2023.11.30
タンクレストイレのメリット・デメリットに加え、タンク式トイレと比較し、どちらが経済的なのかも解説します。
さらに、トイレをリフォームしてタンクレスにする費用を
- 本体の費用相場
- 本体+交換工事の費用相場
- 本体+交換工事+内装リフォームの費用相場
の3段階に分け、分かりやすくお伝えします。
DIYでのタンクレストイレへのリフォームをおすすめしない理由や、業者の探し方も紹介するので、タンクレスにリフォームしようか悩んでいる方は、参考にしてください。
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記事の内容
リフォームしてタンクレストイレにするメリット・デメリット
トイレをリフォームしてタンクレスにする、メリットとデメリットを詳しく解説します。
結論をいうと、タンクレストイレにリフォームした方がメリットが多いです。
デメリットといわれていた部分も、すでにメーカーによる対策が取られているため、不便を感じることはほとんどないでしょう。
タンクレストイレにリフォームするメリット
トイレをリフォームしてタンクレスにする主なメリットは、以下の5つが挙げられます。
- トイレが広くなる
- デザイン性が高い
- 掃除がしやすい
- 節水効果が高い
- 節電効果も高い
以下に、それぞれ詳しく解説します。
トイレが広くなる
タンクレストイレはその名の通り、トイレ本体の後ろにタンクがありません。
タンクがない分、タンク式トイレよりも、トイレの奥行きが10cm~20cmほど広くなるのが大きなメリットです。
広くなった分、インテリアなどを置いておしゃれなトイレ空間の演出もできますし、何よりも閉塞感を感じなくなるでしょう。
デザイン性が高い
タンクレストイレの大きな特徴が、洗練された流線型のデザインです。
タンクがなくなり、ゆとりのできたトイレに、スタイリッシュなデザインのタンクレストイレがあるだけで、今までとはまるで違う、おしゃれな空間が生まれるのもメリットの1つです。
- TOTOのネオレストシリーズ
- パナソニックのアラウーノシリーズ
- リクシルのサティスシリーズ
こういった人気のタンクレストイレシリーズは、カラーバリエーションも豊富です。
きっと、自分好みのトイレ空間を創れるでしょう。
掃除がしやすい
タンクレストイレはタンクがないため、タンクの掃除をする必要がなく、タンクが邪魔で掃除しにくかったトイレ後方の掃除も楽にできます。
タンクレストイレ本体も、凹凸が少ないデザインのため、隙間に汚れが溜まりにくく、簡単に掃除できる点もタンクレストイレのメリットです。
他にも、各メーカーが独自の素材で汚れがつきにくい・落ちやすい便器を実現していたり、自動洗浄機能で掃除の手間を極力なくす工夫をしています。
節水効果が高い
従来のタンク式トイレでは、1回流すのに、約13リットルの水が使用されていました。
一方、タンクレストイレでは、1回流すのに使う水は約3.3~3.8リットルほどと、従来の約3分の1以下になっています。
タンクレストイレは節水効果が高いため、タンクレストイレにリフォームすれば、これまでと同じようにトイレを使用しても、水道料金が約3分の1以下になるわけですね。
節電効果も高い
「省エネ性能カタログ2020年版(PDF版)」によると、ウォシュレットの年間消費電力量の平均値は、貯湯式で165kWh、瞬間式で88kWhでした。
一方、人気のタンクレストイレシリーズの年間消費電力量は70kWh~114kWhで、従来のウォシュレットと比較しても、節電効果が高いのが分かります。
各メーカーが、タンクレストイレに断熱材を入れたり、保温効果の高い便座を使用するなど、さまざまな工夫で節電効果を高めています。
タンクレストイレにリフォームするデメリット
トイレをリフォームしてタンクレスにする主なデメリットとして、以下の3つがよく話題に出ます。
- 停電すると水が流せない
- 詰まりやすい
- 部分的な修理・交換ができない
実際はどうなのか、以下にそれぞれ詳しくお伝えします。
停電すると水が流せない
タンクレストイレは、電動で洗浄を行うため、停電で電気が止まると、水が流せなくなるデメリットがあります。
しかし、ほとんどのタンクレストイレに、停電時に手動で水を流すためのレバーやハンドルが付いています。
