わざわざ高価な専用クリーナーを買わなくても、ご家庭にある塩素系ハイターを使えば、臭いの元となる雑菌や黒カビを強力に除菌・分解できます。
ただし、使い方や入れる量を間違えると、十分な効果が得られないばかりか洗濯機の故障や思わぬ事故につながることも。
本記事では、ハイターを使った正しい掃除手順から絶対NGな注意点、効果を長持ちさせる予防ワザまで分かりやすく解説します。
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記事の内容
洗濯機の臭いの原因は「カビ・洗剤カス・皮脂汚れ」

洗濯機から発生する不快な臭いの正体は、主に以下の3つです。
| 臭いの原因 | 特徴と臭いへの影響 |
| 黒カビ・雑菌 | 洗濯槽の裏側に繁殖したカビや雑菌(モラクセラ菌など)が、 カビ臭や生乾き臭の直接的な元になる |
| 洗剤カス | 溶け残りや過剰に投入された洗剤が洗濯槽に付着し、 カビの繁殖を促す「エサ」になる |
| 皮脂汚れ | 衣類から落ちた皮脂や埃が洗剤カスと混ざり合い、 雑菌の繁殖と臭いを加速させる |
洗濯槽の裏側は湿気がこもりやすく、見えないところでこれらの汚れが混ざり合って嫌な臭いを発生させています。
【結論】洗濯機の臭い取りにハイターは使える

「洗濯槽専用クリーナー」が手元になくても、家庭にあるハイターを使えば、手軽かつ安価に洗濯槽の臭いを除去できます。ただし、どのハイターでも良いわけではなく、使い方や洗濯機の種類に応じた正しい手順を守ることが大切です。
まずは、なぜハイターが臭いに効くのか、その理由と適切な掃除頻度から解説します。
ハイターがカビ臭・生乾き臭を落とす理由
ハイターの主成分である「次亜塩素酸ナトリウム」には、強力な殺菌・除菌作用と分解力があります。雑菌や黒カビを根元から殺菌・分解するため、菌の繁殖による生乾き臭やカビ臭を一網打尽にできます。
水に溶かして回すだけで洗濯槽全体に行き渡り、不快な臭いをスッキリリセットしてくれます。
槽洗浄を行う理想の頻度は「月1回」
洗濯機の清潔を保ち、臭いを予防するための理想的な清掃頻度は「月に1回」です。
放置する期間が長くなるほど裏側の黒カビは頑固になり、ハイター1回では落としきれなくなります。毎月1回の定期メンテナンスを習慣化するのがおすすめです。
どのハイターならOK?使える種類・使えない種類一覧

一口に「ハイター」と言っても、衣料用・台所用・カビ用など様々な種類があります。成分や形状によって「洗濯槽掃除に使えるもの」「条件付きで使えるもの」「絶対に使えないもの」に分かれるため、事前に確認しておきましょう。
| 商品名 | 洗濯槽への使用 | 特徴・槽洗浄への適性 |
| 洗濯槽ハイター | ◎ (推奨) |
【塩素系】洗濯槽専用に開発された製品。 防サビ剤や泡立ちを抑える成分が入っており、 最も安全・確実にカビ臭を分解できる。 |
| ハイター(衣料用) | 〇 (可能) |
【塩素系】 次亜塩素酸ナトリウムが主成分で強力な殺菌力がある。 縦型洗濯機に最適(泡立ちやすいためドラム式は注意)。 |
| キッチンハイター(緑ボトル) | × (使用不可) |
【塩素系】 界面活性剤(洗剤成分)が含まれており、 非常に泡立ちやすい。ドラム式では泡立ちすぎて 排水エラーや水漏れの原因になるため使用不可。 |
| キッチン泡ハイター | × (使用不可) |
【塩素系】 スプレータイプで泡立ちが極めて強く、 洗濯機全体の洗浄には向かない。 センサー誤作動や故障のリスクが高いためNG。 |
| ワイドハイターシリーズ | × (効果が薄い) |
【酸素系】 塩素系ほどの強力な殺菌・分解力はないため、 蓄積した頑固なカビ臭や生乾き臭の根本解決には不向き。 |
【縦型・ドラム式】失敗しないハイター掃除の手順
縦型洗濯機とドラム式洗濯機では、水量や構造が異なるため手順を変える必要があります。
縦型洗濯機の掃除手順
縦型洗濯機は、水量を満水まで溜めて「漬け置き」するのがポイントです。
洗濯槽全体にハイターを行き渡らせ、しっかり時間を置いて浸透させることで、上部にこびりついたカビや嫌な臭いを根元から分解できます。
- 洗濯槽を空にする
衣類やネット類が残っていないか確認する - ぬるま湯(約40℃)を満水まで溜める
水よりもぬるま湯のほうがハイターの殺菌効果が高まる - ハイターを規定量投入する
水量に合わせてハイターを投入する(目安:水50Lに対してハイター約200〜300ml) - 「標準コース」で2分〜3分ほど洗い運転する
ハイターを全体に行き渡らせる - 約2〜3時間放置(漬け置き)する
頑固な菌やカビに浸透させる - 「標準コース(洗濯・すすぎ・脱水)」を1サイクル回す
汚れと薬剤をしっかり洗い流す
終わったらフタを開け、風通しをよくして内部を乾かします。
ドラム式洗濯機の掃除手順
ドラム式洗濯機では、必ず「槽洗浄コース」を使用してください。
ドラム式は途中でドアを開けると内部の水が溢れ出るリスクがあるため、全自動で給水からすすぎまで行う槽洗浄コースが基本となります。また、ドラム式は使用水量が少なく泡が立ちやすいため、自動で消泡や水量をコントロールしてくれる専用コースで洗浄するのが最も安全です。
- 洗濯槽を空にする
衣類等が入っていないことを確認する - 電源を入れ「槽洗浄コース」をスタートする
給水が始まったらドラム内にハイターを入れる(または洗剤投入口から入れる) - 終了したらドアとゴムパッキンを拭く
コース終了後、ドアの内側や手前のゴムパッキンに溜まった水気・汚れを雑巾で拭き取る
最後にカビ予防のため、ドアを開けたままにしてしっかり内部を乾かします。
ハイターで絶対やってはいけない5つのNG行為

