の事故などは補償の対象外となっています。

セーフリーWEB担当
水漏れの修理に火災保険は適用されるのでしょうか?
火災保険は、主に火災による損害を補償する保険と認識されていますが、実は水漏れに対する損害も補償の対象になることがあります。
具体的には、給排水設備に起因する水濡れ、例えばトイレの水漏れなどが該当します。
ただ、修理費用は補償外です。
また、自らが原因で他人の財産に水漏れ損害を与えた場合、個人賠償責任保険の特約を組み込むことで補償が可能です。賃貸物件の入居者は、火災保険に含まれる「借家人賠償責任保険」で、持ち主への損害もカバーされます。
>イーライフ水道サービスを見てみる
火災保険で補償される水漏れ
水漏れによる被害は、原因ごとに以下の3つに分けられます。
- 原因が「自分」である水漏れ
- 原因が「他人」である水濡れ
- 原因が「配管」である水濡れ
それぞれの水漏れの原因に対して、火災保険がどのように適用されるか解説します。
原因が「自分」である水漏れ
原因が「自分」である水漏れの損害に対して、火災保険で水漏れが補償されるケースは以下の通りです。
不動産の形態 | 自室の損害 | 他人への損害 |
一戸建て | 火災保険の水漏れ補償が適用 | 個人賠償責任保険が適用 |
賃貸マンション・アパート | 借家人賠償責任保険が適用 | 個人賠償責任保険が適用 |
分譲マンション | 火災保険の水漏れ補償が適用 | 個人賠償責任保険が適用 |
一戸建てや分譲マンションなど、所有者が自分であれば、自室の損害は火災保険の水漏れ補償の対象となります。
一方、賃貸マンション・アパートの水漏れの場合は、自室の損害は借家人賠償責任保険が適用対象です。
ただし、水漏れを起こした原因が「自分」で階下の住人へ損害を出した場合は、個人賠償責任保険が適用されます。
原因が「他人」である水濡れ
原因が「他人」である水濡れの場合、火災保険の対象となるのは被害を出した人が介入している個人賠償責任保険が適用されます。
なお、被害を出した人が万が一個人賠償責任保険に加入していない場合、水漏れの損害賠償はその人自身に賠償してもらわなければなりません。
なお、上の階の水漏れで自宅が浸水する被害を受けた際の賠償金は、購入時の金額ではなく現在の時価額です。よって、水漏れの損害を少額しか賠償してもらえないケースもあります。
原因が「配管」である水濡れ
原因が「配管」である水濡れの損害に対して、火災保険で水漏れが補償されるケースは以下の通りです。
不動産の形態 | 配管が専有部分(自室)にある場合 | 配管が共有部分にある場合 |
一戸建て | 火災保険の水漏れ補償が適用 | ー |
賃貸マンション・アパート | 借家人賠償責任保険が適用 | 大家または管理会社が加入する 賠償責任保険が適用 |
分譲マンション | 火災保険の水漏れ補償が適用 | マンション組合が加入する 賠償責任保険が適用 |
一戸建ての場合、不動産の所有者がその人自身なので、配管が原因の水漏れは火災保険の水漏れ補償が適用されます。
ただし、賃貸マンション・アパートおよび分譲マンションの場合は、水漏れしている配管が専有部分(自室)にあるか、共有部分にあるかで適用される火災保険は異なるので、まずは水漏れしている配管の場所を確認しましょう。

セーフリーWEB担当
ト水漏れに関する火災保険の適用について教えてください。
水漏れに関する火災保険の適用は原因や住宅形態により異なる。原因が「自分」の場合、一戸建てや分譲マンションでは火災保険が適用。賃貸では借家人賠償責任保険が対象。他の住人への損害は全住宅形態で個人賠償責任保険が適用。原因が「他人」のとき、その他人の個人賠償責任保険が適用。未加入の場合は直接損害賠償を求める必要がある。原因が「配管」の場合、一戸建てでは火災保険、賃貸や分譲マンションでは配管の位置により補償が変わる。具体的状況に応じて火災保険の適用を確認することが重要。
>イーライフ水道サービスを見てみる
火災保険で補償されない水漏れ
火災保険で補償されない水漏れは、以下の通りです。
- 火災被害のみが補償対象
- 補償対象外の水漏れ被害があった
- 原因が故意・過失の水漏れ
- 経年劣化による水漏れ
- 水漏れ被害が3年以上前
- 天災による水漏れ
それでは、以下でそれぞれについて解説します。
火災被害のみが補償対象
加入している火災保険の補償対象が「火災・破裂・爆発」のみ場合、水漏れの損害は補償されません。
火災保険に加入する際には万が一に備え、水濡れ補償に加入しておくことをおすすめします。
補償対象外の水漏れ被害があった
一般的に火災保険の補償対象は建物と家財ですが、家財を火災保険の補償対象としてない場合は、水漏れの損害は補償されません。
また、火災保険加入時に、倉庫や離れといった別の家屋を補償対象としていない場合も同様です。
原因が故意・過失の水漏れ
偶発的な水漏れは補償が受けられますが、原因が故意・過失の水漏れの場合、火災保険で水漏れを補償することはできません。
