2019.08.30 2023.01.06
トイレつまりの直し方を10種類紹介します。
簡単にできる一般向け用の直し方と、DIYに慣れているプロ用の直し方に分けて説明しています。
トイレがつまると余計なことをして悪化させてしまうことがあり、注意が必要です。落ち着いて原因を見極めて、これからご紹介する方法を試してみてください。
トイレつまりの主な原因や見極め方、そのまま放置しておいても大丈夫なケースなどについても詳しく説明しますので、参考にしてください。
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記事の内容
トイレつまりが起こる4つの前兆
ここではトイレがつまる以下のような4つの前兆をお伝えします。
- 便器内の水が流れにくい
- 水を流すと便器の水位が上がる
- タンクからの水流が少ない
- 水を流した時に異音がする
このようなことが起きていないか確認してください。それぞれについてさらに詳しく解説します。
前兆1:便器内の水が流れにくい
トイレの水を流したときに、タンクから便器には正常に水が流れてくるが、便器から排水管への流れが悪いという前兆があります。
- 排水管に水は流れるが時間がかかる
- 一旦便器内の水位が少し上がる
上記のような現象が見られる場合は、便器もしくは排水管に異物があり、それが水の流れを妨げている可能性があります。しかし、その異物が水路を完全に塞いでいるわけでないので、スムーズではないにしても水は流れるという状態です。
この状態であればトイレを使用することはできるので放置されがちですが、他の異物を巻き込むことで水路を完全に塞いでしまうことになりかねません。
もし、便器から排水管への流れが悪い状態を放置すると、次の前兆に発展してしまいます。
前兆2:水を流すと便器の水位が上がる
トイレの水を流したときに、便器内の水位が普段よりも上昇するという前兆です。この前兆が見られる場合は、便器の中もしくは排水管に異物がつまっている可能性があります。
便器の水位が高くなっているときは、一旦水位の変化を見守りましょう。
次第に水位が下がる
トイレの奥に異物が詰まっているものの、わずかに水が流れる隙間が存在していることがわかります。つまりの原因によっては自然と解決するので、様子を見て、状況が変わらない場合は対応が必要です。
水位がまったく変わらない
水位に変化が見られないなら、完全に異物がつまっている状態です。水を流したりラバーカップ(スッポン)などで水を押し込んだりしがちですが、原因がわからないのに闇雲に対応するのはやめましょう。
運良く解決する場合もありますが、異物が押し込まれて悪化してしまう可能性があるためです。
トイレがつまることで焦りが出てしまうかもしれませんが、原因を把握して原因にあった直し方を施すことが重要です。
前兆3:タンクからの水流が少ない
トイレの水を流したときに「水の勢いが弱い」と感じたら、便器に問題があるのではなく水をためているタンク側に原因があります。
タンクからの水流が少ない原因は、次の2つが考えられます。
- タンクに基準量の水が溜まっていない
- タンクから便器への水の流れを妨げている異物がある
この前兆が見られても、便器内でつまりを起こす直接的な原因にはなりません。しかし、汚物を流すための水流が足りず、排水管や便器内部でつまりを起こす危険性を高めてしまいます。
このように水流が少ない場合は、タンク内のフロート弁(ゴムフロート)が機能していないなど、タンク内部で問題が起こっている可能性があるので、タンク内を確認しましょう。
前兆4: 水を流した時に異音がする
トイレで水を流したときに「ゴポゴポッ」といった異音がすることがあれば要注意です。
水を流した時に異音がする場合、異音が発生している箇所でつまりや損傷が起きている可能性があります。
トイレで異音がするのは主に次の4ヶ所です。
- 便器の中
- 便器の下の方
- タンクの中
- ウォシュレット
これらの場所からの異音は、何らかの異常が出ているサインであると考えられます。現時点で支障がなくても、放っておくと後からトラブルが大きくなるケースも少なくありません。
異音が発生した場合は、その症状(音と継続時間)をよく観察した上で、異音が聞こえる箇所の調査などをできる範囲で行ってみてください。ただし、排水管に異常があると感じたら、業者や専門家に相談しましょう。
トイレつまりの3つの要因と対策
トイレつまりは次の3つの要因が関わっています。
- つまりやすい箇所
- 水流の弱さ
- 異物の混入
以上の3つの要因について詳しく解説していきます。
原因1: つまりやすい箇所
まず、どの部位でトイレつまりが起こりやすいのかを解説します。
堰(せき)
トイレの「堰(せき)」は排水路の中でも特に狭く、急カーブになっているため異物がつまりやすい箇所です。実際に堰がトイレつまりの最多の原因となります。
排水口の手前
排水口の手前には小さなくぼみがあり、ここには常時水が溜まっています。このくぼみに異物が引っかかり、トイレがつまってしまう原因になることがあります。
排水路
トイレの便器の中には、排水管に水が流れるまでの途中に「排水路」と呼ばれる曲がった通り道があります。この排水路には、水などがなく空気の層があります。汚れがたまりやすく、トイレつまりの原因となります。
排水管
排水路を垂直に通り抜けると、トイレ本体から排水管に移ります。排水管でのつまりはラバーカップの圧力も届き難く、専用のつまり解消道具、便器脱着の作業が必要なこともあります。
原因2: 水流の力が弱い
トイレを流した時の水流の弱さも、トイレつまりの原因になります。
節水のために、以下のようなことをしていませんか?
