寒い時期になると起こりやすいのが、給湯器の凍結です。雪国では凍結対策が普段から取られているため、給湯器の凍結トラブルは比較的暖かい地域で起こりがちです。
この記事では給湯器が凍結したときの対処法や、注意点をお伝えします。給湯器の凍結は水道管の破裂につながるケースもあるので、注意してください。
なお、給湯器の凍結防止対策を知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
今週のNo.1 おすすめ優良業者!!
イースマイル
記事の内容
給湯器が凍結したときの対処法
給湯器が凍結したら、給水元栓が回るか回らないかを確認してください。
給水元栓の状態によって、以下の対処法を試しましょう。
給水元栓は回るが水は出ない | 自然解凍を待つ |
給水元栓が回らない | ぬるま湯で温める ドライヤー・カイロで温める |
給水元栓が回る場合、給水元栓以外が凍結している可能性があります。元栓を閉めて、自然解凍を待ちましょう。
給水元栓が回らないときは、元栓まで凍結している可能性が高いので、温めて解凍します。
ここからは、詳しい手順や注意点を解説していきます。
運転をオフにして自然解凍を待つ
給湯器の凍結は、自然解凍を待つのが一番リスクが低くおすすめです。気温が上昇して暖かくなると、凍結した部分が自然に解凍されます。
無理に温めて解凍するよりも安全で、以下のように手軽に試せます。
- 給湯器の運転スイッチをオフにする
- キッチンなどの給湯栓を少し開ける
- ガス栓を閉める
- 給水元栓を閉めて自然解凍を待つ
時間が経ってお湯が使えるようになったら、給湯器を使用する前に、給湯器や配管から水漏れがないことを確認してください。
不具合がなければ、給湯器の電源を入れて使用できます。
自然解凍の場合、お湯が使えるようになるまで半日~1日かかります。気温が上がっても水が出ないときは、修理業者に相談しましょう。
ぬるま湯をタオルの上からかける
給水元栓が凍結しているときや、自然解凍を待てないときは、給湯器の配管部分にぬるま湯をかけて解凍します。
自然解凍よりも早く解凍できますが、給湯器や配管に不具合が生じる可能性もあるので、注意して行ってください。
- 給湯器の電源を切る
- お湯側の蛇口を開ける
- 凍結部分にタオルを巻く
- 40℃~50℃程度のぬるま湯をタオルの上からゆっくりかける
- 蛇口から水が出たら、お湯をかけた部分をしっかりとふき取る
以上の手順で、ぬるま湯をかけて解凍してください。
この際に注意しなければならないことが、3点あります。
- 熱湯をかけない
- 給湯器本体にぬるま湯をかけない
- ぬるま湯をかけた部分を濡れたまま放置しない
以上の点を守らないと、給湯器が故障する可能性があるので注意してください。
ぬるま湯をかけた部分をそのまま放置すると、再び凍結する恐れがあります。水気が残らないように、しっかり拭き取りましょう。
お湯の温度が測れないときは、お風呂のお湯の温度より少し熱い程度に温めると適切です。
ドライヤーやカイロで温める
ぬるま湯の代わりに使えるのが、ドライヤーやカイロです。ぬるま湯を用意できないときにおすすめの方法です。
ドライヤーで配管を温めるときには、以下の点に注意してください。
- 熱風を当てない
- ドライヤーを近づけすぎない
熱風を当てたりドライヤーを近づけすぎたりすると、配管や給湯器が破損する恐れがあります。解凍できているか確認しながら、ゆっくり時間をかけて温めましょう。
カイロは直接配管に貼り付けて、温めて解凍を促します。
給湯器が凍結して解けない時・故障時は業者に相談
給湯器の凍結が解けないときをはじめ、以下の場合は業者に相談しましょう。
- 給湯器を解凍できないとき
- 凍結によって水漏れしたとき
- 給湯器が故障したとき
- 給湯器や配管が破損したとき
- 対処法が分からないとき
- 賃貸に住んでいるとき
自分で対処できないと判断したときは、すぐに業者に対応を任せることをおすすめします。
賃貸に住んでいる場合は、まず管理会社や大家さんに連絡してください。自分で配管にお湯をかけたりして破損すると、修理費用を請求されるなど、別のトラブルが発生する可能性があります。
すぐに管理会社・または大家さんに連絡をして、対応を仰ぎましょう。管理会社が提携している業者があれば、教えてくれるはずです。
給湯器の解凍・修理の料金相場
給湯器の凍結・修理料金の目安は、以下の通りです。
作業内容 | 料金相場 |
配管の修理 | 10,000円~50,000円 |
熱交換器の修理 | 50,000円~ |
電源基盤の修理 | 50,000円~100,000円 |
本体の交換 | 150,000円~300,000円 |
配管の修理や交換は、破損している範囲によって料金が高くなることもあります。
