【決定版】キッチン排水溝のつまりを自分で直す方法9選！手法別に解説

【手法別】キッチン排水溝のつまりを自分で直す方法9選

キッチン排水溝のつまりを自分で直す方法を手法別に紹介します。水の流れが悪くて不便に感じている人は、参考にしてください。

つまりの原因を押し流して解消する方法5選

つまりの原因を押し流して解消する方法は、以下の5つです。

• タオルとお湯を使う
• ペットボトルを使う
• ラバーカップを使う
• 真空式パイプクリーナーを使う
• ワイヤーブラシを使う

手順やポイントについて詳しく解説します。

タオルとお湯を使う

軽度なつまりであれば、タオルとお湯を使った解消法がおすすめです。

必要な道具は、タオル・熱湯・ゴム手袋のみ。わざわざ買い揃えることなく手軽に試せるでしょう。

具体的な方法は、以下の通りです。

1. 排水溝にあるふた、カバーや排水トラップを開ける
2. 排水トラップを開けたら、排水溝にタオルを詰める
3. タオルを排水溝に詰めたら、台所のシンクの半分くらいになるまでお湯を溜める（※お湯は約50～60℃）
4. お湯が溜まったら、外に出しておいたタオルを一気に引っこ抜く

お湯が勢いよく流れると、こびり付いていた油が溶けて水の流れが良くなります。ただし、排水管は熱に弱いため熱湯を流すのはNGです。40〜50℃のお湯を流すようにしましょう。

タオルを使ったつまり解消法は、以下の記事で詳しく解説しています。

ペットボトルを使う

軽度なつまりにはペットボトルを使った方法も有効です。

原理としては、排水溝の入り口にペットボトルをセットして、何度か押しつぶしながら空気を送ってつまりを解消します。

具体的な手順は、以下をご参照ください。

1. 空のペットボトルを用意する
2. 排水溝の上にはまっているフタ・ゴミ受けかご・流し排水栓蓋をすべてはずす
3. フタを外したペットボトルを排水溝に差し込む
4. 排水管の入り口に隙間ができないようにペットボトルを密着させる
5. 4.の状態を維持しつつペットボトルを凹ませて空気を送り込む
6. 5.の動作を10回程度繰り返す
7. ペットボトルを一気に引き抜く

一度にたくさんの空気を送れる分、つまりを解消しやすくなるので、使用するペットボトルは大きめのサイズがおすすめです。ラバーカップや真空式パイプクリーナーがないときに試してみるとよいでしょう。

ペットボトルを使用したより詳しい方法は、以下記事を参考にしてください。

ラバーカップを使う

ペットボトルを使ってもつまりが解消されないときは、ラバーカップを試してみましょう。

ラバーカップは圧力をかけて、つまりの原因をずらして排水をスムーズにする道具です。100円ショップでも購入できるので、常備しておくと便利です。

ラバーカップを使った詳しい手順は、以下のとおりです。

1. 排水溝のパーツを外す
2. ラバーカップを排水溝にセットする
3. ラバーカップのゴム部分が浸かるまでシンクに水を溜める
4. ラバーカップを排水溝に対して垂直にあてて押し込む
5. 一気に引っ張る
6. 水の流れが良くなるまで手順2〜5を何度か繰り返す

ラバーカップを排水溝にあてるときは押し込みすぎないよう気を付けましょう。勢いよく押しすぎてしまうと、つまりが悪化する可能性があります。

真空式パイプクリーナーを使う

ラバーカップでもつまりを解消できないときは、真空式パイプクリーナーを使うのがおすすめです。真空式パイプクリーナーはラバーカップ同様、つまりを吸引して解消する道具です。ラバーカップよりも吸引力が強いため、高い効果が期待できます。
真空式パイプクリーナーを使った方法は、以下のとおりです。

1. 排水溝のパーツを外す
2. 真空式パイプクリーナーを排水溝に密着させる
3. レバーを引き上げてゆっくり押す
4. レバーを勢いよく引き上げる
5. つまりが解消するまで手順3〜4を繰り返す