- 大便をしたあとに小の方にレバーを引いてしまう
- 節水目的でトイレのタンク内にペットボトルを入れる
水流が弱いと大便が流れず、トイレつまりの原因になってしまいます。トイレの内部は複雑な構造になっていて、確実に排泄物を流せるように設計されているので、十分な水を使うようにしましょう。
原因3:異物の混入
水洗トイレに流せるのは、基本的に排泄物とトイレットペーパーだけです。排泄物とトイレットペーパー以外の異物を流してしまうと、トイレがつまってしまいます。
小さな異物ですとそのまま流れてしまうので放置しがちですが、異物にトイレットペーパーが引っかかり、排水できなくなることでトイレつまりが起こります。トイレに異物を落としてしまったら、ゴム手袋やトングなどを使って可能な限り拾い上げるようにしましょう。
また、普段からトイレには必要なものを持ち運ばないよう気をつけて、トイレットペーパー以外の物は流さないよう注意してことも重要です。
トイレつまりの原因9つの異物と解消法
では、具体的にどのような物がトイレつまりの原因になるのか見ていきましょう。主な9種類の原因について一つ一つ見ていきます。
原因1:トイレットペーパー
水に溶けやすくトイレに流しても問題ないとされているトイレットペーパーも、つまりの原因になることがあります。
トイレットペーパーがつまりの原因になるのは、トイレットペーパーを一度に大量に流した場合です。トイレットペーパーは基本的に水に溶けやすいですが、大量に流してしまうと溶けきらず、排水管などに滞留してしまいます。
トイレットペーパーが別の異物に絡まっていなければ、以下の直し方で解決するでしょう。
- 時間を置く
- バケツの水を使う
- ぬるま湯で溶かす
- ラバーカップ(スッポン)を使う
また、海外製で粗悪品のトイレットペーパーは水に溶けにくいものもあるので、分けて流すなどしてつまらせないように注意してください。
原因2:ティッシュペーパー
お家のトイレットペーパーが切れてしまったときに、代替品として使いがちなのがティッシュペーパーです。
トイレットペーパーとティッシュペーパーは”ほぼ同じ物”として考えてしまいがちですが、ティッシュペーパーはほぐれにくい繊維構造なので、トイレットペーパーと同じ感覚でティッシュペーパーを流してしまうとつまりの原因となります。
もし、ティッシュペーパーを使う場合は、少量ずつ使うか燃えるゴミとして処分してください。
ティッシュペーパーが原因のトイレつまりの直し方は以下のとおりです。
- ラバーカップを使う
- 洗浄剤を使用して溶かす
- ぬるま湯で時間をかけて溶かす
原因3:流せるトイレクリーナー
各社からトイレに流せるトイレクリーナーが販売されていますが、これもトイレつまりの原因になります。
”トイレに流せる”と記載されていれば基本的に大丈夫なのですが、一度に大量に流してしまうとトイレがつまる可能性があります。
トイレクリーナーによるつまりは以下の直し方を試してください。
- 洗浄剤で溶かす
- ぬるま湯で少しずつ溶かす
原因4:生理用ナプキン・おむつ
生理用ナプキンやおむつは水によって溶けることはなく、逆に水を吸って膨らみます。そのため、トイレの水を流すと水を吸収してしまうため、かなり危険です。絶対水を流さないようにしましょう。
さらに、生理用ナプキンやおむつがつまったまま放置すると、時間が経つごとに取りづらくなります。
生理用ナプキン・おむつが原因なら、直し方は次のとおりです。
- 取り出せる状態:ゴム手袋をしてできるだけ早く取り出す
- 奥に入り込んだ状態:ワイヤーブラシなどを使用して取り出す
原因5:おしり拭き
おしり拭きは、水に流せるタイプと流せないタイプがあります。使用前に水に流せるかどうか必ずチェックして、流せない場合はゴミ袋に詰めて処分してください。
もし、おしり拭きが原因でつまってしまった場合の直し方は、次の方法を試してください。
