2022.11.28 2022.11.28
トイレの給水管を交換すべき状態や、交換方法を解説します。
水漏れがあるからといって、給水管の交換がすぐに必要とは限りません。交換をする見極め方も解説するので、水漏れなどのトラブルがあってお困りの方は、参考にしてみてください。
また、こちらからは、条件に合わせた水道修理業者を探すことができます。お急ぎの方は、ぜひ活用してみてください。
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記事の内容
トイレの給水管の仕組み
まずはトイレの給水管の仕組みについて見ていきましょう。給水管は止水栓、分岐水栓、給水管の3つの部位に分かれています。
止水栓
水を供給する給水菅は壁の中を通って、トイレタンクにつながっています。止水栓は壁とタンクの間に設置されている、水の流れを止めるための栓です。タンクレスの場合は便器内にあるケースが多く、見つけにくいかもしれません。
止水栓は、水を止めるだけではなく、水勢を調節するためにも使われます。止水栓の形状は、マイナス溝タイプや内ネジタイプ、ハンドルタイプの3種類がありますが、いずれも右回しで止水され左回しで水が流れるようになります。
マイナス溝タイプ
突起した部分にマイナス型の溝が付いていて、マイナスドライバーで開閉する止水栓です。止水栓では最も多いタイプです。
内ネジタイプ
内ネジタイプは突起している部分がなく、円形部分にマイナスドライバーを差し込んで開閉する止水栓です。最近、内ネジタイプを設置する住宅が増えています。
ハンドルタイプ
蛇口と同様なハンドルが付いており、ドライバーなしで開閉する止水栓です。近年は利用する住宅が減っており、築年数の長い住宅で稀に見ることができます。
分岐水栓
分岐水栓は、給水管を2つに分けるための水栓です。分岐水栓はウォシュレット(温水洗浄便座)を設置するときに、タンクとは別にウォシュレットにつなげるために設置されます。止水栓のそばに設置されているものがほとんどです。
分岐水栓のつなぎ目にパッキンが取り付けられていますが、特殊なネジで止められているケースもあります。特殊なネジで止められているケースでは、シールテープで固定されています。
給水管
給水管は、配水管から各家庭に飲料水を供給する管のことですが、ここでは壁から出て止水栓、分岐水栓を経てタンクへと繋がる配管をさします。
ウォシュレットを取り付けていない場合は、金属製の給水管がほとんどです。しかし、ウォシュレットを設置すると分岐水栓が必要なため、柔軟性のあるフレキシブルホースや耐圧ホースが設置されます。
トイレの給水管の水漏れ場所を確認
トイレの給水管からの水漏れは、どの部分からなのかを確認することが必要です。原因がパッキンの劣化の場合もあるので、確認が必要です。
- タンクと給水管の接続部分
- 給水管と分岐水栓の間
- 給水管の止水栓部分
タンクと給水管の接続部分
タンクと給水管の接続部分から水漏れがあるなら、ナットの緩みかパッキンの劣化が原因であるケースがほとんどです。まずはナットをしっかり締め直して、それでも水漏れがある場合はパッキンの交換をしましょう。
用意するもの
タンクと給水管の接続部分の水漏れ修理では、以下を用意します。
- モンキーレンチ
- ウォーターポンププライヤー
- バケツ
- 雑巾
- タンクと給水管接続部分用のパッキン
水漏れ解消方法
以下の方法で水漏れを修理しましょう。
- トイレの止水栓を閉める
- 給水管の下に、給水管の残水を受けるためにバケツを置いておく
- タンクと給水管の接続部分のナットを、モンキーレンチで緩めてナットを外す
- パッキンを取り外し、新しいパッキンと交換
- ナットを設置して元どおりにする
- 止水栓を開けて水漏れが解消したか確認
注意事項
