排水管が凍結したときの自分でできる対処法を、イラストを用いながら分かりやすく解説します。排水管が凍結してお困りの方は、ぜひ参考にしてください。
また、解凍した排水管が再び凍らないよう、凍結を予防するのも重要です。記事後半では、すぐにできる凍結防止方法もご紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。
自分で対処しても直らない重度の凍結は、無理せず業者に任せましょう。業者に依頼すべきケースや料金相場もお伝えします。
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記事の内容
排水管が凍結したときの対処法
排水管が凍結したときの対処法には、以下があります。
- 自然解凍されるまで待つ
- タオルなどを巻いてお湯をかける
- ドライヤーやカイロで温める
それぞれ具体的なやり方を、下記にイラストを用いながら解説するので参考にしてください。
自然解凍されるまで待つ
凍結した排水管を直す最も安全な方法は、「自然解凍されるのを待つ」です。
排水管が凍結するのは、気温が下がる深夜から早朝にかけてが多いです。しかし、日中になり気温が上がると、自然に溶けていきます。
天気予報を見て、日中の気温が5℃以上になる場合は、放置して様子をみましょう。気温が5℃以上であれば、数時間から半日程度で自然解凍されます。
タオルなどを巻いてお湯をかける
排水管の凍結を早く解消したい場合は、以下の手順で排水管にタオルを巻いてお湯をかける方法が有効です。
- 40℃~50℃のぬるま湯を用意する
- 排水管にタオルを巻く
- タオルの上からぬるま湯を少しずつかける
タオルを巻いた上からお湯をかけると、急激な温度変化を防ぎ、じわじわ解氷させられます。
熱湯をかけるのは絶対にやめてください。排水管がヒビ割れたり、破裂する恐れがあります。沸騰したお湯と同じ量の水を混ぜると50℃程度のぬるま湯が作れるので、温度計がなくても心配いりません。
シンクはお湯を張ると効果的
シンクの排水口から繋がる排水管の凍結を解消するには、シンクにお湯を張る方法がおすすめです。以下が具体的な手順です。
- 排水口のフタやトラップを外す
- 排水口にタオルを突っ込み、栓をする
- シンクの6~7割までお湯を溜める
- タオルを外してお湯を流す
タオルを排水口に突っ込む際は、タオルの端をシンクの外に残しておきましょう。
溜めるお湯は、40℃~50℃のぬるま湯にしてください。熱湯はシンクや排水管を傷めるのでNGです。
ドライヤーやカイロで温める
排水管の凍結箇所がはっきり分かっている場合は、該当箇所をドライヤーやカイロで温める方法が有効です。
ドライヤーの温風を凍結箇所に当てる場合は、近づけ過ぎないよう注意してください。急激な温度変化で排水管がヒビ割れる恐れがあります。温風を、タオルを巻いた上から当てると安全です。
カイロは凍結箇所に直接当てます。カイロの温度であれば、排水管がヒビ割れるリスクもなく、じわじわと解氷できます。カイロをテープなどで固定すれば、その場を離れても問題ありません。
排水管が凍結して業者に依頼すべきケース
排水管が凍結し、以下に該当する場合は業者へ依頼してください。
- 排水管が破損している
- 重度の凍結で解凍に時間がかかる
以下に、業者に依頼すべき理由をそれぞれ分かりやすくお伝えします。
排水管が破損している
排水管が凍結すると、水の膨張によって排水管が破損する場合があります。破損した排水管を放置すると漏水に繋がり、家屋の腐食やカビの発生、高額な水道代の原因となります。
そのため、排水管が破損したらすぐに業者に修理を依頼しましょう。
重度の凍結で解凍に時間がかかる
温めても解凍に時間がかかる重度の凍結の場合は、業者へ依頼しましょう。
特に外部に設置された排水管は、ドライヤーで温めても解消しないケースがほとんどです。また、気温が5℃以上にもかかわらず、14時を過ぎても溶けない場合は重度の凍結と判断して良いでしょう。
業者であれば、専用器具で解氷してくれるため、重度の凍結だと判断した際はすぐに業者へ依頼してください。
失敗しない業者の選び方
業者の中には、不当な高額請求をしてくる悪徳業者もいるので注意してください。業者選びに失敗しないために、下記の選び方を覚えておきましょう。
- 水道局指定工事店から選ぶ