- ラバーカップを使う
- 洗浄剤を使用する
- おしり拭きが水に溶けるタイプなら、ぬるま湯を使用する
原因6:スマホ・財布などの小物類
スマホや財布、ハンカチ、ライターといった小物類はポケットから落ちてしまったり、手から滑り落ちたりしてしまうというパターンが多い物です。
ここで一番やってはいけない行動は、小物を奥に押し込んでしまうこと。例えば、ラバーカップを使うと余計奥に押し込んでしまうので、絶対に使ってはいけません。
小物類を落としてしまったときの直し方は
- ゴム手袋をして、便器に手を突っ込んで直接異物を取り出す
- 奥に入り込んだら水道修理業者に相談
外からは見えないくらい奥に入り込んだら、無理をせず業者への依頼がおすすめです。
原因7:キャップやおもちゃのパーツ
消臭剤などのキャップやおもちゃのパーツといった、小さな物がトイレに落ちてしまうことも少なくありません。
このような小さな物の厄介な点は、トイレに落ちてしまったと気付きにくいことです。
もし、お子さんが何か小さな物をトイレに落としてしまったり、キャップなど小さな物がなくなっている場合はむやみにトイレの水を流さないようにしましょう。また、ラバーカップで水で押し込むのも厳禁です。
対処法としては、取り出す方法が基本になります。小さなものが落ちたときは以下のような道具を使いましょう。
- 真空パイプクリーナーで取り出す
- ワイヤーブラシで取り出す
原因8:食べ残しや嘔吐物
食べ残しや嘔吐物をトイレに流す方が時々います。しかし、嘔吐物や食べ残しはトイレつまりの原因です。
食品の油分が便器の内部や排水管に付着して、水の流れを悪くしてしまうんですね。
ただ、緊急事態でトイレに嘔吐した場合は、普段より念入りに水を流して油分を流すようにしてください。
食べ残しや嘔吐物でつまったときは、次の直し方がおすすめです。
- ラバーカップを使う
- 真空式パイプクリーナーを使う
- 油汚れに強い重曹を使う
周囲の汚れを拭いたトイレットペーパーなどを一緒に流すとつまりやすくなるので、嘔吐物とトイレットペーパーは別々に流しましょう。
原因9:ペットのトイレ砂
猫などのトイレ砂は、トイレに流すことができるタイプでも注意が必要です。砂に以下のものが混じり、つまってしまうことがあります。
- 猫の毛
- 異物・ゴミ
- 排泄物
また、一度に大量の砂を捨てることもトイレつまりの原因です。
トイレ砂でトイレつまりが起きた場合は、以下の直し方を試しましょう。
- ラバーカップで配管につまった砂を引っ張り出す
- ワイヤーブラシでこすり落とす
- 水道修理業者に依頼する
放置して直る・直らないトイレつまりの原因
トイレつまりの原因は、次の2種類に分けることができます。
- 放置して直るつまり
- 放置では解消しないつまり
どのようなトイレつまりのときに放置していいのか、逆にどんなトイレつまりの原因が放置NGなのか、それぞれについて詳しく解説します。
放置してもOKなトイレつまりの原因
次に該当するトイレつまりの原因は、放置しても自然に直ることがあります。
- トイレットペーパー
- 排泄物
- 水に流せるティッシュペーパーやお手拭きシート
以上のような元々トイレに流せるものなら、時間の経過とともにつまりの原因が溶けて問題が解消することがあります。
ただし、大量のトイレットペーパーや排泄物を流した場合や、トイレットペーパーを芯ごと流したようなケースでは、放置しても自然に直らないこともあります。
自然に直らない場合は、この後ご紹介する直し方を試してみてください。
放置で悪化するトイレつまりの原因
次に該当するトイレつまりの原因は、放置しておくと悪化する恐れがあるので早急な対処が必要となります。
- オムツ
- ナプキン
- スマホ
- メガネ
- ペン
- ボタン
- その他トイレに流れない固形物