ハイターは非常に効果的ですが、扱い方を間違えると事故や不具合の原因になります。そのため、以下の5つは絶対に避けてください。
酸性タイプ(クエン酸・酢)と混ぜる
塩素系ハイターと酸性成分が混ざると、命に関わる有毒な「塩素ガス」が発生します。
クエン酸や酢はもちろん、酸性の浴室用洗剤や排水口クリーナーとの併用も厳禁です。直前に酸性洗剤で掃除していた場合も、成分が残っている可能性があるため完全に洗い流してから作業してください。
締め切った室内で作業する
ハイター特有の強い刺激臭は、目や鼻の粘膜を刺激し、気分が悪くなる原因になります。
特に狭く密閉されやすい洗面所や防水パン周辺での作業は危険です。掃除を始める前に必ず換気扇を回し、窓やドアを開けて十分な通気性を確保してください。
洗濯物を入れたまま掃除する
ハイターには強力な漂白作用があるため、衣類に触れると一瞬で変色・色落ちします。
「洗濯物と一緒に洗えば服も漂白できて一石二鳥」と勘違いしがちですが、一度色落ちした衣服は元に戻りません。必ず洗濯槽の中に衣類やネット類が残っていないか確認してから掃除しましょう。
50℃以上のお湯を使う
熱湯を使うとハイターの有効成分(次亜塩素酸ナトリウム)が一気に分解・揮発し、十分な殺菌・除菌効果が得られなくなります。
また、急速に発生したガスで気分が悪くなったり、洗濯機内部の樹脂パーツやホースを傷めて水漏れの原因になったりします。効果を高めるために使う場合は、30℃〜40℃程度のぬるま湯までに留めましょう。
一晩以上の長時間放置をする
「長時間浸けたほうがカビが落ちそう」と一晩以上放置するのは絶対にやめましょう。
強い塩素成分に長期間晒されると、洗濯槽の金属部分がサビたり、プラスチックやゴムパッキンが劣化・変形して故障に繋がります。浸け置きをする場合の放置時間は、最長でも1時間〜2時間程度に抑えるのが鉄則です。
臭いの発生源はここかも!一緒に掃除すべき3つのパーツ