故意・過失の水漏れとは、お湯の出しっぱなしなどで部屋や床が水浸しになるケースなどです。不注意で水漏れが起きた場合は、火災保険の水漏れ補償ではなく、個人賠償責任保険が適用されます。
洗濯機のホースからの水漏れなど、十分管理されていたにも関わらず偶発的に起こってしまった水漏れについては、火災保険の対象となる可能性もあります。
経年劣化による水漏れ
水道管などの経年劣化による水漏れも、火災保険の水漏れ補償の対象外です。
配管の老朽化による破損以外にも、建物自体の経年劣化による漏水も火災保険は適用されず、補償の対象となるのは賠償責任保険のみとなっています。
水漏れ被害が3年以上前
水漏れ被害が3年以内であれば補償の対象となりますが、水漏れ被害が3年以上前であれば火災保険は適用されません。
そのため、水漏れによって部屋や物に損害が出た場合は、早めに火災保険の申請を行いましょう。
天災による水漏れ
天災による水漏れも、火災保険の適用外となっています。
近年、集中豪雨や洪水・台風などの自然災害によって下水設備が異常をきたし、トイレへの逆流などの水漏れが発生していますが、これらはあくまで水災扱いとなるので、火災保険が適用されないのです。雪や凍結・土砂崩れなどによる水漏れも、適用外となるケースが多いです。
そのため、火災保険の水漏れ付帯をしていても、水災補償がなければ保険の適用はかなわないので、風災・水災被害が心配なら一度検討してみるのも良いでしょう。
勝手に修理を行うのは要注意!
水漏れによる損害を火災保険で補償する場合、適用の可否を判断するために、何が原因か保険会社で現地調査を行うのが一般的です。
そのため、火災保険で補償可能な水漏れ被害が出た場合、水漏れ修理を行う前に保険会社に確認しておく必要があります。
水漏れの修理を勝手に行うと、補償範囲内であっても補償されない事例もあるので、必ず保険会社に連絡しましょう。

セーフリーWEB担当
火災保険が補償されない水漏れのケースについて、教えていただけますか?
火災保険は基本的に「火災・破裂・爆発」のみが補償対象ですので以下のケースでは水漏れの補償は受けられません。
1. 原因が故意や過失 2. 経年劣化による水漏れ、配管の老朽化や建物の劣化に起因する漏水。3. 補償申請が水漏れ発生から3年以上経過したケース。4. 天災による水漏れ、集中豪雨や洪水、台風等。
補償を受ける前に修理を勝手に行うと、補償が受けられないケースもあります。したがって、水漏れが発生した場合は、まず保険会社に確認することをおすすめします。
>イーライフ水道サービスを見てみる
水漏れにあったときの火災保険申請方法
水漏れは火災保険の適用となるケースがあることを解説してきましたが、水漏れ被害にあった際にはどのように火災保険の申請を行えば良いのでしょうか。
ここでは、水漏れ被害にあったときの火災保険の申請方法や、申請時の注意点など基本的な知識をまとめました。
火災保険の申請方法
水漏れ被害にあったときの火災保険の申請方法は、以下の通りです。
- 保険会社に水漏れ被害に遭ったことを連絡
- 火災保険申請時の必要書類が伝えられる
- 鑑定人による現地調査
- 水漏れ被害の修理見積もりを取る
- 必要書類を保険会社に提出
- 申請に問題がなければ保険金振込
水漏れ被害が起きたら、契約している保険会社になるべく早く連絡を行います。その際に被害発生日時と原因、被害箇所の写真が必要になるので、あらかじめ用意しておきましょう。
また、水漏れ被害に遭ったときの火災保険の申請後には、鑑定人立ち会いのもと現地調査が行われるので、調査前に水漏れ修理を行わないようにしましょう。
申請時の必要書類
水漏れ被害の火災保険申請時に必要な書類は、以下の通りです。
- 保険金請求書
- 事故状況報告書
- 損害申告書
- 修理見積書
- 事故箇所の写真
- 登記簿謄本
必要書類に一つでも抜けがあると、火災保険の申請を行えません。必ず用意してから保険会社に申請することが重要です。
火災保険申請時の注意点
火災保険の申請をスムーズに行うためにも、以下の点に注意して申請を行ってください。
請求期限
水漏れ被害にあったときの火災保険の申請期限は、保険会社によって異なるものの、およそ3年以内の申請が求められます。
3年を過ぎてしまった水漏れ被害は、火災保険の適用対象とはならない可能性が高いので、注意が必要です。
そのため、水漏れ被害にあったときには、なるべく早い段階で火災保険の申請を行いましょう。
水漏れ箇所の写真を5枚以上用意
水漏れ被害にあった際の火災保険申請時には、水漏れ箇所の写真を用意する必要があります。
この際、水漏れ箇所の写真を5枚以上用意すると、被害状況をより正確に判断できるので、適正な保険料が支給されやすくなります。
反対に少なすぎると適正な保険料が支給されにくくなるので、水漏れ箇所の写真を十分に用意しておきましょう。

セーフリーWEB担当
水漏れ被害に遭った際、火災保険を活用するためのステップや注意点を一番シンプルにまとめて頂けますか?