オムツやナプキンは水に溶けるどころか、水を吸収して2、3倍に膨れ上がるので放置しておくと、どんどんトイレつまりが悪化してしまいます。
また、スマホやメガネなどの固形物は排水管の奥でつまってしまうと取り出しが困難になり、最悪の場合便器を一旦取り外して修理しなければいけません。
上記に該当するものがトイレつまりの原因の場合は、早急に対処するか『水回りの専門業者』を呼んでトイレを修理してもらいます。
すぐに試せる!トイレつまりの直し方7つ:一般向け
トイレつまりの直し方を、はじめての方でもできる【一般の方向け】と少しハードルの高い【プロ向け】に分けて解説します。
トイレつまりを直す10種類の方法を解説するので、原因に合致して失敗しそうではないものを実行してみてください。
ここではまず【一般の方向け】の7種をご紹介します。
直し方1:バケツで水を流す
トイレットペーパーなど、本来であれば水に溶けるはずのものがつまった時に効果的なのは、バケツで水を流す直し方です。
バケツで水を上の方から流し落とし、便器の水溜りに水の動きや隙間を作り出して溶けやすくしましょう。
ここでは次の3つポイントに気をつけてください。
- バケツの水を一気に流さない
- 便器の水位が高い場合は水を減らす
- つまりが解消していないのに水を流さない
バケツの水は、高い位置から勢いが付くように流し落とします。低い位置から一度に流しても塊状になったトイレットペーパーは溶けにくいので、徐々に時間をかけて溶かしていくイメージで水を流してください。
また、便器の水位が高く水の量が多いと、塊状になったトイレットペーパーまで水の勢いが届きません。水を汲み出し便器の水位を低くしてから、バケツで水を流すようにしましょう。
直し方2:ぬるま湯を入れる
トイレットペーパーなど、お湯でふやけて溶けやすい物が原因なら、ぬるま湯を流してつまりを解消します。
この直し方のポイントも3つあります。
- 熱湯は使わない
- ぬるま湯と放置を繰り返す
- 洗浄剤や重曹と併せて使う
トイレは陶器でできていて、そこに熱湯を加えると熱膨張を起こし、ひび割れや破損の原因となります。お湯の温度は熱すぎない45℃程度にしてください。
また、ぬるま湯を連続で流すのではなく、一旦放置することでつまりが解消されるケースもあります。一度ぬるま湯を流したら30分放置するを繰り返してみてください。
そして、お家に洗浄剤や重曹があるなら、ぬるま湯だけを入れるよりも早くトイレつまりが解消される可能性があります。
直し方3:食器用洗剤を使う
水に流せるものがつまっているときは、お湯だけでなく、食器用洗剤も一緒にトイレに入れるとつまりが解消されやすくなります。
食器用洗剤とお湯を使ったトイレつまりの直し方は、次の手順で行います。
- 便器内の水位を調整する
- 食器用洗剤約100mlを便器に入れる
- 45℃くらいのお湯を注ぎ20〜30分放置する
便器内の水が多すぎると食器用洗剤が薄くなりすぎるので、水が溢れそうな場合は、給油ポンプなどを使って水を汲み出してください。
直し方4:重曹とクエン酸(お酢)を使う
食器用洗剤ではなく、お掃除用の重曹とクエン酸(お酢)を使ってトイレつまりを解消することもできます。
重曹とクエン酸の使用量はそれぞれ次の通りです。
- 重曹:カップ1/4(50ml)
- クエン酸(お酢):カップ1/2(100ml)
重曹とクエン酸のお湯を使ったトイレつまりの直し方は、次の手順で行います。
- 便器内の水位を調整する
- 重曹とクエン酸(お酢)をトイレに入れる
- 45℃くらいのお湯を注ぎ20〜30分放置する
一連の手順は食器用洗剤を使う場合と同じですが、重曹とクエン酸を混ぜると二酸化炭素が発生するので、必ずトイレとお部屋の換気を行ってください。
直し方5:キッチンハイターを使う
食器用洗剤や重曹・クエン酸よりも、キッチンハイターを使った方がトイレつまりを解消させやすくなります。
