2023.01.23
蛇口の種類を詳しく説明します。蛇口の種類は豊富で、設置方法や機能によってさまざまな種類があります。
今回はキッチンや浴室など、水まわり箇所ごとにおすすめの蛇口の種類を紹介します。古い蛇口の交換をお考えの方は参考にしてみてください。
また、こちらからは、条件に合わせた水道修理業者を探すことができます。お急ぎの方は、ぜひ活用してみてください。
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記事の内容
蛇口の種類を知るための専門用語解説
まずは、蛇口の種類を知るために、蛇口の名称や部位の名前を確認しておきましょう。
単水栓と混合水栓
単水栓
単水栓とは、水もしくはお湯のどちらか一方だけが出てくる蛇口です。
例えば、洗濯機のホースを付けるための蛇口や屋外の園芸のために設置された蛇口は単水栓がほとんどです。吐水口から水が出ないように、直接せき止めている部品は、「水栓コマ」または「ケレップ」と呼ばれています。
混合水栓
混合水栓とは、ハンドルやレバーを調節して水とお湯が両方とも出てくる蛇口です。
水とお湯の量を調節することで、温度も自在に変化します。吐水口から水が出ないように、直接せき止めている部品は、「バルブカートリッジ」と呼ばれています。
混合水栓には、主に次のような種類があります。
- ツーハンドル混合栓
- シングルレバー混合栓
- サーモスタット式混合栓
ツーハンドル混合栓は、水を出すハンドルとお湯を出すハンドルがあり、それぞれの調節してお湯の温度を調節します。
シングルレバー混合栓はレバーの位置だけで温度調整ができ、片手で調節できることが特徴です。
サーモスタット式混合栓は、サーモスタットカートリッジの働きを利用した調整ハンドルが設置されており、設定温度のお湯が常に出てくる仕組みです。
ハンドルとレバー
ハンドル式
ハンドル式はハンドルが1つだけの単水栓と、画像のようにハンドルが2つ付いたツーハンドル式混合水栓があります。
ハンドル式はハンドルを強くねじり過ぎると内部のパッキンが消耗してしまい、水漏れがしやすくなるため、最近ではレバー式の方が主流になっています。
レバー式
レバー式は、レバーを上げ下げして水またはお湯のみを出すシングルレバー式の単水栓と、レバーの上げ下げだけではなく左右に動かすことでお湯と水を調節する混合水栓があります。
その他、あまり多くはありませんが、ツーレバーというスタイルもあります。ツーレバーは名前の通りに水とお湯、それぞれを調整する2つのレバーがあるタイプです。
台付きと壁付き
蛇口の取り付け方も、2種類の方法に分けられます。
基本的には、壁付けタイプを台付きタイプに変えるには大規模な工事が必要なので、今あるタイプがどちらかなのか確認して同じタイプの設置が経済的です。
壁付けタイプ
蛇口が壁に直接設置されているタイプです。壁の内部に設置されたお湯の配管と水の配管に、直接設置します。お湯と水、それぞれの配水管がどのくらい離れているかで、設置できる蛇口が決まります。
ただし、最近のマンション等集合住宅は、配管が床を通っていることが多いため壁付けタイプは少なくなりました。
台付きタイプ
デッキタイプとも呼ばれる台付タイプは台座の中に取り付け穴があり、キッチンや洗面台の天板に設置されるタイプです。現在の一般的な住宅では壁ではなく床に配管を設置するため、台付タイプが主流です。
混合水栓で台付きタイプの場合は、天板に開いている穴の数で、ワンホールとツーホールの2種類があります。ハンドルが蛇口ではなく、独立して台に設置されているコンビネーションタイプもあります。
ワンホールとツーホール
混合水栓の台付きは、1つ穴で設置されている「ワンホール」と2つ穴で設置されている「ツーホール」の2種類に分けられます。
ワンホールタイプ
蛇口の根元が円柱状になって、台に設置されているタイプです。
水栓の取り付け穴のサイズは、国内大手メーカーならほぼ共通しています。そのため、どのメーカーのものでも交換できるケースがほとんどです。
