排水管のしつこい汚れやつまりを落とすのに効果的な高圧洗浄は、自分で行うことも可能です。
必要道具や作業手順、場所別のポイントを押さえたうえで作業ができれば、水まわりを快適に利用できる排水管を取り戻せます。
自分で行う際の注意点や業者に依頼すべきケースなども幅広く解説するので、排水管の汚れやつまりを解消したい方、日々のメンテナンスとして作業方法を知りたい方などは参考にしてください。
記事の内容
排水管の高圧洗浄は自分でできる?
排水管の高圧洗浄は、軽度な汚れや日常的なメンテナンスであれば自分で対応できる場合があります。
高圧洗浄機はもともと屋外や外まわりの清掃に使われることが多く、基本的な用途としては以下のような場所が挙げられます。
- 家の外壁
- 駐車場
- ブロック塀
- ベランダ
- 窓
- 網戸
排水管内部を洗浄する場合は専用ホースやノズルなど、別途アタッチメントが必要になる場合もあるので注意してください。
また、配管の状態やつまりの程度によっては汚水の逆流や水漏れのおそれもあるため、無理のない範囲で行うことが大切です。
自分で対応できる場合とできない場合がある
排水管の高圧洗浄について、自分でできるケース・業者依頼がおすすめのケースを以下の表にまとめました。
| 自分でできるケース | 業者依頼がおすすめのケース |
|---|---|
| 水の流れが少し悪い程度 | 完全につまっている |
| 軽い臭い・ぬめりが気になる | 悪臭や逆流が発生している |
| キッチン・浴室など一部だけの汚れ | 家全体で流れが悪い |
| 一戸建てで排水枡を確認できる | 配管の場所や構造が分からない |
| 家庭用高圧洗浄機を用意できる | 古い配管で破損が心配 |
| 定期的なメンテナンスとして掃除したい | 自分で洗浄しても改善しない |
水まわりの利用に少し違和感がある、ちょっとした汚れや臭いが気になる程度であれば、自分で洗浄を試みるのも効果的です。
利用に支障が出るレベルでつまりや悪臭が起きている、その他配管まわりで気がかりな点があるときは、業者依頼で安全に進めてもらうことをおすすめします。
自分で高圧洗浄できる設備・場所
以下のような設備・場所は、自分で高圧洗浄を行いやすい箇所です。
- キッチン
- 洗面所
- 浴室
- トイレ
- 洗濯機
- 排水枡
ただし、場所によってつまりやすい原因や配管の構造が異なります。
無理に強い水圧をかけると、汚水の逆流や配管破損につながる可能性もあるので、軽度の汚れや定期的なメンテナンス目的で実施してください。
異音や悪臭、深刻なつまりが見られる場合には、無理をせず業者への依頼も検討しましょう。
賃貸の場合はできる範囲が限られる
賃貸住宅では、排水管や設備が建物全体で共有されるケースが多く、自分で高圧洗浄できる範囲も限られます。
とくに集合住宅の場合、配管が他の部屋とつながっているため、誤った作業で汚水の逆流や漏水トラブルが発生すると周囲の部屋にまで影響するおそれがあります。
集合住宅で高圧洗浄を行う場合には、事前に大家・管理会社へ作業可否を確認のうえ、対応範囲を把握しておきましょう。
状況によっては貸主側指定の業者対応となるので、住民側が動く必要はありません。
マンションでの排水管つまりは、以下の記事でも紹介しています。
自分で排水管高圧洗浄を行うための必要道具

自分で排水管高圧洗浄を行うには、以下の道具を揃えてください。
- 家庭用高圧洗浄機
- ゴム手袋・ゴーグルなどの保護具
- バケツ・雑巾・ビニールシートなど
家庭用高圧洗浄機がない場合は、ホームセンターや各種オンラインショップで購入することができます。
または、排水管の掃除・洗浄をする他の方法を検討しましょう。
各道具について、以下で詳しく説明します。
家庭用高圧洗浄機
高圧洗浄機は家庭用・業務用と分けられていますが、一般家庭で利用できるのは主に家庭用になります。
家庭用・業務用の違いは、以下表の通りです。
| 項目 | 家庭用 | 業務用 |
|---|---|---|
| 価格 | 約3〜10万円 | 50万円〜 |
| 水圧 | 約10〜15MPa | 約50〜100MPa |
| 主な動力源 | コンセント式 | エンジン式 |
| ホースの長さ | 10m前後 | 状況に応じて切り替え可能 |
| 対応可能な汚れ | 軽度〜中度 | 頑固な汚れや深刻なつまり |
このように業務用は家庭用に比べて費用も割高ですが、その分性能も高く、家庭用では解消できない汚れ・つまりにも対応できます。
家庭用でもある程度の汚れは解消できますが、業務用と比べて日頃のメンテナンス向きである点は押さえておきましょう。
ゴム手袋・ゴーグルなどの保護具
排水管の高圧洗浄では、汚水やぬめり、はね返った水が手や顔に付着する可能性があります。
そのため、ゴム手袋やゴーグル、マスクなどの保護具を用意しておきましょう。
素手で作業すると衛生面のリスクがあるだけでなく、尖った異物などで手を傷つけるおそれもあるため、作業前に保護具の着用は大切です。
バケツ・雑巾・ビニールシートなど
周囲への水はねや汚水の飛散に備えて、バケツ・雑巾・ビニールシートなどを準備することも重要です。
排水トラップやホースを外すと残った水がこぼれることがあるので、バケツなどの容器で受けられるようにしておくと作業しやすくなります。
また、床や壁が汚れないようにビニールシートで養生して、飛び散った水は雑巾ですぐ拭き取れるようにしておきましょう。
排水管高圧洗浄を自分で行う手順