真空式パイプクリーナーはつまりを吸引力でずらして解消します。そのため、レバーは「ゆっくり引き上げて、勢いよく押す」のがポイントです。

ワイヤーブラシを使う

頑固なつまりが発生しているときは、ワイヤーブラシを使った方法がおすすめです。排水管内にワイヤーブラシを入れてつまりの原因を直接的に削り落とせます。

手順は、以下を参考にしてください。

1. フタやゴミ受け、トラップを外し、目に見えるゴミを取り除く
2. ワイヤーブラシを排水管に入れる
3. ワイヤーブラシを回して排水管を擦る
4. 水が流れたらつまりは解決！

歯ブラシなどでは届かない奥の部分のつまりも解消できるので、最終手段として期待できる解消法です。

ただし、使い方を誤ったり奥に入れすぎたりすると、排水管を傷付ける恐れがあります。ワイヤーブラシでも解消できないときは無理をせず、業者に相談しましょう。

なお、作業自体はとてもシンプルですが、排水溝内の構造に適しているワイヤーブラシを選ぶ必要があります。詳しい選び方は、以下記事をチェックしてみてください。

つまりの原因を溶かして解消する方法3選

つまりの原因を溶かして解消する方法は、以下の3つです。

• 重曹とクエン酸を使う
• パイプユニッシュを使う
• ピーピースルーを使う

それぞれの手順とポイントについて解説します。

重曹とクエン酸を使う

キッチンで強力な洗剤をあまり使いたくない人には、重曹とクエン酸を使った方法がおすすめです。どちらも天然由来の成分なので、安心して使えます。
つまりを解消する仕組みは、アルカリ性の重曹に酸性のクエン酸を混ぜることで発生する泡が、汚れを浮かせて剥がしやすくするから。

具体的な手順を見てみましょう。

1. 排水溝のフタ、ゴミ受け、トラップを外す
2. 歯ブラシで汚れがゴミを大まかに取り除く
3. 排水溝の中に重曹を振りかける
4. お湯にクエン酸を溶かし、重曹の上から流し込む
5. 発泡したら10分ほど放置する
6. 通常のお湯を排水溝に流し込んでさらに10分放置する
7. 大量の水を排水溝に流す

仕上げを除き重曹とクエン酸には水ではなくお湯をかけるのがポイントです。水だと重曹やクエン酸の粉末が溶けず、塊になって排水管の中に残留する可能性があるのです。

ちなみに、クエン酸と重曹を使った方法は比較的軽度なつまりに有効ですが、ヘドロなどが発生した重度のつまりとなると解消が難しくなります。

重曹やクエン酸は、つまり解消に使える優れもの。以下の記事も参考にしてください。

パイプユニッシュを使う

排水管内の汚れをしっかり落としてつまりを解消したいときはパイプユニッシュを使いましょう。以下のような手順で、排水管に流し入れて放置するだけなので、手を汚したくない人にもおすすめです。

1. 排水口が見えるようにする
2. 排水管の穴にパイプユニッシュの原液を注ぎ入れる
3. 15〜30分間放置した後、水をたっぷり流す

つまりの解消には、パイプユニッシュを4〜5目盛り程度流します。量が少ないと効果が期待できません。

つまりが悪化していて、1回のパイプユニッシュ注入だけでは効果が出ない時は、同じ作業を2〜3回繰り返してみてください。

なお、パイプユニッシュは商品数が多く、さまざまなタイプがあります。キッチン排水溝のつまりを解消したいとき使用するパイプユニッシュは、水酸化ナトリウムの含有量が1％以上のものを選びましょう。

パイプユニッシュの詳しい成分や使い方は、以下の記事で解説しています。

ピーピースルーを使う

重曹やパイプユニッシュを使ってもつまりを解消できないときは、ピーピースルーを使うのがおすすめです。ピーピースルーは強力な業務用洗剤です。直接触ると皮膚が溶けてしまう危険もあるので、使用する際は必ず手袋を着用しましょう。
ピーピースルーを使ったつまりの解消法は、以下のとおりです。

1. 排水溝のパーツを外す
2. 排水溝の周りにピーピースルーを振りかける
3. 40〜50℃のお湯をかけて排水管の中へと流し入れる
4. 1時間ほど放置する
5. たっぷりの水で流す