給湯器の使用年数や破損具合によっては、本体の交換になるケースもあるでしょう。
修理か交換かは、状況を確認してみないとわかりません。まずは業者に相談し、調査・見積もりを依頼してください。
給湯器の修理・交換の判断基準については、以下の記事が参考になります。費用相場もまとめていますので、ご覧ください。
火災保険や家財保険によっては修理費用が対象
火災保険や家財保険の補償内容によっては、給湯器の修理費用が補償の対象になるケースがあります。
給湯器本体の修理費用には適用されなくても、配管の凍結による損害や水漏れは補償される可能性があります。
適用の範囲や補償の内容は、加入している保険によって異なります。まずは、保険の契約内容を確認し、補償内容をしっかり確認しておきましょう。
火災保険が適用されるケースとされないケースについては、以下のページでもご確認いただけます。申請方法も解説していますので、参考にしてください。
賃貸物件の給湯器の修理費用は入居者負担
賃貸物件の給湯器が凍結で故障したとき、多くの場合は修理費用が入居者の負担になります。
不動産会社との契約内容によっても異なるため、契約書をしっかり確認しましょう。
「凍結防止策を怠った場合の給湯器の破損などは、入居者負担での修繕となる」などと記載がある場合は、入居者の負担になるでしょう。
給湯器の修理の依頼先は主に4つ
給湯器が故障したときの、主な修理の依頼先は4つです。
- 水道修理業者
- 給湯器のメーカー
- ガス・電力会社
- リフォーム会社
給湯器の凍結による故障は、保証期間内であっても有償修理となるケースがあります。
給湯器が凍結すると、本体の故障や配管の破裂によって水漏れが起きることがあります。そのため、水回りと給湯器の修理を同時に依頼できる、水道修理業者に依頼するとスムーズです。
給湯器が凍結する原因・条件
給湯器が凍結する原因と条件は、以下の3つです。
- 外気温がマイナス4℃以下
- 給水配管(水道管)の水が動いていない
- 給湯器の電源が入っていない
上記の条件がそろうと、凍結して給湯器が使えなくなります。
外気温がマイナス4℃以下
外気温がマイナス4℃以下になると、給湯器や水道管が凍結しやすいとされています。
とくに給湯器の配管の多くは外に露出しているため、配管の水が冷えて内部の水が凍りやすい状態です。
給湯器が日当たりの悪い場所にあったりすると、マイナス4℃以上でも凍結するケースもあります。
とくに夜間から早朝にかけてが凍結しやすいため、保温材を巻くなど、あらかじめ対策をしておくことが大切です。
給湯器が凍結しやすい条件については、以下の記事で詳しく解説しています。
給水配管(水道管)の水が動いていない
水は動いていると凍りにくく、止まっていると凍りやすい性質があります。そのため、給湯器や水道を使用していないと、凍結しやすくなります。
夜間に凍結しやすいのは気温の影響もありますが、水が動いていないのも原因の一つです。
- 夜間には水を出しっぱなしにしておく
- 長期間使わないときは水抜きをする
このような対策を行い、凍結を防ぎましょう。
給湯器の水抜き方法は、以下のページで手順を紹介しています。イラスト付きで分かりやすく解説していますので、参考にしてください。
給湯器の電源が入っていない
給湯器には凍結防止機能が備わっており、気温が下がるたび自動的に作動し、給湯器本体の凍結を防いでくれます。
しかし、以下の状態では凍結防止機能が働かずに、給湯器が凍結します。
- ブレーカーを落としている
- 電源プラグを抜いている
給湯器を長期間使用していないときでも、凍結防止機能を作動させるために、電源は入れておきましょう。
給湯器の凍結を再発防止する方法
給湯器の凍結は、正しく対策しておけば防げます。
凍結を防ぐには、以下の方法が有効です。
- 蛇口から水をチョロチョロ出しっぱなしにする
- 給湯器の凍結防止ヒーターを使う
- カバーや保温材を取り付ける
- 水抜きをする
- 浴槽の自動ポンプ運転を利用する
保温材以外は特別な道具がなくても試せますので、凍結しないようにしっかり対策しておきましょう。
給湯器の凍結を防ぐ方法は、以下の記事が参考になります。すぐに試せる方法を紹介していますので、ご覧ください。
給湯器が凍結して相談したいときは
給湯器が凍結するとお湯が一切使えなくなり、生活に支障をきたします。給湯器の凍結で困ったときは、本記事で紹介した対処法をお試しください。
ただし、給湯器が故障・水漏れしている場合は、自分で対処するのは困難です。できるだけ早く水道修理業者に相談し、修理を依頼してください。
以下の記事で給湯器の凍結時におすすめの修理業者をまとめていますので、参考にしてください。
今週のNo.1 おすすめ優良業者!!