洗濯槽だけを綺麗にしても臭いが残る場合は、周辺パーツに汚れやカビが蓄積している可能性が高いため、槽洗浄とセットで掃除しましょう。
特に汚れが溜まりやすく、嫌な臭いを発生させやすい以下3つのパーツの掃除手順を解説します。
糸くずフィルター(ゴミ取りネット)
糸くずフィルターに溜まったゴミや髪の毛は、水分を含んで腐敗し、雑菌の温床になります。放置するとフィルター全体にヌメリや黒カビが発生し、洗濯物や水に臭いを移す原因になるため、洗濯槽とセットで掃除しましょう。
【掃除手順】
- ゴミを取り除く
フィルターを取り外し、溜まった糸くずやホコリをティッシュなどで取り除く - ぬるま湯と歯ブラシで洗う
ヌメリや黒カビがある場合は、ぬるま湯に浸しながら古い歯ブラシで優しくこすり落とす - しっかり乾燥させて装着
完全に乾かしてから本体に戻します
なお、頑固な黒カビには、薄めたキッチンハイター(水1Lに対して数滴〜数ml)に10分ほど漬け置きするとスッキリ落ちます。
洗剤・柔軟剤の投入口
投入口の周りや奥は、使い切れずに残った洗剤や柔軟剤が固まりやすい場所です。この洗剤カスは湿気と混ざり合うことで、黒カビの格好のエサ(栄養分)になってしまいます。
【掃除手順】
- パーツを取り外す
洗剤トレイ(投入口ケース)を本体から引き抜いて取り外す(取り外し方は取扱説明書を確認) - ぬるま湯で洗い流す
40℃前後のぬるま湯に浸し、固まった洗剤カスを溶かしながら歯ブラシやスポンジでこすり落とす - 設置奥の拭き掃除
本体側の差し込み奥にも洗剤カスやカビが付着しているため、固く絞った濡れ雑巾や綿棒で綺麗に拭き取る - 水分を拭き取って戻す
カビの再発を防ぐため、パーツの水分を拭き取ってから元に戻す
乾燥フィルター・排水口周辺
ドラム式洗濯機の乾燥フィルターに溜まったホコリや、本体下の排水口(排水トラップ)に溜まった糸くず・皮脂汚れは、湿気がこもってドブのような激しい下水臭を発生させます。
乾燥フィルターは掃除機でホコリを吸い取るか、取り外して水洗いします。湿ったまま戻すとカビの原因になるため、必ず完全に乾かしてからセットしてください。
【掃除手順】
- 排水ホースを外し、排水口のパーツ(目皿やトラップ)を取り外す
- 溜まった髪の毛や糸くずを取り除き、パーツを浴室などでスポンジ洗いする
- 排水口の中にコップ1杯程度の水を注ぎ(封水トラップの役割)、臭いの逆流を防いでからパーツを戻す
ハイターで洗濯機の臭いが落ちないときの対処法
ハイター(塩素系漂白剤)で掃除しても臭いが残る場合、原因は「塩素系では落とせない種類の汚れ」か「分解洗浄が必要なほどの深刻な黒カビ」のどちらかです。
ハイターで効果が出なかったからといって、連続で何度もハイターを試すのは洗濯機を傷める原因になります。以下の2つの対処法を順番に試してみてください。
頑固なカビには洗濯槽クリーナーを試す
ハイターなどの塩素系漂白剤は「菌やカビの殺菌・分解」を得意としていますが、長年蓄積した洗剤カスや皮脂汚れの固まりを物理的に剥ぎ取る力はやや弱めです。
こうした頑固なこびりつき汚れには、過炭酸ナトリウムなどを主成分とする「酸素系洗濯槽クリーナー(オキシクリーンやシャボン玉石けんなど)」が効果的です。酸素系クリーナーは強力な発泡作用(泡の力)によって、洗濯槽の裏側に固着した汚れを浮き上がらせ、根こそぎ剥がし落としてくれます。
ただし、浮き出たワカメのような黒カビ・汚れをゴミ取りネットですくい出す手間がかかります。また、ドラム式洗濯機は泡立ちすぎると途中で排水エラーを起こすため、ドラム式対応の酸素系クリーナーを選ぶか、使用を避けましょう。
手ごわい汚れ・内部のカビはプロに相談する
市販の薬品(塩素系・酸素系)を試しても臭いが解消しない場合、洗濯槽の裏側だけでなく、ピロティやドラムの軸部分にまで黒カビや皮脂汚れが層になってへばりついている可能性が高いです。
特に以下のようなケースでは、薬品だけで完全に撃退するのは不可能です。
- 数年間一度も槽洗浄をしていない
- 市販のクリーナーを使うと、毎回いつまでも黒いゴミが出てくる
- 排水口や内部パーツの奥からドブのような臭いが上がってきている
無理に何度も強い薬品を使うと、洗濯機のゴムパッキンを痛めたり、内部パーツを腐食させて水漏れ・故障を引き起こしたりします。手に負えないと感じたら、プロのクリーニング業者による「分解洗浄(洗濯機を解体して高圧洗浄する作業)」を検討しましょう。
今日からできる!洗濯機の“キレイ”を保つ3つの予防ワザ