しかし、聞いたことのないメーカーの蛇口なら、既存の穴のサイズを測って確認してから購入しましょう。
ツーホールタイプ
蛇口の根元に横長の台が設置され、天板に2つの穴が開いているタイプです。
2つの穴の間隔は基本的に決まっていますが、交換する際に測って確認が必要です。2つの穴の間隔に合わせた製品を選んでください。
シャワーヘッドとシャワー水栓
キッチンでの洗い物や洗面台での朝シャンには、シャワー機能があると便利です。今設置されている蛇口にシャワーヘッドを設置するだけの方法と、蛇口をシャワー水栓に丸ごと交換する方法があります。
シャワーヘッド
ノズルの先端にシャワーヘッドを設置する方法です。ご自分でも簡単に取り付けられるので、節約できます。ただし、デザイン的に満足がいかないかもしれません。
シャワー水栓
ハンドシャワーが伸びて、シンクや洗面台を隅々まで掃除するときに便利です。以下のようにさまざまな機能のついたタイプを選べます。
- 節水効果
- シャワー切り替え機能
- 浄水カートリッジ内蔵
また、タッチレスや、足元で水をコントロールできる「フット水栓」といった機能付きのシャワー水栓もあります。デザインがスッキリしている点も見逃せません。
分岐水栓
食洗機や浄水器を設置するとき、蛇口に分岐水栓を設置する必要があります。分岐水栓は、必要な水をキッチンの蛇口から分岐するための部品です。
自動水栓
タッチレス、またはタッチレス自動水栓とも呼ばれるタイプです。手をかざすとセンサーが感知し、水が自動的に出てきます。足元にスイッチがあるタイプもあります。
ハンドルやレバーを触る必要がないため、蛇口周辺が汚れにくく、手を汚すこともないので衛生的です。
キッチンにおすすめの蛇口の種類
キッチンの蛇口は、設置方法が次の3つのうちどれなのかを確認して、設置モデルを決めましょう。
- 壁付き
- 台付きワンホール
- 台付きツーホール
さまざまな機能をプラスすることで、台所仕事がラクになります。
シングルレバー混合水栓
キッチンは料理用の水だけではなく、洗い物でお湯を使うことも多いので、混合水栓を選ぶ方がほとんどです。
キッチンで使いやすいのは、片手で温度調節が簡単にできるシングルレバー混合水栓。吐水口がついているスタウトの形も確認して、洗い物をしている場面などをシミュレーションして選びましょう。
シャワー付き
シャワーが付いていると、洗い物がラクになります。シャワー付きは、2種類から選べます。
切り替えシャワータイプ
吐水口付近にレバーまたはスイッチがあり、 レバーまたはスイッチで水流をシャワーに切り替えます。
引き出しシャワータイプ
シャワーホースが内蔵されており、シャワーを取り出して使用するタイプです。ホースが伸びるので、シンクの掃除がさらにラクになります。また、高さのある花瓶などに水を入れやすくなる点もメリットです。
食洗機・浄水器を利用するなら分岐水栓
キッチンで食洗機や浄水器を利用する場合は、分岐水栓の設置が必要です。ただし、浄水器がすでに付いているタイプもあります。
ワンランク上のワンタッチ自動水栓
とんかつの衣をつけたあとなど手が汚れているときに、レバーやハンドルを触ると汚れてしまいますよね。
そこでおすすめは、手をかざすだけ、または足でスイッチを押すだけで水が出るワンタッチ自動水栓。蛇口を触らないので、シンクの周りが汚れてしまうストレスから解放されます。
浴室におすすめの蛇口の種類
浴室の蛇口の設置方法が、壁付きか台付きかを確認しましょう。また、浴室に必要な蛇口の数は次のようなケースに分かれます。
- 洗い場と浴槽用の蛇口が2つ設置されている
- 洗い場と浴槽の両方に使える蛇口が設置されている
- 浴槽は蛇口ではなく循環アダプターから出ているので、蛇口は浴槽のみ
もともと設置されているものを基準に選んだあとで、どのような機能が必要となるのかを考えましょう。
サーモスタット式混合栓がおすすめ
洗い場の蛇口としては、サーモスタット式混合栓がおすすめです。
サーモスタット式混合栓は、お湯の温度を最初に設定しておけば、出したり止めたりの操作のみでOKなので、お子さんや高齢者の方もスムーズに使えます。
