止水栓とは?場所・閉め方と開け方|元栓との違いも解説

2022.04.09

この記事では、止水栓とは何か、役割や目的、設置されている場所、操作方法などについて詳しく解説します。

止水栓が回らないときの原因と対処法、日々のメンテナンス方法もご紹介しているので、止水栓に関して一通りの知識を得ることが可能です。

水回りのトラブルが発生した際に、必ず確認が必要になるのが止水栓です。止水栓の詳細を押さえて、水回りのトラブルが起きたときに冷静に対処できるようにしましょう。

この記事を監修した専門家

浜木一樹株式会社クリーンライフ/関西本社所属

創業21年、全国約300以上の都道府県・市区町村で水道局指定工事店に認定されている株式会社クリーンライフ 関西本社にて、日々お客様の水道トラブルを解決中。業界7年の経験があり、作業実績は1500件以上。小さなトラブルから大きい施工まで幅広く対応しています。

創業21年、全国約300以上の都道府県・市区町村で水道局指定工事店に認定されている株式会社クリーンライフ 関西本社にて、日々お客様の水道トラブルを解決中。業界7年の経験があり、作業実績は1500件以上。小さなトラブルから大きい施工まで幅広く対応しています。

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止水栓とは?

止水栓とは?

はじめに、止水栓とはどのようなものなのかを説明します。

止水栓について、以下の2つに分けてご紹介します。

  • 止水栓の役割と使う目的
  • 止水栓と元栓の違い

止水栓の役割と使う目的

止水栓とは、水回りの給水器具の水道管の途中に取り付けられている栓のことを指します。水道メーターや、洗面所の収納キャビネットの中などに設置されていることが多いです。

この止水栓は、水回りのトラブルが発生した際にピンポイントで水を止めることができるという役割をもちます。家全体の水を止めずに、必要な箇所の水だけを止めることができるのです。

水漏れやパーツの交換などを行なう際、特定の箇所だけ水を止めて作業を進められます。

また、止水栓は水の出る量を調整して水圧のコントロールを行なうという役割ももっています。止水栓は、私たちが生活する上で大事な役割を担っているのです。

止水栓と元栓の違い

止水栓は、キッチンや洗面所など水回りのスポットごとに設置されているものです。

対して元栓は、家全体の給水を調整するためのものとなっています。元栓を閉めることで家の中の水の供給を止めることが可能です。

また、止水栓にもいくつか種類があるので、その役割や設置場所について以下をご覧ください。

種類 役割 設置場所
第一止水栓 宅内全体の水を止める元栓 敷地入口・水道メーター付近
副止水栓 建物単位や一部系統の水を止める 屋外壁際・床下など
局部止水栓 設備単位で水を止める トイレ・洗面台・シンク下など

第一止水栓

第一止水栓は、水道の配水管から住宅に水を引く給水管の最初に設置されています。道路と宅地の境界線から近い場所に設置されていることが多いです。

副止水栓

副止水栓は、建物ごとや一部系統の水を止めるときに役立つものです。水栓とは独立して、止水や給水のコントロールができます。

局部止水栓

局部止水栓は、キッチンや洗面所など設備ごとに設置されています。修理などを行なう際、局部止水栓を閉めると、その箇所だけ水を止めた状態にできます。

セーフリーWEB担当

セーフリーWEB担当: 「止水栓について事前に知っている人はどれくらいいるのでしょうか?

浜木さん:実際には多くの方が止水栓の存在や役割を知らないことが多いです。緊急時に備えて、止水栓の位置や使い方を予め知っておくと、トラブル時に迅速かつ冷静に対処できます。家庭内での情報共有も大切ですよ。

