給湯器を買い替える費用はいくら？交換する本体・工事費の相場や選び方

給湯器の買い替え費用の相場

給湯器の買い替え費用は本体価格と設置工事費の合計です。

ここでは、本体価格と設置工事費のそれぞれの相場をご紹介します。

号数・機能別の給湯器本体の価格

給湯器の本体価格は、号数・機能によってメーカー希望価格で11～45万円程度と幅があります。

エコジョーズが搭載されている機種は、プラス4〜5万円ほどです。

エコキュートは、安いものでも本体価格が40万円程度からで、ダイキンによると、一番売れている価格帯は50～70万円となっています。

買い替えをするお店によって、メーカー希望小売価格よりも30～60％の割引価格を提示されることが多いので数店に問い合わせが必要です。

給湯器設置の工事費用の相場

工事費用の相場は、配管変更やバスタブ交換などがなく、同じタイプの給湯器を同じ場所に取付するのであれば、3〜5万円ほどです。

業者によっても差があるので、必ず見積もりをしてから契約してください。

下記の一覧は、お風呂の給湯器の工事の内訳と、個別の金額相場になります。

号数や設置場所に変更があれば、工事費用は若干高額になります。

買い替える給湯器の選び方

給湯器を買い替えるときは、さまざまな視点から、新しい給湯器を検討するのが重要です。

給湯器を選ぶときの、主なポイントは、次の4つになります。

• 設置タイプ
• 号数
• 機能
• ランニングコスト

以下に詳しく解説するので、参考にしてください。

給湯器の設置タイプから選ぶ

給湯器はどこにでも設置できるわけではありません。安全を考慮し、設置する場所が法律によって決められています。

給湯器の排気口が何らかの事情でふさがれてしまい、不完全燃焼が起きたり、機器内に熱がこもって温度が上昇しすぎたりすると事故になってしまうためです。

給湯器の設置タイプは、主に以下の4つから選べます。

• 屋外壁掛けタイプ
• 屋外設置（屋外据置）タイプ
• 浴槽隣接タイプ（屋外）
• PS設置タイプ

戸建てとマンション、それぞれどのタイプが適しているのか解説します。

戸建て住宅の場合

戸建て住宅の方が、マンションと比較して自由に設置タイプを選べます。戸建て住宅は周囲に設置スペースがあり、安全面を考慮して屋外設置タイプを選んでいるケースが多い傾向です。

戸建てで給湯器を買い換える場合、設置タイプは以下の中から選べます。

• 屋外壁掛けタイプ
• 屋外設置（屋外据置）タイプ
• 浴槽隣接タイプ（屋外）

屋外に給湯器を設置すると、冬は温度が低すぎて効率が悪くなるというデメリットがあります。また、凍結が起きると給湯器の故障の原因になるため、住んでいる地域の気候も考慮して設置タイプを選ぶ必要があります。

マンションなどの集合住宅の場合

マンションなどの集合住宅の場合、給湯器の設置タイプは以下の２種類です。

• 屋外壁掛けタイプ
• PS設置タイプ

玄関脇にあるパイプスペース（PS）、または屋外壁掛けタイプをベランダに設置することがほとんどです。

集合住宅では、給湯器の設置タイプを変更するのが容易ではありません。理由は、安全を確保する基準を満たす場所の確保が難しいためです。

給湯器の号数から選ぶ

給湯器を選ぶ際には、号数をチェックしましょう。

号数とは、ガス給湯器の給湯能力を示す数字で、水温+25℃のお湯が1分間に流れる量（L）を表します。

ただし、給湯器の設置状態（配管の長さ・太さ、給水圧など）やお湯の温度設定、給湯器の設置場所の環境などで給湯量は変わります。

例えば、水温が3℃くらいまで落ちていると、40℃近く水温を上げる必要があるため、水量は少なくなります。

今使っている給湯器の号数を確認する

今使っている給湯器の号数を確認し、同じ号数にするかワンランク上にするかを決めましょう。これから家族が増える場合は、ワンランクアップがおすすめです。

「使っている給湯器は住み始めたときにすでに設置されていたものだから、号数なんてわからない」という方も多いでしょう。

給湯器の号数は、機体に貼られているステッカーを見ればすぐにわかります。ステッカーの「型番」の欄を確認してください。

「RUX-A1611W-E」や「RUF-A2003AG」、「GT-2450SARX-2 BL」といった記載があります。英文字の次に表示される最初の2つの数字が号数です。