ナットが硬くなって緩めにくい場合は、タンクのフタを開けてポールタップをプライヤーで固定して緩めます。ボールタップは、タンク内で給水管と接続している部分です。
下記の記事を参考にして、場所を確認してみてください。
給水管と分岐水栓の間
給水管と分岐水栓の間から水漏れしている場合の修理方法です。ナットを緩めるとき、配管がフレキシブルホースで作業しにくいと感じた場合は、無理せず、タンク側のナットを取り外して作業してください。
用意するもの
給水管と分岐水栓の水漏れ修理では、以下を用意しましょう。
- 交換用パッキン
- モンキーレンチ
- バケツ
- 分岐水栓用パッキン
水漏れ解消方法
パッキン交換で水漏れを解消する方法は、次のとおりです。
- トイレの止水栓を閉める
- 給水管の下に、給水管の残水を受けるためにバケツを置いておく
- モンキーレンチで、分岐水栓側のナットを緩める
- ナットを外すとパッキンが見えてくるので、新しいパッキンと交換
- ナットを元のように設置する
- 止水栓を開けて水漏れが解消しているかどうか確認
給水管の止水栓部分
給水管そのものからではなく、止水栓部分からの水漏れなら、止水栓のパッキンの劣化が水漏れの原因です。止水栓を外すので、止水栓で水を止められません。必ず水道の元栓を閉めてから、作業をしてください。
元栓は水道メーターが設置されている場所にあります。
用意するもの
止水栓のパッキン交換では、次のものを用意します。
- ウォーターポンププライヤー
- バケツ
- 雑巾
- 新しい三角パッキンとコマパッキン
水漏れ解消方法
止水栓のパッキン交換方法を紹介します。
- 水道の元栓を閉める
- 給水管内の残水を受けるために、バケツ置く
- ウォーターポンププライヤーで、止水栓のナットを緩めてナットを外す
- ナットの下に見えてくる三角パッキンを外す
- スピンドルが見えてくるので、左に回して外す
- スピンドルの下にコマパッキンが設置されているので、新しいコマパッキンと交換する
- スピンドルを設置し、新しい三角パッキンを設置
- ナットを設置する
- 元栓を開けて水漏れが解消されたか確認
トイレの給水管を交換すべきケース
トイレの給水管の交換が必要かどうか、見極め方を解説します。
給水管から水漏れがある
トイレの給水管の寿命は、15年程度といわれています。古くなって水漏れが始まった給水管は、交換が必要です。まだ15年になっていなくても、利用の仕方で劣化が早い場合もあります。
ただし、給水管からの水漏れなのか、接続部分からの水漏れなのか、確認してから交換しましょう。接続部からの水漏れであれば、ナットを締めるだけで解消する場合もあります。
しかし、水漏れが大量の場合は、接続部であっても業者への相談がおすすめです。
給水管のサビつき
水漏れやつまりは、給水管内のサビつきが原因です。給水管がサビていると、水がわずかに色づきます。わかりにくい場合は、手洗い部分の水をコップに取って、白い紙の上に置いてみてください。
サビがあると少しの力で折れてしまう可能性もあるので、パッキン交換も危険です。サビている可能性があれば、一度水道修理業者へ点検を依頼しましょう。
給水管の損傷
古くなった給水管は、ひび割れなどが起きる場合があります。また、劣化している給水管は、パッキン交換をしようとすると折れてしまうこともしばしばです。
給水管が劣化していると考えられるときは、パッキン交換を無理にしようとすると大惨事になる可能性があります。
トイレの給水管を自分で交換する方法
パッキンの交換をした経験のある方なら、トイレの給水管をご自分で交換するのはあまり難しい作業ではありません。
トイレの給水管交換のために必要なアイテムと交換手順を解説します。
必要な道具と費用目安
給水管を交換する前に、必要な道具をすべて用意してから始めましょう。
- バケツ
- 雑巾またはタオル
- モンキーレンチ(1,000円前後)
- 新しい給水管(500円〜)
