トイレの水漏れを自分で修理する方法!原因別にわかりやすく解説
2022.04.21
トイレの水漏れに気づいたときの応急処置方法や、よくある水漏れの原因、自分でできる対処方法を紹介します。
また、業者に頼んだ方が良い水漏れや、依頼した場合の修理費用の相場も紹介します。
水漏れの原因によっては、火災保険で費用負担が安く済む場合があるので、保険が適用されるケースもお伝えします。
トイレの水漏れでお困りの際は、ぜひ参考にしてください。
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記事の内容
トイレで水漏れしているときに最初にすべきこと
トイレの水漏れに気づいたら、原因を探るよりもまず、被害の拡大を防ぐために下記を行いましょう。
- 止水栓を時計回りで閉める
- ウォシュレット(温水洗浄便座)の電源コードを抜く
- 濡れているところをタオルなどで拭く
ウォシュレットの電源コードを抜くのは、水漏れによる感電を防ぐためです。
止水栓を閉めるとトイレへの水の供給が止まるため、水漏れが一時的に止まります。
止水栓には、以下の3種類があります。
- ハンドル型
- ドライバー型
- 内ネジ型
いずれの止水栓も、時計回りで閉まります。下記の記事で止水栓の場所を詳しく解説しているので、参考にしてください。
また、ウォシュレットを付けていると止水栓の場所が分からないことがありますが、その際は水道の元栓を閉めましょう。
以下の記事では、元栓の場所を建物のタイプ別に解説しています。
賃貸のトイレは管理会社・大家さんに連絡する
賃貸のトイレで水漏れが起きた場合の費用負担については、民法で下記の通り定められています。
第606条 賃貸人は、賃貸物の使用及び収益に必要な修繕をする義務を負う。ただし、賃借人の責めに帰すべき事由によってその修繕が必要となったときは、この限りでない。
引用元:民法|法令リード(https://hourei.net/law/129AC0000000089)
借主側の故意または過失による水漏れ以外は、基本的に貸主である大家さんが修理費を負担します。賃貸でトイレの水漏れが起きた際は、止水栓を閉めてすぐに管理会社または大家さんへ連絡しましょう。
また、修理費用を借主側が負担する場合であっても、加入している火災保険によっては、保険対象となる場合もあるため、契約内容を確認しておくと良いです。
下記の記事では、貸主負担・借主負担それぞれの修理から支払いまでの流れを詳しく解説しているので、あわせて参考にしてください。
【原因別】トイレの水漏れを自分で修理・対処する方法
下記が原因のトイレの水漏れは、自分で修理・対処できる場合があります。
- 接合部分のパッキン・ナットの不具合
- トイレタンクの部品の故障
- ウォシュレットの部品の不具合
それぞれの修理・対処方法について、下記で詳しく解説するので、参考にしてください。
接合部分のパッキン・ナットの不具合
トイレは、下記などの接合部にパッキンやナットが使用されています。
- タンクと給水管の接合部
- タンクと便器の接合部
- タンクとレバーの接合部
- タンクとボールタップの接合部
- 止水栓と給水管の接合部
各接合部のパッキンが経年劣化していたり、ナットが緩んでいると、密閉できなくなって隙間から水漏れが起きる場合があります。
そのため、水漏れが発生した場合は、パッキンとナットに問題がないか確認してみましょう。
なお、パッキンの寿命の目安は10年のため、10年間一度もパッキンを交換していない場合は、パッキンの劣化が原因で水漏れが起きている可能性が高いです。
以下にパッキンの交換方法と、緩んだナットの締め方を解説します。
パッキンを交換する方法
トイレには接合部に使用されているパッキンが複数ありますが、どのパッキンを交換する場合でも共通する作業は以下のとおりです。
- パッキンを外す接合部の下にバケツを置く
- 止水栓を時計回りに閉める
- レバーを回してタンクを空にする
- タンクのフタを開ける
- 古いパッキンを外して新しいものを付ける
- タンクのフタを戻す
- 止水栓を反時計回りに開ける