排水管高圧洗浄を自分で行う手順は、主に以下の通りです。
- 排水枡・排水口の位置と汚れを確認する
- 排水トラップや部品を取り外す
- ホースを挿入して洗浄する
- すすいだ排水トラップや部品を元に戻す
位置・汚れの確認、中身の分解、洗浄作業が基本的な手順です。設備に応じて構造は異なるため、焦らず慎重に作業を進めてください。
各手順について、以下で解説します。
1.排水枡・排水口の位置と汚れを確認する
まずは、屋外にある排水枡、キッチン・浴室・洗面所の排水口などの位置と汚れを一通り確認します。
排水枡は排水管の合流部にあたる場所で、戸建ての場合は屋外の地面に設置されていることが多いです。
ふたを開けて油汚れやヘドロ、異物のつまりがないかを確認しましょう。
室内側も、どの排水口で流れが悪いのか、臭いが出ているのかを事前に見ておくと、洗浄すべき箇所を判断しやすくなります。
2.排水トラップや部品を取り外す
位置と汚れを確認後は、排水口まわりで外せる部品を取り外します。たとえば浴室の場合、目皿やヘアキャッチャー・排水筒などを取り外して、付着した髪の毛やぬめりを取り除きます。
シンク下のナットや排水ホースを外す場合は、部品の向きや順番を覚えておくことが重要です。
この時、小さな部品は排水管内に落とすと取り出しにくくなるので、慎重に作業してください。
3.ホースを挿入して洗浄する
高圧洗浄機に排水管洗浄用ホースを接続して、排水口や排水枡から少しずつ管内へ挿入します。
いきなり奥まで押し込むのではなく、汚れの蓄積やつまりを感じる部分でホースを軽く動かして、それらを削り落とすようなイメージで作業しましょう。
汚水の水はねを防ぐため、タオルなどで周辺を養生しながら進めると安心です。
作業時に水の逆流や異音が強い場合は、無理に続けずに作業を中止してください。
4.すすいだ排水トラップや部品を元に戻す
洗浄が終わったら、取り外した排水トラップやホース、目皿やヘアキャッチャーなどを水でよくすすいで元に戻します。
この時、部品の取り付けが甘いと水漏れや悪臭の原因になるので、ナットや接続部分がしっかり固定されているか確認しましょう。
少量の水を流してみて問題がなければ、周囲の養生を外して床やシンク下を清掃します。
洗浄後も流れが悪い場合は、奥深くのつまりや配管トラブルの可能性があるため、業者への相談を検討しましょう。
場所別|自分で高圧洗浄するときのポイント

