「メッキ」というワードをよく耳にするものの、実際にどういうモノを指すのかがいまいちわからない方も多いでしょう。
本記事では、メッキについて詳しく解説します。
- 「なぜメッキするの?」
- 「他の表面処理とどう違うの?」
- 「どんな場所に使われている?」
上記のような疑問に向けて、メッキのメリット・デメリットなどをご紹介します。メッキがはがれた時の対処法もお伝えするので、日常のメンテナンスにも役立ちますよ!
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記事の内容
メッキとは金属に施すコーティング

最初に、メッキの特徴や使用されている素材をチェックしていきましょう。それぞれ解説していきます。
メッキの特徴
メッキとは、鉄やアルミなど、金属やプラスチックなどの表面に、他の金属の薄い膜をつける表面処理技術の一種。つまり、金属に施すコーティングです。
メッキによって、光沢や質感が生まれるだけでなく、元の素材の機能性も向上するのが特徴です。
塗装より剥がれにくいため、自動車部品や電子機器、キッチンまわりなどの、利用頻度が高い部材で重宝される方法です。
使用される金属の種類
メッキが施される素材の種類を、日常生活に身近に寄り添うケースを中心に、以下の表にまとめました。
| 素材の種類 | 主な用途例(身近な製品) | メッキを施す理由 |
|---|---|---|
| 鉄(鋼) | 自転車のフレーム・工具・ネジ・家具の部品 | サビ防止・耐久性向上 |
| アルミニウム | スマホケース・車のホイール・家電の外装部品 | 装飾性向上・腐食防止 |
| 銅 | 配線・仏具・アンティーク調雑貨 | 光沢付与・酸化防止 |
| 亜鉛 | ボルト・ナット・雨どいなど建築金具類 | 耐候性向上・腐食防止 |
| プラスチック | 車の内装パネル・浴室のシャワーヘッド・雑貨 | 金属調の見た目にするため |
| ステンレス | 時計・キッチンシンク・アクセサリー類 | 汚れ防止・装飾性強化 |
| マグネシウム合金 | ノートパソコンの部品・カメラ部品など | 軽量さと耐食性のバランスを保つため |
| ガラス | 装飾ミラー・遮熱ガラス・電子部品 | 反射防止や導電性付加 |
上記の通り、使用される素材や場所は、想像以上に多岐にわたり、さまざまな目的があるのが伺えます。
メッキの目的を、次の項で詳しく見ていきましょう。
メッキする目的

続いて、メッキする目的を解説していきます。主な目的は以下の3点が挙げられます。
- 装飾する
- 防食性を向上させる
- 特殊な機能を追加する
それぞれ詳しく見ていきましょう。
装飾する
古くから親しまれてきたメッキの目的の一つが、「装飾」と言えるでしょう。
金や銀、クロムメッキにより、安価な素材も高級感あふれる光沢に仕上がります。アクセサリーや腕時計、自動車のエンブレム、家具の金具などでは、見た目の美しさを機能に組み込める分、価値が向上します。
透明度や鏡のような反射が求められる場合にも効果的で、プラスチック素材にも金属光沢を与えられます。均一でムラが少ない仕上がりが得られるため、見た目を重視する製品に最適というわけです。
防食性を向上させる
メッキには、金属をサビや腐食から守る重要な役割もあります。
特に、鉄は空気や水に触れると酸化し、強度が低下したり見た目が悪くなったりしますが、亜鉛やニッケルなど耐食性の高い金属を薄膜で覆うと、防食効果につながります。
亜鉛メッキでは、亜鉛自身が腐食して鉄本体を守る効果が現れるため、建築用の鉄骨やボルト、フェンスなどで広く採用されています。
装飾に使われる金や銀、クロムなども腐食に強く、素材の寿命を延ばせるため、汎用性のある手段です。
特殊な機能を追加する
メッキの特徴は、単なる見た目の向上や防サビ効果だけにとどまりません。
電気導通性を持たせたり、摩耗に耐える硬さを与えたりするなど、素材本来にない機能をプラスできる機能性もあります。
スマートフォンの接点には、金メッキで電気抵抗を抑え、銅やニッケルメッキで、電子部品のはんだ付けを助けます。
また、テフロンを含む素材でメッキすると、摩擦を抑えて離型性を高めるため、金属を成形する際にも用いられます。工業用途や精密機器の製造でも不可欠な技術と言えるでしょう。
メッキ処理の方法

