今回は、クエン酸を使ったトイレの黄ばみ掃除方法を紹介します。
また、クエン酸使用時の注意点や、黄ばみを予防する方法も詳しく説明します。
ブラシでこすっても黄ばみがなかなか落ちずに困っている人は、ぜひこの記事を参考にトライしてみてください。
トイレの黄ばみがクエン酸で落ちない場合の対処法も、あわせてお伝えします。
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記事の内容
クエン酸でトイレの黄ばみを掃除する方法
トイレで特に黄ばみが気になる下記の3ヵ所について、クエン酸を使って掃除する方法をそれぞれ解説します。
- 便座裏・便器の外側の掃除方法
- 便器の内部の掃除方法
- 床や壁の掃除方法
掃除に使いやすい、クエン酸水スプレーの作り方もお伝えするので、参考にしてください。
準備するもの
それでは、クエン酸を使ったトイレの黄ばみ掃除方法を説明していきます。
まずは、以下の必要なものを揃えましょう。
- クエン酸水スプレー
- ハンディモップ(ないなら、柔らかめのブラシなど)
- トイレブラシ
- 古い歯ブラシ
- サッシ用ブラシ(床掃除での便器と床の境目用。なくても良い)
- 古タオル・雑巾
- 綿棒
- トイレットペーパー
- サランラップ
- ゴム手袋
クエン酸水スプレーの作り方については、以下で詳しく解説するので、参考にしてください。
クエン酸水スプレーの準備
クエン酸はさまざまな状態で掃除に利用されますが、中でも使いやすいのがクエン酸水スプレーです。
トイレの黄ばみ掃除にもクエン酸水スプレーが有効なので、準備しましょう。
クエン酸水スプレーを作るのに必要なものは、3つだけです。
- クエン酸:小さじ1杯
- 水:200ml
- スプレーボトル(ミストタイプ)
スプレーボトルにクエン酸と水を入れて、よく混ぜ合わせるだけでできあがりです。
正確である必要はありませんが、あまり濃くすると、素材や皮膚を傷めてしまう可能性もあるので、この濃度がおすすめです。
クエン酸水スプレー用のボトルは、100円ショップなどで購入できます。噴射したときに、ミスト(霧状)で噴射されるタイプのボトルを選びましょう。
中にはミストにならず、勢いよく一直線に水が出てくるタイプもあるので、確認が必要です。
また、頑固な汚れには、クエン酸ペーストも有効です。クエン酸ペーストの作り方は、下記の記事が参考になります。
クエン酸が使えるかトイレ内の素材を確認
クエン酸は酸性のため、次のような酸に弱い素材には使えません。
- 金属(真鍮・アルミニウム・鉄など)
- 大理石
- プラスチック
- タイルの目地
- 白木
- 防汚加工された便器
クエン酸水スプレーをかける前に、トイレ内の便器や壁・床の素材を確認しておきましょう。
壁や床材に使えるかどうか不安のある方は、目立たない場所にクエン酸水を吹き付けて観察しましょう。
- 泡立つ
- 変色
以上のような変化が見られたら、使用を控えてください。
1:便座裏・便器の外側の掃除方法
便座の裏側や便器本体の表面、トイレタンクは、以下の手順で掃除しましょう。
- クエン酸水スプレーを便座全体と本体、タンクの表面にかける
- トイレットペーパーで全体を拭く
- 接続部などは古い歯ブラシで汚れを取る
- それでも取れないところは、綿棒にクエン酸水を染み込ませてこする
- 固く絞った雑巾でふき取って仕上げ
便座裏の頑固な汚れは、クエン酸パックをします。
- 全体にたっぷりクエン酸水スプレーを吹きかける
- トイレットペーパーで表面を覆う
- 上からさらにスプレーをかけて、サランラップで覆う
- 30分間放置する
- 歯ブラシや雑巾で汚れを落とす
便座のパックをしている間に、次のステップの便器の内部の掃除を始めてもOKです。
便座の掃除方法については、下記の記事も参考になります。
2:便器の内部の掃除方法
便器の内部の掃除方法は、以下の通りです。
- 便器内の水を少なくして、水位を下げておく
- 全体にクエン酸水スプレーをかけて、10分程度放置する
- 全体をブラシでこすり洗いする
- 水洗レバーを下げて水を流す