キッチンハイターを使ったトイレつまりの直し方は、次の手順で行います。
- 便器の水量を調整する
- キャップ2杯分のハイターを便器に入れる
- 10〜30分放置する
食器用洗剤を使うときと同じように便器の水量が多い場合は、給油ポンプなどで水を汲み出します。便器の水の量は通常時より少し多いくらいを目安に調整してください。
直し方6:ラバーカップ(スッポン)を使う
トイレつまりを解消する道具として一番に頭に浮かぶのが、ゴム製の半球が付いたラバーカップ(スッポン)ではないでしょうか。このラバーカップを使うと水流を作り出し、トイレつまりを解消します。
ラバーカップを使った直し方
ラバーカップを使った手順は次を参考にしてください。
- ビニールシートでトイレを覆う
- ラバーカップで異物を除去する
- バケツで水を流す
この3ステップで水が流れるようになれば、通常通りレバーを引いて水を流してもOKです。
ラバーカップの具体的な使用方法
ラバーカップは以下のように使います。
- 便器の排水口の部分に隙間ができないようにグッとくっつける
- ゆっくりと排水口に向かって押す
- 勢いよく引き抜く
排水管に便器の水が流れ込むまでこの作業を繰り返してください。
直し方7:真空式パイプクリーナーを使う
真空式パイプクリーナーとは、簡単に言うとポンプのついたラバーカップです。ラバーカップより吸引力が強いので、つまっている異物を引き戻せる可能性が高くなります。
真空式パイプクリーナーの使用方法
真空式パイプクリーナーは以下の動作を繰り返します。
- 便器の水が溜まっているところに、ゆっくりと力を込めてカップ部分を押し付ける
- ポンプのレバーを引く
パイプクリーナーを使用中は水の中で勢いよくレバーを戻そうとすると、水が飛び散ることがあります。そのため、コツを掴むまではゆっくり慎重にレバーを動かすようにしてみてください。
専門道具を使用!トイレつまりの直し方3つ:プロ向け
ここからはトイレつまりを一度でも解消したことのある経験者向けや、DIYや車などで工具使用経験のあるプロ向けに記事をまとめました。もし、ここで記載している方法が難しいと感じた場合は、すぐにでも業者に依頼するようにしてください。
直し方8:ワイヤーブラシの使い方
トイレつまりがラバーカップや真空式パイプクリーナーで解消されないときは、ワイヤーブラシを使う手段もあります。
ワイヤーブラシとは、排水管掃除用の細長い金属バネのようなものです。バネの長さは数十cmから2m以上のものも売られています。
ワイヤーブラシの金属バネの先端がバラけていたり広がったりしているので、この先端部分で異物を動かしてつまりを解消します。
ワイヤーブラシの具体的な使用方法
まずはワイヤーブラシを使った直し方を4ステップでお伝えします。
- ビニールシートでトイレを覆う
- ワイヤーを伸ばして便器に入れる
- ワイヤーをねじるようにして奥に入れる
- ワイヤーを前後させてつまりを解消する
ワイヤーは短いものから長いものまでありますが、2mも伸ばしていれば十分です。
使い終わったワイヤーはバネの隙間など洗いにくい部分がありますが、必ず綺麗に掃除して保管するようにしてください。
直し方9:高圧洗浄機の使い方
高圧洗浄機はお家の壁の汚れや車のボディの汚れを落とすために、水を勢いよく噴出する機械です。
この高圧洗浄機がトイレつまりの解消でも役に立ちます。
高圧洗浄機の具体的な使用方法
高圧洗浄機を使って次の4ステップでつまりを解消します。
- ビニールシートでトイレを覆う
- ホースを便器の曲がり角まで差し込む
- 高圧洗浄機のスイッチを入れる
- バケツで水を流してつまり解消を確認する
高圧洗浄機の注意点
高圧洗浄機のホースは便器の曲がり角まで差し込む必要があるので、先端が曲がるホース状になっているものを選ぶようにしてください。
