トイレの浮き玉やボールタップを自分で調整したり、交換したりする方法を解説します。
水がなかなか止まらないときや流れが弱いときは、浮き玉やボールタップを調整してみましょう。放置すると、水道代が高くなったり水漏れしたりするトラブルにつながります。
浮き玉とボールタップの調整と交換方法を把握すれば、異常が起きていた際も適切に対処可能です。
修理業者に依頼しなくても自分で解決できれば、費用の節約にもつながるので、ぜひ参考にしてください。
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記事の内容
トイレの浮き玉・ボールタップの役割と仕組み

トイレタンク内の浮き玉とボールタップは、水位を自動的に調整する部品です。
浮き玉が水位に合わせて上下し、ボールタップが連動して給水弁を開閉します。
まずは、浮き玉とボールタップの役割と仕組みを理解しましょう。
浮き玉:水位を感知するセンサー
浮き玉は、タンク内の水位を感知するセンサーの役割を果たす部品です。
浮き玉が水位に合わせて浮き沈みすると、ボールタップも連動して適切な水量で給水と止水を切り替えられます。
球体の形状をしており、水に浮く性質を利用して上下に動く仕組みです。水位が下がると浮き玉も下がり、アーム(支持棒)を介してボールタップの弁を開きます。
反対に水位が上がれば浮き玉も上昇し、一定の高さに達するとボールタップの弁が閉じて給水が停止する仕組みです。
ボールタップ:給水を開始・停止するバルブ(蛇口)
ボールタップは、タンクへの給水を開始・停止する弁の役割を持つ部品です。
ボールタップ本体には給水弁が付いており、浮き玉からの動きを受けて弁の開閉を自動的におこないます。
タンク内の水位が下がって浮き玉が下がると、アームを介してボールタップの弁が開き、給水管から水が供給される仕組みです。
水位が上昇して浮き玉が一定の高さまで上がると、弁が閉じて給水が停止します。
タンク内の給水から止水の流れ
タンク内では、浮き玉とボールタップが連動して給水と止水を自動的に繰り返しています。
トイレの水を流してから水が溜まるまでの一連の流れを理解すれば、どの段階で不具合が起きているかを判断可能です。
タンク内の給水から止水までの流れは、次の手順で進行します。
- レバーを引く→タンクの水が便器へ流れる
- 水位が下がる→浮き玉が下がる
- 浮き玉が下がる→ボールタップの弁が開き、給水開始
- 水が溜まる→浮き玉が上がる
- 一定水位に達する→ボールタップが閉じて給水停止
浮き玉とボールタップの連動が正常に機能していれば、常に適正な水位が保たれる仕組みです。
どこかの段階で異常が発生すると、水が止まらない、または水量不足といったトラブルにつながります。
浮き玉・ボールタップが原因か確認するポイント

トイレの水が止まらない、流れる水量が少ないといった症状が出た場合、浮き玉やボールタップに異常がないか確認する必要があります。
浮き玉やボールタップの不具合を見極めるためのポイントは、次のとおりです。
- 浮き玉が正常に上下しているか
- 浮き玉に破損・水入りがないか
- タンク内の適正水位(WL)より高すぎ・低すぎないか
- ボールタップの給水口から水が出続けていないか
- 浮き玉とボールタップの連動部にズレがないか
それぞれ順番にチェックすれば、トラブルの原因を特定して適切に対処できます。
浮き玉が正常に上下しているか
浮き玉が正常に上下するかどうかは、給水と止水が正しく機能しているかを判断する基本的なポイントです。
タンクのフタを開けて、レバーを引いて水を流したあと、浮き玉の動きを観察してください。
浮き玉の動きが途中で止まる、カクカクと不自然に動く場合は、アームの曲がりや接続部の劣化が疑われます。
また、浮き玉がタンクの壁やほかの部品に引っかかって動かない場合、ボールタップが反応せず給水が開始されません。
反対に浮き玉が上昇せず下がったままの状態だと、給水が止まらず水が溢れてしまいます。
浮き玉に破損・水入りがないか
浮き玉本体の破損や内部へ水が侵入していると、水位調整ができなくなっているので注意が必要です。
浮き玉を手で持ち上げて目視で確認し、表面にヒビや亀裂がないかチェックしてください。
浮き玉を軽く振ってみて、内部で水が動く音がする場合は、破損箇所から水が入り込んでいる証拠です。
浮き玉内部に水が溜まると重くなり、水位が上がっても浮き玉が十分に浮上できません。
また、経年劣化や不意の衝撃で浮き玉が変形したり、タンク内のほかの部品に引っかかったりすると、スムーズに動かなくなり、水位調整機能が低下する可能性もあります。
タンク内の適正水位(WL)より高すぎ・低すぎないか