説明書の通りに操作すれば、通常のタンク式トイレと同じように水を流せるため、一時的な停電時の対策としては十分でしょう。
詰まりやすい
タンクレストイレは、水道管から直接一定量の水を流す仕様になっています。
溜めた水を一気に流すタンク式トイレと比べ、水圧が弱いため、詰まりやすいデメリットがあるのです。
実際は、
- 大量のトイレットペーパーを一度に流さない
- 異物を流さない
などに気をつけてさえいれば、特に問題はないようです。
部分的な修理・交換ができない
タンクレストイレは、本体にウォシュレットが最初から組み込まれています。
そのため、「ウォシュレット部分のみ」「便座のみ」など、部分的な交換・修理ができず、故障や破損の場合は本体を買い直さなくてはならないのがデメリットです。
タンクレストイレのデメリットについては、下記の記事でも詳しく解説しています。
「マンションではタンクレストイレはやめたほうがいい」は誤り
タンクレストイレは水をためておくタンクがなく、水道管から直接トイレ本体に水を流します。
そのため、マンションなどの高層階では水圧が弱く、「タンクレストイレは設置ができない」または「設置しても水圧が弱く詰まりやすい」といわれてきました。
しかし、それは一昔前の話です。
すでに、「水圧を補うブースター(加圧装置)付きタンクレストイレ」が発売されているため、水圧不足の場所でもタンクレストイレにリフォームできます。
ブースターが必要かどうかは、業者に相談しましょう。
タンクレストイレとタンク式トイレの違い
タンクレストイレとタンク式トイレを比較表にまとめました。
双方の違いを見比べると、タンクレストイレのメリットの多さがよく伝わると思います。
種類 | タンクレストイレ | タンク式トイレ |
---|---|---|
本体価格 | タンク式トイレと比べると高い | タンクレストイレと比べると安い |
交換工事費 | タンク式トイレと比べると高い | タンクレストイレと比べると安い |
水道代 | タンク式トイレと比べると安い | タンクレストイレと比べると高い |
電気代 | タンク式トイレと比べると安い | タンクレストイレと比べると高い (ウォシュレットを付けた場合) |
水洗方法 | 水道から直接水を流す | タンクに貯めてある水を流す |
連続水洗 | 連続で水を流せる | タンクに水が貯まるまでは連続で水を流せない |
ウォシュレット | 標準装備 | 後付けが必要 |
電力 | 必要 | 不要 |
停電時の使用 | 可能 (一部では別売の停電時用洗浄パーツが必要) |
可能 |
タンクレストイレの方が、タンク式トイレよりも本体価格と交換工事費用が高いため、一見すると圧倒的にタンクレストイレの方が高コストに思われます。
しかし、タンクレストイレは節水・節電効果が高いため、タンク式トイレよりも水道代・電気代が安く済みます。
トイレは長年使用するものなので、ランニングコストを抑えられるタンクレストイレの方が、結果的に安くなる場合が多くあります。
トイレをリフォームしてタンクレスにする前の確認ポイント
タンクレストイレへのリフォームを検討されている方は、タンクレストイレを購入する前に、以下の2点を確認しましょう。
- 十分な水圧があるか
- 手洗い場をどうするか
理由は、以下で詳しく解説します。
十分な水圧があるか
タンクレストイレを購入する前に、水圧が足りているかを確認しましょう。
水圧が低い場合は、ブースター(加圧装置)付きタンクレストイレを購入するのがおすすめです。
おおよその水圧は、トイレの止水栓に取り付けたホースからバケツに水を入れ、たまった水量で測れます。
10秒間で4~5.5リットルの水量があれば、十分な水圧だといわれますが、正確な基準値は止水栓の位置によって異なります。
不安な方は、見積り・キャンセルが無料の水道修理業者に相談しましょう。
手洗い場をどうするか
タンク式トイレと異なり、タンクレストイレには手洗い場が付いていません。
そのため、タンクレストイレにリフォームする際は、手洗い場をどうするかを事前に決めておきましょう。
費用は多少かかりますが、トイレ内に新たに手洗い場を設置される方が多いようです。
トイレ付近に既存の洗面所がある場合は、そちらを使っても良いですね。
タンクレストイレのリフォームにかかる費用相場