- 口コミを確認する
- 相見積もりを取る
特に、依頼前に業者の口コミを確認し、評判の低い業者を避けるのは重要です。
口コミを確認する際は、業者の公式サイトではなく、第三者の口コミサイトなどで確認しましょう。公式サイトでは、良い口コミしか掲載されていないケースが多いためです。
以下の記事で、口コミで評判のおすすめ業者をピックアップして紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
排水管が凍結したときの作業料金の相場
排水管の凍結の解消を業者に依頼した場合の作業料金の相場は、下記の通りです。
作業内容 | 目安料金 |
屋内排水管の解凍作業 | 8,000円〜 |
屋外排水管(塩ビ等)の解凍作業 | 20,000円〜 |
壁の中の排水管の解凍作業 | 30,000円〜50,000円 |
ベランダドレン管の凍結修理 | 15,000円〜 |
排水管の部品交換 | 3,000円~10,000円 |
配管工事 | 20,000円~ |
業者によっては、上記の作業料金以外に下記の基本料金がかかる場合があります。
業者によって差があるため、ホームページに載っている金額だけを見て決めるのではなく、必ず3社程度から相見積もりを取りましょう。
排水管が凍結する原因・条件
排水管が凍結する原因・条件を、気温と設置場所に分けてそれぞれお伝えします。まず、排水管が凍結しやすい気温は以下の通りです。
- マイナス4℃以下
- 最高気温が0℃未満の日が数日続く
また、以下の場合も排水管が凍結しやすいので要注意です。
- 排水管が外気に触れる場所に設置されている
- 排水管が凍結深度より浅く設置されている
凍結深度とは、地面の中まで凍結する深さを表す数値です。凍結深度より深い位置に埋設された配管は、凍結する可能性を抑えられます。
そのため特に寒冷地では、屋外配管を凍結深度より深く埋設するよう注意喚起されています。
下記の記事では、水道管が凍結する温度も分かりやすくお伝えしているので、あわせて参考にしてください。
排水管が凍結したときの症状
給水管が凍結した場合は、蛇口を開いても水が出ないなど、分かりやすい症状があります。しかし、排水管は給水管と違い、凍結に気づきにくいため注意が必要です。
冬など寒い時期に以下の症状が出たら、排水管が凍結している可能性があります。
- お風呂の水が排水されない
- トイレの水が排水されない
- シンクの水が排水されない
以下の記事では、トイレが凍結したときの対処法を分かりやすく解説しています。トイレの水が排水されずにお困りの方は参考にしてください。
下記の記事では、お風呂の凍結防止方法をイラスト付きで解説しています。寒い日にお風呂に入れないのはつらいので、ぜひあわせてチェックしてください。
排水管が凍結した事例
以下は、排水管が凍結した事例です。
- 車庫のシャッターを開けっ放しにした
- シンクの排水口に油を流していた
- 集合住宅の空き部屋で凍結した
戸建てで1階の車庫のシャッターを閉め忘れたために、車庫に設置されている排水管が凍結してしまうケースがありました。
また、シンクの排水口に油を流すと、排水管に油が蓄積します。蓄積した油で排水管がつまり、水が滞留して凍結に繋がった例があります。
集合住宅では、排水管が壁の下や床下を通っています。空き部屋は室温が下がりやすいため、寒冷地では空き部屋の壁のの排水管が凍る例が少なくありません。
排水管の凍結防止方法
排水管の凍結を予防する方法には、以下があります。
- 凍結防止ヒーターを使用する
- 排水口を掃除する
- 排水トラップに不凍液を入れる
- 凍結深度より深く排水管を埋め込む
それぞれ、下記に分かりやすく解説します。
凍結防止ヒーターを使用する
おすすめの排水管の凍結防止ヒーターは、下記表を参考にしてください。
名称 | 特徴 |
ルーフドレンヒーター | 縦樋・横樋・雨樋・ルーフドレンの凍結を防止するヒーター。 |
ダクトヒーター | 通風ダクトに設置するヒーター。電気式・蒸気式・温水式の3種類がある。 |
雨樋ヒーター | 融雪システムを設置した屋根の雨樋の凍結を防止するヒーター。 |
ドレンパイプヒーター | 雨水排水管(ドレンパイプ)の凍結を防止するヒーター。 |
上記のヒーターを設置する際は、業者に相談しましょう。