タンク内部のオーバーフロー管や側面に「WL」と刻印された線があるか確認してください。適正水位は通常、オーバーフロー管の先端から2〜3cm下の位置です。
水位がWLより高い場合、余分な水がオーバーフロー管を通って便器へ流れ続け、トイレの水が止まらないトラブルにつながります。
反対に水位がWLより低い場合は、便器へ流れる水量が不足して水の流れが弱いトラブルの原因です。
トイレットペーパーや汚物が流れきらず、つまりの原因になる可能性もあります。
ボールタップの給水口から水が出続けていないか
タンクのフタを開けて確認した際、ボールタップの給水口から水が出続けていないかどうかも確認しましょう。
浮き玉が最も高い位置にあるとき、ボールタップの弁は完全に閉じて給水が停止します。
しかし、浮き玉を持ち上げても給水口から水がチョロチョロと出続ける場合、ボールタップ内部の弁が正常に機能していません。
弁の閉鎖不良の主な原因は、異物のつまりです。ダイヤフラムが搭載されているボールタップの場合は、ゴムが経年劣化で硬化したり亀裂が入ったりして密閉性を失います。
浮き玉とボールタップの連動部にズレがないか
浮き玉とボールタップを接続するアーム(支持棒)の連動部分にズレがあると、正常に水位を感知できないので、確認してみてください。
タンク内で浮き玉の動きがボールタップにきちんと伝達されているか、アームの接続部分を目視しましょう。
アームが曲がっていたり、接続部分のネジが緩んでいたりすると、浮き玉が上下しても弁の開閉が適切なタイミングで動作しません。
とくにアームが下向きに曲がっていると、浮き玉が本来より低い位置で止まり、水位が低すぎる状態になります。
また、アームが上向きに曲がっていれば、水位が高すぎて水が止まらなくなるので、注意深く確認してください。
浮き玉に異常がある場合の対処法

浮き玉に異常が見つかった場合、症状に応じて調整または交換で対処できます。
浮き玉の状態ごとに適切な対処法が異なるので、それぞれ確認しましょう。
- 浮き玉がタンク内で引っかかっている
- 浮き玉の位置が低すぎる・高すぎる
- 浮き玉にヒビ・破損・変形がある
原因ごとに調整で対処できるのか交換が必要なのかを判断し、適切に対処してください。
浮き玉がタンク内で引っかかっている
浮き玉がタンク内の壁やほかの部品に引っかかっている場合は、手で位置を直すことで解決できます。
引っかかりを解消するためには、まず止水栓を時計回りに回して閉め、タンク内の水を抜いてください。
浮き玉を手で持ち、タンク内で自由に上下できる位置へ移動させます。浮き玉の位置を調整しても再び引っかかる場合は、アームを手で軽く曲げて角度を変えることで改善できます。
アームを内側または外側に曲げ、浮き玉がタンク中央付近で動けるよう調整しましょう。
引っかかりを解消したあとは、浮き玉・ボールタップでの水位調整方法を参考に適正水位に調整してください。
浮き玉の位置が低すぎる・高すぎる
浮き玉の位置が適正でない場合は、アームを曲げて調整することで水位を改善できます。
浮き玉の位置が低すぎると、水位が適正値より下がってしまい便器への流水量が不足しがちです。
反対に浮き玉が高すぎる位置にあると、水位が上がりすぎて水が止まらず、オーバーフロー管から便器へ流れ続けてしまいます。
位置を調整する際は、浮き玉とボールタップを接続するアームを手で曲げましょう。
水位を上げたい場合はアームを上向きに曲げ、水位を下げたい場合はアームを下向きに曲げてください。
調整手順の詳細については、浮き玉・ボールタップでの水位調整方法を確認してみてください。
浮き玉にヒビ・破損・変形がある
浮き玉にヒビや破損、変形が見られる場合は、調整では対処できないため交換が必要です。
浮き玉の表面に亀裂やヒビがあると、内部に水が侵入して浮かなくなります。浮き玉が下がったままだとボールタップの弁が閉じないことから、給水が止まりません。
また、経年劣化や衝撃で浮き玉の形が変わっている場合も、早めの交換が必要です。
浮き玉だけの単体交換も可能ですが、ボールタップとセットで交換するほうが確実でしょう。
浮き玉の交換が必要な場合は、浮き玉・ボールタップの種類と選び方で解説しているので、適切な部品を選んでみてください。
ボールタップに異常がある場合の対処法