- 水がかからない部分は、固く絞った雑巾で拭く
便器のフチの内側にも、クエン酸水スプレーをしっかり吹きかけるのが、ポイントです。便器のフチの内側が見えにくく、汚れが落ちたかどうかわからない場合は、鏡を使ってチェックしましょう。
スプレーだけでは落ちにくい汚れがあれば、トイレットペーパーを使ってパックします。
ウォシュレットのノズル、ノズル収納口等の掃除にもクエン酸は有効です。ただし、センサー部分には利用できないので注意してください。
ウォシュレットの掃除の方法は、メーカーや型番によっても異なるため、必ず説明書を確認してから行いましょう。
ウォシュレットの詳しい掃除方法は、下記の記事も参考になります。
3:床や壁の掃除方法
知らないうちに黄ばみができた床や壁も、クエン酸できれいになるので、下記の手順を参考に掃除してみましょう。
- ハンディモップでほこりを払う
- クエン酸水スプレーを全体に吹きかける
- 便器と床の境目は、サッシブラシを使って隠れている汚れも落とす
- 全体を雑巾で水拭き
- 乾いた雑巾かタオルで乾拭き
水拭きは必ずしてください。
そのままにすると、クエン酸水の水が蒸発した後に、クエン酸の白い粉が残ってあとになります。
下記の記事で、トイレの床を掃除する便利グッズをご紹介しているので、ぜひあわせてお読みください。
トイレの黄ばみ除去に悩んでいる方は、プロの清掃サービスを利用することで効果的に解決できる可能性があります。
クエン酸でトイレの黄ばみ掃除がおすすめの理由
クエン酸がトイレ掃除におすすめな理由は、以下の通りです。
- トイレの黄ばみは酸性が効く
- 安全で赤ちゃんがいる家庭でも利用できる
- 経済的で手に入りやすい
- クエン酸スプレー1本でさまざまな場所に利用できる
それぞれについて、さらに詳しく説明します。
トイレの黄ばみは酸性が効く
トイレの黄ばみの原因のほとんどは、尿石です。
尿石は、尿がその他の汚れと一緒になって石のように固くなったアルカリ性物質なので、酸性のクエン酸で除去します。
クエン酸は、レモンや梅干しなど酸味のある食品に含まれる成分ですが、掃除用に販売されているものは、サツマイモのデンプンを原材料として作られた、白い粉末状の酸性物質です。
酸性なので、トイレの尿石以外にも、以下のようなアルカリ性の汚れに威力を発揮します。
- 水垢汚れ
- 石鹸カス
掃除用のクエン酸は、食品から作られており、安全に掃除ができるため、注目されています。
クエン酸が手元にない場合は、弱酸性洗剤も有効です。
下記の記事で、弱酸性洗剤を使って黄ばみを落とす方法を解説しているので、参考にしてください。
安全で赤ちゃんがいる家庭でも利用できる
酸性の洗剤の中には、刺激の強すぎるものも少なくありません。クエン酸なら、もともと食品なので安全です。
トイレトレーニングを始めたばかりのお子さんのいる家庭でも、安心して使えます。
経済的で手に入りやすい
粉末タイプのクエン酸が、100円ショップでも販売されています。1袋に150g以上入っているので、とてもお得。
小さじ1杯は約5gですから、クエン酸水が何度も作れますね。
クエン酸スプレー1本でさまざまな場所に利用できる
クエン酸スプレーは、作ってから1週間しか保存できませんが、トイレ掃除以外にもいろいろな用途があります。
加湿空気清浄機のフィルターやカーテン、ペット用トイレの消臭など、積極的に利用してください。
農林水産省によると、消臭効果は、畜産業にも利用されるほど優れているので、おすすめです。
クエン酸でトイレ黄ばみを除去するときの注意点
クエン酸は消臭効果もあり、安価で優良な掃除アイテムですが、注意点を知っておきましょう。
跡がつきやすい
クエン酸水をかけただけの状態ですと、クエン酸の粉の白い跡が残ってしまいます。
水をかけられるところは、しっかり洗い流し、水をかけられないところは固く絞った雑巾でよく拭き取りましょう。少なくとも2回拭き取ると、跡が残りません。
アルカリ性洗剤と混ぜない
酸性とアルカリ性の物質を混ぜると、ガスが発生します。カビキラーやハイターなど塩素系漂白剤とクエン酸を混ぜると、有毒なガスが発生するので危険です。
