2022.11.22 2022.11.22
水道管が凍結してしまったときの対処方法を紹介します。
寒冷地だけではなく、九州や四国でも凍結の可能性があります。水道管が凍結したときはあわてずに、今回紹介する方法で対応してみてください。
凍結防止方法や、破裂してしまったときの対処方法も解説します。
また、こちらからは、条件に合わせた水道修理業者を探すことができます。お急ぎの方は、ぜひ活用してみてください。
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記事の内容
水道管が凍る条件
水道管が凍るのは、どのような条件下にあるときなのかを紹介します。水道管が凍ると水が使えなくなるので、飲料水は確保しておくと安心です。
- 水道凍結が起きやすい気温
- 凍結が起きやすい水道の設置場所
- 凍結が起きやすい水道使用状況
以上3つの点を解説します。
水道凍結は何度から?
外気温がマイナス4℃以下になると、水道管が凍結しやすくなります。また、マイナス4℃まで下がらなくても、真冬日が続くと水道が凍結しやすいので注意が必要です。真冬日とは、1日の最高気温が0℃未満の日のことです。
自分では凍結するかどうかの判断が難しいと思う方は、ウェブサイトなどをチェックしてみましょう。
たとえば、日本気象協会では、全国の水道凍結指数を毎日発表しています。「洗濯指数」や「紫外線指数」と同じように、パーセンテージで表示されています。
水道が設置されている場所
気温がマイナス4℃になっても、凍らない場所もあります。反対にマイナス4℃まで下がらなくても、水道管が凍りやすい条件を持っている場所があるので、注意が必要です。
水道が凍りやすい場所の条件は以下の通りです。
- 北側で日が当たらない場所に設置されている
- 風が直接吹き込む場所に設置されている
屋内の水道より、屋外の水道の方が凍りやすいです。水道管がむき出しになっていると、さらに凍りやすいので、気温が下がったら凍結防止対策を考えておきましょう。
また、給湯器が室外に設置されていると、給湯器内が凍結してしまう場合があります。「蛇口から水は出るが、お湯が出ない」というケースは給湯器内の凍結が原因と考えられます。
水道の使用状況
水道が凍結するかどうかは、水道の使用の仕方も影響します。夜間の就寝中など、長時間水道を使用しない時間が続くと凍りやすくなります。
特に冬場に数日の間家を留守にするときは、凍りやすい日にかからないか注意してください。寒波が来そうな日に数日家を開ける際には、凍結防止対策をして出かけましょう。
水道管が凍結したときの対処方法
夜間の冷え込みで水道管が凍結してしまったときは、日中の気温の上昇で解凍されるケースがほとんどです。自然解凍なら配管を痛めることもなく、もっとも安全な方法といえるでしょう。
しかし、冷え込みがずっと続くようなときは、解凍しないままという事態になりかねません。
水道管が凍結すると、水の状態より氷の状態の方が体積が増えるので、水道管が破裂する可能性があります。水道管が破裂すると、修理が高額になるので、正しい対処方法を知っておくと安心です。
ここでは、水道管が凍結したときの正しい対処方法を2種類紹介します。
お湯とタオルで温める
水道管が凍結したら、タオルとお湯を使って水道管を温めて溶かします。以下を参考にして、正しく解凍してください。
用意するもの
- タオル
- 50℃程度のお湯(手をつけられない程度のお湯)
解凍の手順
- 蛇口を開ける
- 凍結している水道管にタオルを巻く
- お湯をゆっくりタオルの上からかける
- 蛇口を開けているので、解凍すると水がにじみ出る
50℃のお湯は、手を入れてみて約10秒は我慢できる程度に熱いお湯です。ほとんど触ることができないなら、少し熱すぎるので、水を入れて調節しましょう。
タオルを使うと、余熱で暖められるというメリットがあります。
ドライヤーやカイロで温める
水道管が凍結しているためにお水が使えず、お湯の用意ができない場合は、ドライヤーやカイロを使用して温めます。ドライヤーの温風を凍結部分に当てて、凍結した箇所を溶かします。
カイロがあれば、カイロを凍結した場所にテープなどで固定しておくと、ゆっくり解凍していきます。ドライヤーは、自分でドライヤーを当てておく必要がありますが、カイロなら固定したあとで放置できる点がメリットです。
水道管が凍結したときの注意点
凍結した水道管を温める際に、絶対してはいけないNG行為を説明します。以下の2点は、水道管が損傷する原因です。
- 熱湯をかける
- 蛇口を閉めずに温める
ここでは、「してはいけない行為をしたらどうなるか」という点も含めて説明します。
熱湯をかける
「凍結している水道管をすぐに解凍したい」と思うと、つい熱湯や80℃以上の熱いお湯を使用したくなります。しかし、熱湯をかけると、温度差がありすぎて、水道管や蛇口にダメージを与えてしまいます。
特に塩化ビニール製の排水管は耐熱温度が70~80℃しかありません。熱湯をかけると、排水管が変形する可能性があります。
排水管を掃除するときも含め、絶対に熱湯を使わないようにしましょう。