ボールタップに異常がある場合は、調整で改善できるケースと交換が必要なケースに分かれます。
ボールタップ内部の部品劣化や異物の混入が原因であれば、部分的な修理や清掃で対処できる可能性があるでしょう。
ボールタップに、次のような異常がある場合の対処法を解説します。
- ボールタップが完全に止水できていない
- ダイヤフラムが劣化・破損している
- 給水量が極端に少ない・遅い
- 給水口付近から異音がする
- 使用年数が長く全体的に劣化している
適切に対処して、水道代の無駄や水漏れトラブルを防ぎましょう。
ボールタップが完全に止水できていない
ボールタップが完全に止水できない場合は、弁の清掃や異物除去で改善できる可能性があります。
対処する際は、時計回りに回して止水栓を閉めてボールタップを分解し、弁の部分に砂や錆などの異物がつまっていないか確認してください。
異物が見つかった場合は、歯ブラシなどで丁寧に取り除きます。弁の表面に水垢や汚れが付着している場合は、柔らかい布で拭き取りましょう。
清掃後は元通りに組み立て、止水栓を開けて動作を確認してください。清掃しても水が止まらない場合は、弁やパッキンの劣化が考えられます。
異物除去や清掃で改善しない場合は、浮き玉・ボールタップの種類と選び方を読んでボールタップ本体の交換を検討してください。
ダイヤフラムが劣化・破損している
ダイヤフラムが搭載されているタイプのボールタップにて、ダイヤフラムの劣化や破損がある場合は、交換を検討しましょう。
経年劣化により、ダイヤフラムは硬化したり亀裂が入ったりするため、水が完全に止まらないときにボールタップを分解してダイヤフラムの状態を確認してください。
表面にひび割れや変形が見られる場合は交換が必要です。ダイヤフラムは単体での販売もあるため、メーカーや型番を確認して適合する部品を購入しましょう。
ただし、ダイヤフラムの交換は分解作業を伴うため、不安がある方はボールタップ本体ごと交換するほうが確実です。
ダイヤフラム交換またはボールタップ交換が必要な場合は、浮き玉・ボールタップの種類と選び方を参考に適切な部品を選びましょう。
給水量が極端に少ない・遅い
給水量が極端に少ない、または給水速度が遅い場合は、ストレーナーのつまりや給水管の汚れが主な原因のため、掃除して対処しましょう。
タンクへの給水に時間がかかりすぎる症状では、ボールタップの給水口付近やストレーナー(フィルター)に異物がつまっている可能性があります。
対処する際は、止水栓を時計回りに回して閉めてからボールタップを取り外し、給水口やストレーナーに砂や錆などがつまっていないか確認してください。
ストレーナーを取り外して水洗いすれば、給水量が回復する場合があります。
清掃しても改善しない場合は、ボールタップ内部の通路が劣化で狭くなっていることが考えられるので、交換を検討してください。
浮き玉・ボールタップの種類と選び方を確認すれば、適切なボールタップを購入できます。
給水口付近から異音がする
給水口付近から異音がする場合は、音の種類により原因と対処法が異なります。
「ドン」「ガン」といった衝撃音はウォーターハンマー現象が原因です。
水道管内の圧力が急激に変化すると発生するので、止水栓を時計回りに少しずつ回して給水圧を下げると解決できます。
対して、「キーン」や「ブーン」などの振動音は、ボールタップやパッキンの劣化が原因です。パッキンの交換またはボールタップ本体を交換しましょう。
異音の種類を正確に特定したうえで、ボールタップの交換が必要な場合には、浮き玉・ボールタップの種類と選び方を参考に適切な商品を購入してください。
使用年数が長く全体的に劣化している
使用年数が長く全体的に劣化している場合は、部分的な修理ではなくボールタップ本体の交換がおすすめです。
ボールタップの一般的な耐用年数は7~10年程度とされており、長期間使用すると内部部品が総合的に劣化します。
水が止まらない、給水量が少ない、異音がするといった複数の症状が同時に発生している場合は、全体的な劣化が進んでいる証拠です。
ダイヤフラムやパッキンなどの消耗部品だけでなく、弁座やバネといった金属部分も錆や摩耗により機能が低下します。
部分的に修理しても別の箇所がすぐに故障する可能性が高いので、ボールタップ全体を新品に交換するほうが経済的かつ確実です。
使用年数が長く劣化が進んでいる場合は、浮き玉・ボールタップの種類と選び方を参考に新しいボールタップへの交換を検討してください。
浮き玉・ボールタップでの水位調整方法
浮き玉やボールタップの位置を調整すれば、タンク内の水位を適正値に戻せます。
水位調整の方法は、ボールタップの種類で異なるので、タンク内の構造を確認してから作業しましょう。
浮き玉やボールタップのタイプ別に、次の3つの調整方法を解説します。
- 浮き玉あり:アーム(支持棒)で調整する
- 浮き玉あり:調整リングで調整する
- 調整ネジ・ダイヤルで調整する
適正水位は、オーバーフロー管の先端から2〜3cm下が目安となるため、調整後は必ず水位を確認してください。
浮き玉あり:アーム(支持棒)で調整する