豊富な選べる機能
浴室用蛇口には、以下のような機能が付いているものがあります。
- 大型のジョグダイヤル
- 吐水用のプッシュスイッチ
- 防カビホース
- 抗菌ハンドル
- 湯はりミスト機能
- 熱いお湯を出しても蛇口が熱くならない
- 節水機能付きシャワー
- 手元ストップ付きシャワー
- マッサージ・ミスト機能付きシャワー
- 塩素除去・浄水機能
湯はりミスト機能は、ミストで湯はりをすることで浴室内の温度を高められます。浴室が寒くてお困りの方におすすめの機能です。
手元ストップ付きシャワーは、こまめにシャワーを止めることができるので、節水効果もあります。節水機能付きと合わせて利用すると、効果的です。
洗面台におすすめの蛇口の種類
洗面台に設置する蛇口は、設定方法では次の3種類が利用されます。
- 台付きワンホール
- 台付きツーホール
- 壁付き
洗面所では台付きタイプが主流なので、ワンホールタイプかツーホールタイプか確認してください。
洗面所は、ライフスタイルで使い方が大きく異なる場所です。洗面所の使い方を考慮して、必要な機能付きの蛇口を選びましょう。
シングルレバー混合栓がおすすめ
こまめに水を使用する洗面所では、節水効果が期待できるシングルレバー混合栓がおすすめです。温度調節もラクにできます。
ライフスタイルに合わせた機能を選ぶ
洗面台の蛇口でおすすめの機能は次のようなものです。
- 引き出しシャワー付き
- 可動タイプ
- ワンタッチ自動水栓
朝シャンが習慣になっている方におすすめしたいのは、引き出しシャワー付き。シャワーホースが引き出せるタイプなので、洗髪しやすく、洗面ボウルの掃除もラクラクです。
可動タイプは蛇口を上下に動かせるタイプで、吐水口が高くなるのでバケツや高さのある花瓶に水を入れやすくなります。最後のワンタッチ自動水栓は、キッチンでも利用されており、センサーで水が出たり止まったりするタイプです。
洗濯機におすすめの蛇口の種類
洗濯機用の蛇口は、基本的に単水栓です。洗濯機のための蛇口なので、ホースの設置しやすさで選ばれます。
洗濯機でよく利用される蛇口の種類
洗濯機を使用するには、専用の蛇口にホースを取り付ける必要がある点を考慮して選びます。
- 万能ホーム水栓
- 洗濯機用ワンタッチ水栓
- 洗濯機用ストッパー付き水栓
万能ホーム水栓は、賃貸によく利用されているタイプで、どのタイプのホースにも対応できます。
洗濯機用ワンタッチ水栓は、洗濯機の給水ホースを簡単に取り付けられます。 洗濯機用ストッパー付き水栓は、ホースが外れると水が自動で止まる機能付きで、安心です。
ニップル・給水ホースも考慮
万能ホーム水栓を利用する場合は、ホースを蛇口に接続しやすくなるニップルや給水ホースの交換が必要になります。洗濯機を交換したときは、確認しましょう。
屋外の蛇口でおすすめの種類
戸建ての場合は、住宅内以外に屋外に蛇口を備えている場合があります。庭での水やりや洗車などに利用されます。
散水栓・立水栓の2種類
屋外の蛇口は、地面の中に蛇口が設置されてフタを設置している散水栓と、地面に建てられた柱に蛇口を設置する立水栓の2種類があります。
散水栓はフタをすると目立たず、住宅の外観を損なわない点がメリットです。しかし、利用するたびにフタを開けてホースを設置しなくてはいけない点がデメリットです。
一方、立水栓は場所を選ばないと少し邪魔に感じることもあるでしょう。しかし、おしゃれなデザインを選ぶと庭や玄関のポイントになります。ホースが付けやすいように、カップリング付きの蛇口がおすすめです。
寒冷地なら凍らない工夫
寒冷地では、水道管が凍ってしまうことがあります。特に屋外に設置されている立水栓は凍りやすいので、凍らないための対策を考えておくと安心です。
主な対策方法は以下の通りです。
- 水抜きをする
- 蛇口をタオルでくるむ
- 不凍水栓柱に交換する
不凍水栓柱は、凍結防止機能がついた立水栓です。簡単に水抜きができるので、寒冷地ではよく利用されています。
古い蛇口は交換すべき?
