2020.03.31
洋式トイレの構造から、起こりやすいトラブルと対策について解説します。
洋式トイレで発生しやすいトラブルには、つまりや水漏れ、悪臭の発生など、悩ましいものがほとんどです。
洋式トイレの構造知識を身につければ、日常的なトラブルを予防でき、問題が発生したときも適切に対処できます。
わかりやすい洋式トイレの断面図とともに解説するので、タンクや便器、排水路の構造を把握しましょう。
また、洋式トイレの構造に基づくトラブルの対策も紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
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記事の内容
洋式トイレの基本構造
洋式トイレの構造に関わっている以下の3つの箇所について、それぞれ詳しく解説します。
- タンク
- 便器
- 排水路
洋式トイレにはタンクレストイレもありますが、便器と排水路の構造は同じです。
そのため、タンクレストイレを使用されている方も、ぜひご覧ください。
タンクの構造

タンクは水をいったん貯め、レバー操作でまとめて放出することで洗浄力を確保する部分です。
内部は「給水」「貯水」「排水(洗浄)」を自動で切り替える部品で構成されています。
- ボールタップ(浮き玉連動)
水位を検知して給水を開閉。水位が下がると開き、規定水位で閉じます。 - オーバーフロー管
水位の基準となる管。異常に水位が上がったときは余分な水を便器側へ逃がし、あふれを防ぎます。 - ゴムフロート(排水弁)
レバーに連動して開閉。開くとタンクの水が一気に便器へ流れ、閉じると再給水に切り替わります。 - 止水栓
タンクへの給水を元で止める栓。点検や部品交換時に開閉します。
動作の流れは、レバーで排水弁が開く → 水が流れて水位が下がる → ボールタップが開いて給水 → 規定水位で給水が止まる、というサイクルです。
便器の構造

便器は排泄物を受け止め、排水路へと導くための器の役割を持っています。
洋式トイレの便器には、底に常に水が溜まる仕組みがあり、この水は封水と呼ばれます。
封水は下水から上がる悪臭や害虫の侵入を防ぐバリアとして機能し、トイレを衛生的に使用するうえで欠かせない存在です。
便器の形状は曲線的に設計されており、タンクから流れてきた水がボウル全体に広がりやすくなっています。
さらに、便器の奥へ向かってなだらかに傾斜がつけられているため、水と排泄物が効率的に排水路へ流れ込む仕組みです。
このように、便器の構造は「封水による防臭」と「形状による洗浄効率」という二つの要素を兼ね備えており、快適な使用環境を維持するために重要な役割を果たしています。
排水路の構造

最後は、洋式トイレの排水路の構造について解説します。
洋式トイレの排水路の構造には、以下のような特徴があります。
- 排水路はS字になっている
- 排水口から見て上向き坂道の「せき」がある
- せきを越えた下にくぼみがある
上記の構造のため、洋式トイレで水を円滑に流すには、十分な水量と水の勢いが必要です。
また、前述した封水は、排水路のS字の形状と「せき」によって水位が決められます。そのため、封水の水位の調整はできません。
洋式トイレの水が流れる仕組み
洋式トイレには、タンク式とタンクレストイレがあります。
水が流れる仕組み・構造は異なるので、それぞれ分かりやすく以下に解説します。
タンク式トイレ

タンク式トイレでは、タンクに溜めた水を一気に排出する勢いで、トイレットペーパーや排泄物を流します。
そのため、円滑に流すために重要なのは以下の通りです。
- タンクに溜めた水の量
- ゴムフロートが持ち上がる高さ
レバーを回してゴムフロートがしっかり持ち上がっても、タンクに溜まっている水の量が少ないと、水圧不足で流れにくくなります。
また、タンクが満水でも、ゴムフロートがちゃんと持ち上がらないと少量ずつしか排水されないため、同じく水圧不足に陥るので注意してください。
タンクレストイレ

タンクレストイレは、水道から直接便器に水を流す「水道直結型」です。
タンク式と比べて水量は少なく、勢いも弱いですが、水流が渦を巻く構造となっており、少ない水量でも流せます。
しかし、水道からの水圧は高所になるほど低くなるため、以下に設置されているタンクレストイレは流れづらいといわれます。
- 建物の2階以上
- 高台
そのため、タンクレストイレの中には、高所での水圧不足を補うための「加圧装置」が取り付けられているものもあります。
また、メーカーによっては、後付けできる加圧装置が販売されています。
タンクレストイレについては、以下の記事でも取り上げています。
節水型トイレ

節水型トイレは、一般的なトイレに比べて少ない水量で排泄物を流せる仕組みです。主に次の技術的な特徴があります。
- 渦巻き水流による便器全体へ水が広がる
- 表面コーティングにより汚れが付きにくい
- 便器内の形状により水がスムーズに流れる
一回の洗浄水量が一般的なトイレでは13L前後に対し、節水型トイレでは3~6L程度まで削減されています。
そのため、水道料金を大幅に節約できるトイレとして人気です。しかし、水量が少ないため、技術的に流れる仕組みでも一般的なトイレよりはつまりやすいでしょう。
とくに、トイレットペーパーの流す量が多いと詰まりやすいので、量が多いときは2回に分けて流してください。
最新型トイレ(泡洗浄・渦巻き方式)