蛇口を閉めずに温める
水道管が凍結しているときは、蛇口を開けてから温めないと、破裂したり損傷したりといったアクシデントの原因になります。
ただし、蛇口のハンドル部分が凍っていて動きにくいのに無理やり開けると、蛇口内部のパッキンが破損し、水漏れの原因になるので注意が必要です。まずは蛇口のハンドル部分を解凍してから、蛇口をひねるようにしてください。
水道管の凍結防止対策5選
水道管が凍らないように、凍結防止対策を5種類ご紹介します。
- 水抜き
- 凍結防止カバー
- 水を少しだけ出し続ける
- 凍結防止ヒーター
- 浴室の追い焚き設定
それぞれの実施方法を紹介します。
水抜き
水道管内に水が残っていなければ、凍結する可能性が少なくなります。水道やボイラーには「止水栓」や「水抜栓」が付いており、水抜き作業ができます。
寒冷地にお住まいなら、電動水抜き操作盤が設置されている水栓もあるので、確認してみてください。
不在にするときはトイレの水抜きも
基本的にトイレは水をしょっちゅう流すので、凍結する心配はほとんどありません。
しかし、数日間家を開けるときに寒波がくるのであれば、注意が必要です。特にウォシュレットを設置している場合は、トイレの水道管が凍結すると故障する可能性があります。
タンク内の水を抜く方法は次の通りです。
- トイレの止水栓を閉める
- タンク内の水がなくなるまで水を流す
- 便器内に溜まっている封水の代わりに、トイレ用「不凍液」を補充する
封水は、下水の悪臭が上ってこないための水です。除去してしまうと、ニオイが部屋に入り込んでしまうかもしれません。そこで不凍液を水の代わりに補充するのです。不凍液はホームセンターなどで購入できます。
凍結防止カバー
水道管を保温する方法で、水道の凍結を予防します。
以下は市販されており、設置方法も簡単で固定しやすいのでおすすめです。素材はウレタンなど、保温効果があるものが使用されています。
- 保温材
- 保温チューブ
- 保温カバー
しかし、寒冷地以外にお住まいですと毎年凍るわけではないので、費用を抑えたいとお考えの方も多いでしょう。費用を抑えたい方は、家にあるものを利用しましょう。
使い古したタオルでも保温効果があります。タオルを水道管に巻きつけて、ビニールテープで固定します。ビニール袋などでさらに上からカバーすると、雪で濡れてしまうこともありません。しっかり固定して、ずり落ちないように注意してください。
水を少しだけ出し続ける
水がほとんど動かないと、凍りやすさが倍増します。水道管内部の水が動くように、少しずつ蛇口から水を出しっぱなしにしておくと凍結防止になります。
水道メーターから最も離れた位置にある蛇口から、水をチョロチョロと出し続けておきましょう。もし戸建てにお住まいで1階と2階に水道があるお宅なら、1階と2階、2ヶ所の水道を開けておきます。
特に深夜は凍りやすい時間帯なので、寝る前に水を少しだけ出しておくと安心です。
もし水がもったいないなとお感じなら、バケツなどにためておけば洗濯やお掃除に利用できます。
大寒波のときは別の方法も併用する
水を少しだけ出し続けるという方法はよく知られており、取り入れやすいです。しかし、大寒波のときは、水を少しだけ出し続けるという方法だけでは、凍ってしまうケースがあります。
水を出していても凍る可能性があるほど寒いときは、保温材を設置するなど他の対策との併用をしておきましょう。
凍結防止ヒーター
確実に凍結を防止したい方には、凍結防止ヒーターがおすすめです。凍結防止ヒーターは、設置する場所によってさまざまな種類が用意されています。
給湯器や給水配管など設置場所や配管の材質に合わせて、ぴったりの種類の選択が必要です。次の4つの点を確認してください。
- センサー型
- 通電温度
- 停止温度
- 発熱量(消費電力量)
浴室の追い焚き設定
給湯器を屋外に設置していると、給湯器内部が凍結してしまう可能性もあります。蛇口から水は出るがお湯が出ないというときは、多くの場合給湯器の凍結が原因です。
戸外の給湯器やボイラー周辺の水道管が凍結しないために、浴室の追い焚き設定を35℃程度の低温に設定して、一晩中追い焚きをしておきましょう。
給湯器によっては追い焚き自動モードが付いており、電源を切らなければ気温が下がると追い焚きを自動でしてくれるタイプもあります。
給湯器の説明書を確認し、対応してください。
水道管が破裂したときの対応
水道管が凍結して体積が増えると、水道管に圧力がかかって破裂する場合があります。また、凍結した部分を解凍しようと、熱湯をかけてしまったために水道管が破裂するというケースも少なくありません。
水道管が破裂すると水が溢れ出て大惨事に繋がる恐れもあるので、落ち着いて以下を実行してください。
- 水道の元栓を閉める
- 応急処置
- 業者に修理を依頼
それぞれについて詳しく説明します。
水道の元栓を閉める
水道管が破裂したら、まず水道の元栓を閉めます。元栓を閉めて、水漏れの被害を最小限に抑えるためです。
戸建ての場合、元栓は戸外に設置されたメーターボックスの中にあります。マンションの場合は、玄関扉の横に設置されているはずです。