「RUX-A1611W-E」なら16号、「RUF-A2003AG」なら20号です。

家族構成やライフスタイルにあった号数を選ぶ

はじめて給湯器を購入する場合や、今使っている給湯器の給湯能力が、不足していると感じている方は、家族の人数に合わせて給湯器を選びましょう。

目安は次の通りです。

• 単身世帯：16号
• 2人世帯：20号
• 4人世帯：24号

その他、使い方によっても必要な給湯能力が変わりますので、号数はしっかりと検討しましょう。

例えば、シャワーを浴びている時間帯にキッチンで洗い物をする可能性があるなら、ある程度のパワーが必要です。20号なら2スポットで使用できます。

給湯器の機能から選ぶ

給湯器にはさまざまな機能がついています。機能が多いほど高額になるので、ご自分に必要な機能かどうかを検討して選んでください。

追い焚きができないタイプ

追い焚きができない給湯器のタイプには、次の2つがあります。

• 給湯専用タイプ
• 高温水供給タイプ

給湯専用タイプはお湯を蛇口などから出すだけの機能です。お湯はりが終わると、自動的にストップする機能がついたものもあります。

高音水供給タイプは、約80℃前後の熱いお湯がたし湯され、お湯の温度を一定に保つシステムです。ただし、お湯が入るため、湯量が増えます。

追い焚きができるタイプ

家族の入浴タイムがそれぞれ異なるなら、追い焚き機能がついている給湯器がおすすめです。

追い焚き機能付き給湯器には、オートタイプとフルオートタイプがあり、それぞれの機能面の違いは以下の通りです。

たし湯・焚き上げ・洗浄といった機能は、オートの場合もご自分でボタンを押すだけでできます。そういったことが面倒と感じないのであれば、オートでも十分でしょう。

また、給湯だけでなく、沸かしたお湯を、床暖房や浴室暖房乾燥、ミストサウナなどにも利用できる「給湯暖房熱源機タイプ」もあります。

給湯器のランニングコストで選ぶ

給湯器は10年近く買い替えをしないため、その間に省エネ設計の点ではずっと進化しています。そのため、どの機種に買い替えても、現在使っている給湯器と比較すると、ガス代が大幅に節約されるでしょう。

さらにランニングコストを抑えたいなら、ガスの場合はエコジョーズ、電気ならエコキュートがおすすめです。それぞれがどのように光熱費を抑えるのか、システムを説明します。

ガス代が安くなる「エコジョーズ」

給湯器は水を温める際に排気が出てしまいますが、その排気で予備の水を温めるシステムです。温まった水が待機しているため、冷たい水を温めるよりもガス消費量が少なくて済みます。

設置費用は高額ですがガス代が安くなるため、一般的に3〜4年以上の使用で元が取れます。特に人数の多い家族で、入浴時間に差がある場合は、大幅な倹約が見込めます。

電気代の安い時間にお湯を温められる「エコキュート」

「オール電化プラン」を契約し、エコキュートにすると電気代の安い夜間にお湯を温めておけます。特に昼間はあまり自宅にいない方は、光熱費が抑えれらる可能性があります。

特にプロパンガス利用の地域なら、エコキュートの方がお得です。

給湯器の買い替えはどこに頼む？

買い替えたい給湯器を、どこに頼むかによって料金やサービスが変わります。一般的に給湯器の買い替えは、以下の4つの業者に依頼することがほとんどです。

• 給湯器のメーカー
• ガス会社
• ホームセンター・家電量販店
• 水道修理業者

それぞれに依頼するメリットとデメリットを紹介します。

信頼性が高い「給湯器のメーカー」

給湯器を製造しているメーカーなら、故障やトラブルにも即対応可能です。企業として信頼できるということもメリットです。

しかし、割引率が少ないため、費用面では少し割高になります。

安心感がある「ガス会社」

東京ガスや大阪ガスといったガス会社でも、給湯器の買い替えができます。ガス会社なら安心感がありますが、給湯器本体の割引はほとんどなく、費用は高額です。

また、対応している給湯器が限られており、選択範囲が狭いこともデメリットです。

給湯器を実際に確認できる「ホームセンター・家電量販店」

大手のホームセンターや家電量販店なら、給湯器本体の展示を実際に見ながら、気軽に相談ができ、機種によっては大幅な値引きが期待できます。

しかし、工事は外注業者への依頼となるので、現地調査や見積もり提出までの時間がかかる点がデメリットです。料金も相見積もりをできないため、格安になるわけではありません。

給湯器の修理も可能な「水道修理業者」

排水管等のつまりや修理でおなじみの水道修理業者の中には、メーカーに負けず劣らずの専門知識を有し、給湯器の交換・修理を行っている業者もいます。

給湯器からの水漏れなどが発生した場合に、修理をしたら利用できるのか、買い替えをすべきなのかなど、適切なアドバイスをしてもらえる点がメリットです。修理が可能なら、出費も抑えられるかもしれませんね。