塩酸系漂白剤が付着した雑巾を使ってもガスが出てしまうので、雑巾を分けておくと安心です。「アルカリ性洗剤で掃除したとき用」と「酸性洗剤で掃除したとき用」は、別々の雑巾を使ってください。
濃度を濃くしすぎない
クエン酸水は、あまり濃度を濃くしないほうが使いやすいです。「水200mlに対して、クエン酸小さじ1杯」を目安にして、濃くても水100mlにクエン酸小さじ1杯程度までで作ってください。
濃すぎるクエン酸水は、次のような可能性があります。
- 素材を傷める
- 跡が残りやすく、何度も拭き取らないときれいにならない
- 手が荒れる
肌の弱い人は、必ずゴム手袋をして作業しましょう
つけ置きして放置しない
クエン酸水は安全な成分なので、即効性はありません。30分程度放置していると、徐々に効果を発揮していきます。
だからといって長時間つけ置きしていると、床材や便器などの素材を痛めてしまう可能性があるので注意が必要です。
せいぜい1~2時間のつけ置きがおすすめです。いきなり、一晩中つけ置きするのはおすすめできません。
落ちない汚れもある
クエン酸は酸性なので、アルカリ性の汚れには効果的です。
以下のような酸性の汚れには対応しないので、アルカリ性の洗剤を使用しましょう。
- 黒いカビ
- 血液
- 油汚れ
- 皮脂汚れ
「汚れが落ちないから」と力一杯こすっていると、便座などの素材を痛めてしまうので注意が必要です。
便器に付いた黒ずみ(黒いカビ)には、キッチンハイターが有効なため、黒ずみが気になる場合は、下記の記事を参考にしてください。
トイレの黄ばみがクエン酸で落ちない場合の対処法
クエン酸を使っても、トイレの黄ばみが落ちないときの対処法は、以下の3つです。
- 研磨ブラシなどで黄ばみを削り落とす
- クレンザーを使って黄ばみを落とす
- 取れない頑固な黄ばみは業者に相談する
それぞれについて、下記で詳しく解説します。
研磨ブラシなどで黄ばみを削り落とす
長年放置した黄ばみで、クエン酸を使ってもなかなか落ちない場合は、研磨ブラシなどで物理的に削り落とすのが有効です。
トイレの黄ばみを削り落とすのに利用できる道具には、以下のようなものがあります。
- トイレ用研磨ブラシ
- 耐水サンドペーパー
- 陶器用特殊研磨スポンジ
ただし、研磨ブラシなどが使えるのは、トイレの陶器部分のみです。便座などの、プラスチック部分には使用しないよう注意してください。
また、削り落とす際は、力を入れ過ぎないよう、気を付けましょう。力を入れ過ぎすると便器が傷つき、傷ついた箇所に汚れがたまったり、細菌が繁殖してしまいます。
クレンザーを使って黄ばみを落とす
トイレ用研磨ブラシや、耐水サンドペーパーの代わりに、ご家庭にあるクレンザーを使用するのも効果的です。
クレンザーには研磨剤が含まれているため、便器内にかけて、通常のトイレ用ブラシでこするだけでも、十分黄ばみを削り落とせます。
黄ばみを削り落とした後は、水を流せば完了です。
注意点として、クレンザーもトイレ用研磨ブラシなどと同様、陶器部分以外には使用しないでください。
また、力を入れ過ぎて傷が付いてしまうと、傷部分から細菌が繁殖しやすくなるので、気を付けましょう。
尿石は、洗浄しきれずに残った尿に含まれる、尿素やたんぱく質などが、細菌の働きによって変容することで生成されます。トイレ黄ばみ予防においては、細菌が繁殖しにくい環境を整えるのも、重要です。
取れない頑固な黄ばみは業者に相談する
トイレの黄ばみを数年放置していると、頑固な汚れになってクエン酸では落とせない可能性もあります。
ご自分でトイレの黄ばみを除去できない場合は、プロの業者への依頼がおすすめです。
プロが使う尿石溶解剤は強力で、頑固な尿石も時間をかけずに除去できます。尿石溶解剤を使った尿石除去の作業料金は3,000円程度なので、基本料金などを含めても7,000〜1万円です。
依頼する前に見積もりをしてもらって、信頼できる業者を選びましょう。
どの業者に依頼したらいいのか迷っている方は、『水道修理のセーフリー』のコンシェルジュををご利用ください。お住まいの地域に対応できる業者から、希望に合った業者をご紹介します。