トイレをリフォームしてタンクレスにするには、どのような費用が、いくらくらいかかるのかを詳しく解説します。
タンクレストイレ本体のみと工事費込みの費用相場
トイレをリフォームしてタンクレスにするには、主に以下の3つの費用がかかります。
- タンクレストイレ本体の料金
- タンクレストイレの交換工事費
- トイレ空間の内装リフォーム費用
人によっては、内装リフォームをしない場合もありますが、本体料金と交換工事費は、ほぼ必須でかかる費用です。
それぞれの費用について、以下で詳しく解説します。
本体の費用相場
タンクレストイレ本体の費用相場は、100,000円~300,000円です。
タンクレストイレに付いている機能によってグレードが変わり、本体料金が増減するため、かなり幅があります。
例えば、同じ製品名のタンクレストイレでも、以下などの有無で料金が変わります。
- 脱臭機能
- 温風乾燥機能
- オート洗浄機能
- オート開閉機能
本体を選ぶときは料金だけでなく、欲しい機能が付いているかも、きちんと確認しましょう。
本体+交換工事の費用相場
タンクレストイレ本体と、業者に交換工事を頼んだときの費用相場は、150,000円~450,000円です。
- タンクレストイレ本体のグレードによる価格幅
- 業者ごとの工事費用の違い
- 既存トイレの撤去有無
こういった点などによって、費用が増減します。
業者の工事費用による違いも大きいため、安くて工事品質の良い業者を探すのが重要です。
業者を探すのが難しい方は、当サイトのコンシェルジュへご相談ください。全国の業者の中から、安心できる専門業者を無料でご紹介します。
本体+交換工事+内装リフォームの費用相場
タンクレストイレ本体と交換工事に加え、トイレの内装リフォームをした場合の費用相場は、200,000円~500,000円です。
タンクレストイレは、トイレ本体に手洗い場が付いていないため、別に用意する必要があります。
そのため、タンクレストイレに変えて空いたスペースに、手洗い場を設置するリフォームも同時に行うケースが多いです。
また、タンクレストイレはデザイン性が高いため、それにあわせてトイレ内をおしゃれにリフォームされる方も多くいます。
トイレのリフォームは補助金・助成金の確認も忘れずに
トイレをリフォームしてタンクレスにするときは、補助金や助成金の対象になるか確認すると良いでしょう。
タンクレストイレは節水・節電効果が高いため、省エネ化を目的としたリフォームが対象となる補助金・助成金が使えるかもしれません。支給要件は自治体ごとに異なるため、市役所などに確認してみましょう。
また、トイレに介護用の手すりを設置するなど、介護のためのリフォームを行う場合は、介護保険の補助が出る可能性があるため、ケアマネージャーに相談しましょう。
タンクレストイレのDIYでのリフォーム・交換はおすすめしない
タンクレストイレへのリフォームは、専門的な知識や技術を要する、配線・給排水設備の工事が伴います。
無理にDIYでリフォームすると、水漏れや給排水のトラブルなどが起こる危険があります。
給排水設備に関わる工事を含むリフォームは、水道局指定工事店に登録されている水道修理業者に依頼しましょう。
該当する水道修理業者を探せない方は、『水道修理のセーフリー』の無料コンシェルジュへお気軽にご相談ください。
水道局指定工事店の詳細は、下記を参照ください。
トイレのリフォームで人気なタンクレスシリーズ3選
トイレのリフォームで人気のタンクレスシリーズを紹介します。
各シリーズの特徴を詳しく解説するので、ぜひ参考にしてください。
TOTOのネオレストシリーズ
TOTOのタンクレストイレ「ネオレスト」シリーズの最大の特徴は、「きれい除菌水」と呼ばれる独自の技術で、トイレを清潔に保ち、掃除の手間を極力なくしている点です。
きれい除菌水は、水に含まれる塩化物イオンを、電気分解して作られる除菌成分を含んだ水で、洗剤や薬品を使用していません。
ネオレストが水道水からきれい除菌水を自動生成し、トイレ使用前やトイレ使用後に自動噴霧して、黒ずみ汚れを防ぎます。
Panasonicのアラウーノシリーズ
Panasonic(パナソニック)の「アラウーノ」シリーズは、「トリプル汚れガード」と呼ばれる、汚れを防ぐ3つの工夫が施されています。