ピーピースルーはドラッグストアやホームセンターなどでは販売されていません。業務用商品を取り扱うお店、もしくはネット通販で購入しましょう。

排水管を交換してつまりを解消する方法

上記の方法を試しても一向につまりが解消できない場合は、排水ホースを交換するのも方法のひとつです。シンク下にある目視できる排水ホースは素人でも交換できます。
排水ホースの交換方法は、以下のとおりです。

1. 収納庫内の床面にある排水プレートを外す
2. 排水ホースに付いている防臭キャップ・防水ゴムを外す
3. 排水ホースを持ち上げて外し、水漏れ防止のために先をバケツに入れる
4. 排水ホースをシンク側の接続部分から外す
5. 新しい排水ホースの長さを古い排水ホースと合わせる
6. 1〜4とは逆の手順で取り付ける
7. 水を流して水漏れがないか確認する

交換する排水ホースは、従来のものと同じタイプを選びましょう。

【レベル別】キッチン排水溝でつまりが起きやすい場所

キッチン排水溝でつまりが起きやすいのは、以下の3箇所です。

• 排水トラップ
• 排水ホース
• 床下の排水管

つまりが発生しやすい理由について詳しく解説します。

排水トラップで起きたつまりは軽度

排水トラップとは、下水からの悪臭やガスを止めるために水を溜めておく部分です。ゴミ受け皿を外すとたまっている水も排水トラップの1つで、奥のほうにも何箇所か設置されています。
排水トラップには常に水がある状態なので、ぬめりが発生しやすい場所。さらに、油を流すと排水トラップ内で固まり、つまりの原因になります。
ただし、排水トラップは手が届きやすいので、つまりが発生しても対処しやすい傾向にあります。

排水ホースで起きたつまりは軽度〜中度

排水ホースとは、排水トラップの下にある排水管へとつながっているホースです。シンク下の扉を開けると、目視で確認できます。
排水ホースの太さは40mm程度です。それほど太さはないので、野菜のヘタやペットボトルのフタなどの固形物を流すと、たちまちつまりが発生します。また、食材カスや油などの汚れが残りやすく、定期的に掃除しないと汚れが蓄積してつまりの原因になります。
ただし、排水ホースは比較的簡単に外せるので、つまりが発生しても原因を取り除きやすいでしょう。

床下の排水管で起きたつまりは重度

排水管は、排水ホースから流れてきた水を下水管へと運ぶための排水設備です。床下に設置されているため、普段は目視できません。
排水管は目に見えないので、知らないうちに汚れが蓄積している恐れがあります。特に、一戸建ての場合はマンションなどのように高さがないので、排水管に勾配がなく水の流れに勢いがありません。汚れが残りやすいため、つまりが発生しやすいのです。
床下にある排水管を掃除するのは容易ではありません。排水溝から洗剤を流し入れても、排水管の汚れを除去するのは難しいため、早めに専門業者に連絡してください。

水道修理業者を探してみる

キッチン排水溝でつまりを誘発する原因

キッチン排水溝でつまりを誘発する原因には、主に以下4つのものが挙げられます。

• 油汚れ
• 食材カス
• 固形物
• 老朽化によるサビ

それぞれ詳しく解説します。

油汚れ

キッチン排水溝のつまりの原因として多いのは油汚れです。
食器やフライパンなどについた油をそのまま洗い流すと、油分と洗剤が結合し、排水管内にこびりつきます。冷えて固まりさらに新しい油汚れが追加されれば、何層にもなって大きな塊となるでしょう。
塊となった油汚れは落としにくく、頑固なつまりを誘発する原因になります。

食材カス

食材カスもまた、キッチン排水溝のつまりを起こす原因のひとつです。
食器についた食べカスや調理時の小さなゴミなどは、ゴミ受け皿をすり抜けて排水溝へと流れていきます。このような食材カスは排水管内に付着しやすく、ぬめりを発生させる原因になります。このぬめりが油汚れや洗剤の溶け残りと混ざり、つまりを悪化させてしまうのです。

固形物

固形物がつまりの原因になるケースも少なくありません。

アルミホイルや爪楊枝、ペットボトルのフタなどを誤って排水溝に落とすと、たちまちつまりが発生します。排水ホースの太さは40mm程度なので、小さめの物でも簡単につまってしまいます。