アームを手で曲げることで、浮き玉の高さを変更して水位を調整する方法です。
古いタイプのボールタップに多く見られる調整方法で、浮き玉とボールタップを接続する金属製のアームを直接曲げて水位を変えます。
水位を上げたい場合はアームを上向きに曲げ、水位を下げたい場合は下向きに曲げてください。アームを曲げる際は、力を入れすぎて折らないよう注意が必要です。
少しずつ調整しながら、一度水を流して実際の水位を確認しましょう。水位がオーバーフロー管の先端から2〜3cm下になるまで、曲げる角度を微調整してください。
一度に大きく曲げると適正範囲を超えてしまうので、数ミリ単位で慎重に調整しましょう。アーム調整後は数回水を流し、水位が安定して適正範囲内に収まっていれば、完了です。
浮き玉あり:調整リングで調整する
調整リングを回転させることで、アームを曲げずに浮き玉の高さを変更できる方法です。
比較的新しいタイプのボールタップに採用されており、アームの途中にリング状またはナット状の調整部品が取り付けられています。
調整リングを反時計回りに回すと浮き玉が上がって水位が高くなり、時計回りに回すと浮き玉が下がって水位が低くなる仕組みです。
調整リングを1回転させるごとに水位を確認し、オーバーフロー管の先端から2〜3cm下になるまで調整を繰り返してください。
リングが固くて回らない場合は、プライヤーを使って慎重に回しましょう。調整リング式は精密な水位調整が可能なので、適正水位を正確に設定してみてください。
調整ネジ・ダイヤルで調整する
ボールタップ本体に付いている調整ネジまたはダイヤルを回すことで、水位を調整する方法です。
浮き玉が見えないタイプ(フロート式)や、一部の新型ボールタップに採用されている調整方法で、ボールタップ本体の側面や上部に調整用のネジまたはダイヤルが設置されています。
調整ネジを右に回すと水位が下がり、左に回すと水位が上がる仕組みが一般的です。
ダイヤル式の場合は、製品ごとに回転方向が異なるので、説明書を確認してから調整しましょう。
また、プラスドライバーまたはマイナスドライバーが必要になる場合があるため、事前に確認してください。
下記の記事でもトイレの水位を調整する方法を解説しています。
浮き玉・ボールタップの種類と選び方