「ハネガード」は使用時に便器内の水面全体に泡を張り、男性が立ったまま用を足したときの、壁や床への汚れハネを防ぎます。
「タレガード」は、便器のフチを3mm立ち上げた構造で、汚れが外に垂れるのを防止。
「モレガード」は、便座と便器の隙間を小さくし、座って用を足した際に隙間から外へ漏れ出すのを防ぎます。
LIXILのサティスシリーズ
LIXIL(リクシル)の「サティス」シリーズは、世界3大デザイン賞の「iF DESIGN AWARD」と「レッドドット・デザイン賞」、日本の「グッドデザイン賞」を受賞しているタンクレストイレです。
快適なトイレを実現する機能と美しさを、両立しているのが分かりますね。
特徴的な機能は「電動お掃除リフトアップ」です。便器と便ふたの接続部が電動で真上に上げられるため、奥までしっかり拭き取れます。
また、プラズマクラスターで除菌し、ニオイの発生を抑えてくれます。
トイレをリフォームしてタンクレスにしようかお悩みなら
タンクレストイレはメリットが多く、タンク式と比べ経済的なため、トイレをリフォームしてタンクレスにするのが人気です。
しかし、タンクレストイレへのリフォームをDIYでするのはおすすめしません。トイレの事情に詳しい、水道修理業者へ相談しましょう。
業者が多すぎて分からないときは、『水道修理のセーフリー』の無料コンシェルジュへご相談ください。ご希望地域でお客様に合った、安心できる水道修理業者を無料でご紹介します。
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タンクレストイレにリフォームする際によくある質問
-
トイレをリフォームしてタンクレスにするのが人気なのはなぜですか
タンクレストイレは以下のメリットがあるため、リフォームするのが人気です。
- トイレが広くなる
- デザイン性が高い
- 掃除がしやすい
- 節水効果が高い
- 節電効果も高い
デザイン性が高く、トイレ空間がおしゃれになるだけでなく、ランニングコストが抑えられ、経済的なメリットもあります。掃除しやすく、清潔に保ちやすい点も人気です。
-
タンクレストイレに交換する前に確認した方がいいことはありますか
トイレをタンクレスに交換する前に、以下の2点を確認しておきましょう。
- 十分な水圧があるか
- 手洗い場をどうするか
水圧が弱い場合は、ブースター(加圧装置)付きのタンクレストイレを購入しないと、トイレが詰まりやすくなるので要注意です。
また、タンクレストイレには手洗い場が付いていないので、トイレ内に手洗い場を設置するかも検討しておきましょう。
-
トイレをタンクレスにする場合の費用はどのくらいですか
トイレをタンクレスにする場合の費用相場は、以下の3パターンがあります。
- タンクレストイレ本体:100,000円~300,000円
- タンクレストイレ本体+交換工事:150,000円~450,000円
- タンクレストイレ本体+交換工事+内装リフォーム:200,000円~500,000円
本体価格は、グレードで大きく変わります。
交換工事費用は業者ごとに異なるため、安くて品質の良い業者を探しましょう。
内装リフォーム費用は、リフォーム内容で大きく変動します。
-
タンクレストイレへの交換に使える補助金はありますか
タンクレストイレは節水・節電効果が高いため、省エネ化を目的としたリフォームが対象となる補助金・助成金が使える可能性があります。
ただし、支給要件は自治体ごとに異なるため、詳細は市役所などに確認してください。
タンクレストイレへの交換とあわせて、トイレに介護用手すりの設置などのリフォームを行った場合は、「介護保険住宅改修費補助」が利用できる可能性が高いため、ケアマネージャーへ相談しましょう。
-
タンクレストイレへのリフォームは、どのような業者に依頼すれば良いですか
タンクレストイレへのリフォームは、給排水設備の工事を伴います。
そのため、水道修理業者の中でも、「水道局指定工事店」に登録されている業者に依頼するのがおすすめです。
水道局指定工事店ではないにも関わらず、「タンクレストイレへの交換も承ります」と謳う業者は、要注意です。
なぜなら、給排水設備の工事は、水道局指定工事店のみが実施できると、水道法で規定されているためです。
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