最新型トイレは、渦巻き方式で水が流れるだけでなく、洗剤を用いることで泡洗浄が可能なトイレです。
主にPanasonicのアラウーノシリーズや、LIXLのサティスシリーズなどに搭載されており、それぞれ機能が異なります。
たとえば、Panasonicの泡洗浄技術「激落ちバブル」は、流すたびにミリバブルとマイクロバブルの2種類の泡が便器内を洗浄する機能です。
対してLIXILのサティスは、1日1回決められた時間に自動で泡を放出し、便器内を旋回させて3時間程度つけ置きする本格的な泡洗浄機能になります。
出水の仕組みが複雑なタイプもあり、とくにLIXLの「極みトリプル水流」は三方向から水を流し、汚れを強力に洗浄する機能です。
出水する箇所が一般的なトイレと異なるので、仕組みを把握したうえで掃除やメンテナンスをおこないましょう。
洋式トイレで起こりやすいトラブルの原因

洋式トイレで起こりやすいトラブルの原因には、次のものが挙げられます。
| トラブル | 主な原因 |
|---|---|
| トイレつまり | 排水路のせき・くぼみでの流れ停滞 トイレットペーパーや異物の流しすぎ 節水型で水量不足 |
| 水漏れ | タンク内部品の劣化 接続部分の緩み 部品の破損 |
| 水が流れにくい・水圧不足 | 高層階や高台で水圧が弱い タンクレストイレ特有の加圧不足 配管の傾斜不足や部分的な詰まり |
| 悪臭の発生 | 封水が減って下水の臭いが上がる 長期間未使用で封水が蒸発 排水路や便器内の汚れ残り |
| レバーや部品の不具合 | レバー機構での動作不良 止水栓の固着 ウォシュレットなど付属機器の故障 |
トイレのトラブルは構造による原因もあるほか、立地や天気によるものもあります。トラブルごとに原因を解説するので、参考にしてみてください。
トイレつまり
トイレつまりの原因は、大量のトイレットペーパーを流すことがよく挙げられますが、構造の特徴により発生する場合もあります。とくに排水路の形状が大きく影響しており、「せき」や「くぼみ」といった部分が滞留しやすい場所といえるでしょう。
排水路の構造を理解したうえで適切に使用すれば、つまりのトラブルを防止できるので、水量と流す量のバランスを意識して使用してみてください。
水漏れ
トイレのトラブルで頻繁に挙げられる水漏れの原因の多くは、タンク内の部品劣化や接続部の不具合です。とくにゴムフロートやボールタップなどの部品は、使用年数が経過するほど弾力を失い、密閉性が低下しやすくなります。
次のような箇所では、水漏れが発生しやすいので注意しましょう。
- タンクと給水管の接続部
- 便器とタンクの結合部分
- 床と便器の隙間
定期的に部品交換をはじめとするメンテナンスにより予防できるものの、個人では部品交換が難しいものもあるので、業者による点検をおこなうことが大切です。
水が流れにくい・水圧不足
水が流れにくい、または水圧不足の原因はさまざまですが、高層階や高台などの立地が影響するケースもあります。高い場所では給水圧力が弱くなりやすいため、十分な水量を確保できずに水が流れにくくなりやすい環境です。
また、タンクレストイレは水道の圧力を直接利用して洗浄するので、給水圧力が弱くなりやすい環境にて流れが弱くなりやすい特徴があります。ほかにも、配管の傾斜不足や構造上の部分的なつまりによる原因もあり、流れにくいと感じる際はそれぞれ確認が必要です。
加圧ポンプの設置や配管点検により改善できるケースもあるので、高層階の集合住宅に住んでいる方は管理会社に相談し、戸建ての場合は水道修理業者に相談してみましょう。
悪臭の発生
悪臭が発生する原因は、洋式トイレの構造の一つである封水の減少です。封水とは、便器内の奥に溜まる水のことで下水道のニオイや虫の侵入を防ぐ役割があります。
長期的に使用していないトイレは封水が蒸発しやすく、悪臭が発生しやすいので定期的に水を流して対処しましょう。また、大雨による気圧変化で封水が下水に流れてしまうこともあります。
ほかにも悪臭が発生する原因には、排水路や便器内に汚れが残っている場合も挙げられるので、定期的な掃除や適度な使用を意識してみてください。
レバーや部品の不具合
レバーや部品の不具合などのトラブルでは、内部の連結部品やバネの劣化が原因となることが多くあります。とくに止水栓の固着により、緊急時でも閉められない不具合が起きると対処が困難です。
また、最新のトイレではウォシュレットや洗浄ノズルなど電子機器の故障も含まれ、トラブルの種類が多様化しています。部品交換や専門業者による点検で改善できる不具合がほとんどですが、放置すると水漏れや完全な機能停止などにつながるので、早めに対処しましょう。
構造を知って防げるトラブル対策

