給湯器から水漏れする原因・対処法を分かりやすく紹介！交換の基準も解説

給湯器から水漏れする原因

給湯器の使用を続けていると、本体や配管からポタポタと水漏れする場合があります。給湯器の水漏れを発生させている原因として多いケースは、以下の4つです。

• 部品の経年劣化
• 凍結で膨張した配管の破裂
• 取り付け時の施工ミス
• 水抜き栓からの排水

それぞれのケースでどのように水漏れが発生するのか、以下より詳しく解説します。

部品の経年劣化

長年使用している給湯器は、部品の経年劣化で水漏れする場合が多いです。

特に、配管の接続部分などに使われているゴムパッキンは、長期的に使うほど硬化・変形しやすくなります。硬化・変形すればパッキンとしての役割を果たせなくなり、配管に隙間が生じて水が漏れてしまいます。

凍結で膨張した配管の破裂

冬場、大幅に気温が下がる夜間から早朝にかけて、給湯器の配管が凍結することがあります。その際に、水漏れが起こるケースも多いです。

配管が凍結すると内部に溜まっている水が膨張し、その圧力に耐えきれず配管が破裂してしまいます。

しかし、破裂したらすぐに水漏れとなるわけではありません。時間が経って水が溶けたタイミングで、破裂した箇所から水が漏れてきます。

配管の凍結は寒冷地で起こりがちというイメージがありますが、冬場の凍結対策が不十分な家庭が多い関東・関西地方などでも珍しくないトラブルです。

給湯器が凍結したときの対処法は、以下でまとめています。凍結が原因と考えられる場合は、参考にしてみてください。

取り付け時の施工ミス

長年使ったわけでもない給湯器から水漏れが発生した場合、業者が取り付け時にミスをした可能性も考えられます。

例えば、給湯器の設置時に配管の接続が甘かったため、そこから水が漏れてくるケースは多いです。

また、取り付けた直後は問題がなくとも、給湯器を何回か使用しているうちに施工不良箇所への負荷が大きくなり、時間差で水漏れが発生する場合もあります。

水抜き栓からの排水

一般的な給湯器の下部分には、配管の他に「水抜き栓」が設置されています。配管ではなく水抜き栓から水が漏れることもありますが、これはトラブルではなく排水が正常に機能している証拠なので問題ありません。

給湯器は長期間使用しないと、内部の圧力が高まって部品への負荷が大きくなり、故障しやすくなります。

そのため、給湯器には内部の圧力を下げるために水を排出する機能が備わっています。水抜き栓から水が出ている状態なら、修理や交換をしなくてもそのまま使用可能です。

ただし、あまりにも排水の頻度が高い・排水量が多いといった場合は水抜き栓の不具合が考えられるため、業者へ点検を依頼しましょう。

給湯器の水漏れを止めるための対処法

給湯器の水漏れを見つけたら、まずは以下の手順で水漏れを止めましょう。

1. 給湯器の運転を停止する
2. 水漏れしている箇所を確認する
3. 給湯器の元栓を閉めて電源をオフにする

各ステップをどのように行うべきか、以下より解説します。

給湯器の運転を停止する

給湯器の水漏れを止めるにあたって、最初に給湯器の運転を停止させましょう。安全のためにお湯の使用を中止し、リモコンから電源をオフにします。

水漏れした状態でお湯を使い続けると、給湯器本体への負荷が増大するだけでなく、一酸化炭素中毒や電気系統のショートなど重大なトラブルへつながる恐れもあります。

水漏れしている箇所を確認する

運転を停止させたら、給湯器本体のどこから水が漏れているのかを確認します。事前に水漏れ箇所を把握すれば原因を特定しやすくなり、速やかな解決につながります。

まず確認すべき箇所は、本体のカバー下やパッキンの接続部分です。

あわせて、本体下部の水抜き栓から水が出ていないかも確認します。水抜き栓の形状はメーカーによって異なるため、取扱説明書を参考にしましょう。

給湯器の元栓を閉めて電源をオフにする

水抜き栓からの排水ではなく水漏れだった場合は、給湯器の止水栓を閉めましょう。水漏れの原因が不明でも、止水栓を閉めておけば、これ以上水漏れする心配はありません。あわせて、ガス栓も閉めておくとより安心です。

そのうえで本体のコンセントを抜く、または本体内部のブレーカーを落として、給湯器の電源をオフにします。

給湯器で水漏れした際の連絡先は住居形態によって変わる

給湯器の水漏れに対し応急処置を講じたら、業者による修理や交換が必要です。しかし、修理にあたってどこへ連絡すべきなのかは、持ち家・分譲マンション・賃貸住宅それぞれで異なります。