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止水栓が必要になるケース

止水栓が必要になるケース

止水栓には種類があり、それぞれ役割や特徴が異なります。

そこで次に、どのようなシーンで止水栓が必要になるのかについて考えてみましょう。以下に挙げるようなケースにおいて、止水栓が必要となります。

  • 水漏れが発生したとき
  • 旅行や出張などの長期不在になるとき
  • 蛇口や配管の交換工事のとき

それぞれのシーンについて、順に解説します。

 水漏れが発生したとき

水漏れが発生した際に止水栓を操作する場合があります。

水漏れが起きたとき、止水栓を閉めるとそこで水の供給を止められるので、それ以上被害が拡大するのを防げるのです。

水漏れ被害が広がり、自宅の壁や床、下の階などに影響が及ぶのを防げます。

 旅行や出張などの長期不在になるとき

旅行や出張で家を長期間空ける際も、止水栓を閉めておくと安心です。

留守中に水漏れが起きると、誰も気づかないまま被害が広がり、戻ったときには大きなトラブルに発展していることもあります。

あらかじめ止水栓を閉めておけば、万が一の水回りトラブルでも被害を最小限に抑えられます。室内への浸水を防げるだけでなく、余計な水道料金が発生する心配もありません。

 蛇口や配管の交換工事のとき

水回りの設備において蛇口や配管の交換工事を行なう際にも、止水栓の操作が必要です。

実際に止水栓を閉めて作業するのは工事を担当する業者ですが、設備ごとの局部止水栓や元栓の場所を知っておくと、案内がスムーズに進みます

工事のときは必要な箇所だけ水を止められるため、他の場所の水が使えないという事態を避けられます。しばらく時間がかかる工事であっても、生活への影響は最小限に抑えられます。

水回りの設備は経年劣化や急なトラブルで工事が必要になることもあるため、そのようなとき止水栓の場所を把握しておけば安心して工事を依頼できるでしょう。

設備別|止水栓の場所

設備別|止水栓の場所

家の中の水道設備には多くの場合、止水栓が設置されています。

そこで、設備ごとにどこに止水栓が設置されているのか詳しくみていきましょう。

住宅の水回り設備として以下の6つを挙げ、それぞれ止水栓の場所を解説します。

  • トイレ
  • キッチン
  • お風呂
  • 洗面台
  • 給湯器
  • 屋外水栓

トイレ

トイレの止水栓は、給水管の接続口の近くに設置されています。

タンク式トイレの場合は、便器の後ろ側にある給水管の接続部分や床などから伸びている給水管との接続部分に設置されているのが一般的です。

タンクレストイレに関しては、便器の側面にあるカバーパネルの内側に設置されている場合があります。

設置されている止水栓にも種類があり、ハンドルタイプやマイナス溝タイプなどが挙げられます。

キッチン

キッチンの止水栓は、シンクの下にある扉を開けたところに設置されています。シンク下の収納スペースにある物を退かすと、すぐに見つけられるでしょう。

キッチンで水漏れが発生したり部品の交換などを行なう際は、この止水栓を止めることから始めます。

お風呂

お風呂の止水栓は、蛇口本体の下あたりに設置されていることが多いです。水用とお湯用とで、止水栓が2つ設置されています。

蛇口本体の下に見当たらない場合は、浴槽や鏡の下にあるパネルの中に隠れていることがあります。

お風呂のリフォームや部品の交換、トラブルなどの際には、このあたりを調べて止水栓の場所を確認してみてください。

 洗面台

洗面台の止水栓は、洗面ボウルの下にある収納スペースの中に設置されています。

蛇口から伸びている給水管と給湯管に接続されている2本の止水栓が見つかるはずです。

収納スペースのない洗面台の場合は、壁や背面パネルのあたりに止水栓が設置されていることがあります。洗面台のタイプに応じてどこに止水栓があるのかを押さえ、実際に確認してみてください。

給湯器

給湯器の止水栓は、給湯器本体の下部分や側面、本体に給水する管の途中にあることが多いです。屋外に設置されている給湯器については、本体の下部に止水栓が付いているのが一般的です。

室内に設置されている給湯器の場合は、化粧カバーの中や側面に止水栓が付けられていることがあります。探しても見つからないときは、給湯器の説明書を確認するかメーカーに問い合わせてみてください。