メーターボックス内に水道メーターとバルブがあるので、バルブを時計回りに回します。かっちりと止まるまで回してください。
元栓がどこにあるのかよくわからない方は、以下の記事が参考になります。
応急処置
元栓を閉めていると、水漏れは少なくなります。
しかし、そのままにしておくと床材が濡れてしまうなど、住宅にダメージを与える可能性があります。また、マンションなど集合住宅なら、階下への影響が心配です。
被害が広がらないように、応急処置の方法をお伝えします。
用意するもの
用意するものは次の通りです。
- タオル数枚
- バケツ
応急処置の手順
以下の手順で応急処置を行いましょう。
- 水道管の水漏れ部分にタオルを巻く
- 水漏れ部分にバケツを設置する
- タオルがびしょびしょになったら、乾いたタオルと交換
業者へ依頼
元栓を閉めた状態ならそれ以上水漏れ被害はおきませんが、水が使えない状態が続きます。できるだけ迅速に業者への依頼がおすすめです。
凍結による水道管の破裂は、見える場所ばかりとは限りません。壁の下など見えないところからも水漏れがあるかもしれないので、漏水調査も依頼すると安心です。
水道管の破裂が起きた際の費用軽減対策
水道管が破裂すると、さまざまな出費が増えてきます。水道料金や漏水による住宅のダメージなどを少しでも軽減できるシステムを知っておくと安心です。
水道料金の減免
水道管が破裂して大量の水漏れがあると、水道料金が大幅に増えてしまう可能性があります。漏水が原因だとしても、水道料金は水道使用者に支払い義務があるのが一般的です。
しかし、自治体によっては上下水道減免制度が適用されるケースがあるので、確認しておきましょう。
修理をした業者が上下水道局指定工事店に登録されていないと、減免が受けられないので必ず登録されている業者に依頼してください。水道料金減免の申請に必要な書類は、指定工事店しか発行できないとしている自治体がほとんどです。
火災保険の補償
水道管破裂そのものの修理は、一般の火災保険では対応していません。しかし、水漏れが起きて被害が生じたときは、修理代が補償される場合があります。契約の種類によるので、保険証書で確認してください。
火災保険に入っていないと思っても、意外と契約しているケースが多いものです。住宅ローンや賃貸契約時に契約しているかどうか、不動産会社に問い合わせましょう。
寒冷地にお住まいなら、水道管凍結の修理費用保険への加入がおすすめです。水道管が凍結して損壊したら、修理費用(実費)が支払われます。
水道凍結・破裂で業者へ依頼するときの注意点
水道管が破裂したときは、知識のある水道修理業者への依頼がおすすめです。しかし、依頼する前に注意点を確認しておいてください。
有資格者しかできない工事が必要かも
水道管の破裂など水道管を含む給水装置の修理は、各自治体の水道局で認められた「水道局指定工事店」しか作業ができません。水道管はその他の住宅にもつながっているため、きちんと修理しないと悪影響が出るためです。
水道法で、許可のない業者は水道管の修理はできないと規定されています。
もちろん、ご自分で修理することもできません。下手に触って被害が広がり、ご近所にも多大な迷惑をかけてしまう前に、水道局指定工事店に依頼しましょう。
集合住宅なら破裂した場所を確認
破裂した場所により、修理代を誰が負担するのか、また誰に修理を依頼するのかが変わります。
例えば、敷地外の道路などで水道管が破裂したら、自治体への連絡が必須です。敷地内なら住宅の所有者に修理義務がありますが、集合住宅の場合はもう少し複雑です。
水道メーターを境にして自宅側にあれば、それぞれの住宅所有者が水道業者を呼んで修理を依頼します。水道メーターの外側、マンションの共有部分なら住んでいる人は直接義務を負うわけではありません。
しかし、共益部分に損害が生じるのですから、すぐに管理会社に連絡しましょう。廊下やエントランスが水浸しになるので、隣人と相談して元栓を閉めることも考慮に入れてください。
水道管が凍結してお困りなら
水道管が凍結しないための防止方法や、凍結したときの対処方法を紹介しました。
予防していても、水道管が破裂してしまう場合があります。また、破裂しなくても凍結後に水道管の調子が悪くなるケースも。そのようなときは、プロの水道修理業者に相談すると安心です。
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水道管の凍結に関するよくある質問
-
水道管が凍ってしまいました。どうしたらいいですか?
水道管が凍結した場合は、タオルと50℃程度のお湯で解凍してください。ただし、絶対熱湯は使わないでください。水道管が破裂してしまう可能性があります。
-
水道管の凍結防止方法を教えてください。
-
水道管が破裂してしまいました。どうしたらいいですか?
水道管が破裂したら、まずは水道の元栓を閉めて応急処置をしてください。
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