パッキンを交換し終えたら、止水栓を開いてタンクに水をため、水漏れが直ったか確認しましょう。
下記の記事では、接合部別のパッキン交換の詳しいやり方や、交換用の新しいパッキンの探し方などを詳しく解説しています。
ナットを締める方法
トイレの各接合部のナットが緩んでいたときは、締め直すだけで水漏れが直る場合があります。
ナットを締めたいときは、「モンキーレンチ」を使って時計回りに回してください。反時計回りに回すと緩みます。
なお、タンクと便器の接合部のナットは、タンク内の底に2つあるので、忘れずに両方チェックしましょう。
トイレタンクの部品の故障
トイレタンク内には複数の部品が設置されていますが、水漏れにつながる故障を起こしやすいのは、主に以下の3つです。
- ボールタップ
- フロートバルブ
- 手洗い管
それぞれ、故障したら水漏れが起きる理由と、新しい部品に交換する方法を詳しく解説します。
ボールタップを交換する方法
ボールタップは給水管とつながっており、水位によって上下するボールタップの動きにあわせて、給水管の弁が開閉することで、タンクへの給水・止水を制御します。
ボールタップが故障すると、タンクに水が溜まっても給水管の弁が閉まらず、便器内での水漏れを引き起こします。
ボールタップが故障している場合は、下記の手順で交換しましょう。
- 止水栓を時計回りに閉める
- レバーを回してタンクを空にする
- タンクを開けてボールタップのナットを外す
- 古いボールタップを外し、新しいものを付ける
- ナットを締めて固定する
- タンクのフタを閉めて止水栓を開ける
下記の記事では、ボールタップの交換目安も解説しているので、参考にしてください。
フロートバルブを交換する方法
フロートバルブは、タンク底の排水口のフタの役割をしている部品です。
レバーと鎖でつながっていて、レバーを回すとフロートバルブが持ち上がり、タンクの水が便器に排水されてトイレが洗浄されます。
しかし、フロートバルブが故障や劣化をして排水口を密閉できなくなると、便器への水漏れが起きます。
フロートバルブが故障・劣化している場合は、下記を参考に交換しましょう。
- 止水栓を時計回りに閉める
- レバーを回してタンクを空にする
- タンクのフタを開ける
- レバーと古いゴムフロートから鎖を外す
- オーバーフロー管からゴムフロートを外す
- 新しいゴムフロートを逆の手順で付ける
- タンクのフタを閉めて止水栓を開ける
下記の記事では、フロートバルブの購入場所や値段の相場などを紹介しているので、参考にしてください。
手洗い管を交換する方法
新しい手洗い管は、トイレの型番を確認のうえ、ホームセンターやネット通販などで購入しましょう。
また、手洗い管の交換作業には、「ウォーターポンププライヤー」が必要になるので、持っていない方はあわせて購入するのがおすすめです。
準備ができたら、下記の手順で交換しましょう。
- 止水栓を時計回りに閉める
- 手洗い管をタンクのフタから外す
- レバーを回しタンクを空にしてフタを開ける
- ボールタップ接合部のネジを外す
- タンクの穴に新しい手洗い管を通す
- 裏からスリップワッシャーとナットで固定する
- ウォーターポンプフライヤーでしっかり締める
- ボールタップの蛇腹ホースを手洗い管につなぐ
- タンクのフタを閉めて止水栓を開ける
手洗い管が折れた場合、ボールタップ側にネジだけ取り残されているケースが多いため、ウォーターポンプフライヤーで回して外しましょう。
下記の記事では、「オーバーフロー管の亀裂」や「トイレタンクの結露」が原因の水漏れについても解説しています。
ウォシュレットの部品の不具合
ウォシュレットでは、下記が原因で水漏れするケースがあります。
- ノズルが汚れてつまっている
- 水抜き栓が緩んでいる
- 給水フィルターが汚れてつまっている
上記が原因の水漏れであれば自分で対処できるため、下記を参考に試してみてください。
ノズルを掃除する方法
ウォシュレットのノズルが、汚れや水アカなどで目詰まりしていると、水を正常に放出できず内部に残留し、ポタポタと水漏れを引き起こす場合があります。