 屋外水栓

屋外に備え付けられている散水栓や蛇口には止水機能が備わっていないので、元栓を閉めて水を止める必要があります。

元栓は玄関横や量水器ボックスなどに設置されているので、そちらを閉めて水を止めることになるのです。

屋外水栓の止水栓は、元栓のことであると理解しておきましょう。そのため、散水栓や外の水道の水を止めたいときは、元栓を閉める形になります。

止水栓のタイプと開閉時の回し方

止水栓のタイプと開閉時の回し方

止水栓は、設置されている場所やタイプによって特徴が異なります。開閉時の操作の仕方も変わってくるので、以下を参考にご自宅の止水栓についても調べてみてください。

外ネジ・内ネジ・ハンドルと、3つのタイプの止水栓について表にまとめました。

タイプ 特徴 回す量
外ネジ 溝が広く平ら、ドライバーで回す 約2〜3回転
内ネジ 溝が細く奥まっている、細いドライバーで回す 約2〜3回転
ハンドル レバーや丸ハンドル付き、手で回せる 約1/4〜1回転

外ネジタイプ

外ネジタイプは、配管から突出したタイプの止水栓でマイナスドライバーを利用して開閉します。

特に、トイレの止水栓でよく利用されるタイプです。溝にマイナスドライバーが入りにくくなっているなら、ゴムハンマーを利用しましょう。溝の上にドライバーをセットした状態で、ドライバーの柄を軽くゴムハンマーで叩きます。

内ネジタイプ

内ネジタイプは外ネジタイプと異なり、止水栓部分が突き出していないタイプですが、外ネジタイプ同様、マイナスドライバーで開閉します。

マイナスドライバーを差し込む溝が突き出ていないため、ドライバーを差し込みにくいものもあります。その場合は、マイナスドライバーではなく、水栓ドライバーを用意しておくと開閉しやすいです。