また、固形物が異物としてつまっている場合は、高圧洗浄機を使えません。高圧洗浄機を使うと、異物が奥に押し込まれてしまうためです。
直し方10:便器を取り外す
トイレつまりを解消する方法の最終手段は、便器自体を取り外す方法です。
便器の取り外しは素人がやることではありませんし、失敗すると大惨事になりかねません。
今回は便器を取り外してつまりを解消する方法の紹介ということで、このような方法もあるということだけでも知っておいてください。
まず、トイレの周囲はかなり汚れるため、ブルーシートなどで床や壁に養生を行います。
では、7つの工程で取り外しから取り付けまでの方法をご紹介します。
1.止水栓を締めて水を止める
まず止水栓を締めて水が出ないようにします。
水が溢れ出てしまわないように、この作業を最初に行ってください。
2.給水管を外す
ここから一気に難易度がアップします。
ウォーターポンププライヤーかモンキーレンチを使って部品を外し、給水管を取り外します。この時、便器やタンク内に部品を落とさないように気をつけてください。
3.便器とタンク内の水を抜く
便器とタンクの水を給油ポンプを使って抜き取ります。(※灯油に使った給油ポンプは使わないこと)
また、タンクの上に手洗い蛇口が付いているタイプであれば、このタイミングで蛇口に付いているホースを外してください。
4.便器からタンクを取り外す
タンクに繋がっている部品などをすべて取り外したら、タンクをまっすぐ上に持ち上げて取り外します。
タンクは陶器製なので、落としてしまわないように慎重に作業してくださいね。
5.便器を取り外す
便器を固定しているナットを外して、便器を取り外します。便器も陶器製なので落とさないように注意しましょう。
ナットも陶器でできている場合が多いので、壊さないように気をつけてください。
また、便器を取り外すとすぐ下が下水管なので、細々した部品などを落とさないように何かで蓋をしておきましょう。
6.つまりの原因を取り除く
便器を取り外して、パッと見た感じつまりの原因が分かる場合は、すぐさまその原因となっているものを取り除きましょう。
もし、すぐに原因がわからない場合は、取り外した便器も詳しくチェックして徹底的に異物を探します。このときも下水管に部品などを落とさないように注意しながら作業を行ってください。
7.逆の手順で便器とタンクを取り付ける
トイレの便器やタンクを取り外すよりも、取り付ける作業が一段と難しいんです。
したがって、まずは確実に部品を1つずつチェックしながら取り付けてください。
この時点で、取り付けが困難だと感じた場合は、無理に取り付けようとせずに業者を呼ぶようにしてください。
重度のトイレつまりの直し方
トイレつまりの原因が、トイレットペーパーなどの『放置しても自然に直る可能性があるつまり』の場合、ここまでにご紹介した直し方でつまりを解消させられます。
しかし、放置してしまうとつまりが悪化する原因に対しては,次にご紹介する対処法を試してみてください。
固形物が原因のつまりの直し方
スマホ・メガネ・ペンなどの固形物がトイレにつまった場合は、間違って水を流さないように注意しましょう。
ゴム手袋やビニール袋を腕にはめて、トイレに腕ごと突っ込んで取り出してください。もし、ゴム手袋などがない場合は、抵抗があるかもしれませんが「素手」でつまりの原因を引っ張り出してください。
取り出せない場合は、業者への依頼がおすすめです。
水を吸収する物が原因のつまりの直し方
オムツやナプキンなどの水を吸収するものがトイレに落ちたときも、水を流さないように注意します。
そして急いでゴム手袋やビニール袋を手にはめてトイレから取り除きます。オムツやナプキンが水を吸収すると大きさが2〜3倍になるので、できるだけ早く取り出すようにしてください。
トイレの奥につまってしまったオムツなどを取り除くには、『ローポンプスーパープラス』が便利です。
『ローポンプスーパープラス』とは?