では、メッキの処理方法を見ていきましょう。
まず、メッキ処理には、大きく『湿式』と『乾式』の二つがあります。湿式は液体メッキ液を用いる方法で、電気や化学反応で金属膜を付けるのが特徴。乾式は真空や高温の金属溶液を使い、表面に薄膜や厚膜を形成します。
まず、それぞれの特徴を表にまとめました。
| メッキ処理方法 | 処理方式 | 特徴 | 向いている用途例 |
|---|---|---|---|
| 電気メッキ(湿式) | 電気を使用 | 電気の力で金属をコーティング。厚さを調整しやすい。 | アクセサリー、車の部品、小物類 |
| 無電解メッキ(湿式) | 化学反応 | 電気を使わず、化学反応だけで金属を均一に付ける。 | 精密機器部品、プリント基板、医療機器 |
| 置換メッキ(湿式) | 金属の反応 | 基材の金属と置き換わる形でメッキされる。薄く均一。 | ICチップ端子、装飾品の下地 |
| 真空メッキ(乾式) | 真空・蒸着 | 真空中で金属を蒸発させて付ける。軽くて見た目が良い。 | プラスチック製雑貨、スマホ部品 |
| 溶融メッキ(乾式) | 高温で浸す | 金属を溶かした中に素材を浸して一気にメッキ。丈夫。 | 外構材、フェンス、電柱など屋外用途 |
5種類のメッキ処理方法を、それぞれ解説していきます。
【湿式】置換メッキ
「湿式置換メッキ」は、金属の表面を化学反応で別の金属に置き換える方法です。
たとえば、銅の部品を銀の溶液に浸すと、銅の表面が銀に置き換わり、銀の膜がつきます。電気を使わず、溶液に金属を浸すだけなので、簡単でムラなく仕上がるのが特徴。耐食性や美観を良くしたい場合に使われ、身近な例では、アクセサリーや装飾品の表面処理に用いられます。
金属の表面を手軽に変えたいときに使いやすい方法です。
【湿式】電気メッキ
「湿式電気メッキ」は、金属の表面に別の金属を電気の力でコーティングする方法です。
アクセサリーの金メッキやクロムメッキはこの技術で作られています。水の中にメッキしたい金属の部品を浸して電流を流すと、溶けている金属イオンが部品の表面にくっついて膜を作ります。
均一で厚みのある膜ができるので、耐久性や見た目の美しさがアップします。日常生活の中では、スマホのボタンや時計の装飾などにも使われています。
【湿式】無電解メッキ
「湿式無電解メッキ」は、電気を使わずに金属の表面に別の金属をコーティングする方法。水に金属を浸すと、化学反応で自然に膜ができるので、小さな部品や複雑な形状にもムラなくメッキが施せます。
身近な例では、スマホの内部部品やパソコンの基板など、電子機器の細かいパーツの耐食性や導電性を高めるために使われています。手軽にコーティングできるので、工業製品の品質向上に役立っています。
【乾式】真空メッキ
「乾式真空メッキ」は、真空状態の中で金属を蒸発させて、対象物の表面に薄く均一な金属膜をつける方法です。
湿式のメッキとは異なり、液体を使わず空気をほぼ抜いた真空空間で作業するのが特徴。イメージとしては、フライパンで油を熱して蒸気が出るように、金属を蒸発させ、その蒸気が冷えて対象物にくっつく状態です。光沢のあるスマホの背面や、カメラレンズのコーティング、光学機器などによく使われます。
薄くて均一な膜ができやすく、耐久性や見た目の美しさが求められる製品に最適です。液体を使わないので環境負荷も低い方法と言えるでしょう。
【乾式】溶融メッキ
「乾式溶融メッキ」は、金属を高温で溶かして液体状態にし、その中に被覆したい金属製品を浸す方法です。鉄を溶かした亜鉛の液体に浸してコーティングする「溶融亜鉛メッキ」が代表例。溶けた金属のお風呂にパーツを入れて、全体に膜をつけるイメージです。
液体に浸すだけなので、厚みのあるしっかりした膜が形成され、錆びにくく耐久性が高くなります。電気を使わず、高温の金属で物理的にコーティングするため、屋外の建材や自動車部品の防サビに広く利用されています。
メッキと他の表面処理方法との違い