ハンドルタイプ

ハンドルタイプは蛇口のハンドルと同じで、開閉にドライバーなどの器具が不要なタイプです。開閉がしやすいため、ハンドルタイプに変更する方も増えています。

開閉しやすいのですが、まれに掃除をしているときに誤って閉めてしまって、水が出なくなるというトラブルが発生しやすいことがデメリットです。

掃除をしたあとは、必ず止水栓の位置を確認しましょう。

トイレの止水栓で特にお困りの方は以下の記事を参考にしてください。

止水栓を操作するときの注意点

止水栓を操作するときの注意点

止水栓を操作するとき、特徴を押さえて回し方を守るだけでなく、次に記載する注意点についても意識してみてください。

  • 固いときは無理に回さない
  • 開けすぎない・閉めすぎない
  • 開閉後は水の出る量を確認する

固いときは無理に回さない

止水栓は、普段回す機会が少ないので、サビや劣化で固着してしまっていることがあります。

この状態で力任せに回すと、内部の部品が損傷することがあり、止水栓の部分から水漏れを引き起こす原因になることがあります。

また、トイレなどに使われている外ネジ・内ネジタイプの止水栓では、ドライバーを差し込む溝がつぶれて余計に回せなくなり、止水が難しくなることも。

止水栓が固くて回らない時は、元栓を閉めるようにし、本格的な対応は業者に相談するようにしましょう。

開けすぎない・閉めすぎない

止水栓はタイプによってドライバーやハンドルで開閉ができる仕組みになっていますが、開けすぎや閉めすぎには注意が必要です。

開けすぎると水の勢いが強くなり、少しの操作でも水が大量に出やすくなり、無駄な水道代につながる可能性があります。

一方で、固く締め込みすぎると内部のパッキンなどが損傷し、止水栓の部分から水漏れを引き起こす場合があります。

止水栓は開けすぎず、閉めすぎず。適度な位置で調整することが大切です。

 開閉後は水の出る量を確認する

止水栓を操作した後は、水の出る量や勢いを必ず確認しましょう。

閉めすぎれば水の出が弱くなり、開けすぎれば勢いが強くなりすぎます。普段の使い心地が変われば、日常生活に不便が出るだけでなく、水道代がかさむ原因にもつながります

止水栓を開閉した後は、蛇口をひねって実際の水量を確かめておくと安心です。

止水栓が回らないときの原因

止水栓が回らないときの原因

止水栓は、いざ開閉しようとしても回らないことがあります。その原因には、以下の3つが考えられます。

  • 固着による動作不良を起こしている
  • ネジ頭の溝が変形している
  • 回し方が間違っている

固着による動作不良を起こしている

止水栓が回らないとき、固着による動作不良を起こしている可能性があります。

長期間使っているなかでサビや汚れが付着していたり、パッキンが劣化しているなどによって固着することがあるのです。

水道水に含まれるミネラルなどが結晶化して付着し、回らなくなるケースもあります。

固着してうまく動かないときは、汚れの除去や潤滑油をさすなどで操作してみてください。

ただし、無理に回そうとすると破損に繋がるので、固くて回せないときは専門業者に相談しましょう。

ネジ頭の溝が変形している

トイレに使われることが多い、外ネジ・内ネジタイプの止水栓は、固着以外にもネジ頭の溝の変形や溝がつぶれて回しにくくなっているのかもしれません。

その場合はネジすべり止め液を使用することで、回せるようになることがあります。

マイナスドライバーとの摩擦力が高まることで、グリップが効くようになり、止水栓を回しやすくなります。

ただし、変形やつぶれの状態によっては効果が薄いこともあるので、専門業者に相談して対応してもらうようにしましょう。

回し方が間違っている

止水栓を回す方向が間違っているために、回らないということがあります。

回らないときは一旦中止して、方向を確認してください。

止水栓は、右に回すと閉まり、左に回すと開くようになっており、蛇口と同じ要領で操作できます。

回す方向は、ハンドルタイプ・外ネジ・内ネジも共通です。

ただし、開けすぎや閉めすぎには注意しましょう。

 どうしても止水栓が回らないときの対処法

 どうしても止水栓が回らないときの対処法

いろいろな方法を試してみたけれどどうしても止水栓が回らない、そのようなときは次に挙げる2つの対処法を実践してみてください。

  • 元栓を閉める
  • 水道修理業者に相談する

対処法について、1つずつ解説します。

元栓を閉める

止水栓が回らないときは、元栓を閉めるようにしましょう。

元栓を閉めることで、家に供給されている水が止まってしまいますが、どうしても止水栓が動かない場合には元栓を閉めるのがベストです。

元栓は、戸建て住宅かマンション・アパートかで設置場所が異なるので確認しておきましょう。

戸建て住宅

戸建て住宅の元栓は、敷地内に埋め込まれている水道メーターのところに設置してあります。メーターの横にハンドル式の元栓があるため、それを時計回り(右方向)に回すと閉めることが可能です。

マンション・ アパート

マンションやアパートなどの集合住宅の場合、元栓は通常玄関横のパイプシャフトの中に設置されています。

水道の元栓を開閉するハンドルが見つかるはずです。扉に鍵がかかっているときは、管理人や管理会社に問い合わせてみてください。

水道修理業者に相談する

止水栓を操作したいけれど回らない、元栓もうまく操作できないというときは、水道修理業者に相談してみてください。

止水栓や元栓がうまく回せないときをはじめ、様々な水回りのトラブルに駆け付けてくれます。

無理に動かそうとするのは避け、速やかに業者に相談すると良いでしょう。

セーフリーWEB担当

セーフリーWEB担当:災害時に備え、元栓の位置を確認することは重要ですか?

浜木さん:実際には多くの方が止水栓の存在や役割を知らないことが多いです。緊急時に備えて、止水栓の位置や使い方を予め知っておくと、トラブル時に迅速かつ冷静に対処できます。家庭内での情報共有も大切ですよ。

