2024.10.27
しかし、蛇口にはさまざまなパッキンが設置されており、どのパッキンをどのように交換すべきかは悩みがちなポイントです。そこで本記事では、蛇口に使われているパッキンの種類から各種パッキンの交換方法まで徹底解説します。
業者に交換を依頼する場合の費用相場も記載していますので、ぜひ参考にしてください。
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記事の内容
水漏れする蛇口のパッキン交換前に蛇口・パッキンの種類を要確認

蛇口から水漏れする原因としてはパッキンの劣化・破損が多いですが、蛇口によっては複数の種類のパッキンが使われている場合があります。水漏れの原因となっているパッキンを特定のうえ交換するには、蛇口とパッキンの基礎知識を身につけておくことが大切です。
ここでは、パッキン交換前に知っておくべき以下2つのポイントを解説します。
パッキンを交換したい蛇口の種類に合わせて、各種蛇口・パッキンの特徴を理解しておきましょう。
蛇口の種類
住宅に使われている蛇口は、大きく分けて以下の3種類があります。
- 単水栓
- ツーハンドル混合水栓
- シングルレバー混合水栓
蛇口の種類によって使われているパッキンが異なる他、水漏れの発生箇所(原因となるパッキン)も変わります。
単水栓
単水栓とは水またはお湯だけ出せる蛇口で、主に洗濯機の蛇口や屋外の蛇口として使われています。
単水栓で水漏れしやすい箇所と、各箇所の水漏れの原因となりがちなパッキンの種類は以下の通りです。
| 水漏れ箇所 | 原因のパッキン |
|---|---|
| ハンドル | 三角パッキン |
| パイプの根元 | Uパッキン |
| 吐水口 | コマパッキン |
単水栓はシンプルな構造をしているため、比較的簡単にパッキンを交換できます。
ツーハンドル混合水栓
ツーハンドル混合水栓は、水・お湯それぞれの水量を調節できるハンドルが備わった蛇口です。昔から住宅に使われている混合水栓で、主にキッチンや浴室などに設置されています。
ツーハンドル混合水栓で水漏れしやすい箇所と、各箇所の水漏れで原因となっているパッキンは以下の通りです。
| 水漏れ箇所 | 原因のパッキン |
|---|---|
| ハンドル | 三角パッキン |
| パイプの根元 | Uパッキン |
| 吐水口 | コマパッキン |
| クランク | クランクパッキン |
混合水栓ですが、構造は単水栓と似ているため、水漏れの原因や作業難易度に大きな違いはありません。
シングルレバー混合水栓
シングルレバー混合水栓は、1つのハンドルで水・お湯の切り替えや温度調節が可能な蛇口です。近年の住宅によく見られるタイプで、キッチンや洗面所に使われています。
シングルレバー混合水栓には、パイプの根元に「スパウトパッキン」と呼ばれるパッキンがあります。パイプの根元から水漏れしている場合は、スパウトパッキンが原因と考えられます。
パッキンの種類
蛇口に使われているパッキンは、主に以下の5種類があります。
- 三角パッキン
- Uパッキン
- コマパッキン
- クランクパッキン
- スパウトパッキン
各種パッキンがどのような役割を果たしているのか、以下より解説します。
三角パッキン
三角パッキンとは、単水栓・ツーハンドル混合水栓のハンドル内部に設置されているパッキンです。三角錐のような形状で、他のパッキンとは違い厚みがある点も特徴です。
水を出したときに吐水口以外から水が漏れないようにする役割があり、劣化するとハンドル部分からの水漏れにつながります。
Uパッキン
Uパッキンは、単水栓・ツーハンドル混合水栓のパイプの根元に備わっているパッキンです。円形に見えますが上部に溝があり、断面がU字型になります。この形状だからこそ、蛇口本体とパイプの密着性を高めて水漏れを防ぐことができています。
そのため、Uパッキンの劣化によりパイプの根元部分から水漏れするケースも多いです。
コマパッキン