- 新しい給水管用のパッキン(200円〜)
ご自分で給水管を交換すると、部品にもよりますが、高くても3,000円程度です。しかし、もし失敗したら、修理に高額な費用がかかる可能性も考慮に入れましょう。
トイレ給水管の交換手順
給水管が折れてしまうと水が大量に漏れてしまうので、元栓を忘れずに閉めてください。元栓は、水道メーターの横についています。
- 給水管の下に、床が濡れないようにバケツや雑巾、タオルを置く
- 元栓を閉める
- モンキーレンチで、上にあるナットを緩め、続いて下のナットを緩める
- 給水管を外す(ナットを緩めているので、手で簡単に外せる)
- 新しいパッキンを給水管に設置し、給水管を設置する(手回し)
- ナットをモンキーレンチでしっかり閉める
- 交換が終わったら、元栓を開いて、水漏れしないか確認したら交換は完了
トイレの給水管を交換する際の注意点
トイレの給水管の交換は、ご自分でも比較的簡単にできる作業です。しかし、注意点を読んでじっくり考えてから実行に移しましょう。主な注意点は以下の通りです。
- 給水管の交換前にナットとパッキンをチェック
- 少しでも不安があれば業者に相談
それぞれについて説明します。
給水管の交換前にナットとパッキンをチェック
水漏れがある場合、給水管そのものの劣化ではなく、ナットの緩みが原因の場合があります。止水栓を閉めて、ナットを締め直してみましょう。ナットを締め直すだけなら、2分程度でできるので必ず確認してみてください。
しかし、ナットを締め直してもトラブルが解消しないなら、パッキンの劣化が原因かもしれません。本記事のトイレの給水管の水漏れ場所を確認を参考にしてパッキン交換をしてみてください。
また、以下の記事も参考になります。
少しでも不安があれば業者に相談
作業を始めてからもし不安を感じたら、迷わずすぐに作業をやめて、水道修理業者に相談しましょう。また、部品を正しく選べるか不安な方は、最初から水道修理業者に依頼するのがおすすめです。
無理に作業をして、関係ない部品類にダメージを与えてしまうと、修理代が膨れ上がってしまいます。
トイレの給水管交換を頼む水道修理業者の選び方
トイレの給水管の交換を水道修理業者に依頼するなら、慎重に業者を選びましょう。ここではトイレの給水管交換を依頼する際に、どのような点に注意して業者を選ぶのかを解説します。
水道局指定工事店であること
水道局指定工事店とは各自治体の水道局から『給水・排水装置工事が適切に行えるもの』と認められて、登録されている業者です。
給水装置は水道局指定工事店以外の業者は、修理できません。
また、水道局指定工事店は自治体に認められている業者なので、高額請求や手抜き工事といったトラブルが起きる可能性は、ほとんどないといえるでしょう。
適正価格かどうか
作業を依頼する前に、必ず見積もりをして適正価格かどうか確認しましょう。 できれば複数の業者に相見積もりの依頼がおすすめです。複数の業者に見積もりをしてもらえば、適正価格かどうかがわかります。
その際、スタッフの態度も比較でき、アフターサービスなどについても質問できます。
また、見積もり以外の追加料金が発生する可能性についても確認が必要です。
相見積もりをする時間がない方は、、『水道修理のセーフリー』の無料コンシェルジュをご利用ください。必要事項を入力するだけで、希望に合った業者をご案内します。
柔軟に作業日時を決定できる
作業日時を、お客様の都合に合わせて設定できる業者がおすすめです。平日に働いている方は休日でも対応してくれる業者、また急いでいる方は即日対応も可能な業者を選びましょう。
ただし、業者によっては夜間や休日に割増料金が発生する場合があります。割増料金がかかる時間帯や割増料金額は、業者によって異なるので、問い合わせ時に必ず確認してから依頼しましょう。
トイレの給水管交換に必要な費用の相場は?