浮き玉やボールタップを交換する際は、トイレの給水方式や構造に合った製品を選ぶ必要があります。タイプが合わないものを購入すると取り付けられません。
適切な製品を選ぶことで、取り付け作業がスムーズになり、長期間にわたって安定した給水機能を維持できます。
適切な製品を選択して購入ミスを防ぎ、確実に交換作業を完了できます。
浮き玉・ボールタップの主な種類
浮き玉やボールタップは、浮き玉の有無によって大きく2つのタイプに分類されます。
タンク内の水位を感知する仕組みが異なるため、交換の際は現在のタイプを確認してから製品を選ぶ必要があります。主な種類は次の2つです。
- 浮き玉あり(ボールタップ式):球状の浮き玉がアームで接続されており、水位に応じて浮き玉が上下して給水を制御するタイプです。比較的古いトイレに多く採用されており、構造がシンプルで目視で動作確認しやすい特徴があります。
- 浮き玉なし(フロート式):浮き玉が見えず、ボールタップ本体内部にフロートが組み込まれているタイプです。コンパクトな設計でタンク内がすっきりしており、比較的新しいトイレに採用されています。調整ネジやダイヤルで水位を調整する仕組みが一般的です。
現在取り付けられているタイプと同じ種類を選ぶことで、取り付け作業がスムーズになります。
給水管の位置による違い
ボールタップは給水管が接続される位置により、違いがあります。給水管の接続位置が異なると取り付け方法も変わるので、交換前に必ず確認しましょう。
主なタイプは次の2つです。
- 横給水タイプ:給水管がタンクの側面から接続されており、ボールタップ本体も横向きに取り付けられています。現在の主流のタイプで、タンク外側から給水管が見えるのが特徴です。
- 下給水タイプ:給水管がタンクの底面から接続されており、ボールタップ本体は縦向きに取り付けられています。比較的古いトイレに採用されていたタイプで、現在の新しいトイレではほとんど使われていません。下給水の場合は専門的な技術が必要なため、交換の際は専門業者へ依頼しましょう。
給水管の位置を間違えると取り付けられないため、タンク外側または内側から給水管の接続位置を確認し、適切なボールタップを選びましょう。
手洗い管の有無での違い
ボールタップは、タンク上部に手洗い管が付いているかどうかで対応する製品が異なります。
手洗い管の有無で給水の流れが変わるので、現在のトイレの仕様に合うボールタップを選ばなければなりません。主なタイプは、次の2つです。
- 手洗い管あり:ボールタップから手洗い管へ水を送るホースが接続されており、給水時に手洗い管から水が出る仕組みです。
- 手洗い管なし:ボールタップから直接タンク内に給水される仕組みで、手洗い管への接続口がありません。タンク上部がフラットになっており、すっきりとした外観が特徴です。
手洗い管ありのトイレに手洗い管なしのボールタップを取り付けると、手洗い管から水が出なくなります。
反対の場合は取り付けられるものの、手洗い管に接続する給水ホースがタンク内に放置される状態になり、点検や清掃に支障が生じる可能性があるため、適切なボールタップを選んでください。
浮き玉・ボールタップの正しい選び方
浮き玉やボールタップの正しい選び方として、次の内容を参考にしてください。
- 今付いているタイプを確認する
- トイレのメーカー・型番を確認する
- 単体交換か一式交換かを決める
- 汎用品か純正品かを選ぶ
タンク内を目視で確認し、浮き玉の有無や給水管の位置(横給水か下給水)、手洗い管の有無を把握しましょう。
続いて、タンク内側や便器本体に刻印されているメーカー名と型番を確認してください。型番がわかれば、メーカー推奨の部品を特定できます。
浮き玉のみ、ボールタップのみの単体交換も可能ですが、使用年数が長い場合は一式交換のほうがおすすめです。
純正品は確実に適合するものの価格が高く、汎用品は価格が安いものの適合確認が必要です。
ホームセンターや通販サイトで購入する際は、それぞれの情報を整理してから製品を選びましょう。
トイレの浮き玉を交換する方法・手順
トイレの浮き玉を交換する方法・手順について解説します。方法は主に、浮き玉のみ交換、ボールタップとあわせて交換の2つです。
浮き玉がトラブルの原因でない場合は、フロートバルブの問題が考えられます。フロートバルブの交換方法も紹介します。
1. 止水栓を閉める