コマパッキンとは、単水栓・ツーハンドル混合水栓のハンドル内部に備わっている、「コマ」という部品とセットになったパッキンです。ハンドルと連動し、止水の際は水をせき止める役割があります。
コマパッキンが劣化すると水をせき止められなくなり、蛇口を閉めても吐水口から水が漏れるようになります。
クランクパッキン
壁付タイプのツーハンドル混合水栓には、壁に固定するためのクランク(アーム)と本体の間にクランクパッキンというパッキンが使われています。クランクパッキンとは、本体とクランクの接続部分から水が漏れないようにするためのパッキンです。
クランク部分から水漏れしている場合は、クランクパッキンの劣化が考えられます。
スパウトパッキン
スパウトパッキンは、シングルレバー混合水栓のスパウトの根元内部に2つ備わっているパッキンで、「OVパッキン」とも呼ばれています。役割としては、単水栓やツーハンドル混合水栓における、Uパッキンと同様です。
シングルレバー混合水栓のスパウトの根元から水漏れしている場合に考えられる原因として、スパウトパッキンの劣化もよくあるケースの1つです。
パッキンのサイズ
同じ種類のパッキンでも製品ごとにサイズが異なるため、交換の際は既存の蛇口に適合するサイズのパッキンを選んで購入する必要があります。逆に、サイズが適合すればどのメーカー製のパッキンでも取り付けが可能です。
パッキンのサイズは、「内径と外径」または「呼び径」で表記されています。それぞれ、以下の寸法を指すものです。
| 表記 | 内容 |
|---|---|
| 内径・外径 | 内径はパッキンの穴の直径、外径はパッキン全体の直径 |
| 呼び径 | パッキンが適合する部品・配管用パイプの内径(一般的には13mm) |
蛇口に合うパッキンを確認する方法

蛇口に合うパッキンのサイズは、本体や取扱説明書などに記載されている品番をもとに確認します。メーカーのホームページでは品番で適合する部品のサイズを調べられるので、活用しましょう。
品番が分からない場合は、本体のサイズを直接測るという手もあります。壁の接続部分のパイプまたは交換したいパッキンを取り出して、定規などで外径・内径を測ってみましょう。
自分で単水栓のパッキンを交換する方法

では、自分で単水栓のパッキンを交換する方法をチェックしていきましょう。水漏れ時にパッキン交換するケースが多いと見受けられるので、水漏れしている場所別の手順をご紹介します。
それぞれ、以下に解説していきます。
ハンドルから水漏れしている場合
単水栓のハンドル部分から水漏れしている時の、必要な道具や手順は以下の通りです。
必要な道具
- モンキーレンチ
- 新しい三角パッキン
交換の手順
- 止水栓を閉める
- ハンドルの上にあるビスを反時計回りに回して外す
- ハンドルを外す
- ハンドルの下側のナットを反時計回りに回して外す
- 三角パッキンを取り出し、新しいパッキンに交換する
- 逆の手順で元に戻す
- 止水栓を開けて、水漏れの有無を確認する
洗濯機用水栓など、専用止水栓が見当たらない時には、元栓を閉めて作業してください。
パイプの根元から水漏れしている場合
パイプの根元部分から水漏れしている時の、必要な道具や手順は以下の通りです。
必要な道具
- モンキーレンチ
- 新しいUパッキン
交換の手順
- 止水栓を閉める
- パイプの根元にあるナットを反時計回りに回して外す
- パイプを外す
- パイプの根元にあるパッキンを新しいパッキンに交換する
- 逆の手順で元に戻す
- 止水栓を開けて、水漏れの有無を確認する
パッキンの種類が異なるだけで、おおまかな手順は同じですね。
吐水口から水漏れしている場合
吐水口から水漏れしている時の、必要な道具や手順は以下の通りです。
必要な道具
- モンキーレンチ
- 新しいコマパッキン
交換の手順
- ハンドルの下にあるナットを反時計回りに回してゆるめる
- ナットを回しつづけてハンドルごと外す
- 蛇口に残っているコマパッキンを取り出し、新しいパッキンと交換する
- 逆の手順で元に戻す