ローポンプスーパープラスは、超強力な吸引力で普通では直すことができない”困難なトイレつまり”を解消できる道具です。そのパワーはラバーカップの約5倍の圧力!この吸引力の強さでオムツやナプキンなどを吸引します。
ローポンプスーパープラスの詳しい使い方などは、次の記事を参考にしてみてください。
トイレつまり解消グッズの目安料金
ここまでにご紹介したトイレつまり解消グッズの目安の料金をまとめました。
つまり解消グッズ | 目安の料金 |
---|---|
ラバーカップ(スッポン) | 300円〜1,500円 |
真空式パイプクリーナー | 900円〜3,000円 |
ローポンプスーパープラス | 約12,000円 |
ホームセンターやネットで購入できるので、参考にしてみてくださいね!
トイレつまりの解消を業者に頼む判断基準
トイレつまりの原因と対処方法について解説してきましたが、実際に自身では対処が困難なケースが多いです。
では、どのような基準で業者に依頼するべきなのか、自分で修理するべきなのか判断したらいいのでしょうか?
ここでは業者にトイレつまりを依頼すべき3つの判断基準をお伝えします。
判断基準1:便器の水位が変わらない場合
便器の水位が少しずつでも低くなっている場合は焦る必要はありません。水位が少しずつ低くなっているのであれば、軽度のつまりである可能性が高く、今回お伝えした直し方を試す価値があります。
ただし、便器の水位がまったく変わらない、もしくは逆に水位が上昇している場合は迷うことなく業者に依頼するようにしてください。
判断基準2:固形物が原因の場合
トイレにつまったものがトイレットペーパーなど水に溶ける物であれば、時間とともにつまりが解消されることがほとんどです。
しかし、スマホやおもちゃ、その他固形物がつまった場合は時間が経ってもつまりは解消しません。むしろ、便器や排水管の奥に行ってしまうこともあるので、早急な対処が必要です。
また、トイレがつまった原因が不明な場合も、固形物の可能性があるので業者に依頼しましょう。
判断基準3:普段から水の流れが悪い場合
トイレの使用年数が長い場合は、普段から水の流れが悪くなっていることがあります。トイレを長く使用すると尿素が固まって、排水管の通り道を狭くしてしまうんですね。
このように経年劣化などにより水の流れが悪くつまりが起こっているのであれば、業者に依頼してトイレの清掃や修理をしてもらいましょう。
その他、目立った問題がないにも関わらず水の流れが悪くなっている場合は、自身で対処するのではなく、業者に依頼して根本から修理してもらうようにしましょう。
トイレつまり解消を業者に依頼したときの相場料金
トイレつまりを業者に依頼した場合の大まかな内訳は次の通りです。
基本料金 +作業料金 + 出張費
作業料金の相場は以下のとおりです。
軽度のトイレつまり修理 | 3,000円~ |
中度のトイレつまり修理(器具使用) | 5,000円~ |
排水管の高圧洗浄作業 | 15,000円~ |
トイレ部品交換 | 3,000円~ |
トイレ部品交換(タンク着脱作業あり) | 15,000円~ |
便器着脱作業 | 10,000円~ |
薬剤を使用する作業 | 10,000円~ |
軽度なつまりなら基本料金などを加算しても合計8000円くらいで修理可能です。
トイレつまり修理を安く依頼するコツとは?