せっかくキレイにした洗濯機も、日常の使い方次第で再びカビや雑菌が繁殖してしまいます。嫌な臭いを再発させないために、今日から実践できる以下3つの予防習慣を取り入れましょう。
使用後は洗濯機のフタを開けて乾燥させる
洗濯が終わったら、フタ(ドア)や洗剤スロットは常に開けたままにして内部の湿気を逃がしましょう。
カビや雑菌は「湿度70%以上」の環境で爆発的に繁殖します。使用直後の洗濯槽内は湿度が100%近くに達しているため、フタを閉め切るとまるで温室のようにカビの絶好の生育環境になってしまいます。
洗剤・柔軟剤の規定量を守る
「いい匂いをさせたいから」「汚れが落ちそうだから」と、洗剤や柔軟剤を多めに入れるのは絶対にやめましょう。
洗剤や柔軟剤には水に溶ける限界(飽和量)があります。規定量を超えて投入された洗剤は水に溶けきれず、洗剤カスとして洗濯槽の裏側やホース内に付着します。この洗剤カスこそが、黒カビの最も大好きな「エサ(栄養分)」になってしまうのです。
濡れた洗濯物を長時間放置しない
脱いだ服や使用後の濡れたバスタオルを、直接洗濯槽の中に放り込んで溜めておくのはNGです。
汗や水分を含んだ衣類を湿気のある洗濯槽内に放置すると、わずか数時間で「モラクセラ菌」などの雑菌が爆発的に増殖します。これにより、洗濯機自体に臭いが移るだけでなく、洗濯後も服から生乾き臭が消えなくなってしまいます。
洗濯機の臭い取りは『セーフリー』に相談しよう
「ハイターを試しても臭いがどうしても取れない」「長年放置していたので内部を分解してしっかり綺麗にしたい」という方は、専門業者へのご相談がおすすめです。
『セーフリー』なら、お近くの優良業者やハウスクリーニング業者を簡単に検索・比較できます。
- 24時間365日いつでも相談可能
- 独自の審査基準をクリアした安心の優良業者のみ掲載
- 口コミや料金を比較して自分にぴったりの業者が見つかる
不快な臭いを根本から解決し、快適なお洗濯環境を取り戻しましょう。
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洗濯機のハイター掃除に関するよくある質問
-
ドラム式洗濯機でもハイター(塩素系漂白剤)は使えますか?
はい、ドラム式洗濯機でも使用できます。
ただし、縦型洗濯機と比べて使用する水量が少ないため、ハイターの投入量や掃除手順は「ドラム式専用の取扱説明書」または「衣類用塩素系漂白剤の使用方法」に従ってください。また、ドラム式は途中でフタを開けられない機種が多いため、一時停止のタイミングや放置時間に注意が必要です。
-
ハイターで掃除する頻度はどのくらいが理想ですか?
1〜2ヶ月に1回のペースで定期的に行うのが理想です。
臭いや黒カビが発生してから掃除するのではなく、予防として定期的にハイターで槽洗浄を行うことで、頑固なカビの定着を防ぎ、常に清潔な状態をキープできます。梅雨時期や夏場など、湿度が高い季節は月1回の実施がおすすめです。
-
「キッチンハイター」を洗濯機の掃除に使っても大丈夫ですか?
基本的には「洗濯漂白用(ハイター等)」を使用するのが安全です。
キッチンハイターには界面活性剤(洗剤成分)が含まれており、洗濯機で使うと大量の泡が発生してエラーや水漏れの原因になることがあります。基本的には泡立ちの少ない「衣類用塩素系漂白剤(ハイター)」または「塩素系洗濯槽クリーナー」を使用しましょう。
-
ハイターで掃除した後、すぐに普段の洗濯をしても大丈夫ですか?
槽洗浄コースの完了後(または「すすぎ・脱水」完了後)ならすぐに洗濯して問題ありません。
ただし、ハイターのすすぎ残しが心配な場合は、一度空の状態で「標準コース(または手動ですすぎ1回)」を回すと安心です。ツンとした塩素臭が消えていれば、大切な衣類に色落ちを起こす心配はありません。
-
ハイターと市販の洗濯槽クリーナーの違いは何ですか?
主な違いは「洗剤成分(界面活性剤)の有無」と「洗濯機への優しさ」です。
普通のハイターは純粋な漂白・除菌剤ですが、洗濯槽専用クリーナーには汚れを浮かせる界面活性剤や、洗濯機内部の金属をサビから守る「防錆剤(ぼうせいざい)」が含まれています。日々の定期的な除菌にはハイター、数ヶ月ぶりのしっかり掃除には専用クリーナーと使い分けるのがおすすめです。

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