メッキと、他の表面処理方法との違いも見ていきましょう。
種類の表面処理方法と比較して、解説していきます。
アルマイトの違い
メッキとアルマイトは、どちらも金属の表面を保護・美化する方法ですが、仕組みや対象金属が異なります。
メッキは、銅やニッケル、クロムなど、別の金属を表面にコーティングして光沢や耐食性を高める技術です。
一方、アルマイトは、アルミニウムの表面を酸化処理して、硬くて耐食性のある酸化皮膜を作る方法です。
アルマイトは素材そのものの表面を変化させるため、剥がれにくく、カラフルな着色も可能。鍋ややかん、自転車フレームやスマートフォンのボディで見かけます。
メッキは「貼り付けるコーティング」、アルマイトは「素材自体の表面処理」と覚えるとわかりやすいでしょう。
塗装との違い
メッキ処理が、金属の光沢や耐食性を高める技術である一方で、塗装は色や保護のために塗料を塗り、乾燥させて膜を作る処理方法です。
家具や家の外壁などに使われ、色やデザインの自由度が高いですが、傷がつくと剥がれやすいデメリットもあります。
メッキは「金属で覆う強いコーティング」として長く光沢を保ちたい場所に、塗装は「塗料で色をつける膜」として色やデザインを楽しみたい場所に、それぞれ使われています。
メッキのメリット・デメリット

ここで、メッキのメリット・デメリットをそれぞれ見ていきましょう。
メリット
メッキの最大の利点は、素材の性能を高められる点。メッキならではのメリットを以下に挙げました。
- 防サビ効果があり、屋外設備にも使用できる
- 硬度や耐摩耗性があるため、安全面でも安心
- 金や銀などを使用した美しい装飾が可能
- 素材に導電性もプラスできる
- 表面が均一で密着力が高い
上記のように、さまざまな分野で高機能と美観を両立できるのが大きな魅力と言えます。
デメリット
便利なメッキ処理ですが、いくつかのデメリットも存在します。
- 設備コストが高くなる
- 処理工程が複雑で手間がかかる
- 凹凸のある部品はムラが出やすい
- 素材によってはメッキがうまく乗らない
- 廃液処理や六価クロムの使用には環境保護への課題がある
高機能な分だけ、専門知識や管理体制を充分に備える必要があるうえ、費用面も無視できないでしょう。
メッキが使用されている具体的な場所

さまざまな用途で使われるメッキですが、一番日常生活に近い場所と言えば、水まわり。主に、サビ防止や光沢、美観の維持を目的としています。
具体的な例を表にまとめたので、参考にしてください。
| 使用場所・アイテム | 使用されるメッキの目的 | よく使われるメッキの種類 |
|---|---|---|
| 水道の蛇口 | 見た目・サビ防止 | クロムメッキ |
| トイレのレバーハンドル | 防水性・サビ防止・見た目 | クロムメッキ・ニッケルメッキ |
| 水まわりの配管 | 防水性・サビ防止 | 亜鉛メッキ |
| アクセサリー(指輪・ネックレスなど) | 金属アレルギー対策・高級感 | 金メッキ・ロジウムメッキ |
| 家電製品のつまみや装飾部分 | デザイン性・耐久性 | ニッケルメッキ・クロムメッキ |
| 100円玉などの硬貨 | 磨耗・腐食防止 | ニッケルメッキなど |
| メガネのフレーム | 見た目・変色防止 | ニッケルメッキ・金メッキ |
| 家具の金属取っ手 | 光沢・劣化防止 | クロムメッキ・ニッケルメッキ |
クロムメッキは、耐水性や耐久性に優れ、蛇口やシャワーヘッド、排水口などに最適です。ニッケルメッキは密着性が高く、下地や装飾にも利用されます。また、内部の配管などには、防食性に優れた亜鉛メッキが使われます。
身近すぎて気にも留めなかった部分にも、メッキはたくさん使われているのです。
蛇口などのメッキがはがれてしまったら

