トイレに油を流すと詰まる！油を流さないのにつまりが起きる原因・解消法も紹介

トイレに油を流すとつまりになる

油をトイレに流すと、トイレつまりの原因になるので絶対しないでください。

「油は液体なので、水と一緒に流されていく」と思う人もいるかもしれません。しかし、油は水より軽いので、水が流れても排水管に残りやすいのです。

また、冷たくなると周りの他の汚れを取り込んで、固くなります。固くなった油汚れは、簡単に取れないので注意が必要です。

使った油は正しい方法で処理しましょう。

油の正しい処理の仕方4選

油の正しい処理方法をご紹介します。

• 新聞紙やキッチンペーパーに油を吸わせてポリ袋に入れて捨てる
• 牛乳パックにキッチンペーパーなどを入れて冷ました油を注ぐ
• 固めるテンプルなど凝固剤で固めて捨てる
• 片栗粉を入れて固めて捨てる

新聞紙等に吸わせる場合は、油が冷めてから処理します。一方、固める方法で処理するなら、油が熱いうちに処理してください。

いずれの場合も指定されたゴミ袋に入れて、燃えるゴミの日に指定された曜日・時間を守って、ゴミ収集場に出しましょう。

自治体によっては、油を資源ゴミとして回収しています。油の捨て方は自治体によって異なるので、自治体の公式サイト等で確認してください。

油によるトイレつまりを解消する方法

油汚れが原因でトイレつまりが発生した場合の、簡単な解消方法をお伝えします。油によるトイレつまりを解消する方法は、以下のとおりです。

• お湯を勢いよく注ぐ
• 重曹を使って油分を分解する
• 台所用洗剤で油汚れを解消する

それぞれの方法を具体的に説明していくので、お試しください。

お湯を勢いよく注ぐ

油汚れはお湯で取れやすくなるので、お湯を利用しましょう。バケツで勢いよく注ぐことで、温度と水圧の両方の効果が期待できます。

【お湯を流してトイレつまりを解消する手順】

• バケツに50℃前後のお湯を用意する
• 便器内の溜まっている水（封水）を汲み出して水位を低く調節する
• 勢いよく、バケツのお湯を便器に注ぎ込む

熱湯を絶対に使わないでください。熱湯を注ぐと、陶器製の便器にヒビが入る可能性があります。指を数秒間入れて我慢できる程度の、ちょっと熱いなというお湯が理想的です。

以下の記事では、お湯だけを使ったトイレつまり解消法について、詳しく説明しているので参考にしてください。

重曹を使って油分を分解する

重曹は弱アルカリ性の物質なので、酸性の油汚れに効果が期待できます。キッチンにいつも用意しておくと、簡単に油汚れを分解できるのでおすすめです。

それでは、重曹を使ったトイレつまり解消方法を紹介します。

【用意するもの】

• 重曹：100ml（95g）
• 50〜60℃のお湯
• 便器の中の水を汲み出すプラスチック容器、ポンプなど

沸騰したお湯に同程度の水を入れると、簡単に50〜60℃のお湯を準備できます。

【重曹を使ったトイレつまり解消の手順】

1. トイレの換気をよくする
2. 便器内の水を汲み出して、普段の水位くらいまで調節する
3. 重曹を回しかけるようにして便器内に100ml入れる
4. 50〜60℃のぬるま湯を注ぐ
5. 1時間ほど放置する

つまりが解消したかどうかを水を流して確認します。

下記の記事では、お湯・重曹・クエン酸を使ったトイレつまり解消法を詳しく説明しているので、参考にしてください。

台所用洗剤で油汚れを解消する

油まみれのフライパンや食器を洗う際に使う食器用洗剤も、油汚れの強い味方です。食器用洗剤は、家に常備されていることが多いため、油が原因のトイレつまりにすぐに対応できます。

食器用洗剤は、中性タイプと酸性対応がありますが、トイレには中性タイプを使ってください。

【用意するもの】

• 余分な水をすくい出すためのプラスチック容器や給油ポンプなど
• 食器用洗剤：100ml
• 50℃～60℃のお湯

【食器用洗剤でトイレつまりを解消する手順】

1. 便器内の水を、使い捨てコップや給油ポンプで普段の水位まで減らす
2. 便器に食器用洗剤を100ml注ぐ
3. 便器に50℃～60℃のお湯を注入する
4. そのまま25分前後、放置する