交換作業に入る前に、必ず止水栓を閉めましょう。止水栓は便器の近くの壁、または床に設置されています。
ネジタイプの止水栓は、マイナスドライバーで右に回すと閉まります。ハンドルを回すタイプでも同様に右回しです。
ウォシュレット用の止水栓が別に設けられている場合は、タンクにつながっている側の止水栓を閉めます。ウォシュレットの電源は抜いておきましょう。

止水栓が見当たらないなどの場合は、家の元栓を閉めます。通常、水道メーター付近にハンドルが設置されています。家の元栓を閉める場合は、ほかの場所で水を使っていないかを確認しましょう。
止水栓の種類や開閉方法については、以下の記事で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。
2. トイレタンクのフタを外す
トイレタンクのフタを外します。フタはタンクに被せられているだけのため、まっすぐ上に持ち上げることで簡単に外せるでしょう。
手洗い管がフタに設置されているタイプでは、ジャバラ状の管でタンク内の部品と接続されています。フタを少し持ち上げた状態で手を入れ、管が接続されている部分にあるナットを緩めて、管を取り外しましょう。
ジャバラ状の管を外すと、タンクのフタは完全に外せます。
3. トイレタンクの水を抜く
作業しやすくするため、トイレタンクの水は抜きましょう。
すでに止水栓が閉まっているため、レバーを回して水を流せば、タンク内の水は空になります。
4. 浮き玉・ボールタップを取り外す

浮き玉のみ外す場合は、ボールタップに接続しているアーム部分のナットを緩めることで、浮き玉を取り外せます。
経年劣化のために交換をする場合は、浮き玉とボールタップはできるだけ一緒に交換しましょう。
ボールタップは、タンクに取り付けられた部分で外から来る給水管と接続されています。給水管とタンク、それぞれに固定されているナットを緩めてボールタップを取り外します。
ナットを緩めるときにボールタップが一緒に回ると外しにくいため、ボールタップを片手で押さえながらナットを回すとスムーズに外せます。
5. 新しい浮き玉・ボールタップを取り付ける

浮き玉のみ交換の場合、浮き玉のアーム部分をナットを回してボールタップに固定します。
ボールタップをタンクに取り付ける場合、タンクや給水管との接続部分にパッキンを入れた状態で、ナットを回して固定します。
取り付け後、浮き玉が上下にスムーズに動くことを確認しましょう。
ボールタップの交換方法については、以下の記事で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。
6. 水位を調整してフタを元に戻す
止水栓を左回りで開けて、タンクに給水します。水位の上昇に合わせて、浮き玉が動くことを確認しましょう。
タンク内の標準水位は、オーバーフロー管に「WL」と刻印されている位置です。
水位がWLの位置で止まるよう、ボールタップの水位調整ネジを回して調節します。水位調整ネジの位置や形状はボールタップにより異なります。

調整ができたら、タンクのフタを元に戻しましょう。
手洗い管のあるタイプはジャバラ状の管をつなぎ、ナットで固定してからフタをします。
ボールタップに水位調整ネジがないときは、浮き玉のアームを曲げて水位を調整しましょう。水位が低ければアームを上に、水位が高ければ下に曲げます。
トイレの浮き玉・ボールタップの交換費用