ここからは、洋式トイレの構造を知っておくと防げるトラブル対策を解説します。主に定期的な掃除と部品チェックが挙げられるほか、緊急時の対応方法などを紹介するので、確認してみてください。
定期的な掃除と部品チェック
定期的な掃除と部品チェックをおこなうことで、洋式トイレで発生する突発的なトラブルを防ぎやすくなります。便器内や排水路の汚れは、悪臭や詰まりの原因となるので、定期的な掃除がおすすめです。
次のようなメンテナンスを実施して、洋式トイレのトラブルを未然に防ぎましょう。
- 週1回程度の便器内と便座周辺の日常清掃
- 月1回程度の排水路やフチ裏部分の徹底洗浄
- タンク内フロート弁の動作確認
- ボールタップの位置と動作確認
- 接続部分ナットの緩みチェック
掃除と点検を習慣化すれば、高額な修理費用がかかるトラブルを回避できるほか、安定したトイレ環境を維持できます。構造を理解したうえで適切なメンテナンスをおこない、快適で衛生的にトイレを活用しましょう。
止水栓を活用した緊急時の対応
止水栓を活用した緊急時の対応方法は、水漏れや詰まりが発生した際に役立つので、下記の手順を参考にしてみてください。
- 止水栓の位置を確認する
- 時計回りに回して水を止める
- 電源プラグがある場合は抜く
- 床に水が広がった場合はタオルで拭く
止水栓はトイレの横や床近くにある小さなバルブ状の装置であり、緊急時に対応できるよう場所を把握しておきましょう。回し方は、時計回りに回すと閉まるので、あわせて覚えておいてください。
洋式トイレのトラブルの拡大を効果的に防ぐためにも、止水栓を活用した緊急時の対応を確認しておきましょう。
つまりや水漏れを防ぐ日常のポイント
つまりや水漏れを防ぐ日常のポイントは、適切なメンテナンスと正しい使用方法にあります。とくに注意すべき点として、次の内容を意識してみてください。
- 一度に大量のトイレットペーパーを流さない
- スマホやライターなどをトイレに持ち込まない
- ウォシュレット機能を適切に使用する
- 長期間使用しないときは定期的に水を流す
トイレットペーパーを大量に流さないことや異物を落とさないことなど、基本的な使い方を守ることに加え、長期間トイレを使用しないときは、封水が蒸発しないよう定期的に水を流すことが大切です。
また、ウォシュレットや各トイレの機能は正しく使用し、異常がある際は早めに緊急対応を取り、被害の拡大を防ぎましょう。
洋式トイレの構造を理解してトラブル防止につなげよう
洋式トイレの構造を理解するのみでも、起こり得るさまざまなトラブルの防止につながります。また、トラブルが起きた際も構造を知っていると対処しやすくなるので、被害を最小限に抑えられるでしょう。
しかし、個人では解決できないトラブルが発生した際は、無理に自分で修理しようとせず、業者に依頼してください。『水道修理のセーフリー』では、業者の口コミや料金を比較したうえで最良の業者を選べます。
洋式トイレでトラブルが起きた際は、ぜひ活用してみてください。
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洋式トイレの構造に関するよくある質問
-
洋式トイレの基本構造はどうなっていますか?
洋式トイレは「タンク」「便器」「排水路」の3つで構成されます。タンクは水を貯めて勢いよく流す部分、便器は排泄物を受け止め封水で臭いを防ぐ部分、排水路はS字形状でサイホン作用を起こしながら下水へ導く部分です。
-
タンク式とタンクレストイレの違いは?
タンク式は水をいったん貯めてから流すため、水圧に左右されにくく停電時でも使えるのが特徴です。
タンクレストイレは水道直結でコンパクトですが、水圧が弱い場所では流れにくく、停電時は使用できないことがあります。
-
洋式トイレがつまりやすい原因は?
排水路の「せき」や「くぼみ」といったカーブに紙や汚物が滞留するためです。
特に節水型やタンクレストイレは流れる水量が少ないため、少しの紙でもつまりやすくなります。
正しい使い方を心がけることが重要です。
-
節水型トイレを選ぶときの注意点はありますか?
節水型は1回の洗浄水量を大幅に減らせますが、その分、流れの勢いが弱くなりやすいです。
家庭でトイレットペーパーを多めに使う場合や、マンションの高層階ではつまりのリスクが高くなることがあります。節水と使用環境のバランスを考えて選ぶと安心です。
-
最新型トイレの泡洗浄や渦巻き方式は本当に効果がありますか?
はい。泡洗浄は便器の表面に泡を張ることで汚れが付きにくく、渦巻き方式は水流を旋回させて効率的に洗浄します。少ない水でも便器全体をきれいにできるため、節水性と清潔さを両立できます。
ただし、特殊な機構を使うため修理や部品交換のコストが高めになる場合もあります。

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