トイレの黄ばみ予防方法
クエン酸を使ってトイレをきれいにしたら、再度黄ばみが出ないように予防しましょう。日常で少しだけ気をつければ、黄ばみが出にくくなりますよ。
また、黄ばみ予防は、トイレ独特のアンモニア臭の予防にもなるため、一石二鳥です。
クエン酸シートですぐに拭き取る
お掃除シートの中には、最初からクエン酸を含ませた状態で売られているものがあります。クエン酸を使用しているため、弱酸性で尿による汚れや水垢などをきれいに落としてくれる優れもの。
トイレに置いておけば、気になるときにすぐに掃除できて便利です。
サッと拭くだけなので、手間がありません。毎日寝る前に軽く拭くだけでも、トイレを清潔に保ちやすくなります。
トイレ使用後はたっぷり水を流す
便器内に尿が残らないように、たっぷり水を流しましょう。
中には、水道代を節約するために、タンク内にペットボトルを入れて節水モードにしたり、毎回水を流さないようにしたりしている人がいます。トイレつまりの原因にもなるので、むやみに節水するのは控えましょう。
水が流れているときに、便器のフチをトイレブラシで軽くこするのも良い習慣です。
トイレでは腰かける
男性でも、トイレでは腰かけるようにすると、トイレが汚れにくくなるのでおすすめです。
立って用を足すと便器のフチなどに尿が入り、尿石ができやすくなります。
トイレ掃除の正しい頻度を知る
家族の人数によって、理想的なトイレ掃除の頻度は異なります。
家族構成 | 1週間にトイレ掃除をする回数 |
1人暮らし | 1回 |
2人暮らし | 2〜3回 |
3人以上 | 3回以上(1日おき) |
便器の汚れが気になったら、クエン酸スプレーをかけて水拭きしてください。放置すると汚れが取れにくくなり、掃除が大変になってしまいます。
クエン酸でトイレの黄ばみが取れないなら
クエン酸を利用したトイレの黄ばみを取る方法や、注意事項をご紹介しました。
クエン酸で取り除けるはずですが、長年蓄積された汚れは難しい場合があります。黄ばみが取れずにお困りなら、プロの水まわり修理業者に尿石除去を依頼するのがおすすめです。
業者選びに迷ったら、当サイト『水道修理のセーフリー』を参考にしてみてください。尿石除去に対応する優良業者を多数紹介しています。
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クエン酸でトイレ黄ばみを掃除するときによくある質問
-
クエン酸がトイレの黄ばみにおすすめの理由を教えてください。
トイレの黄ばみの原因は尿石と呼ばれる、尿でできた物質です。クエン酸は弱酸性で、アルカリ性の尿石除去に効果が期待できます。
強い酸性ではないので危険性が少なく、赤ちゃんやペットのいる家庭でも安心して利用できます。
-
クエン酸スプレーの作り方を教えてください。
クエン酸水をスプレーに入れておくと、掃除にとても便利です。
- クエン酸:小さじ1杯
- 水:200ml
以上をスプレーボトル(ミストタイプ)に入れて、よく混ぜ合わせて使用します。
-
クエン酸を使ったトイレ掃除方法を教えてください。
トイレタンクや便座、便器のフチなどにクエン酸スプレーをたっぷり吹きかけて放置したあと、ブラシでこすり洗いします。
汚れが落ちたら、固く絞った雑巾で拭き取ってください。
-
クエン酸使用上の注意点はありますか?
カビキラーなどアルカリ性の洗剤と一緒に使うと危険なので、絶対に混ぜてはいけません。
クエン酸は比較的安全な物質ですが、濃度や放置時間を守って正しく使いましょう。
クエン酸を使ったトイレ掃除での注意点を詳しく見る -
クエン酸で黄ばみが落ちない際の対処法は?
クエン酸だけでは、黄ばみがなかなか落ちない場合の対処法として、下記の3つがあります。
- 研磨ブラシなどで黄ばみを削り落とす
- クレンザーを使って黄ばみを落とす
- 取れない頑固な黄ばみは業者に相談する
ただし、研磨ブラシやクレンザーは、トイレの陶器部分のみ使用可能なため、便座などに使わないよう注意してください。
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