最後に、蛇口などのメッキがはがれてしまった時の、依頼先や費用相場をご紹介します。
修理・加工を依頼する先
蛇口や水栓金具などのメッキがはがれてしまったら、修理や再メッキ加工を依頼できます。
以下の依頼先を参考にしてください。
- メーカー(TOTO、LIXILなど)のアフターサービス窓口
- 金属メッキ専門業者
- メッキ工場・表面処理業者(地域密着型)
- 水道設備・住宅リフォーム業者
なかでも、水道設備業者であれば、メッキ以外の水まわりの点検もしてくれるのでおすすめです。
新品へ交換するか修理するかは、費用面も含めて相談してみると良いでしょう。
費用相場
メッキの再加工や交換などの費用相場をお伝えします。一般家庭で事例の多い、蛇口などに焦点を当てたメニューを表にまとめました。
| 修理・再メッキ内容 | 費用相場の目安 | 備考 |
|---|---|---|
| 小型部品の再メッキ加工 | 3,000円〜10,000円 | 蛇口のレバーや小さなパーツなど |
| 中型部品の再メッキ加工 | 10,000円〜30,000円 | 蛇口本体、シャワーヘッドなど |
| 大型部品の再メッキ加工 | 30,000円〜50,000円以上 | 浴槽周りの装飾金具や特殊形状の部品 |
| メッキ剥がれ部分の補修(簡易) | 1,000円〜5,000円 | メッキ塗料や補修剤での部分的な補修 |
| 部品交換(新品購入) | 5,000円〜50,000円以上 | 新品交換が早くお得な場合も |
メッキの種類(クロム、ニッケル等)によって費用が変動します。
修理費用は部品の状態や依頼先によって大きく変わるため、複数業者で見積もりしてもらいましょう。
メッキは水まわりで大活躍!加工や修理は専門業者へ
今回は、メッキについて詳しく解説しました。
日常にも多く使用されているメッキは、特に水まわりなどのパーツで大活躍。使用頻度も高いため、その分劣化が気になるケースもあるでしょう。
メッキがはがれてしまった、蛇口全体の状態が悪い、などの不具合があるなら、修理も点検もまとめて依頼できる水道修理業者へ相談するのをおすすめします。
『水道修理のセーフリー』は、全国の水道修理業者を掲載しています。メッキの剥がれや使用時の不具合を相談できる業者をスムーズに比較検討できますよ!
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メッキに関するよくある質問
-
メッキの耐久性はどのくらいですか?
使用環境によりますが、数年〜10年以上持つケースも多く見られます。
屋外で使うものや水に濡れる製品は劣化が早まる傾向にありますが、定期的なメンテナンスで寿命を延ばせるでしょう。
-
メッキは自分でできますか?
簡単なメッキは家庭用キットでできる場合もありますが、安全性や仕上がりを考えると専門業者に依頼するのが確実です。化学薬品や電気を使う処理もあるため、十分な知識も必要です。
-
金メッキと本物の金はどうやって見分けられますか?
金メッキは、見た目が金に似ているものの、中身は別の金属です。重さや刻印、専門の機器での検査で見分けられます。金メッキは比較的軽く、値段も本物の金に比べてかなり安価になっています。
-
メッキ製品でアレルギーが出るケースはありますか?
一部のメッキにはニッケルなど、金属アレルギーの原因となる素材が含まれている場合もあります。
肌に触れるアクセサリーなどでは、アレルギー対応のメッキ(ロジウムメッキなど)がおすすめです。
-
メッキは剥がれますか?
はい、使用状況や経年劣化、摩擦によって、メッキは剥がれ始めます。特に、頻繁に触れる部分や水にさらされる場所では劣化しやすいので、再メッキやメンテナンスが必要になる場合もあります。

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