- 複数の専門業者から一番安い専門業者を選べる
- 実際の相場料金を知ることができる
- 他社の見積もり額を提示して値下げ交渉しやすくなる
- ぼったくり業者を見極めやすくなる
トイレつまり修理にかかる目安時間
トイレつまりは日常では起こることの少ない緊急事態ですから、1秒でも早く到着して修理してほしいですよね。
あなたのお家から近い業者であれば、30分〜1時間以内に到着することがほとんどです。
そして、トイレつまりが軽度なら、作業から30分かからず直ることもあります。
ただし、トイレがつまった原因がなかなかわからない場合や、トイレつまりが改善されない場合は便器を取り外す作業が必要なので、数時間かかることも少なくありません。便器は壊れやすいため慎重な作業になり、時間がかかってしまうのは仕方がないことなんですね。
業者に依頼する際に見積もり料金と一緒に目安の時間も聞いておくと安心して修理を依頼できます。特に小さなお子さんがいる場合は、近所のコンビニなどでトイレが借りられるかどうかも併せてチェックしておきましょう。
トイレつまり修理業者の選び方
トイレつまり修理業者の選び方を解説します。ポイントは以下の3つです。
- 相見積もりをする
- アフターフォローを確認
- 水道局指定工事店かどうか確認
相見積もりをする
まずは、無料見積もりを実施している業者を選びましょう。ほとんどの業者で無料見積もりを実施しているので、見積もり料金がかかることは滅多にありません。
そして、緊急事態でなければ複数の業者で相見積もりを取り、比較することで一番安い業者を選びましょう。この際、見積もり料金だけではなく、電話対応の態度や知りたいことを親切に教えてくれるかどうかなども考慮し、信頼できると感じた業者を選ぶことも重要です。
アフターフォローを確認
もし、一刻を争う緊急事態で複数の業者で見積もりを取る余裕がない場合は、作業後のアフターフォローがしっかりしている業者を選んでください。万が一同じ症状でトイレがつまったり、不具合が起きた場合でも補償制度が適用されることがあります。
水道局指定工事店かどうか確認
もう1点チェックしておきたいのが、依頼する業者が水道局から指定された「水道局指定工事店」であるかどうかです。指定工事店であれば安心して任せられますし、幅広いサポートが可能なので、できれば指定業者を選ぶようにしましょう。
トイレつまりの予防方法
トイレつまりは一度でも体験すると、その不便さや不安、恐ろしさを身にしみて実感することになります。
そこで大切なのが、二度とトイレをつまらせないように予防することですね。
トイレつまり予防1:固形物を流さない
トイレつまりの予防で一番大事なことは、トイレつまりの原因になりやすいものを流さないこと。
トイレットペーパーを切らさないように常備したり、トイレにスマホを持ち込まないようにするなどして、トイレつまりを起こさないように予防しましょう。
トイレつまり予防2:『大小』の流水に注意
トイレがつまらないようにするためには、水の流し方に注意することも大切です。
トイレのレバーには大・小がありますが、その名の通り小便時は”小”、大便時は”大”の方にレバーを引きます。
中には節水のために大便のときも”小”の方にレバーを引く方がいますが、トイレつまりの原因となるのでおすすめしません。
トイレつまり予防3:節約術に注意
同じく節水のためにペットボトルなどをタンクに入れる節約術がありますが、これもトイレをつまらせる原因となります。
トイレつまりを徹底的に予防して、二度とトイレをつまらせないように普段通りの快適な生活を目指しましょう!
トイレつまりを直せずお困りなら
当サイト『水道修理のセーフリー』でもトイレつまり修理業者を多数紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
今週のNo.1 おすすめ優良業者!!
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トイレつまりを直す方法に関する質問
-
どの道具を用意すれば簡単にトイレつまりを直せますか?
ラバーカップ(トイレのすっぽん)が一般的な費用であり、効果的にトイレつまりを解消できます。いろいろな店舗で販売されておりますので、安易に用意することができます。
-
流せないものがつまっている場合はどうすればいいですか?
おむつや生理用品、スマホやペンなどの固形物がつまりの原因の場合は、ゴム手袋やビニール袋など使用して手で取りだしてください。トイレの奥につまっていなければ、すぐ取り出すことでつまりを早期に解消することができます。
-
どうしても流れない場合はどうすればいいですか?
ゴム手袋など使用して手で取りだしてください。トイレの奥につまっていなければ、すぐ取り出すことでつまりを早期に解消することができます。
-
トイレつまりの予防方法を教えてください。
まずは、水に溶けやすいトイレットペーパーに切り替えましょう。トイレットペーパーにもJIS規格が設定されており、この記載があれば、水に溶けやすいと判断できます。また、定期的にトイレの配管の状態をチェックすることで、異常を早期発見することができるでしょう。
-
専門業者に依頼した場合の修理費用の相場について教えてください。
つまりの原因にもよりますが、軽度なつまりであれば、5,000円~8,000円ほどで修理できます。重度の場合は、便器交換など30,000円以上かかるケースもあります。
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少しでも修理費用を抑えたい場合はどうしたらいいですか?
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