イースマイル
あわせて読みたいみんなの相談
セーフリーの『みんなの相談』では、経験豊富な水道業者が、あなたの状況やお悩みに応じて無料でアドバイスを行っています。現在の内容に近い質問もピックアップしていますので、ぜひ参考にしてください。
- 相談内容
リンナイ RUF-A2005SABです。
- 給湯器のお湯が出ない修理
- 相談日時 : 2023年12月7日 09:37
- ニックネーム : ゆうさく
冬になってから急に給湯器からお湯が出なくなりました。モデルはリンナイ RUF-A2005SABです。点検ランプは点灯しておらず、特にエラーコードも表示されていません。一体、何が原因でしょうか?寒波の影響で何かしらの凍結が起きているのでしょうか、それとも他に考えられる原因はありますか?
給湯器の凍結に関するよくある質問
-
給湯器が凍結してお湯が出ないときの対処法を教えてください。
-
給湯器の凍結で水漏れしています。火災保険は適用されますか?
凍結によって水漏れが起きた場合、火災保険が適用される可能性があります。
加入している保険の内容や保険会社によって対応は異なりますので、確認しておきましょう。
-
給湯器の凍結を事前に防ぐ方法を知りたいです。
給湯器の凍結を防ぐには、「配管を保温材で保護する」「水抜きをしておく」といった方法があります。
寒波が続く日や長期間家を留守にするときには、凍結を防ぐ対策をしておきましょう。
-
給湯器が凍結した場合の修理費用を教えてください。
給湯器が凍結した場合の修理費用は、10,000円~100,000円となっています。
修理箇所や状態によって費用に差があるため、修理費用が高額な場合は給湯器本体の交換も視野に入れましょう。
-
給湯器が凍結しやすい条件はありますか?
給湯器の配管は、気温がマイナス4度になると凍結するリスクが高くなります。外気にさらされている場所や日当たりが悪い場所も、凍結しやすいので注意が必要です。
地域からおすすめ業者を探す
北海道・東北 | 北海道 | 青森 | 秋田 | 岩手 | 宮城 | 山形 | 福島 |
首都圏 | 東京 | 神奈川 | 埼玉 | 千葉 | 茨城 | 栃木 | 群馬 |
北陸・甲信越 | 富山 | 石川 | 福井 | 新潟 | 山梨 | 長野 |
東海 | 愛知 | 岐阜 | 三重 | 静岡 |
近畿 | 大阪 | 兵庫 | 京都 | 滋賀 | 奈良 | 和歌山 |
中国・四国 | 広島 | 鳥取 | 島根 | 岡山 | 山口 | 徳島 | 香川 | 愛媛 | 高知 |
九州・沖縄 | 福岡 | 佐賀 | 長崎 | 熊本 | 大分 | 宮崎 | 鹿児島 | 沖縄 |
8問の設問に答えるだけ!
簡易水回りトラブル診断
30秒で、診断結果+料金相場がわかる!
シミュレーション結果
お客様の症状の場合
実際に現場を見てみないと正確な見積もりは出さないので目安として参考にしてください。
お客様のお住まいの地域で安心できる水道修理業者をコンシェルジュが無料でご紹介するサービスがございますので、ぜひご利用ください。
コンシェルジュに相談する
お見積りのご依頼ありがとうございます!
お急ぎの方はお電話でご相談ください。