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止水栓のメンテナンス方法

止水栓のメンテナンス方法

止水栓は、水回りのトラブルに対処する際開閉を行なう必要がある重要な箇所です。

しかし、状況によっては回せないこともあります。そのような事態を避けるため、定期的に止水栓のメンテナンスもしておきましょう。

ここでは、止水栓のメンテナンス方法についてご紹介します。

  • 開閉動作をまめに行なう
  • 汚れを定期的に除去する
  • 固着防止のため潤滑剤を使用する

開閉動作をまめに行う

止水栓をスムーズに動かすためには、日ごろから開閉動作をまめに行なっておくのがよいでしょう。固着して回らなくなるのを予防できます。

開閉動作をして確認を行なう際、勢いよく開けたり閉めたりするのは注意してください。

止水栓に負担がかかってしまうので、無理のない範囲で開閉動作を行ない、止水栓をいつでも操作できる状態にしておきましょう。

汚れを定期的に除去する

止水栓の開閉動作をまめに行なうのと合わせて、汚れを定期的に除去しておくことも大切です。

サビや水道水に含まれるミネラル分などによる汚れが付着しやすいので、その汚れをこまめに掃除しておくと止水栓が回らないなどのトラブルを予防できます。

止水栓の開閉動作を確認する際に、汚れも掃除しておくと良いでしょう。

固着防止のため潤滑剤を使用する

止水栓は、固着により開閉できなくなる場合があります。

いざ回そうとしたときにうまく動かないという事態を避けるため、潤滑剤を使用しておく方法もあります。

使い方としては、止水栓に付着している汚れをきれいに拭き取り、潤滑剤をハンドルや外ネジ・内ネジ接続部の隙間に吹きかけて使用します。

この際、すぐに回すのではなく2,3分待って、浸透してから操作するようにしましょう。

ただし、止水栓内部の部品の劣化に繋がるので、使い過ぎには注意してください。

 止水栓と元栓の場所・使い方を知っていれば水回りトラブルも安心

止水栓とは何なのか、特徴や役割、動かし方や注意点などを詳しく解説しました。元栓の場所や使い方も知っておくと、水回りのトラブルが発生したときに冷静に対処できます。

止水栓や元栓の場所がわからない、開閉ができないなどでお困りの際は水道修理業者に相談する方法もあります。『水道修理のセーフリー』では、水道修理業者の口コミやサービス内容、料金などを多数掲載中です。

エリアやトラブル内容からも絞り込めるので、効率よく優良業者に出会えます。止水栓や元栓のことでお困りなら、ぜひ一度ご相談ください。

 

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止水栓についてのよくある質問

  • 止水栓とは何ですか?元栓とはどう違うのでしょうか?

    止水栓とは、特定の設備や場所の水を止めるためのバルブです。例えばトイレや洗面台の下にある小さなハンドルやネジ式の部品がそれにあたります。

    一方で元栓(第一止水栓)は、宅内全体の水をまとめて止めるためのもので、敷地の入口や水道メーター付近に設置されています。

    元栓は「家全体」、止水栓は「個別の設備」という違いを理解しておくと、トラブル時にどちらを操作すればよいか迷わず対応できるでしょう。

  • 止水栓はどこにありますか?見つからないときはどうしたらいいですか?

    多くの住宅では、止水栓は水回り設備の近くに設けられています。

    トイレなら便器横、キッチンや洗面台はシンク下の収納内部に、浴室なら給湯器の近くにあることが一般的です。

    ない場合や見つけにくい場合もあるので、その場合は、水道メーター付近の元栓を操作することで止水することができます。

    止水栓が見当たらない、もしくは動かない場合は、無理に探さず専門業者に相談するとスムーズです。

  • 止水栓を開ける・閉めるとき、どのくらい回すのが正しいのですか?

    止水栓の回す量はタイプによって異なります。

    トイレの止水栓に使われることが多い、外ネジタイプや内ネジタイプは、ドライバーを差し込んで2〜3回転程度が目安。

    ハンドル型の場合は1/4〜1回転程度が適切です。

    開けすぎると水の勢いが強すぎて使いづらくなり、逆に閉めすぎると水量が足りず使いづらくなります。

    止水栓を調整したあとは蛇口を開けて、水の出方を確認しておきましょう。

  • 止水栓が固くて回らないときはどうすればいいですか?

    長期間使っていないと固着して回せなくなることがあります。このとき無理に力を加えるとネジ頭の溝がつぶれたり、内部のパッキンやスピンドルを壊してしまう恐れがあります。

    対応としては、家全体の元栓を閉める方法や、少量の潤滑剤を使ってみる方法があります。ただし改善しない場合はそれ以上触らず、水道業者に依頼するようにしましょう。自己判断で強引に回すよりも、早めに専門家に任せる方が安全です。

  • 止水栓はメンテナンスが必要ですか?普段の生活で気をつけることはありますか?

    止水栓は普段はあまり意識されませんが、長く放置すると固着や部品の劣化が進みやすくなります。

    ときどき軽く開閉して動作確認をしておくと、いざというときスムーズに操作できます。

    表面にほこりや汚れがたまっている場合は拭き取り、必要に応じて潤滑剤を少量使うのも有効です。

    また、水漏れや操作のしづらさを感じたら早めに点検を依頼すると安心です。日常的に状態を把握しておくことが、トラブル防止につながります。

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