目詰まりを解消すれば水漏れも収まるため、下記を参考に掃除しましょう。
- ウォシュレットの電源を抜く
- 止水栓を時計回りに閉める
- ノズルを手で引き出す
- 濡らした古い歯ブラシやスポンジでこする
- 汚れが落ちないときは中性洗剤をかける
- ノズルに水をかけて流す
- 乾いた柔らかい布で水気を完全に拭き取る
- 止水栓を開き、ウォシュレットの電源を入れる
「ノズル掃除ボタン」でノズルが出てくるタイプのウォシュレットの場合は、ノズルを出してから電源を切りましょう。
下記の記事では、ウォシュレットのノズルから水漏れするのが正常なケースについても、紹介しています。
水抜き栓を締める方法
ウォシュレットには、冬場など気温が下がったときに、ウォシュレット内部の水が凍結するのを防ぐための水抜き栓があります。
水抜き栓から水漏れしている場合は、締め付けが緩んでいるのが考えられるため、下記を参考に締め直しましょう。
- ウォシュレットの電源を抜く
- 止水栓を時計回りに閉める
- 水抜き栓をドライバーなどで右回しに閉める
- 止水栓を開き、ウォシュレットの電源を入れる
水抜き栓の位置はウォシュレットによって異なりますが、下記のいずれかの場合が多いです。
- ウォシュレットの袖リモコンの下
- ウォシュレット後方の底面
- ウォシュレットの便座の横
水抜き栓を締め直しても水漏れが直らない場合は、水抜き栓の劣化が考えられるため、下記の記事を参考に交換しましょう。
給水フィルターを掃除する方法
給水フィルターは、ウォシュレットに給水される水に、ゴミや砂が混ざるのを防ぐ役割を持ちます。長年使用していると、汚れがたまって水の通りが悪くなり、水漏れを引き起こします。
給水フィルターから水漏れしている場合は、下記の手順で掃除してください。
- ウォシュレットの電源を抜く
- 止水栓を時計回りに閉める
- 給水フィルターを左回しに外す
- 水をかけながら古い歯ブラシなどでこする
- 給水フィルターを右回しに取り付ける
- 止水栓を開き、ウォシュレットの電源を入れる
給水フィルターを外すときは、下にバケツなどを置いて水受けをしましょう。
また、こする際に力を入れ過ぎると、フィルターが曲がる可能性があるため注意してください。
トイレの水漏れ修理を業者に頼むケース
下記のトイレの水漏れは、業者へ修理を依頼しましょう。
- 給水管が劣化
- 便器からの水漏れ
- 床下の排水管からの水漏れ
- 自分で対処したが直らなかった水漏れ
給水管の交換は、「指定給水装置工事事業者」しか施工が認められていないため、水道局指定工事店へ依頼してください。
便器からの水漏れは、本体の亀裂などが考えられるため、交換を含め業者に相談するのがおすすめです。
床下からの水漏れを修理するには便器の取り外しが必要で、素人が行うのは非常に困難なため、業者に任せましょう。
すぐに水漏れを修理してもらいたい方は、『水道修理のセーフリー』に掲載されている業者を、「24時間駆けつけ」の条件で絞り込むのがおすすめです。
下記から絞り込み検索をご利用いただけるので、ぜひご活用ください。
トイレの水漏れ修理の費用相場
トイレの水漏れ修理を業者に依頼した場合の費用相場は、下記の表を参照ください。
修理内容 | 費用相場 |
---|---|
パッキンの交換 | 6,000円~15,000円 |
ナットの調整 | 6,000円~15,000円 |
ボールタップの交換 | 8,000円~11,000円 |
フロートバルブの交換 | 8,000円~11,000円 |
手洗い管の交換 | 3,000円~15,000円 |
ノズルの目詰まりの除去 | 3,000円~ |
水抜き栓の交換 | 9,000~13,000円 |
給水フィルターの交換 | 13,000円~18,000円 |
給水管の交換 | 13,000円~ |
便器と床の間からの水漏れ修理 | 100,000~300,000円 |
便器の交換 | 50,000円〜150,000円 |
上記の費用以外に、交換用の部品代がかかる場合がほとんどです。
また、業者によっては、下記費用の有無が異なります。