水を少しずつ流してみて、つまりが取れているか確認しましょう。

洗剤を使ったトイレつまり解消方法については、下記の記事で動画を紹介しています。

トイレに油を流さないのに油でつまる原因

トイレに油を流してなくても、油が原因でトイレつまりが起きるケースもあります。以下のような原因でも、油でトイレつまりが起きるので注意が必要です。

• 食べ物を便器に捨てる
• トイレで嘔吐する
• 病気や薬の服用で排泄物に油が混じる
• 排水管が繋がっているキッチンのつまりがトイレにも影響
• 以前住んでいた人の油汚れの影響

それぞれについて、具体的に説明していきます。

食べ物を便器に捨てる

夏場は生ごみが腐りやすく悪臭の原因になるため、残った食べ物を便器に捨ててしまう方がいらっしゃいます。わずかな油でも徐々に蓄積していき、完全に詰まってしまうので、食べ物を便器に捨てないようにしましょう。

ラーメンのスープやドレッシングといった液状の食べ物も油が含まれているため、冷えると脂が固まってしまいます。液体上の食べ物は流れてしまいそうな気がして、罪悪感なしに流してしまいがち。注意しましょう。

食べ物そのものも、つまりの原因になるので、便器に食べ物を捨てずに燃えるゴミとして捨ててください。生ゴミをお茶がらやコーヒーカスと一緒にすると、悪臭を抑えられます。

トイレで嘔吐する

体調が悪いときや酔っ払ったときに、トイレで吐いてしまう方は多いようです。吐瀉物は、生ゴミよりも形を失って液体に近い状態になっているので、つまりの原因にならないと思ってしまうかもしれません。

しかし、吐瀉物には、胃で消化しきれなかった油分がたっぷり含まれています。特に居酒屋で飲み、揚げ物メニューをたくさん食べていると、油を多量に含んでいます。

トイレで嘔吐すれば水を流すだけで手軽ですが、必ず洗面器などに新聞紙を敷いて嘔吐しましょう。吐瀉物はそのまま新聞紙に包んで、生ゴミと同様に燃えるゴミとして処分します。

吐瀉物・嘔吐物によるトイレつまりは、以下の記事で対処法をまとめています。

病気や薬の服用で排泄物に油が混じる

油汚れに気をつけて、便器にも余計なものを流さないようにしているのに、油が排水管に蓄積するケースもあります。その場合は、以下のような原因で大便に油が含まれているのかもしれません。

• 肥満症・メタボリック症候群に対応する抗肥満薬の服用
• 膵臓の病気
• 消化不良

抗肥満薬の影響であれば、薬の服用を減らすために油の摂取量を減らしていきましょう。

膵臓の病気や消化不良の可能性があるなら、すぐに医師に相談が必要です。迅速に対応すれば、治癒もそれだけ早くなります。

排水管が繋がっているキッチンのつまりがトイレにも影響

水回りごとに汚水桝（排水桝）が設置されているので、キッチンの油はキッチンの汚水枡で処理されるはずです。しかし、汚水桝は、排水管で繋がっているので、お互いに影響を及ぼしてしまうケースがあります。

特にキッチンに流した油が完全に冷めていないと流れやすく、キッチンの排水管のつまり原因にはならない可能性も。そのまま流れて、トイレの排水管に止まってしまうと、トイレつまりの原因になってしまいます。

トイレつまりの原因に心当たりがない場合は、他の排水口からの異物が原因になることも少なくありません。汚水桝を確認して、不具合が生じてないかを確認してみましょう。

汚水枡の仕組み・確認方法（掃除方法）を知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。

以前住んでいた人の油汚れの影響

中古の家や賃貸の場合は、以前に住んでいた人が捨てた油汚れが排水管奥に残っている可能性があります。油汚れは少しずつ蓄積し、排水管にこびりついているので、自然に取れることはありません。