もちろんです。水漏れ被害時の火災保険申請の基本手順は、まず保険会社へ被害の連絡を行い、指示された必要書類を集めて提出することです。重要なのは、鑑定人の現地調査前に修理を進めないこと。また、水漏れ箇所の写真を5枚以上用意すると、保険金の適正判断がスムーズに行われるでしょう。但し、申請期限は大体3年以内なので、早めの行動が肝心です。最後に、必要書類の欠落なく確実に提出することが、申請を円滑に進める鍵となります。
>イーライフ水道サービスを見てみる
火災保険の「水漏れ」付帯の確認を
水漏れ被害の損害補償は、火災保険で「水漏れ」を付帯している場合のみ適用されます。
また、水漏れ被害の原因が「自分」である場合は、個人賠償責任保険でないと対象にならないケースも多いので、火災保険の契約内容・補償内容をしっかりと確認しておくことが重要です。
『水道修理のセーフリー』では、水漏れ被害の火災保険に関連する知識も豊富な水道修理業者を多数紹介しています。安心して依頼できる業者ばかりなので、ぜひ比較・検討してみてください。
今週のNo.1 おすすめ優良業者!!
クラシアン
水漏れの際の火災保険に関するよくある質問
-
火災保険で補償されるのはどのような水漏れですか?
火災保険で補償されるのは、一戸建てで発生した水漏れなどです。原因の内容によっても異なるため、まずはどういった原因で水漏れ被害が出たのか確認しましょう。
-
火災保険で補償されない水漏れはどのようなものがありますか?
火災保険に水漏れの付帯がない場合や、適用対象外の水漏れは補償されません。そのため、加入している火災保険の内容を確認しましょう。
-
火災保険の申請の際に注意することはなんですか?
申請時は必要書類、水漏れ被害場所の写真などが必要になります。また、申請時には現地調査が行われるので、勝手に修理を行わないようにしましょう。
地域からおすすめ業者を探す
北海道・東北 | 北海道 | 青森 | 秋田 | 岩手 | 宮城 | 山形 | 福島 |
首都圏 | 東京 | 神奈川 | 埼玉 | 千葉 | 茨城 | 栃木 | 群馬 |
北陸・甲信越 | 富山 | 石川 | 福井 | 新潟 | 山梨 | 長野 |
東海 | 愛知 | 岐阜 | 三重 | 静岡 |
近畿 | 大阪 | 兵庫 | 京都 | 滋賀 | 奈良 | 和歌山 |
中国・四国 | 広島 | 鳥取 | 島根 | 岡山 | 山口 | 徳島 | 香川 | 愛媛 | 高知 |
九州・沖縄 | 福岡 | 佐賀 | 長崎 | 熊本 | 大分 | 宮崎 | 鹿児島 | 沖縄 |
8問の設問に答えるだけ!
簡易水回りトラブル診断
30秒で、診断結果+料金相場がわかる!
シミュレーション結果
お客様の症状の場合
実際に現場を見てみないと正確な見積もりは出さないので目安として参考にしてください。
お客様のお住まいの地域で安心できる水道修理業者をコンシェルジュが無料でご紹介するサービスがございますので、ぜひご利用ください。
コンシェルジュに相談する
お見積りのご依頼ありがとうございます!
お急ぎの方はお電話でご相談ください。