- 出張費
- 早朝・深夜の割増料金
- キャンセル料
費用を安く抑えるには、相見積もりを取るのがおすすめです。
下記の記事では、費用が変動する要因なども詳しく解説しているので、あわせて参考にしてください。
トイレの水漏れで火災保険が適用になるケース
加入している火災保険の対象に、下記が含まれているか確認してみてください。
- 水濡れ
- 家財
- 個人賠償責任保険特約
含まれている場合、それぞれ下記で保険が適用されるケースがあります。
- 水濡れ:水漏れでの床や壁紙の張り替え費用
- 家財:ウォシュレットなどの買い替え費用
- 特約:階下への水漏れ被害の補償
個人賠償責任保険特約については、お持ちのクレジットカードに付帯している場合もあるため、あわせて確認してみましょう。
下記の記事では、トイレの水漏れが原因で保険を利用する際の、請求方法についても詳しく解説しています。
トイレの水漏れによる水道代の目安
水漏れによって加算される水道代の目安は、下記のとおりです。
直径が1mm程の水漏れ | 約1,000円/月 |
直径が2mm程の水漏れ | 約4,700円/月 |
普段の水道代に上記の費用が加算されるので、請求額は上記より数千円高くなります。
いつもより水道代が高いと感じたら、トイレの水漏れを疑ってみましょう。耳を澄ませ、タンクからのチョロチョロとした音が止まらない場合などは、すぐに業者へ相談するのがおすすめです。
下記の記事では、トイレの水漏れで加算される水道代の、より詳しい計算方法も解説しています。
地域によっては水道代の減免措置がある
水道代の減免措置とは、水漏れが原因で高額になった水道代の一部を減免してもらえる制度です。
減免措置の有無や条件・減免額などは、自治体ごとに異なります。自治体によっては、減免措置の適用条件に「水道局指定工事店による修理」があります。
そのため、自分で修理したり、業者へ依頼する前に、お住まいの地域の水道局に確認しましょう。
下記の記事では、減免制度が適用される可能性があるケースなどを詳しく紹介しているので、参考にしてください。
トイレの水漏れですぐに業者を呼びたいときは
トイレで水漏れが起きたら、トイレが使えないだけでなく、水道代もどんどん加算されてしまうので、できるだけ早く対処しましょう。
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- 相談日時 : 2024年1月2日 06:09
- ニックネーム : I
トイレが頻繁に水漏れするのですが、原因が分かりません。TOTO製CW-KB23です。自分で修理を試みるべきか、それとも専門家に依頼した方が良いのでしょうか?修理を依頼する際に見積もりや修理範囲についてどのように確認すれば良いか教えてください。
自分での修理に関しては、タンク内部を確認し、フラッパーバルブやフロートバルブに異常がないかチェックしてみてください。また、タンクの接続部分の緩みや、給水ラインの異常も確認することをお勧めします。これらの部品の劣化や不具合が水漏れの原因となることがあります。
しかし、原因が明確でない場合や修理が複雑な場合は、専門家に依頼することをお勧めします。専門家に依頼する際は、見積もりと修理範囲を明確に確認しましょう。
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トイレの水漏れの原因と修理方法に関する質問
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トイレの水漏れの原因を教えてください。
トイレの水漏れにはいくつかの原因があります。
水漏れの場所別に原因を紹介しています。 -
水漏れですぐにできる応急処置はありますか?
水漏れが起きたときは、できるだけ早い対処が重要です。
すぐにできる応急処置を紹介していますので、参考にしてください。 -
自分でできるトイレの水漏れの修理方法を教えてください。
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