- 水道の元栓を開けて、水漏れの有無を確認する
以下の記事では、単水栓のパッキン交換の手順それぞれの内容を解説しています。より詳しい交換方法を知りたい方は、こちらもあわせてご覧ください。
自分でツーハンドル混合栓のパッキンを交換する方法

次に、ツーハンドル混合栓のパッキン交換方法をお伝えします。ツーハンドル混合栓は水・お湯それぞれの専用ハンドルがあり、ハンドルで水温を調整する蛇口です。
水漏れしている箇所にあわせてチェックしてください。
ハンドルから水漏れしている場合
ツーハンドル混合栓のハンドル部分から水漏れしている時の、必要な道具と手順を解説していきます。
必要な道具
- モンキーレンチ
- マイナスドライバー
- 新しい三角パッキン
交換の手順
- 止水栓を閉める
- ハンドルの上のキャップをマイナスドライバーで外す
- ネジを外し、ハンドルを取る
- カバーナットを回して外す
- 三角パッキンを外し、新しいものに交換する
- 逆の手順で元に戻す
- 止水栓を開けて、水漏れの有無を確認する
蛇口のメーカーや型番によって異なるケースがあるので、この手順が当てはまらない場合は取り扱い説明書も参考にしてください。
パイプの根元から水漏れしている場合
ツーハンドル混合栓のパイプ根元部分から水漏れしている時の、必要な道具と手順を解説していきます。
必要な道具
- モンキーレンチ
- 新しいUパッキン
交換の手順
- 止水栓を閉める
- パイプの根元にあるナットを反時計回りに回して外す
- パイプを外す
- パイプの根元にあるパッキンを新しいパッキンに交換する
- 逆の手順で元に戻す
- 止水栓を開けて、水漏れの有無を確認する
根元からの水漏れは、蛇口のタイプが異なっても基本的には同じ作業です。
吐水口から水漏れしている場合
吐水口から水漏れしている時の、必要な道具と手順を解説していきます。
必要な道具
- モンキーレンチ
- 新しい三角パッキン
交換の手順
- 止水栓を閉める
- ハンドルの上にあるキャップをマイナスドライバーで外す
- ネジを外し、ハンドルを取る
- カバーナットを回して外す
- 三角パッキン・パッキン受け・スピンドルを外す
- 三角パッキンを新しいものと交換する
- 逆の手順で元に戻す
- 止水栓を開けて、水漏れの有無を確認する
パッキンの交換と同時に、水量を調節するスピンドルも一緒に交換すると、効率が良いのでおすすめです。
クランクから水漏れしている場合
クランク部分から水漏れしている時の、必要な道具と手順を解説していきます。
必要な道具
- モンキーレンチ
- 新しいクランクパッキン
交換の手順
- 止水栓を閉める
- 蛇口とクランクをつなぐナットを時計回り(右回り)に回して緩める
- 蛇口を外し、クランクにあるパッキンを取り出す
- 新しいパッキンを取りつける
- 逆の手順で元に戻す
- 止水栓を開けて、水漏れの有無を確認する
それぞれの箇所のパッキン交換に慣れると、時間も費用も節約できますね。
自分でシングルレバー混合栓のパッキンを交換する方法

シングルレバー混合水栓に使われている、スパウトパッキンの交換に必要な道具と手順を解説します。
必要な道具
- ウォーターポンププライヤー
- マイナスドライバー
- プラスドライバー
- 新しいスパウトパッキン
交換の手順
- 止水栓を閉める
- レバーハンドルのキャップとレバーハンドルを取り外す
- カートリッジを固定しているナットを取り外す
- カートリッジを取り外す
- スパウトを引き上げて取り外す
- スパウトパッキンを取り外して新しいスパウト
- パッキンを取り付ける
- 逆の手順で部品を取り付ける
- 止水栓を開けて、水漏れの有無を確認する
なお、スパウト部分の水漏れに関しては、パッキンではなくカートリッジの故障が原因であるケースも多いです。蛇口のカートリッジの交換方法については、以下の記事をご覧ください。
自分で蛇口のパッキンを交換する際の注意点
