断水時のトイレの流し方は？流さない方が良い状況・バケツなしで乗り切る方法

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断水したときのトイレの流し方

以下が断水したときの一般的なトイレの流し方です。

1. 便座の機能をOFFにする
2. 汚水がはねないよう、トイレの周りに新聞紙などを敷く
3. 便座を上げた状態のまま、便器に5~8リットル（バケツ8割程度）の水を入れる
4. 水量が少ない場合、追加で水を流す

断水中でも上記の流し方を参考にすれば、トイレを使えます。上手くトイレを流すコツは、低い位置から多めに水を流すことです。

水流不足による排水管のつまりを防ぐため、断水中は2～3回トイレを使ったら、10～12リットルの水で流しましょう。事前に断水になるとわかっている場合、お風呂に水を溜めておくなどの備えができます。

断水中にトイレへ水を流す際の注意点

断水中にトイレの流し方を間違えると、つまりや故障につながる恐れがあります。状況の悪化を招かないよう、断水中にトイレを流す際の注意点を確認しておきましょう。

タンクに水を入れて流さない

つまり・部品の故障などにつながる恐れがあるため、断水中にトイレを流す際は、タンクに水を入れないようご注意ください。断水中にタンクへ水を入れてトイレを流すと水量が足りず、つまり・洗浄不良の要因になります。

また、タンク内で水が飛び散るなど、通常時にはかからない部分に水がかかると、故障する恐れがあるため注意が必要です。断水中にトイレを流す際はつまりや故障を招かないよう、便器に水を入れて流しましょう。

トイレ周りの電気製品に水がかからないようにする

電気製品が故障する恐れがあるため、断水時にトイレを流す際は便器周りに水が飛び散らないよう気を付けてください。トイレの周りにコンセントやオート機能付きの電気製品があることは、珍しくありません。

電気製品がトイレの近くにある場合は新聞紙や雑巾などを敷いて、水がかからないようにしましょう。

汚れた水を使わない

断水時にトイレを流す際はつまらないよう、汚れた水を使わないことが重要です。例えば、お風呂の残り湯などの汚れた水を使うと、髪の毛などがつまる恐れがあります。

どうしても汚れた水しか使えない場合、髪の毛などをネットで除去してから使うと、排水管のつまりを防ぎやすいでしょう。

断水中にトイレを流さない方が良い状況

断水したときにトイレを流さない方が良い状況を把握しておけば、汚水が溢れたり逆流したりするリスクを抑えられます。反対にトイレを流さない方が良い状況を知らずに流してしまうと、さらに状況が悪化するかもしれません。

いち早く通常通りに使うためにも、断水中にトイレを流さない方が良い状況を見ていきましょう。

排水設備に問題がある場合

断水中にトイレを流さない方が良い状況は、以下のように排水設備に問題がある場合です。

• 下水道・排水管の損壊
• 下水処理場の機能停止
• 液状化現象が発生した場合（マンホールの浮上など）

地震などによって断水した際、上記の状況になるケースがあります。排水設備に問題がある場合にトイレを流すと、便器から汚水が溢れたり逆流したりする恐れがあるため要注意です。

排水管がつまると修理が必要になる可能性があるので、排水設備に問題がある場合は断水時にトイレを流さないようにしましょう。排水設備の不具合を解消する際は、修理業者など専門知識のある人に相談することをおすすめします。

浄化槽にトラブルがある場合

以下のようなトラブルが浄化槽に見受けられた場合、断水時にトイレを流さない方が良いでしょう。

• 破損・傾きがある
• 汚水が漏れている
• 電気系統のトラブルが生じている

浄化槽に上記のトラブルが発生している場合、修理業者への依頼がおすすめです。専門知識がない状態で浄化槽のトラブルに対処すると、状況が悪化してしまうかもしれません。

なお、浄化槽とは各家庭の敷地内にある汚水を浄化して、綺麗な水を放流する設備を指します。

断水中のトイレをバケツなしで乗り切る方法

断水中にバケツがないとしても、携帯トイレや簡易トイレを使えば乗り切れることがあります。近くに断水していない地域がある可能性もふまえておけば、より選択肢の幅が広がるでしょう。

次の項目から、バケツなしで断水中のトイレを使う方法を解説していきます。

携帯トイレ

断水中のトイレをバケツなしで乗り切るためには、携帯トイレが役に立ちます。携帯トイレとは袋・給水シート（凝固剤）がセットになっている、便座のないグッズのことです。

自宅のトイレに被せて使うほか、持ち運んで外でも使える点が携帯トイレのメリットです。携帯トイレを自宅のトイレで使う場合、便座に袋部分を被せて使い、給水シートや凝固剤で排泄物を処理できます。