蛇口は古くなっても問題なく使えるものが多く、交換すべきかどうか、またいつ頃交換すべきなのか迷ってしまいますよね。
ここでは蛇口の寿命や古い蛇口を使うリスク、交換方法について解説します。
蛇口の寿命は?
蛇口は、実際には20年以上使っているお宅もあるでしょう。使い方によって耐用年数も変わっていくのですが、設置から約10年が一般的な耐用年数です。
もし、設置から10年以上経過していれば、そろそろ交換を考慮してください。新しい機能が付いて、使いやすくなっている点も見逃せません。
古い蛇口を使い続けるリスク
古い蛇口を使い続けると、次のようなリスクがあります。
- 水漏れしやすい
- 水垢やカビの発生
- サビや腐食の広がり
知らないうちに水漏れが増えて、結果水道料金が高額になるだけではなく、周辺の床材が腐食したりカビが増えたりすることで不衛生な環境になってしまいます。
住宅のリフォームが必要になると、水道交換の費用より高額になるので、早めの交換がおすすめです。
交換は自分でできる?
今設置されている蛇口と同じ種類に交換する場合は、DIYに慣れている方なら可能です。取り付け穴が同じで、取り外した蛇口の替わりに新しい蛇口を設置するだけです。また、蛇口本体のみの出費となるため、費用を抑えられます。
しかし、蛇口の設置に失敗すると水漏れなど被害が大きいので、注意が必要です。また、タッチレスなど新たに機能付きの蛇口を設置する場合は、電気回線の工事などスキルを必要とするのでおすすめできません。
業者に蛇口交換を頼んだ場合の費用
水道修理業者に蛇口交換を依頼した場合は、基本料金+作業費+蛇口本体の合計金額です。
基本料金
以下のような料金は、作業内容に関わらず発生します。
基本料金 | 0円~5,000円 |
出張費 | 0円~3,000円 |
早朝・深夜・休日の割増料金 | 0円~8,000円 |
見積もり料金 | 0円~ |
休日に工事をしたい方は、休日の割増料金がないことを確認してください。
作業費
作業内容による料金相場を紹介します。
水道蛇口の種類 | 作業費の相場費用 |
ワンホール混合栓 | 7,000〜11,000円 |
ツーホール混合栓 | 10,000〜13,000円 |
壁付き混合栓 | 7,000〜11,000円 |
台付き混合栓 | 10,000〜13,000円 |
単水栓 | 6,000〜10,000円 |
蛇口処分費用 | 3,000円〜 |
必ず、複数の業者に見積もりをしてもらって、アフターサービスの有無などを確認して業者を選んでください。
蛇口の修理をお考えなら、『水道修理のセーフリー』の簡易水回りトラブル診断をご利用ください。築年数や階数などを入力すると、より正確な料金を確認できます。
蛇口の種類を知って交換
蛇口の種類を紹介しました。蛇口の種類は豊富で、水まわりの箇所ごとにさまざまな種類があります。古い蛇口を交換するだけで利用しやすくなるので、じっくり選んでください。
自分だけで選ぶのは不安なら、じっくり相談に乗ってくれる水道修理業者がおすすめです。
一緒に蛇口を選んでくれる親身な業者をお探しなら、当サイト『水道修理のセーフリー』の無料コンシェルジュをご利用ください。信頼できる業者をご案内いたします。
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蛇口の種類に関するよくある質問
-
キッチンの蛇口を交換しようと思います。おすすめはありますか?
キッチンは片手で温度調節できる「シングルレバー混合水栓」がおすすめです。シャワー付きやワンタッチ自動水栓など、機能付きでさらに利用しやすくなります。
-
古い蛇口は、交換したほうがいいでしょうか?
蛇口の耐用年数は約10年といわれています。10年以上使っていると、水漏れなどのリスクが高まります。
ご自分で交換することも可能ですが、業者への依頼がおすすめです。ワンホール混合栓なら、7,000〜11,000円の作業費で交換できます。
-
単水栓と混合水栓の違いは何ですか?
単水栓は、水かお湯、どちらか一方だけ出る蛇口。混合水栓は、水とお湯が両方出て温度調節ができる蛇口です。蛇口の種類を知るために、蛇口に関する名称を以下でまとめました。
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