蛇口のパッキン交換は単純な作業に思えますが、少しのミスで水漏れを悪化させるおそれがあります。特に、作業中は以下の点に注意が必要です
それぞれの注意点について、以下より詳しく解説します。
作業前に必ず止水栓を閉める
パッキンを交換する前に、必ず交換する蛇口に対応した止水栓を閉めておきましょう。止水栓を開けたまま作業すると、水があふれてくるおそれがあります。
止水栓が見つからない場合や閉められない場合は、水道の元栓を閉めるという手もあります。ただし、元栓を閉めている間は他の蛇口も使えなくなる点に注意しましょう。
作業ミスにより部品を破損・紛失するリスクがある
蛇口は数多くの細かい部品で構成されており、すべての部品が蛇口の正常な作動に必要不可欠です。
しかし、力加減を誤ることで部品を破損する、小さな部品をどこかに落として紛失するといったケースは珍しくありません。1つでも部品を破損・紛失すると、水漏れが解消されないばかりか悪化する可能性もあります。
上記のようなリスクが不安な場合は、無理をせず業者へ交換を依頼しましょう。
蛇口のパッキン交換を業者に依頼した場合の費用相場
蛇口のパッキン交換は業者に依頼した方が安心とはいえ、費用がいくらかかるのかは気になるポイントです。
蛇口のパッキン交換を依頼する場合、費用総額としては5,000円~10,000円程度かかります。交換費用の内訳は、以下の通りです。
- 基本料金
- パーツ代
- 作業料金
- 出張費
なお、具体的な費用項目や各費用の価格設定は、業者によって変わります。
パッキン交換費用の相場については、以下の記事でより詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。
安心して蛇口のパッキン交換を依頼できる業者の探し方

蛇口のパッキン交換を依頼できる業者は多いですが、どの業者へ依頼するかによって料金やサービスの質が大きく変わります。安心して交換を依頼する業者を見つけるためにも、以下のポイントを意識しましょう。
それぞれのポイントについて、詳しく解説します。
水道局指定工事店を選ぶ
蛇口のパッキン交換やその他の不具合を相談する際は、水道局指定工事店を選ぶのが安心。水道局指定工事店は、水道局から正式に認可を受けている業者で、法令に従った適切な施工が保証されています。
指定店は、公式ホームページに必ず記載されているので、確認してください。
数ある水道修理業者の中には、価格設定が不明瞭だったり実績があいまいだったりするケースもあり、作業内容や費用面でのトラブルにつながるリスクを伴います。必ず、信頼性のある業者を選びましょう。
水道局指定工事店について、以下記事でも詳しく解説しています。
明確に見積もりしてくれる業者を選ぶ
項目をわかりやすくわけて見積もりを作成してくれる業者か否かも選定ポイント。施工前に必ず事前見積もりをもらい、内容をしっかり確認しましょう。
項目をわかりやすくわけて見積もりを作成してくれる業者は、料金体制が明確で、後から追加料金を請求される心配もありません。また、見積もり作成の段階でスタッフの対応の良し悪しも判断できます。
蛇口交換の費用相場については、以下の記事をご覧ください。
口コミや評判を確認する
口コミや評判は、業者の良し悪しを判断する上で貴重な情報源となります。インターネットの口コミサイトや、知人からの紹介などを参考に、業者の評判を調べてみましょう。
施工の品質や対応の良さ、料金の妥当性など、良い口コミだけでなく悪い面も含めて評価を確認すれば、信頼できる業者を見つけられます。
自分で蛇口パッキンの交換が難しいなら『水道修理のセーフリー』へ
蛇口の水漏れはパッキン交換で解消できる場合がありますが、作業ミスによる状態の悪化リスクを伴うだけでなく、正確な原因特定も簡単ではありません。うまく交換する自信がない方、水漏れの原因が本当にパッキンの劣化なのか判断できない方は、業者へ相談しましょう。
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