すでに汚れている排水管なら、ちょっとしたつまりの原因が流れるだけでつまりが生じます。長期間にわたって少しずつ蓄積された油汚れは、排水管の洗浄を業者に依頼してスッキリ取り去りましょう。

プロの行う高圧洗浄はどのようなものか、料金などの情報も含めて以下の記事が参考になります。費用を抑える方法も記載しています。

トイレつまりの原因が油かどうかを汚水桝で確認

まずは、汚水桝（排水桝）と屋外配管を確認してみましょう。

汚水桝は、敷地内の地面に点在しています。植木鉢などが上に置いてある可能性があるので、敷地内に置いてあるものを移動して探してください。

長い間、汚水桝のメンテナンスをしていないと、風で土がかぶさり草が生えている可能性もあります。

汚水桝のフタを見つけたら、次はフタを開けて内部を確認します。

汚水桝のフタは、取っ手がついているタイプなら軍手をして引っ張るだけですが、取っ手がない場合はマイナスドライバーが必要です。汚水桝のフタの切り欠き部分にマイナスドライバーを差し込んで、テコの原理で開けましょう。

フタを開けたら、汚水枡の内部を確認します。

以下のポイントを確認すると、油汚れがつまりの原因かどうか判断できます。

• 水が濁っている
• 独特の悪臭がする
• 白い「オイルボール」が浮かんでいる

「オイルボール」とは、油が固まってできるかたまりです。もしオイルボールを見つけたら、確実に原因は油汚れなので、迅速に対応しましょう。

汚水桝のつまりについては、以下の記事で掃除方法や予防方法を紹介しています。

頑固な油汚れのトイレつまりは業者に依頼する

頑固な油汚れで、解消してもすぐにトイレつまりが再発するなら、根本的な対応が必要です。つまりが解消できないときは、無理をせずに、すぐに信頼できる水道修理業者に相談してください。

業者への依頼がおすすめの理由

油が原因でトイレつまりが起きたら、水道修理業者への依頼がおすすめの理由は、以下の通りです。

• 業者用の道具・薬剤で適切に対応してくれる
• 高い技術を駆使して短時間で修理できる
• 汚れや悪臭を我慢しなくて済む

高圧洗浄機やトーラーなど、専門の業者が使える機器類はパワーが違います。ピンポイントで強力にアプローチするので、短時間で修理が終わります。

また、無理をして修理しようとすると、悪化させてしまうかもしれません。トイレつまりの修理料金は、悪化すればするほど高額になるので、早めに業者に相談してください。

業者に依頼した場合の作業と相場料金

トイレつまり解消を業者に依頼した際の料金相場を紹介します。

上記の作業料金以外に、基本料金や出張費、休日の割増料金などが業者によってはかかります。作業に関係ない料金なので、問い合わせ時に確認しておくと安心です。

排水管の状態やトイレの設置場所などで、料金は上下します。もっと具体的な料金を知りたい方は、簡易水回りトラブル診断をご利用ください。8つの質問に答えるだけで、約30秒で修理料金の概算を計算します。

【無料】簡易水回りトラブル診断を使ってみる

業者選びで気をつけたいこと

以下のポイントを押さえて、信頼できる業者を選びましょう。

• 実績のある業者を選ぶ
• 口コミ高評価の業者を選ぶ
• 相見積もりをして、比較して業者を選ぶ

見積もり後に契約を急かせる業者は、信用できません。利用者の質問に丁寧に答えて、じっくり検討させてくれる業者がおすすめです。

業者選びに不安のある方は、以下の記事を参考にしてください。業者の選び方を詳しく解説しています。

油が原因のトイレつまりでお困りなら

頑固な油汚れによるトイレつまりは、ご自分で対処しようとすると時間がかかります。信頼できる水道修理業者への依頼がおすすめです。

『水道修理のセーフリー』では、トイレつまり解消や排水管清掃におすすめの業者を多数掲載しています。

無料コンシェルジュにご相談いただくと、お住まいの地域で優秀な業者を紹介できますので、気軽にご利用ください。

無料コンシェルジュに相談してみる