下記の記事では、水道管の凍結を防止する方法もイラスト付きで解説しているので、あわせて参考にしてください。
排水口を掃除する
排水口にゴミや汚れが蓄積すると、それらが排水管に流れていき、排水管で蓄積します。さらに、排水管にゴミや汚れが蓄積すると、水の通れる幅が狭くなり、つまりやすくなります。
排水管がつまり水が中で停滞すると、水温が下がりやすくなり凍結の可能性が上がるので注意が必要です。
そのため、排水口を定期的に掃除し、排水管も綺麗に保つことで凍結の防止に繋がります。
キッチンの排水管掃除については、以下の記事にまとめています。ぜひ参考にご覧ください。
排水トラップに不凍液を入れる
排水トラップには、下水道からの害虫や悪臭の侵入を防ぐために水が溜められています。
排水トラップに溜まっている水は流れていないため、水温が下がりやすく、凍結する可能性が高いので注意してください。
排水トラップの水の凍結を防ぐには、不凍液が有効です。ホームセンターやネット通販で、「配管用の不凍液」を購入し、排水トラップに注いでおきましょう。
不凍液の値段は1,000円~2,000円程度なので、それほど高くはありません。
凍結深度より深く排水管を埋め込む
凍結深度は、地中のどのくらいの深さまで凍結するかを示したものです。そのため、凍結深度よりも浅い位置に埋設されている排水管は、凍結する可能性が高まります。
凍結深度より深く埋設し直すと、凍結予防に効果があります。凍結深度には地域差があるため、インターネットで「〇〇市 凍結深度」などで検索して確認しましょう。
しかし、配管の埋設し直しは、素人ができるものではありません。業者に相談してみましょう。
排水管が凍結してすぐに対応を頼みたいときは
凍結した排水管をすぐに使える状態にしたいときは、業者に依頼しましょう。
排水管が凍結しやすいのは気温が下がる深夜から早朝のため、24時間相談できる業者がおすすめです。ただし、業者によっては、深夜・早朝の割増料金がかかる場合があるので、注意してください。
『水道修理のセーフリー』では、以下の条件などで絞り込んで業者を探せるため、非常に便利です。
- 夜間・早朝割増なし
- 出張費無料
- お見積り無料
ぜひ、業者探しに役立ててください。以下からご利用できます。
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排水管の凍結に関するよくある質問
-
排水管が凍結するとどうなりますか?
気温が下がった途端に次のような症状があれば、排水管の凍結を疑いましょう。
- 洗濯機の排水ができない
- お風呂の水が排水されない
- トイレの水が流れない
- ベランダの水が流れない
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排水管が凍結したら、水道修理業者に依頼すべきですか?
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排水管が凍結した場合の対処方法を教えてください
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凍結深度とは何ですか
凍結深度とは、地中のどこまで凍結するか、その深さを示す数値です。
地域によって凍結深度は異なり、たとえば同じ北海道でも、札幌市は60cm、帯広市では100cmとなっています。
屋外配管は、凍結深度より深く埋設すれば、凍結の可能性が低くなります。
お住まいの地域の凍結深度を確認し、埋設配管が浅い場合は、業者に相談しましょう。
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排水管凍結の修理費用はどのくらいですか
排水管凍結の修理を、業者へ依頼した場合の費用相場は、以下の通りです。
- 屋内排水管の場合:8,000円〜
- 屋外排水管の場合:20,000円〜
上記費用はあくまでも目安で、業者によって異なります。
また、凍結した排水管を解凍するだけの場合と、凍結が原因で壊れた排水管を修理する場合でも費用が異なるので、複数の水道修理業者へ相見積りを取るのがおすすめです。
地域からおすすめ業者を探す
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