給水シートの代わりに

• おむつ
• 新聞紙
• 猫砂

が役立つケースもある点をおさえておきましょう。

簡易トイレ

断水中のトイレをバケツなしで乗り切る場合、簡易トイレを使う方法もあります。簡易トイレとは、携帯トイレと違って便器があるタイプのトイレ代替品です。

段ボールを使えば、以下の方法で簡易トイレを作れます。

1. 大きい段ボールと小さい段ボールを組み立てる
2. 大きい段ボールの上に小さい段ボールを乗せ、マジックなどで型を取る
3. 型に沿って大きい段ボールを切り抜き、小さい段ボールを入れる
4. 大きい段ボール・小さい段ボールの隙間に、余った段ボールなどを入れて補強する
5. 袋を二重にして便座部分に被せる
6. 袋の中に給水シートや凝固剤の代わりとなる新聞紙などを入れる

地震などで自宅のトイレが壊れた場合には簡易トイレが役立つので、備えをしておくと良いでしょう。

水を借りる

貯水槽のトラブルや局地的な停電などの場合、断水していない場所から水を借りてトイレを流す方法もあります。

例えば、給水管の破損による断水の場合、異なる給水管を使っている他のエリアでは断水していないかもしれません。

断水してトイレが流せないとお困りの場合には、近隣エリアの断水状況もチェックしてみましょう。

断水後にトイレを利用する際の確認事項

断水後にトイレを使うとき、止水栓や水の色などを確認しておけば、給水器具の破損・水道管の破裂などの発生リスクを下げられます。修理業者に頼らずに断水後のトイレを使えるよう、復旧後の確認事項を見ていきましょう。

止水栓・蛇口をゆっくり開ける

一般的に断水時は止水栓を閉め、断水後に開けます。

断水が終わった後にトイレを使う際は、止水栓・蛇口をゆっくり開けてエアーハンマー現象を避けましょう。エアーハンマー現象とは、給水管の中にたまった空気が圧縮されて、水を供給する際に衝撃が発生する現象を指します。

給水器具が破損する恐れがあるので、断水後にトイレを使う際は少し時間をおいてから止水栓を開けましょう。また、エアーハンマー現象は、蛇口を開いた後5分ほど水を流したままにすると、起こりづらくなるといわれています。

断水後にトイレを利用する際はエアーハンマー現象が発生しないよう、止水栓・蛇口をゆっくり開けましょう。

水の色・臭いを確認する

断水が解消した後にトイレを使う際は、以下をチェックしましょう。

• 水が濁っていないか
• 鉄の臭いがしないか

しばらく水を使っても色や臭いが元通りにならない場合は、プロに相談することをおすすめします。設備トラブルを放置しておくと水道管の破裂など、大きな損害につながるかもしれません。

マンションなどに住んでいて管理会社がある場合には、連絡してみましょう。持ち家などであなたが自宅を管理している場合、水道修理業者への相談をおすすめします。

断水時のトイレ修理に関する料金相場

断水によってトイレ関連の設備を修理しなければならない場合の料金相場は、約2万円～5万円といわれています。断水時にトイレ周りの修理が必要になる場合、水道管を直すことが多いです。

水道管が壁や床で隠れていると、料金相場が上がりやすいとされています。また、夜間対応時などに、別料金が発生する業者がある点もおさえておきましょう。

断水時にトイレ修理業者を選ぶコツ

業者選びのコツを把握しておけば、断水でトイレに不具合が生じた際、正しい決断ができます。「高額な割に対応が良くなかった…」と後悔しないよう、断水時にトイレ修理業者を選ぶコツを見ていきましょう。

水道局指定工事店を選ぶ

断水時にトイレ修理業者を選ぶ場合、水道局指定工事店（指定給水装置工事事業者）に着目すれば、より安心して依頼できます。水道局指定工事店とは市・町の水道局や水道部など、その地域の水道事業者から認められた修理業者です。

必要な知識・技術があると認められているため、断水時のトイレ修理を依頼する場合、水道局指定工事店をおすすめします。

アフターサービスがある業者を選ぶ

アフターサービスがある業者を選べば、断水時のトイレ修理からしばらく経ってからでも、何かと相談しやすいです。

• 無料の定期点検
• 1年の保証期間

こういったアフターサービスがある業者は珍しくありません。

断水時のトイレ修理後も安心して使えるよう、アフターサービスがある業者を選びましょう。

料金・サービスなどを比較する

断水時にトイレ修理業者を選ぶ際は、納得のいく対応をしてもらうため、料金・サービスなどを比較しましょう。「料金の割に対応が充実していた」「支払い額分以上に相談対応が丁寧だった」など、満足度の高い業者を選びやすくなります。

断水時のトイレ修理業者を比較する際には、当サイト『水道修理のセーフリー』の無料コンシェルジュをご利用ください。おすすめの水道修理業者を最短5分でお知らせできます。

断水時のトイレ利用でお困りの方は

断水時にトイレを流す方法や、注意すべき点などを解説しました。

断水時のトイレの流し方を把握しておけば、汚水の飛散や逆流などの事態を防ぎやすくなります。また、断水後の確認もして、水道管破裂のリスクを下げるなど適切に対処しましょう。

当サイト『水道修理のセーフリー』では優良な水道修理業者を多数紹介していますので、断水時のトイレ利用に困った場合は参考にしてみてください。