自分で高圧洗浄するときは、場所別で押さえておくべきポイントがあります。
いくつか紹介するので、作業時の参考にしてください。
キッチン
キッチンの排水管は、油汚れや食べかす、洗剤カスなどが蓄積しやすい場所です。
とくに油汚れは冷えると固まりやすく、排水管の内側にこびりついて流れの悪さや悪臭の原因になります。
高圧洗浄を行う前に、排水トラップやゴミ受けを外して、手の届く範囲のぬめりや汚れは取り除いておきましょう。
浴室・洗面所
浴室や洗面所は、髪の毛や石けんカス、皮脂汚れがつまり原因になりやすい場所です。
高圧洗浄をする前に、ヘアキャッチャーや排水筒など外せる部品を取り外して、目に見える髪の毛やぬめりは先に取り除きましょう。
また、浴室や洗面所は水はねしやすいため、周囲を養生してから作業すると安心です。
トイレ
トイレはとくに汚れやすい場所なので、自分で高圧洗浄を行う際は注意が必要です。
便器の奥や排水管に向けて強い水圧をかけると、汚水が逆流したり周囲に飛び散るリスクが高いです。
軽度のつまりであれば、まずはラバーカップやパイプクリーナーなどで対処を試みましょう。
それでも改善しない場合や、何度もつまりを繰り返す場合は、業者依頼も検討してください。
洗濯機の排水口
洗濯機の排水口は、糸くずや洗剤カス、衣類の汚れや皮脂などが蓄積しやすい場所です。
汚れがたまっている場合は、電源を切り蛇口を閉めたうえで、先に取り除いてから洗浄を行うと作業を進めやすいです。
洗濯機の排水ホースは外すと水がこぼれやすいので、タオルやバケツを用意しておきましょう。
排水管の場所別洗浄方法は、以下の記事も参考にしてください。
屋外の排水枡
屋外の排水枡は、ふたを開けると油汚れやヘドロ、落ち葉や土砂などがたまっています。
高圧洗浄を行う際は、まず汚れの量や水の流れを確認し、取り除ける固形物は先に取り除いておきましょう。
臭いや汚れが強いこともあるため、手袋やマスクを着用のうえ、周囲に汚水が飛び散らないよう注意して作業することが大切です。
屋外の排水管高圧洗浄については、以下の記事でも紹介しています。
排水管高圧洗浄を自分で行う際の注意点

排水管高圧洗浄を自分で行う際は、以下の点に注意してください。
- 古い配管は破損・水漏れに注意する
- 汚水の逆流・飛散対策は徹底する
各注意点について、詳しく紹介します。
古い配管は破損・水漏れに注意する
排水管の高圧洗浄を自分で行う場合、古い配管や劣化した配管には注意が必要です。
築年数が古い住宅は配管内部がサビていたり、接続部分が緩んでいたりで、強い水圧をかけると破損・水漏れのリスクも高いです。
とくに金属製の古い配管や、過去につまり・漏水が起きたことのある箇所は慎重に作業しましょう。
無理に高圧洗浄を続けると、壁内や床下で水漏れが発生し、修理費用が高額になるおそれもあります。
汚水の逆流・飛散対策は徹底する
作業時は床や壁を養生して、汚れてもよい服装や手袋、マスクを着用するなど対策を欠かさず行いましょう。
また、排水口の奥に汚れが蓄積する状態で一気に水圧をかけると、汚れが押し戻されて逆流する可能性もあります。
作業前には周辺の物が濡れないよう移動させておき、少しずつ水を流して様子を確認しましょう。
衛生面のリスクもあるので、作業後の清掃・消毒まで含めて準備しておくことが大切です。
自分で排水管高圧洗浄が難しければ業者依頼も検討

自分で排水管高圧洗浄が難しい場合、無理に作業しようとはせず、業者依頼も検討してください。
誤った方法で作業をしたり、何もせず放置をし続けるよりも、業者に対応してもらう方がリスクも大きく軽減できます。
業者依頼時のポイントについて、以下で紹介します。
業者に依頼すべきケース
以下のような症状がある場合は、無理に自分で高圧洗浄を続けず、早めに業者へ相談しましょう。
- ゴボゴボという音がする
- 流れが悪くなってきた
- 排水口の臭いが気になる
- 前回の排水管洗浄から1年以上経っている
この状態以外にも、水がほとんど流れない・汚水が逆流する・家全体で流れが悪いといったケースは、排水管の奥で重度のつまりが発生している可能性があります。
また、自分で高圧洗浄をしても改善しない場合や、古い配管で破損が心配な場合も注意が必要です。
無理に作業を続けると、つまりや水漏れが悪化し、修理費用が高くなるおそれがあります。
業者依頼時の費用相場
排水管高圧洗浄の業者依頼時の費用相場は、以下表の通りです。
| 住居タイプ | 費用相場 |
|---|---|
| 戸建ての排水管高圧洗浄(1世帯) | 25,000円~ |
| 戸建ての排水管高圧洗浄(2世帯) | 35,000円~ |
| マンション等の集合住宅 | 20,000円~30,000円 |
排水管の数や使用頻度が多いほど、作業には手間がかかるため費用は高くなるものと考えておきましょう。
マンション等の集合住宅の場合は、大家・管理会社が対応するケースがほとんどのため、住民側が考慮する必要はありません。
一戸建てとは異なり、独断で業者を呼んで作業しないように注意してください。
また、排水管の状況に応じては以下のようなオプション料金が追加で発生する場合もあります。
| オプション | 費用相場 |
|---|---|
| 2階部分の排水管高圧洗浄 | 5,000円 |
| スコープ調査(つまりの原因の特定) | 20,000円~35,000円 |
| トーラー機洗浄(汚れが酷い場合) | 15,000円~25,000円 |
| 薬品洗浄(排水管に傷みがある、汚れが酷い場合) | 8,000円~15,000円 |
汚れが酷い排管や全長が長い排管、構造が特殊な排管などはこのような追加料金発生の可能性も考えておきましょう。
安全な業者の選び方
排水管の高圧洗浄を業者に依頼する際は、選び方の参考として、以下のポイントをチェックしましょう。
- 口コミのよさ
- 相見積もりの実施
- 水道局指定工事店
口コミでは、料金の分かりやすさや作業対応、追加費用の有無などを確認しておくと安心です。また、請求書の写真付きで口コミを公開している業者は信頼性も高いのでおすすめです。
高圧洗浄をする頻度
排水管の高圧洗浄は、一般家庭の場合1〜2年に1回程度を目安に行うと安心です。
つまりや悪臭が出てから対応するよりも、定期的に状態を確認のうえ、必要に応じて洗浄を行うことが大切です。
また、毎回自分で簡易的に洗浄するだけでなく、数回に一度は点検を兼ねて業者に依頼しておくと、劣化や水漏れの早期発見にもつながります。
排水管高圧洗浄を自分で行う場合は準備を入念に
排水管高圧洗浄は、程度や状況によって自分で行うこともできますが、作業時は準備を入念に進めたうえで安全に実施してください。
悪臭やつまりなどの症状が見え始めた場合でも決して焦らず、必要あれば業者にも相談できる体制を整えておきましょう。
メンテナンス頻度が低くなりがちな一戸建ての場合は、放置していると生活に支障が出るトラブルも懸念されるので、確実なメンテナンスとして業者依頼をおすすめします。
排水管高圧洗浄が可能な業者をお探しの方は『水道修理のセーフリー』をご活用ください。