トイレの給水管交換を水道修理業者に依頼した場合、どのくらいの費用になるのでしょうか。正式に依頼する前に、見積もりをしてもらって、相場料金と照らし合わせてご確認ください。
支払う料金は基本料金と作業料金の合計です。それぞれの相場を紹介します。
トイレの給水管交換にかかる基本料金の相場
基本料金は、作業内容に関わらず発生する料金です。問い合わせ時に、説明してもらいましょう。
基本料金 | 0円~5,000円 |
出張費 | 0円~3,000円 |
早朝・深夜・休日の割増料金 | 0円~8,000円 |
見積もり料金 | 0円~ |
トイレの給水管トラブル修理の作業料金相場
トイレの給水管修理の作業料金の相場は、以下のとおりです。
パッキン交換 | 5,000円〜+部品代 |
給水管交換 | 5,000円〜+部品代 |
廃材処理費 | 0〜数百円 |
パッキン交換程度までなら、基本料金でしてくれる業者もいます。基本料金が高いからといって、全体の料金が高いとは限りません。作業料金も含めた金額を見積もってもらってから、比較検討しましょう。
給水管交換の場合で、1万円程度と思ってください。
トイレの給水管の劣化を予防するには?
給水管内部までのメンテナンスは、なかなか難しいのですが、気をつけておけば少しは給水管の劣化を抑えることが可能です。
ここでは、日常的に少しだけ気をつけたい予防方法を紹介します。給水管の劣化を予防するだけではなく、ウォシュレットや便器の劣化予防にもなるので参考にしてください。
こまめな掃除
トイレ内をこまめに掃除することで、汚れの付着を抑えられます。また、こまめに掃除をしていると、わずかな水漏れでもすぐに気がつくので早期発見が可能です。
早めに対処すれば、大惨事にならずにすみます。
換気をよくする
温度や湿気が劣化の原因になります。できるだけトイレの空気がこもらないように、換気を心がけましょう。トイレの掃除をした後は、床などが乾くまでドアを開けっ放しにしてください。
換気をよくすると、給水管の寿命を延ばして水漏れを回避するだけではなく、便器やウォシュレットの寿命を延ばせるので日頃から気をつけておきましょう。
わずかな水漏れもすぐに対応
「ほんのわずかな水漏れだから」とそのままにしておくと、給水管だけの問題ではなく、床にもダメージを与えてしまいます。
また、わずかでも給水管から水漏れが続くと、トイレ内の湿気が高くなり、さらに給水管の劣化が進みます。当然、便器や壁紙、ウォシュレットの劣化の原因となるので、早めに対応が必要です。
トイレの給水管を交換しないリスク
トイレの給水管が劣化しても、水漏れがわずかなら放置しがちです。しかし、放置しておくとさまざまなリスクがあります。主に考えられるリスクは以下のようなケースです。
- 床や壁にダメージを与える可能性
- シロアリが発生する
- 漏電の可能性
ウォシュレットを設置していれば、漏電の可能性があり火事になるかもしれないので、とても危険です。
また、湿気が高くなると、シロアリが大量に発生したり、床や壁の素材にダメージを与えてしまったりして、大掛かりなリフォームが必要になります。
トイレの給水管を交換するなら
トイレの給水管が古くなると水漏れなどのトラブルがあるため、交換が必要です。ご自分でも交換できますが、少しでも不安があるならプロの水道修理業者への依頼がおすすめです。
パッキンだけの交換でも大丈夫かもしれません。点検してもらえば、的確な処置をしてもらえるので安心です。
お住まいの地域で信頼できる水道修理業者をお探しなら、、『水道修理のセーフリー』をご利用ください。ご希望の条件に合った業者を見つけられます。
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トイレの給水管交換でよくある質問
-
トイレの給水管を交換しようと思います。自分でもできますか?
-
トイレの給水管を交換すべきかどうかの判断方法を教えてください。
トイレの給水管を交換すべきケースをお答えします。
- 給水管から水漏れがある
- 給水管のサビつき
- 給水管の損傷
水漏れの原因はナットの緩みかもしれません。交換を検討する前に、ナットを締めなおしてみてください。
-
トイレの給水管交換を水道修理業者に依頼するといくらくらいかかりますか?
水道修理業者に給水管の交換を依頼すると、作業料金以外に基本料金や出張費などがかかります。一般的に1万円程度で修理ができるでしょう。まずは見積もりをしてもらって、じっくり業者を選びましょう。
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