トイレの浮き玉・ボールタップを交換するのに必要な費用の相場を紹介します。
自分で交換する場合は部品代や工具代など、業者に依頼する場合は修理・交換費用の相場です。
自分で交換する場合
トイレの浮き玉を自分で交換するために購入する部品や、工具に必要な費用です。
モンキーレンチやマイナスドライバーは、水栓用として販売されているものでも価格に差はありません。
| 部品・工具 | 費用 |
|---|---|
| 浮き玉 | 1,000〜2,000円 |
| ボールタップ | 2,000〜8,000円 |
| モンキーレンチ | 500〜2,000円 |
| マイナスドライバー | 400〜1,500円 |
浮き玉・ボールタップは合わせて1万円以内で購入可能です。
業者に依頼する場合
業者にボールタップの修理・交換を依頼した場合の費用相場です。
| 基本料金 | 〜5,000円 |
| ボールタップの交換 | 8,000〜15,000円 |
| その他の部品交換 | 5,000〜10,000円 |
古いトイレで同じ型番の部品がないときは、交換費用が高くなる場合があります。
一般的に、近くの業者の場合は出張料金はかかりません。
業者の営業時間外や、深夜・早朝の時間帯に修理・交換を依頼すると、割増料金が発生する場合があります。割増料金は最大で8,000円程度です。
トイレ修理の基本料金・作業料金・部品代の相場や、修理業者の料金例を以下の記事で解説しています。業者に依頼する場合の参考にしてください。
浮き玉・ボールタップの不具合は原因に応じて調整・交換を
浮き玉やボールタップを調整または交換する際は、不具合の原因が解消されるよう、おこなう必要があります。
浮き玉の位置のズレが原因の場合は調整で解決できますが、誤って交換で対応すると、不要な費用がかかるのみで問題が解決されません。
また、パッキンの劣化が原因にもかかわらず浮き玉の位置を調整しても、給水が止まらない不具合の解決にはならないでしょう。
不具合の原因が特定できない場合には、専門の水道修理業者への依頼がおすすめです。『水道修理のセーフリー』では、業者の口コミや料金を比較しながら最良の業者を選べます。
時間をかけずに業者を選定できるので、ぜひ活用してみてください。
トイレタンクの修理におすすめの業者を比較してみる
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トイレの浮き玉やボールタップの交換に関するよくある質問
-
見積もり比較で「総額ブレ」を減らす確認点はありますか?
業者見積もりは「基本料金(〜5,000円目安)」と「作業料金(例:ボールタップ交換8,000〜15,000円)」が分かれているため、内訳を揃えて比較するのがコツです。
加えて、営業時間外(深夜・早朝など)は割増料金が発生する場合があり、最大で8,000円程度とされています。
近くの業者なら出張料金がかからないケースもあるので、距離条件と出張費の有無を先に確かめると安心でしょう。
最後に「部品代込みの総額」「追加作業が出る条件」を同じ前提で提示してもらってください。
-
「調整で済む」か「交換が妥当」か、業者選びでどう見極めますか?
水位ズレが原因なら、浮き玉のアーム調整やリング・ネジ調整で水位を適正値へ戻せる場合があります。
一方で、浮き玉のヒビ・水入りや、ボールタップ内部(ダイヤフラム等)の劣化が疑われるときは、交換判断になりやすいです。
原因と対処が噛み合わないと不要な費用が発生し、調整しても止水不良が直らないことも起こり得ます。
問い合わせ時は「水が止まらない/水量不足/異音」など症状をまとめ、調整か交換かの根拠説明が丁寧な業者を選ぶと失敗しにくいです。
-
部品が合わず追加費用…を避けるために、事前に何を伝えるべきですか?
交換部品は「浮き玉あり(ボールタップ式)/浮き玉なし(フロート式)」で仕組みが異なるため、現状タイプの確認が重要です。
さらに給水管が「横給水/下給水」か、手洗い管が「あり/なし」かで適合が変わります。
メーカー名・型番を確認し、タンク内や接続部の写真も添えると見積もり精度が上がります。
古いトイレで同じ型番部品がない場合は交換費用が高くなることがあるため、事前情報で“想定外の差額”を減らしてください。
-
水が止まらないとき、業者到着までの安全な応急対応は?
まず止水栓を右回し(時計回り)に閉めて給水を止め、タンクへの水の供給を遮断します。
ウォシュレット用の止水栓が別にある場合はタンク側を閉め、ウォシュレットの電源も抜いておくと安全面で有利です。
止水栓が見当たらない場合は家の元栓を閉める選択肢があり、その際は他の場所で水を使っていないか確認する必要があります。
連絡時は「WL(適正水位)より高い/低い」「給水口から水が出続ける」など観察結果も伝えると、原因切り分けが早まります。
-
比較サイトで業者を選ぶとき、口コミ以外に何をチェックすべきですか?
原因が特定できない場合は専門の水道修理業者への依頼が推奨されており、口コミや料金比較で選べる導線が用意されています。
ただし料金面は、基本料金・作業料金に加えて、営業時間外の割増(最大8,000円程度)が乗る可能性まで含めて確認したいところです。
また「清掃や異物除去で改善する可能性があるのか」「改善しない場合は交換か」など、提案の段階分けがあるかも見ておくと安心できます。
最終的には、症状・年数・部品適合を踏まえて“必要十分”な提案をしてくれる業者を選んでください。

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