また、買い替えの場合は無料で見積もりをしている業者がほとんどですから、修理料金と買い替えの見積もりをしてもらえます。

ただし、業者によっては扱っているメーカーが限定されているので、買い替えたい給湯器メーカーを扱っているかを確認しましょう。

給湯器の買い替えのタイミング

お風呂の給湯器は、10年くらいが買い替えのタイミングです。

メーカーが定める耐用年数も、10年となっていますが、家族構成や給湯器の使用頻度で、買い替えのタイミングは前後します。

追い焚き機能がついた給湯器の場合、入浴剤を使用すると寿命が短くなるという報告があります。入浴剤をよく使用している方は、7年くらいでも買い替えが必要かもしれません。

不具合が出始めると、次々と別の箇所の故障で何度も修理を依頼しなくてはならなくなり、最終的に保守部品がなくなって買い替えになります。

ただし、新しいモデルの給湯器は自動洗浄など新しい機能があるほか、エコシステムで光熱費も安くなるため、買い替えを検討する方も多い傾向です。

給湯器を安く買い替える方法

給湯器を安く買い替える方法として、以下の2つをご紹介します。

• 割引を利用する
• 給湯器向けの補助金を利用する

知らないとかなり損をしてしまうので、ぜひ最後まで目を通してください。

割引を利用する

実は、給湯器は水道修理業者に相談すると、メーカーの希望小売価格よりも、30～60％ほどの割引価格で購入できます。

また、給湯器本体だけをどこか別のところで購入するよりも、「本体購入＋設置作業」であわせて依頼すると、さらにお得になるケースもあります。

そのため、給湯器の買い替えをするときは、複数の水道修理業者から、相見積もりを取るのがおすすめです。

同じくらいの料金でも、リモコン代が含まれている場合と、そうでない場合があるので、確認しましょう。

給湯器向けの補助金を利用する

2024年度は、新たな補助金として、戸建て住宅向けの「給湯器省エネ2024事業」と、アパートやマンションのオーナー向けの「賃貸集合給湯省エネ2024事業」がスタートしました。

そのため、エコジョーズやエコキュートへの買い替えを検討されている方は、お得にできるチャンスです。

また、自治体によっては、独自の補助金が用意されている場合もあります。

補助金について、詳しくは下記の記事でまとめているので、参考にしてください。

給湯器の交換業者を選ぶ際に確認すること

給湯器の交換を任せる業者を選ぶ際に、以下を確認しましょう。最初に口コミ・ホームページで数社をピックアップし、最終的に見積もりの結果をもとに決めましょう。

• 口コミ
• ホームページ
• 見積もりで費用

口コミで評判を確認

実際に給湯器の買い替え・設置をした人が投稿した口コミは、とても参考になります。料金面でトラブルがなかったか（見積もりをしたのに追加料金があったなど）、設置状態、アフターサービスなどを確認できます。

ただし、信頼できる口コミだけを参考にしてください。信頼できる口コミは、具体的な工事内容などが説明されています。

信頼できる口コミサイトに掲載されている口コミなら、信頼できます。

なお、当サイト『水道修理のセーフリー』には、信頼できる口コミのみを厳選して掲載しています。ぜひ参考にご覧ください。

ホームページで資格や実績を確認

口コミサイトで気になる業者を見つけたら、ホームページで以下を確認しましょう。

• 資格の有無
• 実績・施工件数
• アフターサービスの有無
• 対応エリア

給湯器の交換・買い替えでは、ガス関連や水道工事、電気関係の資格などが必要です。具体的には以下のような資格です。

• 液化石油ガス設備士
• ガス機器設置スペシャリスト(GSS)
• 都市ガス機器の接続工事
• ガス可とう管接続工事監督者
• 簡易内管施工士
• 給水装置工事主任技術者
• 第二種電気工事士

また、アフターサービスの有無もとても重要です。メーカーの保証期間は1〜2年ですが、保証期間以降も保証があるのかを確認しましょう。

見積もりで費用を確認

口コミやホームページの確認で数社をピックアップしたら、見積もりをしてもらいましょう。

本体価格が安くても工事費が高いと、最終的に高額の出費になります。

また、見積もりをしてもらう際に、見積書の項目についてきちんと答えてくれるかどうかなどスタッフの態度を確認して、信頼できる業者を選んでください。

給湯器を買い替える際にお悩みなら

給湯器を買い替えるタイミングの見極め方や給湯器の選び方、買い替え費用の相場などを説明しました。

費用は依頼する業者によって異なります。給湯器の本体価格にも差があるので、必ず相見積もりをしてから依頼しましょう。

費用が安いというだけで選ばず、実績があり技術の確かな水道修理業者を選んでください。信頼できる業者選びには、当サイト『水道修理のセーフリー』のコンシェルジュのご利用がおすすめです。

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