ここでは、給湯器の水漏れにおいて適切な連絡先を、上記3通りの住居形態別に解説します。

持ち家は給湯器の取付・修理・交換に対応した業者に連絡

持ち家に設置した給湯器が水漏れした場合、自分で業者に連絡する必要があります。

新築の給湯器で水漏れしたら「利用した工務店・ハウスメーカー」、給湯器の交換後に水漏れが発生したら「作業を依頼した業者」へ連絡しましょう。設置して間もないにもかかわらず水漏れが生じたのであれば、設置ミスの可能性が高いからです。

一方で年単位で使い続けた給湯器が水漏れしたら、給湯器の修理・交換サービスを行っている業者を探して、作業を依頼しましょう。

分譲マンションはまず管理組合に連絡

分譲マンションの給湯器で水漏れしたら、まずは管理組合へ連絡しましょう。給湯器の交換が必要となった場合、取り付け可能な給湯器について、条件が設けられているケースが多いからです。

管理組合に連絡したら、持ち家と同じく修理・交換を依頼できる業者を自分で探し、連絡します。

マンションにおける給湯器交換の詳しい連絡先、マンションに設置できる給湯器などは、以下の記事で詳しく解説しています。

賃貸住宅は管理会社や大家さんに連絡

賃貸マンション・アパートの場合、給湯器などの設備は貸主が管理しています。そのため、自己判断で修理や交換は行わず、管理会社や大家さんに相談しましょう。

経年劣化による故障で水漏れしている場合は、業者の手配から費用負担まで貸主が行ってくれます。

水漏れした給湯器の修理・交換の判断基準は「年数」

水漏れした給湯器に対処する方法としては、修理と交換の2通りがあります。どちらで対処すべきかは、使用年数で判断しましょう。

10年以上使用した給湯器なら交換

10年以上使用した給湯器が水漏れした場合は、交換をおすすめします。

給湯器の一般的な耐用年数は10年程度とされており、それを超えると本体の劣化により、水漏れだけでなくさまざまなトラブルが起こりやすくなるからです。

また、10年以上経過したモデルに適合する部品が生産終了となっており、修理自体が不可能な場合もあります。

給湯器の寿命に関する詳細は、以下の記事で解説しています。こちらもあわせてご覧ください。

10年未満の給湯器なら修理

使用期間が10年に満たない場合、水漏れしたら修理（部品交換）で対処しても問題ありません。部品の取り寄せに時間がかかりますが、在庫があれば即日修理完了となる場合があります。

ただし、10年未満でも凍結などで給湯器内部の配管が破損している場合は、業者から本体交換を勧められるケースも多いです。業者と相談のうえ、修理にするか交換にするかを検討しましょう。

給湯器の修理に際して知っておきたい基礎知識は、以下の記事で解説しています。修理を検討する場合は、参考にしてみてください。

水漏れした給湯器の修理・交換にかかる費用相場

水漏れした給湯器の修理や交換にかかる費用は、含まれている費用項目や具体的な金額が異なります。

以下より、給湯器の修理・交換それぞれにかかる費用相場をご紹介します。

給湯器の修理費用の相場

給湯器を修理する場合、どの箇所を修理するかで費用が変わります。給湯器を構成する主な箇所別の修理費用の相場は、以下の通りです。

修理では給湯器本体を購入する必要がないため、費用総額は比較的安くなります。ただし、修理内容や水漏れの度合いでも費用は変動する点に注意が必要です。

修理内容・水漏れの度合い別の費用相場や、費用を安くするコツは以下の記事で解説していますので、あわせてご覧ください。

給湯器の交換費用の相場

給湯器の交換費用は、主に「本体価格」と「工事費用」で構成されています。本体価格と工事費用の相場を合わせると、65,000円～585,000円程度かかります。

なお、交換費用の大半を占めているのは給湯器の本体価格です。以下のポイントに関して、どれに当てはまるかで費用総額が大きく変わります。

• 従来型かエコジョーズか
• 機能は給湯のみ・オートタイプ・フルオートタイプのどれか

以下の記事では、給湯器のタイプや機能別の費用相場、交換する給湯器の選び方などについて詳しく解説しています。

水漏れした給湯器の修理・交換の依頼先

水漏れした給湯器の修理や交換は、主に以下の業者に依頼できます。

• 水道修理業者
• 給湯器メーカー
• ガス会社
• 電力会社
• 家電量販店・ホームセンター
• 工務店・リフォーム会社
• 給湯器販売の専門会社

同じ給湯器の修理・交換でも、どこへ依頼するかによって、工事費用や受けられるサービスの内容が異なります。そのため、各業者の特徴を理解のうえ、自分の希望に合う業者へ依頼する必要があります。

各業者の詳しい特徴については以下の記事で解説していますので、依頼先選びの際の参考にしてみてください。

給湯器の水漏れ修理・交換をどこに頼むか迷ったら

給湯器の水漏れは自分で修理すると危険なため、専門知識を持つ業者に相談しましょう。

『水道修理のセーフリー』なら、十分な技術・知識を持つ給湯器の専門業者を数多く掲載しています。口コミや料金を簡単に比較しながら、ご自身に合った修理・交換先を見つけられます。

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