排水管高圧洗浄に関するよくある質問
-
排水管の高圧洗浄をすると、つまりは完全に解消できますか?
高圧洗浄は、排水管内に付着した油汚れやぬめり、ヘドロなどを落とすのに効果的な方法です。
ただし、固形物が奥で引っかかっている場合や、配管そのものが破損・変形している場合は、高圧洗浄だけで解消できないこともあります。
自分で洗浄しても水の流れが改善しないときは、つまりの原因が別にある可能性も考えられるでしょう。
無理に作業を続けるより、業者に調査してもらう方が安全です。 -
市販のパイプクリーナーと高圧洗浄はどちらが効果的ですか?
市販のパイプクリーナーは、軽いぬめりや髪の毛、油汚れなどを分解する日常的なメンテナンスに向いています。
一方で高圧洗浄は、水圧で排水管内の汚れを押し流すため、管内に蓄積した汚れを広範囲に洗浄しやすい方法です。
ただし、薬剤では落としにくい汚れでも、高圧洗浄なら必ず解消できるとは限りません。
症状が軽いうちは市販品、流れの悪さや臭いが続く場合は高圧洗浄や業者依頼を検討してください。 -
排水管高圧洗浄のあとに悪臭が残ることはありますか?
高圧洗浄後でも、排水トラップの汚れや封水切れ、配管の奥に残った汚れが原因で悪臭が残ることがあります。
とくにキッチンや浴室では、排水口まわりの部品にぬめりが残っていると、洗浄後も臭いを感じやすいです。
洗浄後は排水トラップやゴミ受け、ヘアキャッチャーなどもあわせて掃除するとよいでしょう。
それでも臭いが続く場合は、配管内部や排水枡に原因がある可能性があります。 -
一戸建ての排水管高圧洗浄はどのタイミングで業者に頼むべきですか?
一戸建てでは、排水管の管理を自分で行う必要があるため、流れの悪さや悪臭を感じた時点で早めに対応することが大切です。
完全につまってから依頼すると、緊急対応や追加作業が必要になり、費用が高くなる場合があります。
前回の洗浄から1年以上経っている場合や、複数の水まわりで不具合が出ている場合は、業者点検のよいタイミングでしょう。
定期的に依頼しておくと、つまりだけでなく配管の劣化や水漏れの早期発見にもつながります。 -
排水管高圧洗浄で悪徳業者を避けるにはどうすればよいですか?
悪徳業者を避けるには、作業前に料金の内訳や追加費用の有無を確認しておくことが重要です。
「今すぐ工事しないと危険」などと強く不安をあおる業者や、見積もりを出さずに作業を始める業者には注意しましょう。
口コミや実績、水道局指定工事店かどうかを確認することも判断材料になります。
不安がある場合は1社だけで決めず、複数社に見積もりを取って比較してください。

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