たとえ、つまりが発生しなくても固形物は排水管へと流れずに残っているものです。食材カスや油汚れと絡み、つまりの元としてどんどん大きくなるでしょう。

老朽化によるサビ

金属製の排水管の場合、老朽化によって発生したサビが原因でつまりが発生することがあります。珍しいケースではありますが、築30年以上の住宅やアパートなどで起こり得るトラブルです。
排水管は経年劣化するため、少しずつサビが発生します。どんどん溜まると最終的には山のようになり、水の流れを悪くしてしまうのです。サビが発生するのは床下にある排水管の内部です。つまりの原因がサビなのか調べてもらうためには、業者に依頼するしかありません。

水道修理業者に相談してみる

キッチン排水溝のつまりを自分で直せないときの対処法

キッチン排水溝のつまりを自分で直せないときは、無理をせずプロに修理してもらうのがおすすめです。しかし、住まいが「賃貸アパート・マンション」と「戸建て」では対応が異なるため注意が必要です。

それぞれ詳しく解説するので、参考にしてください。

【賃貸アパート・マンションの場合】管理会社または大家さんに連絡

賃貸アパート・マンションの場合、個人の判断で業者に修理依頼するのは基本NGとされています。

所有者である管理会社もしくは大家さんへの連絡が必須です。勝手に修理依頼してしまうと、場合によっては規約違反になる可能性もあります。事前に連絡して、どのように対応したらよいのか聞くようにしましょう。

賃貸物件でキッチン排水溝の流れが悪い時の対処法は、以下記事で詳しく解説しています。

【戸建ての場合】水道修理業者に相談

戸建ての場合は、水道修理業者に相談しましょう。

水道修理業者ならさまざまな水トラブルに特化しているため、キッチン排水溝のつまりも適切に対処してくれます。また、水道修理業者を選ぶ際は水道局指定工事店に認定されている業者を選ぶのがポイントです。一定の安心感があるため、初めての人も利用しやすいでしょう。

水道局指定工事店のメリットなどは、以下記事を参考にしてください。

キッチン排水溝のつまりを予防！日頃からできる対策

キッチン排水溝のつまりを予防するためには、以下の対策が有効です。

• 油を流さないようにする
• ゴミ受けにアルミボールを入れる
• 小まめに掃除する

日頃から気を付けられることなので、この機会にしっかり押さえておきましょう。

油を流さないようにする

キッチン排水溝のつまりを予防するためには、油を流さないよう気を付けましょう。
油汚れはつまりを発生させる原因のひとつです。排水溝に油が流れると排水管内にベタベタな汚れが蓄積し、固まります。食材カスや洗剤の溶け残りなどが付着すれば、排水経路を塞いでしまうのです。
食器を洗うときは、キッチンペーパーや新聞紙などで油分を拭き取ること、油を捨てるときは凝固剤を使うことを徹底しましょう。

ゴミ受けにアルミボールを入れる

キッチン排水溝のつまり予防対策として、ゴミ受けにアルミボールを入れておくのも有効です。
アルミホイルから発生する金属イオンは抗菌作用をもっているため、排水溝のぬめりを軽減するのに役立ちます。ぬめりが発生しにくくなるため、つまりの予防につながるのです。

小まめに掃除する

キッチン排水溝をつまりにくくするためには、小まめな掃除が欠かせません。
十分に気を付けていても、排水溝には毎日のように食材カスや油などが流れているものです。流れないように気を付けることも必要ですが、小まめに掃除すればつまりの発生をより効果的に防げます。
1日の終わりに40〜50℃のお湯を流したり、定期的にパイプユニッシュを流し入れたりするのがおすすめです。

キッチン排水溝のつまり予防対策は、以下記事を参考にしてください。

キッチン排水溝のつまりにお困りなら業者に相談しよう！

キッチン排水溝のつまりを自分で直す方法について解説しました。

キッチン排水溝のつまりは軽度〜中度であれば自分で解消できるケースがほとんどです。しかし、重度になると自分で解消するのは難しいため、業者に相談するとよいでしょう。
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